2008年04月14日

ユナイテッド 2-1 アーセナル ~右肩上がりと下降線~

ャンピオンズリーグの結果は、明暗くっきり分かれた両者。
ルーニー、ロナウドがベンチスタートでローマに勝利したユナイテッド。
すべての力を振り絞ってリバプールの前に散ったアーセナル。
パクチソン、シルベストル、G.ネビルら
前半戦を怪我で棒に振った選手たちが戻ってきてコンディション上向きのユナイテッド。
前半戦で飛ばしすぎたのか、終盤へ来てサニャ、フラミニ、ダシルバらが続々と戦線離脱、
フラフラの状態のアーセナル。
注目されたビッグマッチ、結果は火を見るよりも明らかと思われたが・・・・・・。
 
 
アーセナルは本当に疲れている。
CLミラン戦をピークに下降線。
大逆転したボルトン戦とリバプール3連戦で完全に燃え尽きた。
セスクも、アデバイヨルも、フレブも、両足に重い鉛をつけてプレーしているよう。
それでもユナイテッドに楯突ける。
先制できる。
凄い。
ただ運が無い。
ギャラスのハンドは責められない。
タイトルを獲るにはほんの少しの運も必要だ。
でも、試合の流れを読み取る術も、もっと必要だ。
ファーガソンは後半10分、
スコールズ&朴智星 OUT   アンデルソン&テベス IN
これがハマった。
中盤には運動量を、右サイドには攻撃性とテクニックを、それぞれ注入。
ベンゲルにはこれが無い。
判で押したようにエブエ⇔ウォルコット、ファンペルシー⇔ベントナー しか出来ない。
ベントナーは頑張ってはいるが・・・・・・、彼には少しジェファーズの匂いがする。
来シーズン化けるのだろうか?
そんな中、ハーグリーブスに完全に裏をかかれてFKを決められ、終戦。
もう可哀想で見てられない。
このユナイテッド戦にかけていたアーセナル。
残り試合、モチベーション保てるのだろうか。
 
 
で、アーセナルをプレミア戦線離脱に追いやり、
チェルシーとの一騎打ちとなったユナイテッド。
最近のゲームでは、これまでチームを引っ張ってきた
ルーニー&ロナウドが若干お疲れモード。
そこで、タフさが売りのハーグリーブス&朴智星が一枚も二枚も噛むようになってきて、
ファーガソンのチーム作りが怖いぐらい上手く進んでいる。
試合の流れを一発で変える力や、個としての能力では前者のコンビに遠く及ばないが
それを補って余りある運動量と馬力は
ギグスやスコールズらベテラン勢のやりくりにもなって好影響。
ベンゲルも当分 “走るサッカー” を掲げるなら、こういう選手たちこそ必要だと思うけど・・・・・・。
獲らないんだよね~。
それはさておき、バイエルン時代に欧州制覇を達成したハーグリーブスの経験は、
今後大詰めを迎えるプレミアリーグ、CLの死闘の中で、間違いなく活かされるだろう。
 
 
ダブル達成への一番の懸念材料は最終ライン。
この日もブラウン、リオ、ピケが、それぞれ1個ずつぐらいポカをやった。
少し前の『Number』誌で、元イングランド代表のパーカー氏が、
「リオは綺麗な守備をしたがる」という悪癖を指摘していたのが、頭から離れない。
相棒がビディッチであれば
「あいつはお前に任した」的な感じでカバーリングに徹していればいいが、
ビディッチが戻るまでは今日のようにピケや
オシェイ、ブラウンなんかと中央を守らなくてはいけない時も出てくる。
そんな場合でも「あいつはお前に任した」では厳しい。
今後対戦予定の『あいつ』とは、
ドログバであったり、
フェルナンドトーレスであったり、
アンリやエトーであったりするわけだから。
アデバイヨルにやられた失点シーンも、
この強靭なフィジカルを誇るトーゴ人FWに最終的にマーキングしていたのは
お世辞にも守備力が高いとは言えないキャリックだったわけだから。
そこだけが心配。
 
 
まぁ、今のバルサには勝てると思うけど・・・・・。
次はブラックバーン戦。地上波でやるかなぁ。
怪我人は出さないで。
 
 
 
   【マンチェスターユナイテッド】
 
                     ルーニー6.5
      ロナウド6                          朴 智星6
                                         (テベス7)
           スコールズ5.5     ハーグリーブス7
           (アンデルソン6)       (ギグス ― )
                     キャリック5.5
 
    エブラ5.5                           ブラウン5.5
               ピケ5.5     ファーディナンド5.5
 
 
                    ファンデルサール7
                                             ファーガソン7
 
 
   【アーセナル】
 
                       アデバイヨル6
  
 
      ファンペルシー5.5     フレブ5.5        エブエ5
        (ベントナー6)                      (ウォルコット5)
 
            ジウベルトシウバ5    セスク5.5
 
    クリシ6                              トゥレ6
               ギャラス6       ソング6       (ホイト ― )
 
 
                       レーマン5.5
                                            ベンゲル5.5
 

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2008年03月24日

世界一SEXYなアーセナルが負けて3位に落ちちゃった

州サッカー、ビッグカード乱立。
 
 
ミラノではインテルがホーム初黒星。
土をつけたのは天敵ユーベ。さっすが。
個人的に、昨季インテルがスクデット獲得をできたのは
この老貴婦人がトップリーグ不在だったからと考えている。
これで2位ローマとの勝ち点差は4。
カルチョ戦線に異状がきたしてきた。
 
プレミアでは4強が直接対決。
首位マンチェスターユナイテッドはホームに4位リバプールを迎える。
が、前半終了間際のマスチェラーノ退場で決壊。
3-0。
つえーなぁ。
 
そんな中、NHKBSでチェルシー×アーセナルを観戦。
右肩上がりに好調の3位チェルシー、
過密日程と怪我人で調子を崩し、今季一番の踏ん張り所にいるアーセナル。
前者は勝って2強にプレッシャーをかけたい。
後者も勝ちたいが、引き分けでも御の字、か―。
 
 
前半を観て思ったのは、やっぱりチェルシーはカウンターのチームだなぁ、と。
まぁガナーズ相手にポゼッションで太刀打ちできるチームなんて、そういないが、
でも前がかりになったアーセナルの裏を突く速攻は素晴らしい。
ちなみにこの日のチェルシーのスタメンを見る限り、
モウリーニョ監督時代と何ら変わりない。
やってるサッカーも……さして変わってはいない。
僕は就任当初「攻撃的なサッカーをしたい」と言った
現チェルシー監督のことをあまり認めていない。
 
というわけで前半の主導権を握ったのはアーセナル。
握ったと言っても微々たるものだが。
「SEXYSPORTS」注目はファンペルシーだったが、う~ん、まあまあ。
やっぱりブランクはあるか。
世界最速のアーセナルのフットボールの波に乗り切れてない。
このオランダ人のいる左サイドとは逆に、右サイドは躍動。
サニャとエブエが面白いようにカルーからボールをカット。
セスクやアデバイヨルと絡んでゴール前へ進出する。
ただ、エブエもサニャもフィニッシュの精度がイマイチなので致命傷を与えるには至らず。
って言うか、カルーは酷かった。
ドログバもね。
ネーションズカップの疲れが今頃来たのかってぐらい。
J.コールの奮闘が無ければどうなっていたことか。
 
0-0で前半終了。
アーセナルはエレガントな攻撃ばかりに目が行くが、
アルムニアにギャラスとトゥレ、
そしてセンデロスを加えた守備の真ん中が安定していることが
好調の最大の要因だと僕は思う。
この日も良かった。
 
 
後半14分、セスクのCKからサニャヘッド炸裂。
アーセナルホームの試合でもセットプレーからギャラスヘッドで1-0勝利だったらしい。
チェルシーのお株を奪ったアーセナル。
そして、チェルシーの監督さんが動く。
マケレレ、バラックOUT アネルカ、ベレッチIN。
ドログバとアネルカの2トップで、中盤はワイドに。
エッシェンがランパードと中央を固める。
ちなみにアーセナルも殊勲のサニャが怪我でディアビと交代した。
 
すると後半28分、ロングボール→ドログバ競る
→ランパード突っ込む→こぼれ球をドログバ豪快に押し込む。
「ロングボール→ドログバ競る」の件はオフサイドにも見えるが、
とりあえず、同点に追いついた采配は評価したい。
でも「やっぱりそんなつまんない点の取り方しか出来ないの?」と言わずにはいられない。
だからチェルシーは好きになれないんだよなー。
 
ベンゲルさんもファンペルシーに代えてウォルコット投入。
ファンペルシーはチームにあまりフィットせず、存在感も激薄で、
まるで売れない避妊具のようだった。
アーセナルはセスクがあまり良い形でボールをもらえない。
サイドからはある程度押し込めるが中央の選手が顔を出せないから攻撃に厚みが無い。
2トップにしたチェルシーは、ゴール前での圧力が強まった。
で、後半36分、ベレッチロングボール→アネルカ頭→ドログバGOAL。
結局はロングボール大作戦。
ホントにそれしかないんだね。
ホントに何にも変わってないんだね。
でも強いんだよねー。
調子が悪いなりに大事な試合で2点取っちゃうドログバはさすがだけどね。
 
 
チェルシー 2-1 アーセナル
 
 
チェルシー2位浮上。
でもこのチームはちっともSEXYじゃないから、別にどーでもいい。
 
アーセナルはセスクが目立たなかった。
こうなるとさっきも言ったけど攻撃に厚みが無くなってダメになる。
アデバイヨルも後半は消えていた。ここがドログバとの違いか。
アーセナルは今が一年で一番苦しい時。
若いチームだけにプッツリと糸が切れないことを祈るばかり。
なんてったって今、世界で一番セクシーなサッカーをするチームですからね。
 
ちなみに、この対戦カードは、CL準決勝で再び実現する可能性も残っています。
 
 
 
  【チェルシー】
 
                 ドログバ8
 
      カルー5                J.コール6.5
                              (ミケル ― ) 
          バラック5.5     ランパード6
          (ベレッチ6)
                 マケレレ5.5
                (アネルカ5.5)
     A.コール5.5              エッシェン5.5
 
            テリー6   R.カルバーリョ6
 
 
                クディチーニ6
                                グラント7.5
 
 
  【アーセナル】
 
                 アデバイヨル5
 
 
                  フレブ6
    ファンペルシー4                 エブエ6
     (ウォルコット5)
 
           セスク5      フラミニ5.5
                      (ベントナー ― )
 
     クリシ5.5                  サニャ7
                                (ディアビ5)
           ギャラス6      トゥレ5.5
 
 
                アルムニア6.5
                                ベンゲル5.5

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2008年01月25日

ブンデスリーガで羽ばたく日本人選手

野伸二がいよいよ欧州に戦場を移しそうだ。
僕は以前、このブログで彼についてボロクソ言いましたが、
それも「ボールを止める・蹴る技術日本一」たる由縁です。
エールディビジにすんなり溶け込んだ彼に
ブンデスリーガは丁度良いレベルだろう。
かつてはキム・ジュソンやマハダビキアも所属し、アジアとの関係も深い。
エレベーターチームだが、フェイエノールト時代のように
攻撃の中心になれるよう頑張ってほしい。
(自分が勉強不足なのか、知ってる選手名が全然無いので
 比較的それは容易かなぁと思ってるんですが・・・)
 
現地23日にはボルフスブルク入りした長谷部誠が、
ドイツ2部イエナとの練習試合で菊地直哉と対戦。
長谷部は右MFではつらつとプレーした。
(中盤の底ではやはり彼のダイナミックな攻撃力が発揮されないと思う)
菊地も、あんな馬鹿なことさえしなければ、
今ごろは、薄いブルーになって地味な印象になった
日本代表のユニフォームに袖を通していてもおかしくない逸材。
新天地で自分の力を磨いてほしい。
 
 
ブンデスリーガでは、稲本潤一がフランクフルトでプレーしているし、
浦和に加入した高原直泰もフランクフルトで2ケタ得点を記録し、
ハンブルガー時代を含めると、約5年間プレーしていた。
昨今の日本人選手にはプレーしやすい何かしらの環境があるのだろう。
 
 
元々、Jリーグを発足させる上でブンデスリーガは良いお手本とされていた。
イングランド、イタリア、スペインの3大リーグと比べると
ビッグネームが少ないことは否めないし、
マンUやチェルシー、ミランやインテル、マドリーやバルサといった
欧州を代表する強豪に、歴史や実績、現有戦力から見て、
正々堂々と立ち向かえるクラブはバイエルンぐらいだろう。
それでも、健全としたクラブ運営や安全な環境は、
サッカー後進国・日本が最も模範とするべきものだ。
暴動や殺人事件なんて起こり得ないだろう。
(ネオナチの問題とかあるけど・・・)
 
 
歴史的に見てもドイツと日本は
(悪い時代も含めて)いろいろお世話になっているし、
勤勉な国民性も性に合っているのかもしれない。
組織内の決め事を守る、規律を重んじる性質は
ドイツ代表やドイツ国内のクラブチームが展開するサッカーに当てはまる。
アジアNo.1の浦和レッズ。 元を辿れば1995年、
ドイツからオジェックやブッフバルト、バインを呼び寄せ
効率的なサッカーでお荷物クラブからの脱却に成功した。
もっと遡れば、メキシコ五輪で銅メダルを獲った時の監督は
ドイツ人のクラマー氏。
忘れてならないのは、過去の日本人選手の実績。
ケルン時代、チャンピオンズカップ準決勝でゴールを決め、
“東洋のコンピューター”と呼ばれた奥寺康彦を始め、
ビーレフェルトでプレーした尾崎加寿夫。
レバークーゼンでプレーした風間八宏。
特に奥寺氏の功績は高く、
2006年ドイツW杯を現地で観戦した人は理解できるでしょうが、
現地の人は日本人を見るなり「オクデラ、オクデラ」と言っていたらしい。
ひょっとすると、日本人が思っている以上に、
ドイツ人は日本人サッカー選手を評価しているのかもしれない。
経済効果やマーケティングではなく“1人のサッカー選手”として。
いくら中田英寿がスクデット獲得に貢献したところで、
未だにトリノで飼い殺しにされている日本人FWがいるリーグとは勝手が違う。
 
 
一般的に、ドイツのサッカーはつまらない、と言われる。
僕もA代表のサッカーを見ていると、そう思う時もある。
ただ効率よくシンプルにプレーすればいい、
こねくり回すようなプレーはいらない。
だから、そういったスター気取りの選手は必要とされない。
ちょっとした傲慢?とは思わないが、そうしたアイデンティティが
かつては間違いなく欧州一ハイレベルだったリーグを
3大リーグの後塵を拝し、
リーグアンの追走に冷や汗をかく現状を招いたのかもしれない。
ただ、個人的にはチャンピオンズリーグを見る限り、
シャルケブレーメン、少し前のレバークーゼンなど、
イングランドやスペインに匹敵する攻撃的で魅力的なチームも多数存在する。
90年代後半からは、それまであまりいなかった南米の選手も増え、
ジエゴ、カカウ、ルシオなどがチームの中心になっている。
そしてブンデスの顔とも言えるバイエルンに代表される、
試合を最後まで諦めない精神(俗に言うゲルマン魂)は特筆に値する。
 
 
今後も、Jリーグからブンデスリーガへ選手の流出が続くかもしれない。
でも今までお世話になった国に選手が渡って、
そこで活躍するのも何かの縁か、恩返しなのか、良いことなんじゃないか。
 
 
 
 
それにしても、菊地直哉、ホントにがんばれ!

posted by takuro7 |15:38 | ■ 海外サッカー | コメント(14) | トラックバック(0)
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2007年04月09日

ライカールトよ、攻めまくれ

イカールトがオランダ代表監督だった頃の話―。
 
 
EURO2000のほんのちょっと前、
オランダ代表はホームにブラジル代表を迎えて親善試合を行った。
当時のブラジルはロナウジーニョがまだブレイク前で、
トップ下に君臨していたのはリバウドだった。
当時のバルセロナでも攻撃の中心として活躍していたリバウドは正に絶頂期で、
彼を止めないことにはオランダの勝利はない。
ライカールトは中盤の底を守るコクーをリバウドへマンマークにつけた。
僕の記憶は定かではないが、確かコクーだったと思う。
とにかく1人の選手をリバウドにマンツーマンでつけさせたのだ。
 
 
試合は引き分け。
翌日のスポーツ紙には、こんな見出しが躍ったという。
 「オランダ代表にマンマークを取り入れるなんて!
  ライカールトは何て古臭いサッカーをしてくれたんだ!」 
 
 
オランダ代表と言えばトータルフットボールトータルフットボールと言えばオランダ代表だ。
全員攻撃・全員守備。DFは積極的に攻撃参加し、FWは前線からプレッシング。
フィールドプレーヤーは神出鬼没にポジションを変えて相手を撹乱し、
人とボールが目まぐるしく動いてピッチで踊る。
1974年のワールドカップでオランダ代表が見せたサッカーは世界を震撼させた。
その申し子、ヨハン・クライフはアヤックスで、バルセロナで、
その才能を遺憾無く実力を発揮し両チームの一時代を築き上げた。
監督としてもトータルフットボールの系譜を引き継ぐスタイルを
アヤックスバルセロナに持ち込んだ。
 
 
クライフのアヤックス監督時代の教え子が、フランク・ライカールトだった。
名将の下でトータルフットボールのいろはを学んだライカールトは
そのすべてをイタリアの名門・ミランで披露することになる。
現代サッカーのボランチの理想像とも謳われた彼のプレーは
アリゴ・サッキ監督の掲げたゾーンプレスという革新的な戦術の完成に一役買った。
 
 
だがゾーンプレスとは一般的に、
DFラインをフラットな形で高く位置取りさせFWとの距離をコンパクトに保ち、
中盤と共にゾーンを張って前線から激しくプレスをかけてボールを奪う、
という戦術だ。
攻撃面についてはこれと言った戦術はなく、
ただ、ボールを高い位置で奪ったら素早く攻める、という特徴ぐらいだ。つまり、
トータルフットボール - 攻撃戦術 = ゾーンプレス なのだ。
ライカールトはそんなチームでキャリアの最盛期を過ごした。
 
 
バルセロナの監督になったライカールトについて、
僕は今シーズン、忘れられない采配がある。
UEFAチャンピオンズリーグ、グループステージ第6節のブレーメン戦、
ライカールトは守備的MFのモッタを、ジエゴにマンツーマンでつけた。
モッタはファウルも厭わない厳しいマーキングでブレーメンの司令塔を封じ込めた。
この試合はバルセロナにとってベスト16進出がかかった大一番だったが、
ロナウジーニョとグジョンセンの得点もあり、前半で2点のリードを得た。
後半8分、モッタがジエゴへのファウルでイエローカードをもらうと
その7分後、ライカールトはモッタに代えて、センターバックのテュラムを投入した。
ボランチにはマルケスが入った。
 
 
翌日の報道は、バルセロナのベスト16進出を祝う見出しばかりだった。
 
 
オシムは以前「今のサッカーにはエレガントさがない」という類のコメントを発した。
僕もそう思う。だってバルセロナでさえ、これなんだから。
2点リードしたら守備的なMFに代えて、さらに守備的なDFを投入するんだから。
クライフ時代のバルセロナはどんな試合でも
2点リードしても3点目、4点目、5点目を狙いに行くチームだった。
カウンターで失点しても、関係なく攻撃的な姿勢をとり続けるチームだった。
それはファンハール監督時代のアヤックスも同じだった。
「エレガント」という言葉が適切かどうかは別として、
なんてカッコいいサッカーだろう、と今でも思う。
当時のバルサ、アヤックス以上にカッコいいチームを、僕は見た記憶がない。
 
 
僕には今のバルサは、全然カッコよく見えない。
ライカールト政権でもカッコいい時代はあった。でも、
04/05シーズンのCLベスト16、
スタンフォードブリッジでチェルシーに2-4で敗れたあの時、
あの時から本当にカッコいいバルサは死んだと思う。
僕はバルサが好きなので、大嫌いなチェルシーに負けて悔しかった。
でも、かつてクライフが言った
「負けるときは美しく」という精神を受け継いだような見事な負けっぷりだった。
でも最近の負けっぷりは後ろ髪を引かれすぎてはいないか。
 
 
現役時代、最も攻守のバランスを必要とされたポジションでプレーし続けたのだから、
監督になってもバランスを重視するのはわかる。
でも、ライカールトにはトータルフットボールの血が流れているはずなのだ。
それを今のバルサに、リーグ制覇も危うい状態のバルサに、注入してほしい。
なぜ今シーズンになって3-4-3システムを採用するようになったのか。
なぜトータルフットボールの代名詞とも言えるシステムを突然やり始めたのか。
それは今のバルセロナのコーチが現役時代、
クライフと共にトータルフットボールを体現していた人物だからだ。
3-4-3についてはよく「バランスが悪い」と揶揄されている。
僕はそうは思わない。
悪いのは、むしろ、それで攻撃を組み立てられない攻撃の選手たちだと思う。
いつからバルサにバランスなんか求めるようになったんだ。
 
 
セビージャだろうとマドリーだろうと、攻めて攻めて攻めまくれ!

posted by takuro7 |04:03 | ■ 海外サッカー | コメント(11) | トラックバック(1)
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