2009年12月21日
2009年11月28日、J1第33節、FC東京のホーム最終戦― 。
平松大志のヘッドと “乾杯” の余韻が冷めやらぬ中、
試合後のセレモニーで城福浩監督が発した一言に、少し驚いた。
「クラブの事情」
この部分だけ引用してしまうと、少し発言した人の本意ではなくなるのですが
とにかく印象に残っているので、切り取らせていただきます。
でも、ある意味では今季を象徴しているフレーズだなぁ、と。
2008年は6位、16勝7分11敗で勝ち点55、得点50、失点46。
2009年は5位、16勝5分13敗で勝ち点53、得点47、失点39。
勝ち点は昨シーズンよりも2つ少ないが、失点が7つ減り、
攻守のバランスがアップしたことが伺える。それより何より順位が1つ増。
城福トーキョーは昨シーズンの自分たちを超えてくれた。
何よりもリーグとは関係ないが、カップタイトルを奪取した点も大きい。
確実にノルマを達成した意味では、今季の東京を評価して良いだろう。
柏戦のレビューでも軽く振り返ったのが
改めて2009年のFC東京を、当ブログの目線で振り返ってみます。
◆負けてもブレない、ブレさせない
中村北斗、平松大志、米本拓司、田邉草民、
新たに4人が加わってスタートした2009年のFC東京。
4人の中で最も管理人の期待が薄かった男がチームの救世主となるとは
開幕前の段階で思いもよらなかったが。
開幕前のキャンプやプレシーズンマッチでは、2008年に積み上げたものを
一度リセットして、もう1度作り直すような取り組みを見せていた。
それが水の泡になったのが第1節の新潟戦、第2節の浦和戦だろう。
開幕の味スタでは堅い守備からのショートカウンターを武器とするチームに、
続く埼スタでは同じポゼッション志向(それもポゼッションでは一日の長で
東京が勝っているにも関わらず、)を目指すチームに、完敗を喫した。
開幕10試合で4勝6敗。4勝はともかく、6敗が多かった。
固定されないセンターバックのコンビは誰が出てきても脆かった。
大宮戦から今野泰幸とブルーノ・クアドロスのコンビになる。
その試合は石川直宏のハットトリックで勝利したものの2失点、
続く広島戦でも佐藤寿人にやられた事を考えると、
このコンビも早々に解消だなぁ、と思っていたが随分と長続きした。
破綻した守備の修正ではなく、さらなる攻撃性を求めたセンターバック。
我慢して使い続けた起用法を見ると、この時期から自らのサッカーを
「ブレない、ブレさせない」という監督の意図が伝わってくる。
前線からのプレスをかいくぐるビルドアップが
最終ラインからそつなく出来るようになった。
もう1人忘れてはいけないのが
今野のいなくなった中盤の底を任された米本の存在。
今年一年、東京というチームを観ることに並行して
米本というプレイヤーの成長を見守るのは楽しかった。
突出したスライディング技術に代表される守備能力の高さはすぐに感じ取れたが
日を追って上達していくパスワーク、危機察知能力は18歳のそれと思えず
将来、日の丸を背負って立つポテンシャルを持っていることを確認できた。
ナビスコカップ決勝に代表されるミドルシュートにもっと磨きをかけてほしい。
◆高次元ポゼッションを体現した11人
J1第5位となった最大の要因は、先発メンバーの固定である。
リーグ戦34試合すべてのゴールマウスを守り続けた権田修一。
センターバックに今野とブルーノ、
サイドバックにはA代表でも活躍し始めた長友佑都と徳永悠平、
中盤センターには米本と梶山陽平、サイドに石川と羽生直剛、
2トップにカボレと平山相太。
ナビスコカップ予選でも固定された馴染みの11人は、
熟成したポゼッションを展開し、6~7月にかけてリーグ戦5連勝を記録。
8月に落ち込んだが、9~10月にも4連勝。
11月にまた落ち込んだことで優勝争いには、またしても加われなかったが
結果的にACLを見据えた戦いをし続けられた点は良かった。
FC東京の2009年は、石川直宏の存在なくして語れないのだが
あえて当ブログではそんなに語りません。
誰もが目に見える形で結果を出したし、自身初のベストイレブンにも選ばれた。
15得点中、PKはゼロ、半分近くが難易度の高い代物だった。
彼の活躍は、忘れかけていた「エース」という存在感を思いださせてくれました。
石川同様、ポゼッションに一役買ったのが平山だ。
いくら最終ラインで繋げるといっても限界があるが、
そんな時のアバウトなフィードを前線でキープし続けてくれた。
梶山のあまり優しくない縦パスも懐に収める足元の技術はやはり巧いし
それが活きるようになったのも精神面の変化だろう。
確かに今季の平山は一皮むけた。
課題は何といっても得点力。今季リーグ戦4ゴールは寂しいな。
「ブレイク」「覚醒」、色々言われているが、僕はまだまだそうは思わない。
とりあえず若手中心で組まれる1月のアジア杯予選で
代表招集の動きが本格化しているらしい。あと半年での大ブレイクを期待する。
「目立たなくなった」「千葉時代の輝きがない」
東京移籍後、そんな声も多く聞かれた羽生も
数字だけでは判別できない活躍度をみせた。
管理人的にはアウェイでの神戸戦、ホームでの柏戦など
1年でも数少ない「完勝」と言える内容のゲームにあって
羽生は攻守においてスペシャルな存在になっていた。
突出しすぎた個でもあった石川とカボレを、
組織という枠組みの中に抑え続けた第一の功労者が羽生だった。
彼が後半半ばに交代するシーンは東京では見慣れた光景だが
管理人は2年経っても、羽生がいなくなったピッチが不安で仕方なくなる。
それぐらいの存在感を背番号22が見せ付けてくれた1年だった。
◆思わぬ敵との戦い、結実と限界
冒頭の「クラブの事情」を感じ取れたのは、
チームの調子が下降線を辿った8月ぐらいからだろうか。
今季開幕時からメンバー登録されていた選手が移籍していった。
まず5月にMF下田光平が期限付きで水戸へ。
8月上旬にGK廣永遼太郎も期限付きで岡山へ。
廣永の移籍でGK登録選手は権田、塩田仁史、阿部伸行の3人になった。
少し不安になった。
そして8月下旬にDF吉本一謙が期限付きで岐阜へ、
DF金沢浄が復帰の形で磐田へ完全移籍した。
とりわけ長年に渡り東京に貢献してきた金沢の離脱は痛かった。
技術的な部分はもちろん戦況を見極める洞察力やポジショニングの妙は
まさに“いぶし銀”と言えるもので、味スタでの第21節・横浜戦では
出場停止の梶山に代わって米本とボランチを組み、攻守に躍動する姿を
見せてくれたが、その8日後の移籍発表には驚きを隠せなかった。
さらに、青天の霹靂が続いた。
8月末の大分戦でリーグ戦6試合ぶりの勝利を手にし、
続くナビスコカップ準決勝で清水を退け5年ぶりのファイナル進出を決める。
調子が上向いてきた中で、カボレのカタール移籍発表。
東京の中では突出しすぎた個であっただけに、その穴は大きかった。
問題なのは、これだけ選手を放出したことではなく、
放出するだけで誰も獲得しなかった、という方だと思っている。
ユースから来季昇格する3選手、特別指定の高橋秀人が来季加入、
そんなニュースが流れても、今季途中加入のニュースは聞かなかった。
これが「事情」だった。
一部でも報道されていることだが、FC東京は数年前から
外国人選手の獲得に“失敗”している。
あえて“失敗”と書かせていただくが、
どうやら2009年は、その埋め合わせをするシーズンだったらしい。
開幕前にも外国人選手を獲得しなかった件について少し騒がれたが
それどころのものではなかった。
城福監督は、そんな“敵”とも戦っていた。
移籍だけなく、怪我だってついてくる。
第28節名古屋戦で、茂庭照幸が眼底骨折、
続く第29節柏戦で、エース石川が靱帯損傷、
第30節清水戦では、長友が右肩関節損傷、
カップFINAL前のリーグ戦3試合で主力が相次いで負傷。
それでもチームは前へ進んでいた。
一昔前のFC東京だったら、とっくに白旗をあげていただろう。
それでも“11人”に含まれない男たちの奮起がチームを支えた。
代表級サイドバック長友・徳永とポジションを争うという、
日本一不運なサイドバックである椋原健太は、
明らかに対戦相手から攻撃の標的とされた。
それでも持ち前の粘り強い守備で奮闘し、その存在価値を証明した。
スーパーサブだった鈴木達也はFW、サイドMFで活躍。
カボレと石川、2人の離脱した穴をすぐさま埋めてみせた。
小平でもチームは1つになった。
「このチームでタイトルを獲りたい」と言って残留した佐原秀樹は
出場機会に恵まれない中、名古屋戦に向けた練習の中で
ケネディの代役を買って出た。
退団を発表した藤山竜仁、引退を表明した浅利悟、
両雄の存在は常にチームに程よい緊張と規律をもたらした。
「2人のために」「ベンチに入れない選手のために」
無形の力でチームは鼓舞し続けられていた。
苦しい台所事情の中、指揮官は昨年以上にモチベーターとしての能力を発揮。
類稀な技術の持ち主でも、戦う姿勢の無い選手は容赦なく叱責したという。
報道上は叱責でも、現実には怒号、罵倒といった類のものであろう。
GK以外のサブメンバーがDF4人、守備的MF1人、攻撃的MF1人となっても
戦える18人、勝利をもぎ取れる18人を逆算して選んだ。
解れそうな糸は、それでやっと形を留めることができていたのである。
ただ、その戦いが報われたのはリーグ戦ではなく、
ナビスコカップではあったのだが。
イビチャ・オシムが千葉をナビスコカップ優勝に導いた際、
「カップ優勝よりもリーグ3位の方が難しい」と言ったが、僕も同感である。
ACL出場権を得るという現在のレギュレーションになった現在では
J1で3位以上になるということが、全クラブにとって明確な目標となっている。
残念ながらナビスコカップ決勝以降、FC東京の動きは重くなる一方だった。
またしても浦和と千葉の前に散って、銀皿は遠く霞み、
アジアの舞台に立てる資格を元日まで延ばせる権利も、
最終節の新潟戦に勝てなかったことで獲得できなかった。
それでも選手は本当によく戦ったし、それは負けた試合の記者会見で
敗因を自分のせいにしてばかりの指揮官にも同じことが言える。
最後の最後までチームのモチベーションは途切れることがなかったし
その手綱捌きは見事なものだった。
フロント、強化部に敗戦の責任を負わせたいとも思わない。
FC東京は2009年のシーズンを、限界まで戦った。
限界に達した中で、さらにもがき苦しんで、勝ち得た順位が5位だった。
昨シーズンより、1ランク見晴らしの良い階段に身を置けたのだ。
◆2010年へ向けて
課題は挙げたらきりがないだろうが、1つ言わせていただくなら、
未だに少し垣間見える、試合内容におけるチーム全体のムラだろう。
連勝街道に乗ったと思いきや、選手のケガや出場停止など
ちょっとした事がきっかけで、悪い流れに乗ってしまう。
優勝を目指すのであれば負け試合が2桁になってはいけないし
そのためにはコンスタントに勝ち切る強さが欲しい。
以前に当ブログで書いた要素です。
そのために、シーズン序盤で躓いた要因でもある守備面の整備は
2010年には早急に解決してほしい題目だ。
森重真人の加入だけで何とかなるものではないはず。
長年チームを牽引した藤山、浅利がいなくなり、
さらに茂庭、佐原もチームを離れることになった。
東京イズムを継承した強固なDFラインを早めに作り上げてほしい。
そして、攻撃陣のさらなる底上げを望む。
香川も金崎も獲れず、他にターゲットがいないのであれば
大竹洋平や田邉草民のレベルアップを待つほかない。
今季は負傷続きで不完全燃焼だった中村北斗も然りだ。
個人的には、デビュー以降、もの凄く緩やかな成長を遂げている
背番号10の司令塔に、名指しで最大値の期待をよせたい。
石川が「東京は陽平のチーム」と言うまでになった。
東京のポゼッションの中心は言うまでもなく梶山で、
チーム1の技術を誇るのも、梶山である。
もっと他チームが脅威と感じる存在になってほしいし、ならなければいけない。
当ブログは来季、梶山についてはより辛口に書いていきたいと思ってます。
最後は昨年同様、
SEXY SPORTSが勝手にやるFC東京表彰式で終わって
2009年FC東京の記事を締めたいと思います。
ありがとうございました。
●MVP 石川 直宏
●ベストゲーム
第1位 J1第27節 磐田戦(H)
第2位 J1第29節 柏戦(H)
第3位 J1第33節 神戸戦(H)
(※J1で選んでるのでこうなりますがホントの1位はもちろんナビスコ決勝です)
●ベストゴール
第1位 J1第16節 神戸戦(A)/石川直宏のゴール
第2位 J1第27節 磐田戦(H)/赤嶺真吾のゴール
第3位 J1第9節 大宮戦(H)/石川直宏のゴール(3点目)
(※ホントの1位はもちろんナビスコ決勝の米本です)
posted by tacleau7 |01:11 |
■ FC東京2009以前 |
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2009年11月02日
FC東京が公式戦に勝ったら髭を剃らない― 。
僕がそんな決まり事をつくったのは2年前ぐらい。
2年前は剃ってばかりだった。今年の春先もそうだった。
それが今はどうだ。手入れしないといけないぐらい伸びている。
今年の梅雨時もそうだった。
何だったら今年はもう髭を剃る機会は無いのではないか、
天皇杯決勝も勝って、来年の開幕まで伸ばさなきゃいけないんじゃないか、
なんて、ポジティブな悩みも頭をチラつきはじめている。
今のFC東京はまったく負ける気がしない。
スポーツナビブログで似たようなコメントを仰っていた方もいたのだが
あえて言わせていただく。今のFC東京はまったく負ける気がしない。
2回言えるほど自信に満ちている。
それほど良いチームに成長した、ということである。
ナオがいない? 達也がいる。
長友の出場が微妙? 椋原がいるではないか。
カボレがいない? いつの話をしてるんだ。
藤山竜仁が退団を表明し、浅利悟が引退を決意した。
長年チームの屋台骨を支えた2人をカップ優勝で送り出そう、
選手たちにそんな気概があるのはもちろんだ。
でも僕はこう思う。
「このチームは本当に強くなった。自分がいなくても大丈夫」
プロ意識が高いベテランは思ったかもしれない。
浅利に関しては「米本」という特定の選手名を挙げた。
潔い。彼のメンタリティには感服する。
自分はFC東京をJ1から見守っているだけの俄かファンではあるが、
こんなに良い雰囲気に包まれた東京を見るのは初めてだ。
だから負ける気がしない。
それでも明日の決戦をそれなりにプレビューしてみる。
東京はGK権田、最終ラインは右から椋原、ブルーノ、今野、徳永。
中盤は中央に梶山と米本、左に羽生、右に鈴木、
2トップは平山と赤嶺が予想される。
注目は長友を含めたベンチ入り選手の構成だ。
J1柏戦は田邉、大竹、北斗が途中出場、浅利、藤山、平松が出番なし。
J1清水戦は椋原、平松、藤山が途中出場、北斗、浅利、佐原が出番なし。
まず、FWがいない。
そして清水戦に限っては中村北斗を除けば完全なる攻撃的選手さえいない。
これは、柏戦で負傷交代した石川の代わりに出場した選手のプレーを
城福監督が快く思わなかったため、そうなったと思われる。
昨年は大竹、今年は草民、
惜しげもなくルーキーをピッチに送り込んでいた城福采配も、
今は勝ち切るためにDFをMFで使う “逃げ切り” を図って奏功している。
しかし、明日の試合は90分で完結するリーグ戦ではなく、
最大120分、PK戦まで考えられるカップファイナル。
何が起きるか分からないタイトルマッチでは交代カードの重要性が増す。
川崎のすべてを知り尽くす男・佐原秀樹、
昨年の川崎戦で驚愕のプロ初得点を決めた、唯一のレフティー大竹洋平、
2009年FC東京1stゴールを飾った、一発のある近藤祐介、
一体誰がメンバー入りするのか、スタメン以上よりもサブに注目だ。
川崎はGK川島、最終ラインは右から森、菊池、伊藤、村上。
中盤は中央に横山と谷口、左に憲剛、右にレナチーニョ、
2トップは鄭大世とジュニーニョでくるだろう。
ただ、今季2度の対戦では、いずれも逆転勝ちをおさめていることから、
ひょっとすると、少し前のように山岸を先発で使うことも考えられる。
勝負所でレナチーニョを投入し、攻撃のスイッチを入れるゲームプランだ。
しかし最近のレナチーニョは、さすがに守備意識も高まり、
以前ほど彼の裏を狙われることで守備が破綻することはなさそうだ。
それでも狙い目はある。
同じポゼッション志向のチームということで、
強引にJ1第30節の広島戦を参考にさせてもらうと、
1点を先制した後半の川崎は、1人少ない広島を相手に前がかりになって
前線と最終ラインが間延びする時間帯があった。
中村憲剛を2トップと近い位置でプレーさせたい一方で、
ボランチの横山と谷口が広島の攻撃に押され、
最終ラインに吸収されたような形だ。
こういった状況で東京は11人がハードワークし、
1対1の局面で負けないという絶対条件のもと、
なるべくボールを中盤でカットし、
川崎のお株を奪うようなショートカウンターを狙いたい。
個人的には、羽生直剛がフル出場する展開を望む。
後半半ばで退くことの多い羽生だが、
彼の攻守におけるチャレンジが長い時間続くほど
東京の良い時間帯が増えると考える。
J1第20節、1-2で逆転負けを喫した等々力での多摩川クラシコ。
いつものように左サイドでスタートした彼のポジションは
後半途中からボランチの位置に移した。
そして川崎は中村憲剛の大きな展開から
森と井川の両サイドバックが高い位置に陣取り、
ボールサイドに寄せる守備を施す東京をあざ笑うように
サイドをダイナミックに駆け上がっては効果的なクロスを送り続けた。
生命線とも言うべき主導権を、東京は完全に失ってしまったのだ。
一方で第29節の柏戦では、無失点で乗り切った要因として
相手のサイドチェンジをことごとく封鎖した羽生の存在が光った。
柏の左から右へのロングパスをすべて断ち切った上で、
すべての得点に絡んでいたのである。
千葉時代に2度ナビスコカップを制している経験も
長くピッチに立ち続けてほしい理由の1つ。
いつも通り羽生には、2トップ共々高い位置からの守備を望む。
川崎はカウンターアタックに優れたチームだが
憲剛を中心にポゼッションする時間帯も当然もある。
そこで如何にしてボールを前で取れるかどうか。
東京は攻撃面に関しては、まったく不安はないだろう。
問題は、今季川崎戦2試合で5失点の守備をどう立て直していくかだ。
東京がカップウィナーになる上で全員が鍵を握っているのはもちろんだが、
キープレイヤーとして活きの良い若手選手に2度目のタイトルを託したい。
SEXYSPORTS一番の注目は権田修一。
明日は、彼がFC東京で一番忙しい選手になる。
そういう試合になることを自分は覚悟して観戦したい。
塩田仁史がこの大会で、もまれたように、
土肥洋一がこの大会の活躍で日本トップクラスのGKに登り詰めたように、
同じ道を辿ってほしい。
守備はもちろん、カウンターの起点となる働きにも期待。
そして椋原健太。
もし明日の試合でスタメンになれば、彼は狙われる。
柏戦もそうだったが、とにかく彼は狙われる。
「左に徳永(長友)、右に椋原」と聞けば、
そりゃあどのチームも椋原のサイドを攻める。
これは、日本代表サイドバックとポジションを争いをするという
彼に課せられた宿命でもある。
日本一の試練というか、日本一の贅沢というか、
そんな状況で彼は今シーズン、本当に成長したと思う。
僕はこの機会に日本中に叫びたい。椋原をなめるなよ。
ニューヒーロー賞最有力の米本拓司。
日本代表への登竜門的な賞レースを勝ち取るよりも大事なことは
明日の試合できっちりとゲームをつくってほしい、ということだ。
J1第20節、等々力での試合。
彼のプレーは本当に低調だった。そのパスミスのオンパレードに
僕は「今シーズンワーストの出来」と評したほどのものだった。
それは今季プロデビューして以降、
シンデレラストーリーを地で行くような成長ぶりを見せつけてきた米本が
ついにその歩みを止めたかに見えた時だった。
とんとん拍子で来た中での、初めての挫折。
それでも彼はまた歩みだし、さらなる成長を遂げている。
2009年11月3日は米本拓司の名が日本中に轟く歴史的な日になってほしい。
最後に。批判を承知で言わせていただく。
川崎はタイトルを獲るべきチームではない。
それは今日のエルゴラッソの表紙で鈴木達也も言っている。
「日本人で勝ちたい」と。
城福トーキョーは、本当にチームが強くなるべきプロセスを正しく把握し、
実践して、今日まで積み上げてきた。
昨年は攻撃面が飛躍的に向上し、今季は守備のバランスが改善された。
決して遠回りせず、
逆に、遠回りすることが強くなる近道、と言わんばかりに積み上げた。
良い選手を獲ってくることもチーム力がある証拠だろう。
だが、そんなチームが1つでも増えて、日本サッカーの発展になるのか。
僕はそうは思わない。近道するチームに勝利の女神は微笑まない。
2年間でこれだけの伸びしろを感じさせてくれた城福トーキョーを信じたい。
戦前の下馬評は、圧倒的に「川崎有利」。
この傾向を東京サポーターは大いに歓迎する。
今さらここで言うまでもないが2004年のカップファイナルもそうだった。
過去の戦績を見てもハイスコアになりがちな対戦カードだが
明日の試合は1-0で決してもらいたい。
得点者は赤嶺真吾。
昨年のリーグ戦25節、等々力での試合。
試合開始5分で赤嶺の先制点。
直後、赤嶺が負傷交代。さらに今野が退場。
1人少なくなっても、残った10人のハードワークと粘り強い守備で
川崎のシュート20本から、ゴールネットが揺れるのを阻んだ。
試合終了のホイッスルが響くと、
選手はピッチ上に1人、また1人と倒れこんでしまった。
それだけ走った。それだけ戦った。
僕が城福トーキョーのベストバウトと今も考える試合だ。
それを明日もやってほしい。
国立競技場でやってほしい。
決勝の地、東京で勝つのは、オレたち東京だ。
posted by tacleau7 |17:45 |
■ FC東京2009以前 |
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2009年10月18日
城福浩の怒号が響いたらしい。
「0-4」の試合後のロッカールームであれば、それも分かる。
「4-0」の試合後であるからこそ、
会見の内容を読んだ僕も頬が緩んでしまった。
柏さん相手に4-0というのは結果として満足。
ただ、石川選手があのような状況でピッチを去ることになったのを
ベンチのメンバーは見ていたはず。
僕は2列目の選手を送り込んだんですが
僕は彼らの姿勢には非常に不満です。
若い選手がああいうサッカーに対する姿勢で取り組んでいるのなら
このチームは強くならない。非常に危機感を持っている。
彼らには強く言いましたし、青赤のユニフォームを着るプライドを
彼らに植え付けないと、今後ピッチにたたせることはできない。
それだけの憤りを感じています。自分がどういう立場でピッチに立って
石川選手が怪我したことで次はどんな立場になるかを
しっかりと伝えてピッチにたたせられなかったのは自分の責任でもある。
このクラブがさらに上に行く、最終節で奇跡を起こすためには
先発の11人だけでは不可能だと思っている。
青赤のユニフォームを着る意味、見せる姿勢を
彼らに叩き込みたいと思います。
(城福監督 試合後の記者会見より)
リーグ戦残り5試合で、首位との勝点差は6。
ちなみに昨年は、残り5試合の時点で首位との勝点差は8だった。
さらに言うと今年も昨年も、29節終了時点で7位につけている。
昨年はスタートダッシュに成功したものの、
初夏の時期に攻撃が湿り、“2点目が取れない病” に苦しんで下降。
しかし9月から復調し、リーグ戦5連勝で優勝争いに少しだけ参加。
それでも終盤、大分や神戸といった守備に定評のあるチームから
勝点3を奪えず、6位でフィニッシュ。
今季はスタートダッシュに大失敗し、順位表で10の位に位置するも
昨年、低調の時期となった初夏からポゼッションサッカーが開花。
またしてもリーグ戦5連勝を記録するなど、中の上ぐらいの順位をキープ。
しかし、その好調が嘘のように、8月はリーグ戦を1勝1分3敗と散々。
さらにカボレと金沢が移籍し、選手層の薄さが叫ばれていた今日この頃。
それでも柏戦は大勝し、これでリーグ戦3連勝となっている。
数年前までは優勝争いに参加すらできなかった東京。
もちろん、他に絶対的な優勝候補がいないことも事実だ。
それにしても。
城福浩が、これまで東京を率いた指揮官が与えられなかった、
東京にもたらしたものとは何なのか?
たぶん、厳しさなんだと思う。
0-4の試合で雷を落とすような。
若手に勝者のメンタリティを植え付けるような。
シーズンの中で下降線を辿る時期というのは、どんなチームにも必ずある。
東京は昨年も今年も低調な時期があったが、
それでも大きな破綻を来さなかったのは、
この厳しさを逐一チームに注入していたからであろう。
柏戦。後半ロスタイムにさしかかろうかという所で、
明らかに城福監督がピッチ内に向けて、怒りを放ったシーンがあった。
それは「指示」の類ではなかったと記憶しているし、
彼の目線の先には、田邉草民と大竹洋平がいたとも記憶している。
前述した記者会見の主旨から考えると中村北斗も含まれるかもしれない。
監督は選手名を挙げていないので、あくまで推測だが、
かく言う僕も、途中出場した3人の「あれ、いつ入ったんだっけ?」
と思われても仕方ないぐらいの存在感の無さに驚いたこともあって、
当ブログでは、あえて名前を挙げさせていただく。
現に、そのロスタイムにさしかかった所で
監督の叱咤を受けたであろう背番号19のその後は、
目の色を変えて守備に奔走していたのだから。
柏戦では鈴木達也が累積警告で出場停止だった。
現時点でも徳永、梶山、米本が累積リーチがかかっている。
さらに長友に加え、エース石川にまで長期離脱の可能性が高まった。
こんな状況であれば若手の奮起を願うのは監督だけではないはずだ。
城福浩が名指しで怒号を浴びせるのは、これが初めてではない。
石川直宏、梶山陽平、近藤祐介、昨季であればエメルソンもそう。
僕がスタジアムで観たりメディアを通して知ったところで、彼らは確実。
平山、カボレ、赤嶺らFW陣もおそらく相当言われているだろう。
もちろん、叱られたから頑張ろう、なんて子どもでも思うことだし、
じゃあ今までの指揮官は激怒しなかったのか、ということでもないが
城福監督の怒りはチームに良い緊張感を与えていると思うし
怒りの「使い方」がうまいのだと思う。
柏戦は今季の戦いの中でもベストに近い内容だったが
それでも試合後に喝をいれた。
次節の相手が難敵・清水であることも関わっているのでは。
6月ぐらいから思っていたことなのだが、城福浩は素晴らしい監督だ。
大袈裟な表現で言うと、名将の器がある。
控えめに言っても、もし4~5年後にFC東京の監督を退任しても
すぐにJ1の他のチームから監督要請があってもいい監督なのは確かだ。
仮に現状の千葉や横浜FMを指揮したら、
もっと強くて魅力的なチームを作れそうだ。
戦う集団を作った大熊監督、
プロフェッショナルならではの娯楽性を追及した原監督、
2つの要素、2人の監督が持つものをバランスよく植えつけている。
エルゴラッソ紙でカメラマンの六川則夫氏はその存在感を
「並み居る日本人監督の中で見栄えが良い」と評した。
テクニカルエリアに立つ姿は小柄ながら存在感が大きく、単純にカッコいい。
ゴール後は派手に喜ぶなど、喜怒哀楽のメリハリが強い。
レフリーに食ってかかっても、けれん味がないし、しつこくない。
クールに見えて熱血漢な面もある。
発する言葉もメッセージ性が強く、
柏戦後の会見でも分かる通り、情熱に溢れている。
でもクサくないし、暑苦しくない。
何より、今季展開しているサッカーはJ屈指のエンターテイメント性を誇る。
主力選手の移籍や怪我があろうとも、現有戦力を底上げし、
チームへ効果的に組み込んできた城福監督の采配を僕は評価する。
これだけA代表の決定力不足を嘆かれている昨今の風潮を無視するように
“日本人が守って中盤を作り、攻撃の最後の部分は外国人” なんてチームを作る
どこぞの日本人監督より、よっぽどポテンシャルは高いと思っている。
【J1 第29節終了時順位表/今後の対戦】
勝点/差 30節 31節 32節 33節 34節
1 川崎 52 +15 広島H 千葉H 大分A 新潟H 柏A
2 鹿島 51 +10 千葉H 山形H 京都A G大阪H 浦和A
3 G大阪 50 +15 横浜H 京都H 清水A 鹿島A 千葉H
--------------------------------
4 清水 50 +13 東京H 柏A G大阪H 横浜A 名古屋H
5 新潟 46 +12 神戸A 磐田A 柏H 川崎A 東京H
6 広島 46 +11 川崎A 大宮A 名古屋H 磐田A 京都H
7 東京 46 +8 清水A 浦和H 千葉A 神戸H 新潟A
8 浦和 46 +3 大宮H 東京A 磐田H 京都A 鹿島H
チームのバイオリズムは昨季と酷似しているが、
残り5試合の時点でのチームの仕上がりは、昨季のそれより悪くない。
今後のポイントは次節の清水をはじめ、守備のクオリティが高いチームから
取りこぼしをしないことが重要である。昨季、それで失敗したように。
それでも、旋風を巻き起こしている清水から今季公式戦4勝目を手にし、
浦和から2004年9月以来の90分勝利をおさめ、
昨季の最終節の借りを返す意味で、千葉に引導を渡し、
ついでに昨シーズン優勝の芽を摘まれた神戸の借りも返し、
最終節では、忘れ難き開幕戦の悪夢をそっくりそのまま新潟に返して、
城福監督の最近の口癖である「奇跡を起こす」。
もちろんナビスコも獲れる。天皇杯だって獲れる。
管理人が楽観的になれるほど、今の東京は良い。
ナオもすぐに帰ってくるさ。
●FC東京 4-0 柏 @J1第29節/味の素スタジアム
東)赤嶺/前44 羽生/後10 平山/後17 石川/後24
【FC東京】
平山7 赤嶺6.5
(大竹 ―)
羽生7.5 石川6.5
(中村 ―) (田邉 ―)
米本6 梶山6.5
徳永6 椋原6
今野7 ブルーノ・クアドロス6.5
権田6
城福7.5
【柏レイソル】
北嶋5
菅沼5.5
田中5.5 山崎5
(ポポ5.5) (工藤5)
杉山5 栗澤5
(鎌田 ―)
大谷4.5 村上5
小林4 近藤4
菅野4.5
ネルシーニョ4
posted by tacleau7 |20:55 |
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2009年09月28日
ヨーロッパサッカーの09-10シーズンが開幕した中で
ちょっとしたカルチャーショックを受けたのがチャンピオンズリーグだ。
今季からレギュレーションが変わり、グループステージの前に
プレイオフなるものを始めた。それも2種類。
1つはアーセナル対セルティック、フィオレンティーナ対スポルティングなど
UEFAランキング上位国同士がH&Aで戦うバージョン。
もう1つはアポエル対コペンハーゲン、デブレツェニ対レフスキソフィアなど
対戦カードだけ見ても、どこの国のチームかも分からないような
UEFAランキング下位国同士が戦うバージョンだ。
そのカテゴリーの試合ハイライトを見る機会に恵まれたのだが、
カルチャーショックを受けたのは、その試合内容だ。
パスミスのオンパレード。
GKや最終ラインからのフィードが簡単にカットされ
ショートカウンターを食らって、自滅。
ルーズボールを追いかけたGKとDFが衝突して、
その隙を相手FWに突かれて、自滅。
とりわけ守備は軽率で、最終ラインと中盤の間のスペースが広い。
そこを突かれて豪快ミドルがズドンという試合の何と多いことか。
そんなプレイオフを勝ち抜いたチームの中には、キプロスのアポエル、
ハンガリーのデブレツェニ、イスラエルのマッカビハイファなど
これまでのCLや国際舞台であまり目立った活躍のない国から
出場を決めたりしている。
国名だけ見ると日本のA代表が戦っても、そこそこ良い試合をしそうな、
何だったらアウェイでも勝てそうな雰囲気が漂う。
確かに内容には目も当てられないし、
CL本戦でも台風の目にすらなれないだろう。
だが、例え相手のミスに付け込んだものとはいえ、
得点チャンスで費やすエネルギーの量、
執念というか気持ちの強さはハンパではなかった。
『この時を待っていた!』 と言わんばかり、
ラストパスにもシュートにも迷いは無い。
アタッキングサードのボールホルダーゴールマウスしか見えていない、
そんな風にしか見えないほどゴールへの飢えを感じた。
そして思った。やはりサッカーとは “ゴールを奪うスポーツなんだ” と。
FC東京にも、そんな試合で勝利した歴史がある。
真っ先に思い出されるのは2006年11月、川崎との試合。
http://www.youtube.com/watch?v=IQN3eyTYzN0
スコアは5-4。
ガーロ体制で失敗し、倉又寿雄監督のもと再出発を図ったものの
苦難の航海をしている中での試合だった。
上記の動画には川崎が2人の退場者を出している事が省かれてはいるものの
今ちゃんのゴラッソ以外は
「華麗に崩す」というよりは「強引にもぎ取る」ゴールばかりだ。
城福体制でも、そういったゴールは、あるにはあるのだが
これといったインパクトに欠けたり、
あるいは「赤嶺真吾」という突出した個に集約されがちだった。
しかし磐田戦の逆転勝利には3年前の川崎戦の匂い、
ただならぬ異様な残り香― が漂っていた。
無骨なクロスに不器用に合わせて、気持ちのままに蹴り込んだような。
こういう勝ち方最近してなかったなー。
●FC東京 3-2 磐田 @味の素スタジアム
東)石川/後17 長友/後37 赤嶺/後45+2
磐)前田/後19 李根鎬/後25
【FC東京】
鈴木5.5 平山6
(椋原5.5)
羽生5.5 石川7
(赤嶺 7) (中村6)
米本6 梶山6.5
長友6.5 徳永6
今野6 ブルーノ・クアドロス6
権田6 城福7
【ジュビロ磐田】
李根鎬6.5 前田6.5
村井6 西5
(船谷 ―) (松浦5.5)
岡田5.5 成岡5
(犬塚 ―)
金沢5 駒野6.5
茶野5 那須5.5
八田5.5 柳下5.5
posted by tacleau7 |01:42 |
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2009年08月31日
『柔(じゅう)能(よ)く剛を制す』
しなやかなものは、かたくて強いものの鋭い矛先を巧みにそらして、結局は勝利を得る。転じて、柔弱なものが、かえって剛強なものに勝つ。 (大辞泉より)
FC東京の『剛』。
徳永、長友、ブルーノ、梶山、石川、赤嶺、鈴木。
近藤、大竹、佐原、塩田もそうだ。
FC東京の『柔』。
権田、今野、米本、羽生、カボレ。
平山も『剛』のようで実は『柔』だったりする。
観る人によってタイプ分けは違うだろうし、
そもそもプレーヤーを『柔』か『剛』に分けることは無意味なのだが
大分戦では『柔組』の2人が点を獲った。
なんか象徴的だった。
FC東京のチームとしての戦い方は『剛』だと思う。
自分たちに基軸を置いたサッカー。
ポゼッションで相手を上回り、自分たちの時間帯を長くする攻撃的サッカー。
守備に関しても、ボールを奪われた直後のボールホルダーへのチェック、
各ポジションの位置取りを守り、中盤と最終ラインでブロックを作るという
最低限の決まり事を90分遂行する。
これがハマったのが公式戦8連勝を記録した6月上旬から7月下旬のこと。
川崎フロンターレが強くなったのは『柔』になったことだと思う。
カウンターとポゼッション、ショートパスとロングボール、
20節の等々力での試合では、柔軟な戦い方が本当に巧くなったと感じた。
きっちりスカウティングもしていたのだろうが、いい意味で“鹿島化”したと思う。
あの日の川崎を観ていて、
『盗んでほしいなー』と切に思ったのがサイドチェンジ。
ブロックを左に引き付けて引き付けて、憲剛から右へ。
あの流れの中での迅速かつ狡猾な快速サイドチェンジに
実直で真面目な東京はやられた。
東京のサイドチェンジが巧くなったら何が良いかって、
徳永・長友という日本屈指の『剛』な両サイドバックが活きる活きる。
どちらも1対1でのオフェンスに関しては、なかなかの威力を発揮する。
だが、単発が多いような。城福監督はハーフタイムに
『サイドチェンジを使え』という類の指示をしたらしいが、
効果てき面とは言い難い後半の内容だった。
そもそも前半は徳永、後半は長友といった具合に
攻撃参加の頻度にムラがあり過ぎるのは少しいただけない。
両サイドをいいバランスで使えていないのは、
効果的なサイドチェンジが無いことに起因していると思う。
そして選手交代やその配置にも言える。
この日の城福監督の交代カードの切り方はとても適格だったが
やはりこちらも素直な采配だった。
羽生⇔大竹、石川⇔鈴木、平山⇔赤嶺、つまり同じポジションでの交代だ。
個人的にずーーっと『こういうことできないかな?』と感じているのは
ナオやタツヤを、平山のちょい後ろ目、1.5列目的位置で使うことである。
この日のカボレはゴールも決めて良い出来だったし
ナオも負傷明けで長くピッチにいられないことは理解できるが
流れの中でポジションを移す柔軟な対応はできないのだろうか?
例えば昨シーズンのマンUで言うと、
サイドハーフが主戦場のギグスやロナウドがトップ下に入ることがあったし
元々ボランチだったジェラード、今はトップ下に落ち着いている。
守備の負担を減らすためと言うか、攻撃力を活かすためと言うか、
とにかくそういった発想で攻撃的な選手を
よりゴールに近い位置でプレーさせるというのはありだ。
スピードならカボレに匹敵するのだし、
プレーエリアの広がった今のナオなら出来ると思うのだが。
そうすれば管理人が待ち望んでいた大竹洋平の攻撃スキルも活かされる。
開幕前に模索していた“2列目・梶山”も使えるだろうし、
最近見ていない浅利さんもバランス感覚を発揮できる。
『バックアップの選手が、先発の選手以上に
スイッチを入れるような展開に持ち込むこと』(城福監督)を
川崎戦以降の課題となっている東京には、良薬だと思う。
課題ばっかり言ったけど勝ったことは素直に喜んでいます。
特にカボレのゴールシーンは徳永のくさびから平山が落として
ナオ→大竹→ナオ→カボレと久々にムービングっぽさが出たしね。
次はナビスコセミファイナル。
相手は、かつて東京が持っていた勢いを備える夏王・清水。
まぎれもない逆風を、追い風にしたい。
米本・・・倉敷アナの「ゴラッソー!」を久々に聞いた。
この日ナオがスカパーのベストゴール表彰を受けたが
ヨネも受けるかも。直輝? 原口? 大迫? 千真?
悪いが貢献度が違うよ。新人王はもらうよ。
大分・・・だいぶアクションするようになったけど精度がまだまだ。
とりあえずWボランチの1人は守備に信頼がおける選手を
使った方がいいのでは。フェルの交代も解せなかった。
上本・・・よく見てなかったけど、お気の毒。
俊介・・・もっとガムシャラになろう。
夢生・・・少し冷静になろう。
●FC東京 2-0 大分トリニータ @味の素スタジアム
東)カボレ/後25 米本/後89
【FC東京】
カボレ6.5 平山6
(赤嶺 ―)
羽生5.5 石川6
(大竹6) (鈴木 ―)
米本7 梶山5
長友5.5 徳永5.5
今野6.5 ブルーノ・クアドロス6
権田6 城福6
【大分トリニータ】
高松5.5
フェルナンジーニョ6 金崎5.5
(前田5)
藤田5 高橋5.5
東5.5 清武5
(宮沢 ―)
上本5.5 深谷5.5
(坪内5) 森重5.5
西川6
ポポヴィッチ4.5
主審:東城5
posted by tacleau7 |14:58 |
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2009年08月03日
FC東京×川崎フロンターレ。
“多摩川クラシコ” である。
スタジアムについたのは試合開始の5分前。
会場外でも聞こえてくるのは ♪you'll never walk aloneだ。
愚図ついた空模様でも好カードだけあって会場は大入りの様相。
選手が入場する。
白のアウェーユニフォームに身を包んだ川崎フロンターレ。
ホームのFC東京。先頭には主将・藤山竜仁がいる―。
8月2日。
等々力での激闘から一夜、興奮冷めやらぬままやって来たのは
東京・夢の島競技場。
サテライトリーグ第6節、FC東京 対 川崎フロンターレの試合である。
1日の本チャンクラシコより、こっちを観たいと切望していた自分。
理由は1つ、家から近い!
Jサテライトリーグ観戦は初めての管理人。
詳細については、下記を参照してください。
http://www.j-league.or.jp/satellite/index.html
J1の18チームとJ2の9チームの計27チームが参加し、
関東、関西といった地域が近い4~5チームによるグループが6つ。
H&Aの総当りで行う。
東京と川崎はグループCに属し、鹿島、千葉、湘南と同組である。
東京は勝点8でグループ首位につけているが
勝点7で2位の鹿島より2試合多い状況。
さらに、開幕の3月から5試合消化している東京に対し
川崎はまだ1試合しか消化していない。
これは鹿島、川崎がACLを戦っている事に影響しているらしい。
ちなみに、グループ1位とグループ2位の上位2チーム、
計8チームによる決勝ラウンド・・・・・
といった日程は盛り込まれていないようだ。
先発は以下の通り。
【東京】 【川崎】
近藤 赤嶺 黒津 杉浦
大竹 椋原 ヴィトール 木村
浅利 藤山 養父 可児
高橋 吉本 吉田 田坂
茂庭 佐原 小椋 井川
塩田 杉山
城福、関塚両氏の姿は確認できず、
有馬、高畠両コーチが陣頭で指揮を執っていた。
東京では赤嶺、川崎では井川と養父が、前日の試合に途中出場している。
さすがに川崎のリザーブはよくわかりません。
後から知ったけど可児(かに)と小椋はユースの選手らしい。
東京中心に見たのでシステムも何も分からないままでしたが
ヴィトールトップ下の3バックっぽい時間もあったし・・・。スマソ。
クラシコレビューで管理人は 「先発とサブの力量差が開いてきた」
と東京を評したのですが、その見極めとして打ってつけの試合ですね。
藤山・浅利のWボランチなんてファンにとっては素敵。
しかし流石にボールが収まるはずもなく、
川崎のハイプレスにたじたじで、ピッチは塩田の怒号が響くのみ。
特に右SBという絶対に適性でないポジションをやっていた吉本。
吉本から椋原、というパスはほとんど無く右の攻撃は手詰まりの感。
とにかく東京のトップチームは、最終ラインの選手でも
ボールが繋げなければ、話にならなくなってきている。
そういうわけで残念な吉本。椋原もケガ人などの諸事情もあって
右の中盤をやっているのだろうが、こちらも残念。
レギュラーチームであれば、相手のプレスをかわすべく
縦のボールで平山に入れる、という選択肢がある。
この試合では赤嶺真吾・近藤祐介の2人がそれをやる。
が、ユースケが絶不調。パスミスのオンパレード。
代名詞(?)の頭を掻きむしる仕草が増えていく。
前半20分、ユースケのミスからボールをカットしたヴィトールジュニオールが
左足一閃、ミドルを叩き込んで川崎先制。
やはり、このメンツではヴィトールのスピードは際立っていた。
前半はこの1点のみで、川崎リードで折り返す。
東京は小雨の降る空模様のように、良い所がまったくなかった前半。
リザーブチームとは言え、
ポゼッション志向のチームとは思えない体たらくで
幾度と訪れたピンチを塩田、佐原、茂庭ら必死のケアで凌ぐ。
赤嶺も虎視眈々と裏を狙うが、チャンスとはならなかった。
・・・・・・・。
昨シーズン、なくてはならない存在だった選手たちが、
サテライトで戦っているという、不思議な感覚。
これがサテライトなのかぁ、と。
よくよく考えると、選手にとってこの環境は厳しいようで危険だ。
まず、僕が夢の島競技場に入る際、
チケット売り場で入場券を購入することもなければ、もぎりの人もいない。
つまりタダ。
鹿島や浦和はサテライトでも入場料をとっているらしいが、
ほとんどのチームは東京のように入場無料である。
それでも塩田のセービングやヴィトールのファインゴールのように、
お金を払って観る価値のあるプレーがピッチ上で繰り広げられているのだ。
プロフェッショナルな選手のプレーがタダで見られる、
ファンにとっては嬉しいが、やっている方は危機感を増幅させる。
すぐ近くを京葉線が走る、キャパシティの少ないスタジアム、
凸凹のピッチ、最高指揮官が現場にいない環境、
ユース選手を起用するほど落ちる個のレベルの中でプレーするジレンマ。
「中盤がボールをキープできれば俺だって・・・」
「あそこに梶山(憲剛)さんがいれば俺だって・・・」
自分以外の外的要素や他人に責任転嫁したくなるメンタリティが
養われても不思議ではない。
つまり、トップチーム選手の貴重な実戦の場という側面に、
良質な素材でも “クサってしまう” 環境が重なり合っている。
実際、東京イレブンが前半戦を終えてロッカールームに引き上げる際
客席からは拍手がおこっていた。
自分はというと前半の酷いパフォーマンスに、
そんな気にはならなかったのでその暖かさに驚いた。
味スタであればブーイングさえ起きたはず。
そんな温度差を選手も感じているに違いないだろう。
ここで眼をギラギラさせてボールを追えるのか、
はたまた “クサる” のか― 。
この際だから、はっきり言ってしまおう。
このハーフタイム、管理人から見て 「クサっている」 もしくは
「クサっていそうな」 雰囲気を2名の選手から感じてしまった。
1人は眼が死んでおり、肩を落としていた。
もう1人の方はふてくされている感じが見て取れた。
管理人の勘違いだと思うが。
ハーフタイムにGK塩田⇔阿部、CB佐原⇔平松の交代。
等々力では川崎サポからも拍手を受けていた佐原は
攻守ともに今一つの出来で、ちょっと寂しかった。
それにしても川崎サポは、サテライトでも大勢駆けつけていたし
チャントも歌うし、頭が下がりますなぁ。
後半開始。
前半と比べてボールの奪い所が定まった感のあるFC東京。
最終ラインは高い位置取りになり、中盤も活気が増した。
左サイドに張り付いて存在感ゼロの前半を過ごした大竹洋平は
右に左にポジションを目まぐるしく変えてリズムをもたらし始める。
昨日の草民の出来なら大竹を試してほしい、が持論の管理人。
後半10分、赤嶺OUT 金沢IN。
負傷明けの浄さんが左の中盤へ。
その2分後、右サイドから椋原がクロス、
ヘッドで叩き込んだのは近藤。同点。
それまでの低調ぶりに素直に喜ばないユースケ。らしい。
息を吹き返した東京が川崎ゴールに迫る時間が続く。
大竹が力強いドリブル&パス、裏へ抜けるユースケ。強烈。
19分に藤さんOUTで、前日途中出場の鈴木達也IN。
システムは、最終ライン右から椋原、吉本、平松、茂庭が左SB、
高橋、浅利のボランチに、中盤は右に達也、左に浄さん、
1.5列目的に大竹、最前線に近藤、といった具合に変化。
25分、得意の左45度でボールを持った近藤がドリブルで持ち込み、
強烈なシュートを叩き込んで逆転。
前半の不甲斐なさが嘘のようなユースケ。
2分後、右の達也→大竹スルーパス→金沢シュート、
DFに当たってゴール、3点目。
昨日とまるで反対の展開に頬がゆるむ。
30分過ぎの東京はセクシーそのもので
城福監督に見せたいぐらい(後でビデオで観るんだろうけど)。
圧巻は35分過ぎ、一連のパス回し。
左SB茂庭を中心に、金沢、高橋、右の達也へ大きな展開。
これですよ、これ。これをトップでやってほしいの。
前日の逆転負けのリベンジを果たしたかどうかは定かじゃないけど
東京が鮮やかな逆転勝利。
前半は見るに耐えない内容だったが、後半は素晴らしいものを見せてくれた。
もちろんサテライトなので、ここが着地点ではない。
彼らがトップで活躍するポイントはあるのかどうか。
90分通して安定したパフォーマンスの選手は、
レギュラーチームの先発でもある程度計算が立つだろう。
また、悪い時はさっぱりだけど、時折キレを見せる選手は
途中出場で流れを変えられる存在には成り得るか。
以下、管理人の採点メモです。
●塩田仁史(GK) 採点5.5
可もなく不可もなく。だが昨年以上にバックパスを足で繋ぐ意識が凄い
●吉本一謙(RSB→CB) 採点5.5
SBでは攻撃を作れず苦戦。後半途中、本職に戻ってからは存在感発揮
●佐原秀樹(CB) 採点5
攻撃は別として持ち前の守備力でアピールできず。イージーミスも少々
●平松大志(CB) 採点5.5
以前に比べフィードに進歩の兆し。守備も的確なカバーが光る
●茂庭照幸(CB→LSB) 採点6
前半の不出来を後半で盛り返した。SBではビルドアップにも貢献
昨年は8月からコンディションを一気に上げた夏男、復活に期待
●高橋秀人(LCB→CMF) 採点6
来季新加入決定のDF。サイドよりは中央の方が様になっている
左足のキックに将来性を感じずにはいられない
●藤山竜仁(CMF) 採点5
チーム事情でのボランチ起用とは言え、ボールを収められなかった
●浅利悟(CMF) 採点5.5
いつも通りのサリさん。コンディションもっと上がれば
●椋原健太(RMF→RSB) 採点6
今日出場した選手の中では一番スタメンを取れそうな出来栄え
球際の強さも増し、ヴィトールにも臆することなく対応
●大竹洋平(LMF⇔RMF) 採点6.5
バイタルエリアでボールを持ったら止められない個の力は段違い
後半の出来なら横浜戦でのメドも立つ。消えてる時間を減らそう
●金沢浄(LMF) 採点6.5
途中出場で流れ呼び寄せる。いぶし銀とは彼のこと
梶山or米本不在時は彼の力が必要になりそうだ
●近藤祐介(FW) 採点6.5
前半は平山の役回りで苦戦、後半はカボレな感じで持ち味発揮
川崎で気になったのが途中出場の川越勇治。彼もユース所属。
小柄なドリブラーだったが、とにかく雰囲気がカッコよかった。
茂庭との1on1は、ほぼ負けていたけど突破のキレ味は感じた。
トップ昇格したら注目していきます。
MOMは近藤祐介。少し強引なくらいがちょうど良い男。
雨上がりのピッチで美しく映えた。
posted by tacleau7 |16:12 |
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2009年08月03日
「いよいよクリスティアーノ・ロナウドになってきたね」
一緒に観戦していた隣席の方がおっしゃった。
最近、この手の表現は本当によく聞かれる。
FWがサイドに開いたり中盤に下りてきた所のスペースを
右サイドを主戦場とするアタッカーが突き、得点を量産している現状。
じゃあ平山はベルバトフ、カボレはルーニー、
羽生はギグスといった所なんだろうか。
まぁマンチェスターユナイテッドと決定的に違うのが決定力なのだが。
5月24日のJ1第13節、味の素スタジアムで
この川崎フロンターレに負けて以来、リーグ戦不敗を続けたFC東京。
「この歩みを止めたくない」
日本屈指のサッカーを展開している城福浩監督が
最近よく使うフレーズそのまま望んだ東京イレブンだが
川崎戦以来の敗北を喫したのも、また川崎だった。
敗因はなんだろう。
何といっても攻撃面の決定力。
ワンチャンスをものにした谷口とは対照的に
GKとの1対1を外すカボレを見るのは今日が初めてではない。
平山も羽生も1点獲っていてもおかしくない内容だった。
後手に回ったベンチワークも疑問が残る。
前半の川崎は4-4-2で、後ろでブロックをつくって守ろうという形に見えた。
だが最近の川崎は戦況を見極め、システムを柔軟に変化させる。
後半8分、山岸OUT レナチーニョIN。いつもの交代。
左からジュニーニョ、矢島、レナチーニョの3トップ、
中盤は横山をアンカーにする逆三角形に。
その2分後、森→ジュニーニョで同点。
後半20分、村上OUT 井川IN。
字面だけ見ると意図が難解に見える交代。
右SBの森が左SB、井川が右SBに入る。
左に回ったジュニーニョを森がサポートして起点をつくり、
憲剛からのワイドな展開で右に振り、レナチーニョ、井川がつっかける。
この一連の流れを東京が断ち切れない。
両SBはジュニーニョ、レナチーニョへの対応で攻撃参加できなくなり
前線と最終ラインが間延びしていく。
後半25分、米本OUT 田邉IN。羽生がボランチに。
パスミス連発だった米本。ジュニーニョのゴールの直前にも
何でもないイージーな繋ぎの場面で相手にパスをしていた。
失点に直結はしていないが、リズムを狂わせたことは確かか。
今季最低のパフォーマンスと言っていい低調ぶりだった。
ボランチ羽生で守備面のバランスは保たれた東京。
だが攻撃のバランスは改善されない。
代わって入った草民。
1軍の試合での彼のプレーぶりは、ここ最近凝視しているつもりだが
残念ながら僕には彼の良さがまだ見えてこない。
巧いだけの選手にならないといいが。
川崎は後半26分、横山に代えて養父を投入。憲剛がアンカー的な位置へ。
この交代で自由を得たのは憲剛ではなく、むしろ谷口か。
試合終了間際の逆転弾の布石は、この時打たれた。
後半32分、カボレOUT 鈴木IN、後半37分、石川OUT 赤嶺IN。
両指揮官打つべき手は打ったが、
「動く時間が少し早い関塚氏」 「動く時間が少し遅い城福氏」
これが管理人の印象。
カボレの役回りで鈴木達也を使うというのは大賛成、これも管理人の印象。
だが、それもわずか5分だけだった。
もう少し見てみたい配置だ。赤嶺を入れるのも解るけど。
初夏の好調ぶりでチーム力の底上げに成功した東京だが
やはりアジアレベルで戦っているチームと比べるとまだまだなのか。
印象的なシーンは後半42分頃。
一進一退の攻防の中、東京のゴールキック。
ゴールは決めたものの、東京の厳重なチェックに
持ち味は少し消されていたジュニーニョ。
それでも手を叩いて叫ぶ。チームを鼓舞する。
同じシーンの東京イレブン、下を向く選手はいなかった。
それでもジュニーニョのようなアクションをする選手もいなかった。
その数分後、今野の "パスミス” を拾ったのはジュニーニョだった。
『信じていればボールは来る』
臭い台詞だが、それを体現するあたりは流石である。
ナビスコカップ鹿島戦もそうだったっけ。
東京も球際に強くなってはいる。
この試合の2日後に虫垂炎の手術を発表する長友は暴れまわった。
司令塔・梶山も、身体を張って試合をつくった。
スタメン紹介時に自分の名前を噛んだアナウンスを見返すかの如く。
今野は89分間、最高のプレーをしていた。
相手がジュニーニョだろうと憲剛だろうと、
日本人離れのボール奪取力を披露していた。
ただ・・・・・最後の最後の繋ぎをミスしてしまった。
彼を責めることはできない。
おそらくはFC東京に関わるすべての人間、サポーターが
「このサッカーを続けていけば良い」 という意見に賛成だと思う。
前回の川崎戦の敗北同様、この試合も前向きな敗北と受け止められる。
だが、広島のようにゴール前にブロックを作って張り付く相手を
剥がすような攻撃力をもっと備える必要性は大。
そしてこの試合、川崎が持っていて東京が持っていない、
ほんの少しの差を埋める手立ては少なからずありそうだ。
前線の決定力は然る事ながら、
試合の中での柔軟なディフェンス対応、
そして先発11人と比べて
少し力量差を感じるようになってしまった達也以外のリザーブ。
最近の快進撃は、突出した11の個が生み出した賜物だったのではないか。
この日試合に出なかった選手も含め、今一度、小平で奮起してほしい。
●川崎フロンターレ 2-1 FC東京 @等々力陸上競技場
川)ジュニーニョ/後11 谷口/後44
東)石川/前39
【川崎フロンターレ】
ジュニーニョ6 矢島6
山岸5 中村6
(レナチーニョ5)
谷口7 横山5.5
(養父5.5)
村上5.5 森6
(井川6.5)
伊藤6 寺田5.5
川島6.5 関塚6.5
【FC東京】
カボレ5.5 平山6
(鈴木 ―)
羽生5.5 石川6.5
(赤嶺 ―)
米本5 梶山6
(田邉5)
長友6 徳永5.5
今野6.5 ブルーノ・クアドロス5.5
権田5.5 城福5
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2009年07月16日
開幕戦で新潟にボッコボコにされて始まった2009年のFC東京。
浦和に負け、鹿島に負け、ガンバに負け・・・・・、
試行錯誤を繰り返しながら攻撃志向を見つめ直し、
ナビスコでもメンバーを落とさず自分たちの戦いを貫いて、
その結果、6月以降、リーグ戦4連勝、公式戦7連勝。
新潟、川崎の “STOP THE 鹿島グループ” の尻尾との勝点差は4。
序盤の不調が嘘のような快進撃で後半戦を迎えることになった。
というわけでFC東京を愛してやまない当ブログなりに、
FC東京の前半戦を振り返ってみます。
◆救世主
開幕ダッシュに失敗したFC東京。
上昇の兆しがやっと見られたのは第9節、味スタでの大宮戦。
この試合からチームの救世主となったのは、米本拓司です。
・・・・・・・。違う名前を期待していた人もいるでしょうが、
SEXYSPORTS的には、まず米本なのです。
多くの方がご存知の通り、FC東京はジャーン移籍以降、
センターバックがアキレス腱となっております。
今季は開幕以降、茂庭照幸、佐原秀樹に、水戸から新加入の平松大志、
そして苦肉のコンバート今野泰幸と、メンバーが固まらない状況が続いた。
第8節、アウェーでガンバに2-4で敗れ、この時点で
J1最多失点チームの称号を与えられるはめになったFC東京。
守備の建て直しが叫ばれる中、城福監督は違った発想で
“東京が本来持つ攻撃性をもっとアグレッシブに出す”
という部分に重きを置いた。その結果、大宮戦では
今野とブルーノクアドロスがセンターバックでコンビを組んだ。
スピード不足のブルーノには不安があり過ぎる。
現に石原直樹、佐藤寿人、ジュニーニョといったタイプに、
その後苦戦している。
それでも今野の鬼神の如きケアで、徐々にコンビが板についていく。
今野のいない中盤の底で頭角を現したのが米本だ。
一度食い付いたら離れない粘りのマンマーク、
運動量、判断力、危機察知能力、どれもルーキーの域を脱する。
長きに渡り東京の中盤を支えた今野を鏡に映したようなプレーぶりだ。
第9節大宮戦で先発デビューすると、
第11節京都戦くらいにはロングフィードのセンスを見せつけ始めると
16節の神戸戦あたりからは中盤の底を梶山陽平に任せて
サイドを駆け上がるシーンが増え始めた。
ついには15日のナビスコカップ名古屋戦でプロ初ゴール。
日本代表監督も名前を挙げて賛辞を送るまでになってしまった。
管理人的にも、ねちっこい守備と、広いストライドの走りを見て
恥ずかしながらもパトリック・ビエラっぽいなと思ってしまった。
コンブルとヨネカジ。
開幕からゴールマウスを守る権田修一もこれに加え、
かくして東京の最近の好調を支えるセンターラインが完成した。
この布陣には実は伏線がある。
2月22日のプレシーズンマッチ札幌戦のメンバーを見ていただきたい。
近藤 赤嶺
羽生 梶山
今野 ブルーノ
長友 徳永
茂庭 佐原
権田
(ちなみにカボレが家庭の事情で、石川が負傷で不在)
4-2-2-2のブロック型。中盤がワイドに開き気味の今とは少し違う。
注目していただきたいのはボランチ。現在のCBコンビが配置されている。
大宮戦以前は羽生がボランチをやることも多かったことを考えると、
開幕前に想定していた中盤がそのまま後方へ移動した形になる。
ボランチで繋ぎが出来るようなコンビがセンターバックにいる、
これで最終ラインからのビルドアップが安定しないわけがない。
守備の不安よりも攻撃性。これこそ城福監督の求めたサッカーなのだ。
その上で米本というピースはチームの状況にとてもフィットした。
◆昨季からの継続
攻撃性能を求めた結果、安定した守備。では攻撃は?
ということで、ここで真打、石川直宏にご登場いただく。
最近は雑誌を見ても新聞を読んでもテレビをつけてもナオのことばかり。
ただ、よく言われている “プレースタイルの変化” は今に始まったことではない。
以下は2008年9月30日、J1第27節札幌戦後の当ブログより。
どーでも良いけどナオがナオじゃない。
ウイングじゃなくてセンターFW。「播戸かよ」ってくらいに裏を狙う。
でも赤嶺とナオで交互に札幌の最終ラインに圧力をかけていたのが
ジワジワ効いたらしい。
ロナウジーニョのようなプレーメーカーがウイング的な位置にいるご時世で
右ウイングとしてタッチラインを踏むような位置が適性だった選手が
中央にポジションを移しただけで成功するなんてことはない。
ロナウドもユナイテッドでの地位を不動のものにするのに3年はかかった。
最近のナオのインタビューを拝見した人ならお分かりいただけるだろうが
ウインガー石川直宏は、サイドに張り付いているだけの自らのスタイルに
「このままではいけない」 とプレーの幅を広げる心づもりでいた。
そこへ 「ボールも人も動かそう」 と言いながら城福浩がやって来た。
城福流ムービングフットボールの中で石川直宏は、ウイングだけでなく
パサーとしても、2ndストライカーとしても、ポスト的な役回りも、
さらにその上での守備も課せられ、もまれていった。
1年3ヶ月が過ぎたぐらいで、それが良い意味で弾けただけなのだ。
ケガに悩み、監督も代わり、持ち場を失うことも多かった石川を変えたのは
ほんの少しの気持ちの変化と、シュートへの意識、継続性だけだと思う。
かく言う自分も “ウインガー石川” に惚れて、FC東京に惚れた人間。
長年、石川直宏を見て来て、こう思う。
これ程のわずかな変化で、選手は覚醒するのか―、と。
当然、ナオの覚醒は自分独りで成し遂げたわけじゃない。
ナオが調子を上げたのに比例して調子を上げているのが平山相太だ。
前述した昨シーズンの当ブログの引用部分。
>赤嶺とナオで交互に札幌の最終ラインに圧力をかけていたのが
ジワジワ効いたらしい。
「赤嶺」 の部分を 「平山」 に置き換えて成立しているのが現在だ。
城福体制1年目の昨季と今季で比べてみると
単純に赤嶺真吾と平山相太の違いが浮き彫りになる。
赤嶺は城福体制下ではポストプレーヤーとしての役回りが強い。
前線でボールをキープしてタメをつくり、中盤以下の選手を押し上げる。
それは平山も同様だ。
ただ、赤嶺は平山と比べても体格やフィジカル面で劣る。
足元にボールを収める技術も平山に軍配があがる。圧倒的に。
だから赤嶺がくさびのパスを受けるには
カボレや石川、羽生ら周囲のサポートなしでは成し得なかった。
だが赤嶺にはポスト以外に最大の武器を持っている。決定力だ。
ボールを中盤にさばいてからのゴール前への動きと得点力。
この赤嶺の真骨頂が、昨季のチームに勝利をもたらした。
では今季はどうか。
好調を維持するナチュラル・ボーン・ポストプレーヤー平山は
赤嶺ほどゴールをもぎ取る力に長けてはいない。
だが、独りでボールを収め、独りでボールをさばくことができる。
第17節名古屋戦の2得点目、中盤でくさびを受けて反転、
右サイド裏を突く石川へ絶妙のスルーパスを通したプレーのように。
タメをつくる作業に労力を注ぐ必要がなくなったカボレと石川は
フィニッシュの作業に余力を使えるようになった。
そして、キャンプを途中離脱した影響で不調に陥ったカボレ、
ポストプレーという自分の生きる術を突き詰めている平山の分まで
ゴールを決めているのが石川、というだけなのだ。
そして、この “前線の3人の流動性” という要素は
昨季からFC東京が積み上げているシステムの一環なのだ。
もちろん、それを1列後ろで支えている羽生直剛は陰の司令塔なのだが。
FC東京は2008年、8月から9月にかけてリーグ戦5連勝を飾り、
優勝争いに少しだけ割って入った時期がある。
この頃のサッカーは相当に良質なものだったと記憶しているが、
リーグ戦4連勝中の現在展開しているサッカーも
これに近いパフォーマンスとセクシーさを伴っている。
優勝争いに加われるクオリティを持つサッカーを
昨年より2ヶ月も早くできているのは非常に心強い。
首位鹿島とは勝点差14と、少し背中が遠いが、この好調を夏場も維持し
まずは2番手グループ=ACL圏内を維持してほしい。
FC東京が開幕序盤苦しんだように、
今ガンバや名古屋、広島も苦しんでいる。
これまで大きな綻びのない上位陣にも、いつか破綻する時期が来る。
その時までじっと我慢して、最後の最後で一番上に立っていてほしい。
そのうち後半戦の展望もやりたいと思います。
posted by tacleau7 |22:38 |
■ FC東京2009以前 |
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2009年07月05日
今日はNHK観戦。
柏戦同様の完勝だったと思います。
ポゼッションで凌駕して試合の主導権を握りました。
“東京の勝ちゲーム” とはこういうものでしょう。
前半から両チームによるショートカウンターの応酬で
中盤がある程度省略された状況には、少しビックリさせられました。
夏場にこのハイペースでは後半は息切れして、
神戸のカウンターに屈する・・・・・なんてシーンが頭を過ぎるも、
試合をスローダウンさせてくれたのは神戸。
和田新監督のもと、伝統である堅守速攻の復活を狙ったが
ボールホルダーへのアプローチが迅速な東京の守備の前に
攻撃は手詰まり状態に。
ボッティのサイドチェンジから石櫃、大久保の両サイドへ、
という展開時は可能性を感じさせたが、迫力不足。
和田監督が攻撃戦術を植えつける時間はやはり無かったようだ。
東京の攻撃は梶山、米本を中心に、石川と羽生が縦横無尽に動き回り
平山のポスト、カボレの縦への突破とバリエーションに富んだ。
長友、徳永の両サイドバックが絡むと一段と攻撃に厚みが増す。
ご贔屓チームながら、流れるような攻撃サッカーに惚れ惚れ。
でも前半はスコアレスじゃあ、ポゼッションしてる意味は無い。
後半、“覚醒” した石川がまたまた決めてしまった。
これで土曜日の時点でダヴィ、ペドロジュニオールと並んで
とうとう得点ランキングトップに。凄いなぁと思うのは、
9得点のほとんどが簡単なシュートじゃないんだよなぁ。
それから神戸戦を見ていると、本当に自信をつけたと思う。
とにかくシュートの意識が半端ではない。
鋼のメンタリティーでも芽生えてしまったのか。
その5分後にはカウンターからカボレがゴール。
昨季の開幕・神戸戦がJデビューだったカボレ。
爆発的なスピードで北本を置き去りにしたあの日の衝撃は
昨日のことのように覚えているが、
この日もキープ、突破、フィニッシュ、すべてに巧く絡んだ。
石川に触発されたように、平山も積極性が増している。
中盤付近ではしっかりポストプレーをこなすが、
この日はペナルティエリアでボールを持ったら宮本だろうと北本だろうと
吹っ飛ばしてゴールに迫るぜ、っていう気迫を感じた。
ゴールこそ無かったが、やはりポゼッションの幹にいる存在。
そして地味に2アシストの羽生さん。
「周りの3人が調子いいから自分は黒子で」 というスタンスが功を奏した。
攻撃を作る梶山&米本と、攻撃を彩る石川&カボレ&平山、
2つのユニットを連結させる潤滑油として、
とうとう真価を発揮し始めている。
オフザボールの動きの質は日本屈指ながら、
城福サッカーに完全にフィットしているとは言い難かった男。
いよいよハードワークが報われようとしている。
陰でチームを操縦する姿に、キャプテンマークが輝いて見える。
課題が無いわけではない。
ミッドウィークのゲームで鹿島が名古屋から3得点して
相手の戦意を喪失させたような
磐石の試合運びが今後は必要だ。
試合後の会見で城福監督もこう言っている。
「自分たちの時間を長くして、
もちろん最後はシュートで終わることができれば一番いいし、
相手のゴールに向いて終わるのはOKだ、と。
できるだけ相手陣地でポゼッションをしながらやろうということだった。
もちろんその中で3点目をとれれば良かった。
次のステップアップという意味では、
実際に4対2(の数的優位)くらいでボールを持てたシーンもあったので
ああいう所で落ち着いて3点目を決められるチームになることだと思う」
だが、神戸戦ではカウンターのチャンスが幾度とありながら3点目が奪えず
逆に反撃を食らうシーンが多々あった。
守備陣が何とか踏ん張ったが、
個人的には、2得点で先行しながら4失点して逆転負けした、
昨季最終節、千葉戦を思い出す展開に気が気ではなかった。
点を獲れるべきに獲れず苦戦して、
お世辞にも守備力が高いチームとは言えないのがFC東京なのに
防戦一方の展開になって自滅して、負ける―。
負けパターンとなっている上記の展開を避ける試合運びを覚えたい。
もちろん、こんな心配はチームの調子が良いから言えることだが、
今のFC東京には、
昨季終盤に優勝争いに混じっていた時に見られた攻撃のリズムがある。
あの時は清水、大分、そして神戸といった
守備ブロックの堅さに定評のあるチームに苦戦して6位に留まった。
だが、今季はまだ中盤戦でなかなかの仕上がり具合。
さらなるステップアップを完了し、今季も優勝争いに加わってほしい。
神戸について。
何がしたいのかよく分からない無責任男・カイオ政権よりは
やりたいサッカーが伝わってくる和田神戸。
しかし、やはりボールを奪った後の攻撃の形が少ない。
これは昨季の松田監督時代にも指摘されていた課題だ。
ただ、この日のようにボッティの展開力と、
大久保、石櫃という代表級の個の存在はとてつもなく大きいし、
マルセウにポジションを奪われていた我那覇が出場機会を増やし
トップフォームが戻ってくれば、茂木と良い関係を築けそうだ。
あとは和田監督の腕の見せ所である。
もう1つ、言いたいこと。
監督が更迭されたり、辞任したりした場合、
日本ではGMもしくは強化責任者がそのまま監督に座るケースが多い。
横浜の木村監督もこのケースだ。
「次の監督を探している余裕はない。自分がやります」
聞こえは良い。
チームの危機を自ら救おうという決断、責任感は見上げたものだ。
だが、その前の 「次の監督を~」 の件はいただけなくはないか。
強化担当に監督力は求められない。
チームの様子をつぶさに観察し、必要な要素、不必要な要素を見極める。
他チームの動向も注視し、自チームに必要な人材は登用する。
必要なのは観察力、洞察力だったり人脈の広さ、人心掌握、
クラブチームのマネージメント能力だったりする。
個人的に思うのは、日本のGMおよび強化担当には
とくに監督人事に関して 『人脈』 というのが無い。
フェルシュライエン、ザムフィール、ベルデニック、ベングロシュ、オシムと
立て続けに連れて来た祖母井さんのような本格派のGMは
Jリーグのどこを見回してもいないのだ。
“日本サッカーは選手、サポーターは世界に出しても恥ずかしくない。
あとは監督、審判、経営者の質の向上” が持論の管理人。
日本のゼネラルマネージャーには、もっと頑張ろう。
というわけで、大分と柏には注目。
そして、もう1つ言わせてください。
岡田武史監督。
なぜ、この状況で大宮×横浜戦を視察する?
今日は神戸へ行った方が良かったんじゃないですか?
本大会へ向けて停滞する代表の盛り上げる意味でも、
石川直宏のような選手を視察し、招集しないと、
代表もJも、活性化しませんよ。
予選メンバーも危機感を持つし、未招集者もやる気が起こるもの。
まぁ、ヒロミさんが推薦してくるかな。
posted by tacleau7 |00:51 |
■ FC東京2009以前 |
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2009年06月30日
『2008年シーズン、FC東京のMVPは誰?』
個人を評価することが苦手な人でも
この質問には簡単に答えられると思う。
ほとんどの人が 『赤嶺 真吾』 と解答するだろう。
正解・不正解は別として、
それだけ、昨年の彼はチームへの貢献が高かった。
駒沢大学1年生時は巻誠一郎、深井正樹が4年、
彼らの背中を見て育ち、
4年生時の2005年には原一樹とのコンビで
全日本大学サッカー選手権優勝。
FC東京には同年から特別強化選手としてチーム練習に参加、
ナビスコカップにも出場。
プロ契約した2006年からリーグ戦3得点、翌年も4得点と
チームにフィットするのは早く、
何よりもこの頃在籍していたルーカスや平山相太、
川口信男といった他のFW陣と比べて、決定力の高さが別格で、
泥臭くゴールを狙うプレーが新鮮だった。
才能を開花させた2008年。
FW陣は、Kリーグ得点王の肩書きを引っさげ加入したカボレや、
城福浩新監督の目指すサッカーに
見合う能力を持つ平山相太や近藤祐介らがひしめく最激戦区だったが
自己最多、リーグ戦30試合出場でチームトップの12得点、
カップ戦10試合6得点の大ブレイク。
ポストプレーの向上、決定力の高さ、勝負強さ、献身的な守備、
その活躍ぶりに岡田監督も代表合宿に呼んだほど。
とにかく、苦戦したアウェーゲームで貴重な得点を挙げる印象が強く
それからホームに戻ってきては、
サポーターから 『アッ!アッ!アカミネーッ!』
と、お馴染みとなったジンギスカンのテーマで迎えられることが多かった。
そして、2008年のFC東京を総括する当ブログで、
僕は赤嶺をこう締めくくった。
>2008年、東京がタイトルやアジアを見据えた試合を継続できたのも、
元日の国立を目指して年の瀬まで戦えたのも、
「ゴール」 という誰にでも分かる結果で答えを示し続けた
エースの存在があったからこそ。
第18節アウェーの京都戦。
あんなゴールできる選手、東京にいなかった。
インザーギなんて言いません。“東京の赤嶺” 確立してください。
今季はこれまで公式戦19試合で8試合にスタメンし、3得点と
昨季の活躍を考えれば奮わない状況が続く。
しかも、そのうち1得点を決め、過去5試合で7得点と
お得意様としているジュビロ磐田からのオファー。
昨季オフにも神戸からの獲得表明に揺れ動いたこともあり
赤嶺にとっては分岐点となるかもしれない。
城福監督も慰留へ向けて話し合いを持つとのことらしい。
ただ、報道されている “イ・グノに代わるFWの柱”
を期待して獲得しようというなら少し的外れなオファーだろう。
縦方向へのオフザボールの動きに長け、ポストプレーもドリブルもでき、
オールラウンドなFWだったイ・グノ。
対し、ペナルティエリア付近を主戦場とする赤嶺は
前田遼一といい関係を築けるのか微妙である。
東京も攻撃陣が好調といっても、
カボレ、平山はようやく今季リーグ戦初ゴールを決めたばかり。
点を獲ってナンボのストライカー、
そういう意味では今後、赤嶺の持ち味が必要な場面がきっと来る。
残り10~15分だろうと、点を獲れる決定力。
FC東京唯一無二の武器を手放してはいけない。
posted by tacleau7 |13:03 |
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