2007年04月13日
ASローマは一日にして成らず
これはベースボールではなく、フットボールである。 メジャーリーグでは5点以上リードしているチームの盗塁は 公式記録として加えられない、みたいなルールがあるらしい。 そういえば日本のプロ野球でも大量リードしたチームの投手は 打席に入ったら打ってはいけない、みたいな暗黙の了解があるらしい。 それを知らなかった某投手を某球団が野次って泣かせた、なんてこともあったっけ。 アメリカ文化は暖かい。敵にもリスペクトの精神を忘れないし、 相手チームの選手でも好プレーには拍手する。 ヨーロッパはそうじゃない。 やるか、やられるか―。 情けは無用だ。 ユナイテッドが7点取ったことも、ローマが7点取られたことも 極上のエンターテインメントではなかろうか。 僕は1stレグでのローマの戦いについて、 「世界中のどこのクラブと戦っても勝てる」と評しました。 ところが、あれよあれよと9分間で3失点。 ミランも2シーズン前のリバプールとの決勝で6分間に3失点を喰らい、 指揮官は「何が悪かったのか説明できない」と有り得ないコメントしましたが、 この日のローマの原因については最初の3失点から、おのずと説明がつくでしょう。 まず前半11分のキャリックの華麗なるミドル。 右サイドを駆け上がったロナウドを、パヌッチとマンシーニの2人で ゾーンをつくり、縦への動きを封じるとこまでは良かった。 ところが1stレグと違ったのは、 ペロッタが出場停止で、ボランチの位置にはピサーロが入っていたことと、 直前練習でタッデイが膝の負傷を悪化させ、ブチニッチが起用されていたこと。 つまり、ユナイテッドを無失点に抑えたい試合なのに、 1stレグよりも攻撃的なスタメンにせざるを得なかったということ。 ピサーロは開始10分こそアクセントの効いたビルドアップで ローマの攻撃を引っ張っていた。 だが、前半11分のシーンではロナウドへチェックにも行かなければ 中央の空いたスペースを埋めるでもなく、 非常に中途半端なポジショニングをしていた。 さらにキャリックに対してもビルヘルムソン、デロッシの寄せが遅れ、 ゴールが決まったというのが、本当のところだろう。 その6分後、アラン・スミスの得点シーンは、 1点目のシーンでも少し出てきた、ビルヘルムソンについて。 僕はアンデルレヒト時代に、このスウェーデン代表ドリブラーのプレーを 見たことがあるが、右サイドを上下動するタフネスとテクニックを併せ持つ、 とても良い選手だと思った。少なくともタッデイより攻撃センスはある。 ところがローマへ来てからの彼は、どこか遠慮がちだ。 ペロッタやデロッシがボールをキープするトッティを追い越して どんどん攻め上がって行くのに対し、ビルヘルムソンは 「これでいいのかな、ここで上がって行っていいのかな」と 不安に苛まれながらプレーしているように見えてならない。 1stレグでもそうだったが、この日もどこか浮いていて、 スミスの得点の直接的な原因となる、 エインセのオーバーラップをまったくマークできていなかった。 そのわずか2分後、ルーニーのゴールシーンは、 前がかりになった裏のスペースを突かれたこともあるが、 それよりも失点直後で集中力を欠いていたことが一番の原因ではないか。 これはローマの悪癖だ。 スクデット争いでインテルに大差をつけられている理由がわかるような気がする。 2シーズン前も、レアルマドリードやディナモキエフの CL常連チームにコテンパンにされた。 集中が切れてラフプレーをし、退場者が出て、主審に八つ当たりして無観客試合、 というのが2シーズン前、グループステージ最下位になったローマだった。 この日は退場者こそ出さなかったが、集中力は無かった。 前半終了直前の失点、後半開始早々の失点。 「開始・終了5分前」という大事な時間で踏ん張れなかったのは イタリアのチームらしくない。 ユナイテッドの攻撃は素晴らしすぎた。 今シーズンのビッグイヤーはユナイテッド、を以前から謳う僕にとっては ロナウドのCL初ゴールも、スミスの復活も、大いに祝いたい。 だが、ホームであれだけ素晴らしいサッカーを披露したローマが、 アウェーでは別のチームになったように脆く崩れ去ってしまい、 その無念さも一入なのだ。 スカパーを見ていて、解説の川勝良一氏がこんな類のコメントを言っていた。 「せっかく良いチームをつくりながら、ここで集中を切らして ラフプレーに走ったり退場者を出しては、元の弱いローマのまま。 もう1ランク上のチームになるために、ここで頑張らなくてはいけない」 まったくもって、その通り。 国内リーグで引き続き素晴らしいサッカーを続けていれば、 来季もCLに帰ってくる。 僕らが本当のローマの強さを知ることが出来るのは、その時だろう。 それにしても……、 ユナイテッドは強い! セルティックやバイエルンに手こずってるミランもボッコボコにしてしまえ! ロナウド止められるヤツなんかいないだろう、今のミランに。 そして決勝の相手がリバプールだろうがチェルシーだろうが、 ビッグイヤー獲ってくれ!!
posted by takuro7 |00:55 |
■ UEFAチャンピオンズリーグ |
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Re:ASローマは一日にして成らず
そうですね。ボクもユナイテッドのビックイヤー獲得を心から望んでいます。そして、できれば三冠を・・・。
決勝なんですがリヴァプールが良いなぁ。是非ミランに勝ってプレミア対決が見たいですね。
posted by alex | 2007-04-13 07:11
Re:ASローマは一日にして成らず
やはりペッロッタの欠場が響きましたね。そして失点後はオールドトラフォードの雰囲気に呑まれた感がありました。
それにしても今期のユナイテッドのカウンターはヤバイ。ルーニー、ロナウド、ギグスが万全の状態なら頂点に立てると思いますよ。
posted by ino | 2007-04-13 12:33



