2008年03月09日

クイーン・オブ・モーグル 上村愛子を手放しで賞賛しよう

月8日、
フリースタイルスキーのワールドカップがスウェーデンのオーレで行われ、
女子デュアルモーグルで上村愛子が今季4勝目を挙げました。
獲得ポイントは、15日の最終戦を残して2位のニコラ・スドバ(チェコ)に
183点差をつけ、最終戦でスドバが優勝して100ポイントを獲得しても、
逆転できないことから、上村の総合優勝が決まりました。
スキーのワールドカップでは日本人6人目の種目別優勝となる快挙。
 
 
とどのつまり、彼女は世界1位になった。
 
 
1998年の長野五輪に18歳で出場し、7位入賞。
主役の座は金メダルを獲得した里谷多英に譲ったものの、
競技面での将来性にルックスを加味して考慮すれば、
僕が上村のファンになるのは当然でした。
2002年のソルトレイク五輪でも里谷が銅メダルで、
6位の上村は優勝候補の1人としては、低調な結果に終わる。
この時、世間一般では2大会連続メダル獲得の里谷を賞賛する声が高かった。
確かに彼女の滑りは安定していたし、素晴らしいものだった。
でも、この頃は「SEXY SPORTS」も存在しなかったので今言いますが、
この大会前のワールドカップで、上村は総合2位になっている。
16歳から世界最高峰の大会を転戦して、
近年もコンスタントに成績を残して、総合順位はずっと1ケタをキープしていた。
日本には「五輪で活躍してナンボ」という変な固定観念が存在する。
確かに五輪で活躍すれば素晴らしい。
でも、どんなスポーツだって五輪以外に大事な大会はある。
ワールドカップ然り。世界選手権然り。
どちらも五輪と同様、またはそれ以上に重点を置くべき大会。
上村愛子はそんな舞台で10年以上も戦い続け、結果を残してきた。
なのに日本における報道は、彼女のパフォーマンスの高さと比べれば
氷山の一角程度のものでしかない。
悲しい。
 
 
別に「五輪は大した大会じゃない」と言いたいわけじゃない。
「里谷が美味しいところだけ持ってった」と愚痴りたいわけじゃない。
それ以上に、上村愛子の功績は素晴らしい、と言いたいだけなんだ。
スポーツ界における昨今の美少女ブームは留まるところを知らないが、
ただルックスが良いからだとか、
ただキャラクターが面白いからだとか、
ただ露出度の高い競技ウェアを着ているからだとか、
スポーツの本質から外れた陳腐な目線の観戦者が多すぎる。
そんなくだらない視線を送る前に、
上村愛子のように、真の意味でプロフェッショナルで、
世界最高峰の舞台で躍動するアスリートを、もっと評価すべきなんだ。
 
 
トリノ五輪前後はは高度なエアに重点を置きすぎて、
本来の滑りが出来なくなった。 
昨シーズンも負傷で、不本意なシーズンを過ごした。 
そんな苦悩の日々から勝ち取った栄光。
 
 
もう1度書きます。
 
 
彼女は世界1位です。
 
 
クイーン・オブ・モーグルなのです。
 
 
 
もし小生の記事で、上村愛子の凄さを再認識した方がいれば、
 
→ http://blog.excite.co.jp/aikouemura
 
彼女のブログに賛辞の言葉を送ってあげてください。
日本のスポーツジャーナリズムでは、彼女の功績は理解できません。
直接「おめでとう」と言ってあげることが最良の策と言えます。
もし明日、コンビニや駅の売店で
「上村愛子 総合優勝!」なる見出しが躍る朝刊1面が存在すれば、
そのスポーツ紙は評価に値します。

posted by tacrow7 |21:45 | ■ その他 | コメント(4) | トラックバック(2)
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2008年03月09日

FC東京観戦記2008 其の壱 ~最初のワンピース~

んなにワクワクしたJ1開幕戦は今までありませんでした。
小平へ練習を見学に行き、川崎の奥地まで練習試合を視察。
開幕前にこんなに精力的に東京に密着した年も無かった。
僕がFC東京に求めるものは、ブログのタイトルそのものです。
セクシーさを求めるからこそ、このように命名したのですが、
過去を紐解いても、
美しく統制された3ラインと電光石火のカウンターで一世を風靡した大熊TOKYO、
分厚いサイド攻撃がメインのスペイン流攻撃サッカーで旋風を巻き起こした原TOKYO、
5、6年前は、ボン、キュッ、ボンッと
出るトコ出てて、お腹もくびれてて、
ミニを穿いて歩いたらすれ違う世の男がみんな振り返るような脚線美で、
僕も見惚れたもんです。
その後は・・・・・・・・・まぁ、確かにパッとしてませんよ。
でも、相当にセクシーな時期が確かにあったのです。
はたして“ Moving Football ”を掲げる城福TOKYOは、
先代に追いつき追い越して、真の優勝争いに加われるチームになれるのか―。
そのためには足りないものが多過ぎるが、開幕戦を見終わって、
その足りないものの1つが見つけられたような安堵感に満ち溢れた。
 
 
 
 
●FC東京 1-1 ヴィッセル神戸  3月8日@味スタ

東)今野/前39
神)栗原/後8
 
 
 【FC東京】                        【ヴィッセル神戸】
 
         平山5                    レアンドロ5  松橋4.5
                                            (須藤6.5)
 
 羽生5  エメルソン5  石川6.5       古賀6         朴康造5.5 
        (カボレ6)  (大竹5.5)                  (ボッティ6.5)
                                 栗原7   金南一6
     今野7    梶山5.5              (吉田 ― )
             (近藤 ― )
 長友7              徳永6       内山5             石櫃6
                   
   茂庭6    藤山5.5                河本6    北本7


        塩田6                          榎本5.5

                  城福5                        松田7
 
 
 
まず最初に、あらゆるスポーツ紙や専門誌が今季のFC東京を
平山を頂点とした4-3-2-1のクリスマスツリー型と報道していますが、
僕が見る限りは、そう思いません。「SEXY SPORTS」では、
確信がもてるまでは上記のような4-2-3-1で表します。
 
 
 
▼攻撃
 
で、その肝心の中身ですが、まだ「Moving」と呼ぶほどには動けていない。
その典型は羽生。日増しに良くなっているが、まだ連携不足か。
再三、ドリブル突破を図り、守備でも前線から精力的に守備をしていたが、
もっと自分が得点することを意識したプレーを見せてほしい。
このシステムを基本線とするならば、
今日のように平山が孤立する場面が多々見られるようでは厳しい。
サイドで前を向いてもあまり怖くないし、
統制のとれた神戸ディフェンスに簡単に数的不利な状況をつくられる。
2列目の3枚がもっと距離を保ってサポートできれば面白い。
今日それが一番出来ていたのが石川。
“NEO NAO”とでも言いましょうか、
東京移籍1年目を思わせるようなゴールへの意識は素晴らしかった。
あの内容を90分維持できれば日本代表復帰だってあり得る。
そしてカボレ!
後半28分、センターサークル付近でハイボールをワンタッチでコントロールすると、
2タッチ目で一気に加速。神戸DFを置き去りにして1対1を作ったプレーは圧巻。
もっと長い時間見てみたい。
大竹は顔見せ程度の内容。片鱗は見せた。
 
 
▼守備
 
やっぱりここでも2列目の3人。
ここがサボったり、プレスのタイミングがズレたりすれば去年と同じ。
中盤の底がスカスカになる。
今日の場合はエメルソン。
前半は良かったけど、後半はかなり守備をしなかった。
ちなみに、この試合のハーフタイムに神戸・松田監督が打った手は秀逸。
須藤のポストプレーとボッティのキープ力でポゼッションが格段に高まった。
東京のDFラインはズルズルと下がり、中盤のプレッシング効果が激減した。
それに対して、城福監督はエメルソンに代えてカボレを投入し、
彼の裏を突く動きとスピードで押し上げてくる神戸を押し戻す、という力技で押し切った。
だから90分通して、守備面ではこれといった対処法が見られなかった。
ただ、これはアプローチの優先順位の問題なので、仕方ないといえば仕方ない。
攻めて勝つチームなんだねー。
というわけで、個で頑張ってたのが長友。1対1は連戦連勝。
個人的に昨季のFC東京MVPと推す金沢浄がプレーする姿は、
昨年ほど見られないんじゃないか。
僕は塩田については、かなり辛口です。
守備範囲が狭すぎるしフィードに精度が無いし、極めて古典的なGKだと評価しています。
今日のプレーではまだまだ。
 
 
 
▼キャプテン
 
去年観たスカパーのFC東京の番組で、こんなことを言っていた選手がいました。
 
 
「(石川を含む)俺ら世代からのキャプテンはない。
 塩田はキャプテン肌だと思う。自分はキャプテンの柄じゃない」
 
 
その発言をした選手に対し、同席していた塩田は、
「キャプテンは最後尾のGKがやるより、フィールドプレーヤーがやるべき」と言いました。
やりたくないから押し付けたわけではありません。
90分間チームを鼓舞するキャプテンシーが必要とされるのは、
チームの最後尾ではなく、中にいる選手がやるべきと言いたかったのです。
僕も塩田の意見に同感でした。
さらに言うと「自分はキャプテンの柄じゃない」と言ったその選手こそキャプテンに相応しいと、
僕はずっと思っていました。
 
 
今日の開幕戦。キャプテンマークをつけて最初にピッチに入ってくるのは、
今野か塩田と思っていました。
ところが最初に出てきたFC東京の選手は、僕が予想もしなかった人物で、
「自分はキャプテンの柄じゃない」と言った人物で、
僕がキャプテンをやってほしいと思っていた人物でした。
かなり驚きました。
もっと驚いたのは、その立ち振る舞いが、なかなか様になっていることでした。
顔つきが昨季とは全然違う。
 
 
開幕戦のプレー自体は、さして特筆すべきものではありませんが、
「彼」にしてはよくやっていた方だと思います。
終盤、競り合いの中でレアンドロの顔を押さえつけて守備をするシーンがあったように、
状況が悪くなるとファウルでしか対応できない悪癖は相変わらずです。
でも今季の「彼」なら、今日の顔つきが1年続く「彼」なら、
城福監督の下で主将としてプレーする「彼」なら、
今シーズンはセンターバックとして一皮剥ける1年に出来るかもしれない。
それはカボレや大竹や長友の将来性なんかより、ずっとずっと強力な武器になる。
岡田監督が横浜時代に松田や中澤を日本有数のストッパーに育て上げたような効果で、
「彼」も日本を代表するセンターバックになるかもしれない。
ひょっとしたら、次の新潟戦では違う選手が主将になっているかもしれない。
今日「彼」がキャプテンマークを巻いたのは試験的なものだったのかもしれない。
でも、そうでないことを切に願う。
 
 
 
「彼」の名は、茂庭照幸―。
FC東京がワンランク上のクラブに這い上がるための、大事な大事な最初のワンピース。
 
 
 
▼山本高広 
 
鉄板。
 

posted by tacrow7 |20:53 | ■ FC東京 | コメント(0) | トラックバック(0)
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