2007年04月08日

梶山のための負け戦

更こんなことを言うのもなんだが、
僕は原監督の1年での復帰について今でも疑問に思っている。


確かに原さんはナビスコを獲った。
東京に初タイトルをもたらしてくれた。
でも、それだけだった。
リーグ戦では年間4位にこそなったものの、
昨シーズンの浦和、川崎、G大阪が繰り広げたような優勝争いには
一度も加わることが出来なかった。
「カップ戦のタイトルより、リーグ戦の3位以内のほうが価値がある」
と言う、現日本代表監督の意見に僕は賛成だ。
だから「原監督では勝ち続けることは出来ない。優勝争いに加われる
常勝チームになるためには別の監督にするべき」との判断で、
ガーロを招聘したことを、僕は評価している。
そして、せっかく呼んできたブラジル人監督が期待外れの采配で
半年で解任したことも、僕は評価している。
倉又さんは頑張った。正直言って、残留させただけでも凄いと思う。
彼が監督になってからの傾向として、
藤山や浅利といったベテランを先発起用したが挙げられる。
覇気のないチームに経験と喝を注入することが理由だが、
正直言って、僕にはそれで新監督の力量が見えてしまった。
彼には特別な戦術やシステムをチームに植え付けることはできなかった。
だから2007年は違う監督が指揮することも、僕は賛成だった。


問題は、それが原さんだったことだ。


僕は思った。
東京のフロントは、
「2005年シーズン終了時の原さんではリーグ戦で優勝争いできないが、
2006年シーズン終了時の原さんならリーグ戦で優勝争いできる」
と判断したのだろう、と。
以前、原さんがつくりあげたFC東京よりも、
今の原さんならもっと強くて魅力的なチームを作れるはずと判断したのだろう、と。
でなければ、わずか1年で同じ監督を呼び戻したりはしない。
日本はもちろん外国でも、そんな例は聞いたことがない。


ただ僕は、2006年にスカパーやNHKでサッカー解説をしている原さんを見ていて、
そんなに大きく変わったとは断じて思わない。
もちろん、今となってはヒロミを応援するし、信じている。
でも今日の試合をTV観戦して思うことは1つ。
今の東京には、J2へ降格が決まった1999年の浦和の残像がチラついている。
点を取れない長身FW平山と盛田剛平。
ルーキーながらセンターバックとして出場機会を得た吉本と池田学。
チームを鼓舞する外国人選手・ルーカスとペトロビッチ。


すべては開幕ゲーム広島戦の“悪夢の前半45分”じゃないんだろうか。
立ち上がりは良かった。パスが流れるように繋がり、フィニッシュまでこぎつけた。
あとは決めるだけ、という所でエアポケットに陥ったような失点をする。
そしてビビってDFラインがズルズルと下がり、攻撃は単調になってゆく。
今日もそうだった。立ち上がりは本当に素晴らしかった。
ただ、本当にイージーなミスから自分たちの首を絞めているように思える。


僕が思う問題点は、
まず、今のチームには士気を高めるキャプテンやファイターがいない。
TV観戦なので定かではないけど、
ミスした川口を怒鳴りつけるでもなく、元気付けるでもなく、
ただシュンとしているように見える。
本来なら土肥だろう。でもフィールドプレーヤーにそういう人間がいなければならない。
それから効果的なサイドチェンジがまったくと言っていいほど無い。
これが第一次原政権時の攻撃と一番違う点だと僕は思う。
宮沢の抜けた穴と言ってしまえばそれまでだが、
これだけのタレントがいて、それが出来ないのは非常に悲しい。
特に退場した伊野波。彼はユーティリティーな選手だが、
サイドに配置しては持ち味が出ないように思えてならない。
どうしても彼を右サイドで起用して効果的な攻撃参加をさせたいなら
サイドチェンジを多用して、相手DFが少なくスペースがある状態で
ボールを渡さないと苦しいと思う。


大変恐縮ですが、僕の考える打開策として以下の並びはいかがでしょう。



            ルーカス
            (平山)

  鈴木規        梶山         石川
(リチェーリ)     (馬場)       (川口)


        今野        伊野波

 金沢                      徳永

        福西        藤山


             土肥
            (塩田)


藤山と徳永の両センターバックは非常に頑張っていると思うが、
やっぱりサイドが本職の選手だけに、そろそろ限界だ。
新潟戦を見て改めて思ったが、
彼らのボールホルダーへの寄せは、サイドバックの選手のそれである。
「そんな身体の使い方して、もしかわされたらどうするの?」
というような動きが多々ある。
だからと言って、福西もセンターバックが本職ではないが、
彼には強力なフィジカルと1対1の強さ、
そして、磐田で1年間だけリベロをやった経験がある。
最終ラインを引き締めつつ、機を見計らってオーバーラップしてもらいたい。
で、福西や両サイドバックが攻撃参加した穴を伊野波が埋めればいい。
彼が中盤の底に常駐することで、
福西の攻撃力を立てるため、攻め上がりを自制している感がある今野も
攻撃力を今以上に発揮できるのではないか。


そして梶山―、
僕は新潟戦を見て、改めて思った。
東京浮沈の鍵を握るのはこの若き司令塔だ。


今シーズン、FC東京での梶山は本当に酷い。
はっきり言って何もしていない。今日も。
つまらないパスミスを連発し、新潟にカウンターの好機を献上する。
自分が創り上げたピンチにも、疲労のためか、やる気が無いのか、
ボールを取り返そうというアクションが無い。
石川、ワンチョペ、平山と、選手が交代するたびに
「代えるのは梶山だろうなぁ」と僕は考えていたが、結局90分出続けた。


僕は原監督のこういう采配が好きだ。
「この試合はまだ逆転できる。そのためには
お前がしっかり攻撃を創ってくれないとダメなんだ」という願いなんだろう。
機能しない選手は交代させればいい、
でも今の東京のようになかなか結果が出ず、微妙な雰囲気のチームでは、
ただ選手のモチベーションを下げるだけに終始する可能性もある。
梶山と心中したとまでは言わないが、
それに近い感情を原監督は梶山に持っているんじゃないだろうか。


それには、僕も賛成だ。

posted by takuro7 |01:44 | ■ FC東京 | コメント(4) | トラックバック(0)
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