2008年02月20日

CLベスト16 1stレグ2日目を煽る

 
 
▼ビッグイヤー候補のプレミア・トップ2が登場
 
 
今日も明日も、寝不足どんと来い。
ベスト16の1stレグ2日目は、
プレミアで熾烈なデッドヒートを繰り広げる
攻撃的2チームが満を持して登場。
 
 
現時点プレミアNo.1、CL初優勝を狙うアーセナルが、
ディフェンディングチャンピオン・ミランと戦う一戦は、
ベスト16最大の好カード。
意外にもCLでは初対戦らしい。
あのオフェンシブでエレガント極まりないヤングガナーズが
老獪な王者の牙城をどう崩すのか?
「崩せるのか?」ではなく「どう崩すのか?」と謳っている時点でお分かりの通り、
僕はミランが負けると思っています。
ただ、本当にエンジンのかかりが遅いミラン。最近になって調子をあげてきた。
そしてロナウドの怪我は意外に好影響を及ぼすのではないだろうか。
2シーズン前、マドリーの一員としてCLでアーセナルと対戦した際には
まったく仕事ができなかったロナウド。
今回のアーセナル戦には相当燃えていたはずだ。
そして、ミランイレブンは
「ロナウドの分まで」という気持ちで統一されているはずだ。
そうなったらこのファミリーはただでは転ばない。
ただ、アーセナルはミランのDFを崩す力をたぶん持っている。
だからミランの攻撃を止める術を模索できれば自ずとベスト8は見えてくる。
攻撃本能が芽生え始めたフラミニは、
ほんの少し自制を心掛け、バランスを保ちながら、カカを封じるべき。
やっぱりミランはこの男でしょ。パトはともかくパロスキにはまだ荷が重い。
 
 
リヨン対マンチェスターユナイテッドが好ゲームになるためには
ベンゼマにすべてが懸かっている。
リヨンの若きエースが得点ランクでトップに立っているのは、
プレミアでもリーガでもセリエでもなく、
レベルは欧州で4、5番目のリーグアンだ。
実際、彼がグループステージで得点を挙げた相手とは、
マイスターシャーレを見る影も無いシュトゥットガルトと、
リーグアンよりさらにレベルが数段劣るレンジャーズだった。
その証拠に、開幕戦のカンプノウでは
存在していた事すら感じさせてくれなかったのだから。
プレミア最少失点を誇るリオ&ビディッチ相手に本来のプレーを見せられるのか。
もちろんベンゼマへボールを供給する中盤の出来如何だが、
彼が試合から消える事はリヨンの敗北を意味する。
ユナイテッドに関しては今さら言うことは無い。
個人的に思うことは昨シーズンと一緒。優勝はユナイテッドだぁ!
 
 
▼日本に馴染みのあるフェネルバフチェとセルティック
 
 
レベル、スター選手問わず、本当に面白いゲームを観たいのであれば、
フェネルバフチェセビージャがオススメ。
どっちも初のベスト16だが、実力が一番拮抗しているのは、このカードだ。
フェネルバフチェは、監督はもちろん、ロベカル、アレックス、デイビッジに、
元マルコアウレリオのメフメトアウレリオもいる(メフメトはイスラム系の名前)。
セビージャはルイスファビアーノ、レナト、ダニエウアウベス、アドリアーノ。
大事な人忘れてないかな? 他にも何人かいる。とにかくブラジルフェスタ。
攻撃的な両チーム、どちらが主導権を握るのか。
ホーム・フェネルはジーコが日本代表ではあまりやらなかった4-5-1が基本。
ボランチのメフメトアウレリオを軸に、
右にデイビッジ、左にウェデルソン、トップ下にキャプテンアレックス。
繋いで繋いで押し上げる。
イスタンブールでラテンの香り。
セビージャの4-4-2は中盤がDFラインと共にワイドに開く。
左はディエゴ・カペル。右はヘスス・ナバス。ダニエウアウベスも加わる。
えぐってえぐって任せたカヌーテ、頼むぞルイスファビアーノ。
どちらの色がより濃く出るのか。
ハイスコア必至。守備なんかどーだっていいのだ。
 
 
セルティックがホームでバルセロナに勝った所で「波乱」と表現するのは間違いだ。
昨季はユナイテッドに1-0。今季のグループステージではミランに2-1。
セルティックパークで大物を喰った所で、もう驚かない。
ストラカンは「水野はしばらく慣れさせる」といった類のコメントをしてるので、
それをいきなりバルサに当てる、なんてことは無いと思う。
万が一、出るとしてもマッギーディーや俊輔のバックアップ。
あるいは、どうしても得点が欲しい場面で俊輔の後ろ、右サイドバックとか。
意外だけどセルティックはここの層が薄いから、あり得る。
サイドバックといえば左SBのネイラー。彼がメッシを封じ込められるかどうか。
レンジャーズは“アンチフットボール”によって
バルサをアイブロックスで零封したけど
ストラカンはそこまでしないだろうなぁ。
でも、ヒントはサラゴサ戦にあったはず。
ミリートがPKを献上したシーン、オリベイラの得点シーンがその象徴。
なるべく前でボールを奪ってDFラインの裏へ速攻。特に両SBの裏。
そこにマクドナルドとか、今セルティックで一番キレてるマッギーディーを絡ませる。
ベンチ(?)には長い名前のストライカー、フェネホールオフヘッセリンクもいる。
フェネホールにはいい加減CLで仕事してほしい。PSV時代のような。
話は本筋から逸れるけど、何でセルティックはヤロシクを放出したのか理解に苦しむ。
こういう試合でこそ、ヤロシクの力が必要なのに。
とにかく、中村俊輔からそういうパスが出てくれば面白いけど、
中へ絞って守備しながらバルサの左SB(たぶんシウビーニョ)を
見ないといけないから難しいかもね。
バルサはいいのか悪いのかよく分からない状態。
サラゴサにもあんな勝ち方しか出来ないから
“八百セロナ”なんて言われるんだ。
フツーにやれれば勝てる相手だが
「2ndレグはホームだから」って高をくくってるとヤバイ。
セルティックパークで負けたら敗退の覚悟が必要。
 
 
ジャイアントキリングを巡る旅。ベスト16の1stレグ2日目は、
セルティック対バルセロナに注目してみます。
がんばれ俊輔。負けるな俊輔。

posted by takuro7 |23:32 | ■ UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年02月20日

オリンピアコスにはニハトがいない

決勝トーナメント1回戦ファーストレグの1日目、
4試合の中から、オリンピアコス対チェルシーをチョイスして
ガッツリ見ましたが……、いやぁジャイアントキリングならず。
 
 
【オリンピアコス】
             コバチェビッチ
 
  ジョルジェビッチ            ガジェッティ
 
      ストルティディス    トロシディス
 
              レデスマ
 
 パントス                   ゼブワコフ
      ジュリオセーザル   アンツァス
 
 
             ニコポリディス
 
オリンピアコスの気合いの入れ具合を探るには、主将のジョルジェビッチを見ればいい。
彼が左のウイング的な位置にいる時は攻守のバランスを重視しているという意味。
上のシステムでストルティディスの位置にいる場合はより攻撃的。
ドラクエ風に表現すると「ガンガンいこうぜ」。
でもルアルアが負傷してる事もあって、左に落ち着いた。
「みんながんばれ」モード。これが最終的には響いたと思う。
 
 
 
【チェルシー】
             ドログバ
    マルダ               J.コール
 
        バラック     エッシェン
 
             マケレレ
 
 A.コール                 ベレッチ
      R.カルバーリョ   アレックス
 
 
              ツェフ
 
オリンピアコスと似た4-3-3。
ネーションズ帰りのコートジボワール代表FWとガーナ代表MFがスタメン。
バラックは今季CL初出場。テリー、ランパードはベンチスタート。
 
 
 
コバチェビッチドログバが制空権を握れるのかが問題だが、
両センターFWとも相手のセンターバックにガッチリ守られて持ち味出せず。
ドログバはサイドに出て行ったり裏を狙ったり工夫するが、
オリンピアコス守備陣は集中力を維持して彼にシュートシーンすら作らせない。
ごく稀にバラックやエッシェンに「どーぞ前を向いてください」
と言わんばかりのルーズぶりが垣間見えたが、
このチームの守備力からすれば、90分無失点は評価すべき。
 
 
コバチェビッチはとにかく身体を張っていた。
中央にドーンと構えてポストプレーに勤しむ。
献身的なセンターFWの頑張りで得たセットプレーからゴールを狙うが、
あと一歩届かず、堅守でお馴染みのチェルシーを崩すことは出来なかった。
ジョルジェビッチとガジェッティはそれぞれのサイドで起点になりつつ、
逆サイドにボールがある場合はゴール前に絞る動きでダルコをサポートする。
が、それでもゴール前の人数が足りない感じ。
コバチェビッチはサイドにボールが出てくると、
ファーサイドへ逃げながらボールを受けようとする場合が多い。
でもガジェッティは、ダルコに近くへ来てもらって
ワンツーで裏へ抜け出したいような感じを再三アピールする。
そのズレで決定機をつくるチャンスをフイにして攻撃を作り直す、
という場面が多かったような気がする。
ここにストルティディスあたりが裏を突く動きがあれば効果的だったと思うけど、
マッチアップするバラックやエッシェンを警戒してか、あまり上がって来なかった。
というかマケレレの気の利いたポジションニングのせいで上がって来れなかったのか。
いずれにしてもオリンピアコスの攻撃にはもう少し厚みが必要だった。
 
 
プレミア屈指の守備力を誇るチェルシーを向こうに回しながら、
ギリシャ王者は驚くべき落ち着きぶりでポゼッションを続けた。
3トップとストルティディスに加え、
攻撃の第1歩を任せられているレデスマや、
ベレッチを押し込むような攻撃参加を見せ付けたパントスは
球際のしぶとさでエッシェンやマケレレと互角に渡り合っていた。
だが、この日のスタメンの平均年齢が30.8歳のオリンピアコスは
時間が経つにつれて疲れが見え始め、攻撃に迫力が欠けていく。
そこに付け入ったグラント。
後半30分、J.コール⇔カルー、マルダ⇔アネルカ で、流れを持ってくる。
アネルカは基本的には左サイドだが、
中央はもちろん右サイドまで精力的に進出して起点となる。
攻め疲れの感もあったオリンピアコス、守備に手一杯。
するとチームの看板とも言える前線の3枚を全員下げて、引きこもっちゃった。
しかもカウンターを狙うような素振りも見せない。
「いのちをだいじに」モード。
あーあ、つまんねー。
チェルシーは残り5分を過ぎたところでランパードまで投入し、
果敢にアウェーゴールを狙いに行ったが
ヒッキーと化したオリンピアコスの守備陣を最後まで崩せなかった。
 
 
ドログバとアネルカの共存は、スタメンからは難しいかもしれないけど、
もう少しトレーニングを重ねれば面白いオプションとなるはず。
ドログバのコンディションがもう少し上がって
この日のアネルカぐらい縦横無尽に動き回れば、驚異だ。
何にしてもアウェーのファーストレグを引き分けで終えたのだから上出来ではないか。
オリンピアコスにアネルカのような存在を求めるとしたらルアルアだったのだが、
ないものねだりをしても意味が無い。
持ち駒でそれが90分出来なかったのは痛い。それもホームで。
コバチェビッチと両サイドの距離感が、最後まで気になった。
どっかの誰かさんの言葉じゃないが、「接近・展開・連続」が出来れば
ベスト8にぐっと近付く決勝点が生まれていただろう。
コバチェビッチのまわりをグルグル周る衛星がいればなぁ……。
かつての相棒ニハトは、ギリシャではなくビジャレアルで頑張ってます。
 
 
基本的には内弁慶のオリンピアコス。
スタンフォードブリッジでもアグレッシブにプレーできるのか?
でもベストメンバーが揃ったチェルシー、
2週間後はもっとキッチリ仕上げて来るだろう。

posted by takuro7 |10:37 | ■ UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(2) | トラックバック(1)
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