2008年02月20日

オリンピアコスにはニハトがいない

決勝トーナメント1回戦ファーストレグの1日目、
4試合の中から、オリンピアコス対チェルシーをチョイスして
ガッツリ見ましたが……、いやぁジャイアントキリングならず。
 
 
【オリンピアコス】
             コバチェビッチ
 
  ジョルジェビッチ            ガジェッティ
 
      ストルティディス    トロシディス
 
              レデスマ
 
 パントス                   ゼブワコフ
      ジュリオセーザル   アンツァス
 
 
             ニコポリディス
 
オリンピアコスの気合いの入れ具合を探るには、主将のジョルジェビッチを見ればいい。
彼が左のウイング的な位置にいる時は攻守のバランスを重視しているという意味。
上のシステムでストルティディスの位置にいる場合はより攻撃的。
ドラクエ風に表現すると「ガンガンいこうぜ」。
でもルアルアが負傷してる事もあって、左に落ち着いた。
「みんながんばれ」モード。これが最終的には響いたと思う。
 
 
 
【チェルシー】
             ドログバ
    マルダ               J.コール
 
        バラック     エッシェン
 
             マケレレ
 
 A.コール                 ベレッチ
      R.カルバーリョ   アレックス
 
 
              ツェフ
 
オリンピアコスと似た4-3-3。
ネーションズ帰りのコートジボワール代表FWとガーナ代表MFがスタメン。
バラックは今季CL初出場。テリー、ランパードはベンチスタート。
 
 
 
コバチェビッチドログバが制空権を握れるのかが問題だが、
両センターFWとも相手のセンターバックにガッチリ守られて持ち味出せず。
ドログバはサイドに出て行ったり裏を狙ったり工夫するが、
オリンピアコス守備陣は集中力を維持して彼にシュートシーンすら作らせない。
ごく稀にバラックやエッシェンに「どーぞ前を向いてください」
と言わんばかりのルーズぶりが垣間見えたが、
このチームの守備力からすれば、90分無失点は評価すべき。
 
 
コバチェビッチはとにかく身体を張っていた。
中央にドーンと構えてポストプレーに勤しむ。
献身的なセンターFWの頑張りで得たセットプレーからゴールを狙うが、
あと一歩届かず、堅守でお馴染みのチェルシーを崩すことは出来なかった。
ジョルジェビッチとガジェッティはそれぞれのサイドで起点になりつつ、
逆サイドにボールがある場合はゴール前に絞る動きでダルコをサポートする。
が、それでもゴール前の人数が足りない感じ。
コバチェビッチはサイドにボールが出てくると、
ファーサイドへ逃げながらボールを受けようとする場合が多い。
でもガジェッティは、ダルコに近くへ来てもらって
ワンツーで裏へ抜け出したいような感じを再三アピールする。
そのズレで決定機をつくるチャンスをフイにして攻撃を作り直す、
という場面が多かったような気がする。
ここにストルティディスあたりが裏を突く動きがあれば効果的だったと思うけど、
マッチアップするバラックやエッシェンを警戒してか、あまり上がって来なかった。
というかマケレレの気の利いたポジションニングのせいで上がって来れなかったのか。
いずれにしてもオリンピアコスの攻撃にはもう少し厚みが必要だった。
 
 
プレミア屈指の守備力を誇るチェルシーを向こうに回しながら、
ギリシャ王者は驚くべき落ち着きぶりでポゼッションを続けた。
3トップとストルティディスに加え、
攻撃の第1歩を任せられているレデスマや、
ベレッチを押し込むような攻撃参加を見せ付けたパントスは
球際のしぶとさでエッシェンやマケレレと互角に渡り合っていた。
だが、この日のスタメンの平均年齢が30.8歳のオリンピアコスは
時間が経つにつれて疲れが見え始め、攻撃に迫力が欠けていく。
そこに付け入ったグラント。
後半30分、J.コール⇔カルー、マルダ⇔アネルカ で、流れを持ってくる。
アネルカは基本的には左サイドだが、
中央はもちろん右サイドまで精力的に進出して起点となる。
攻め疲れの感もあったオリンピアコス、守備に手一杯。
するとチームの看板とも言える前線の3枚を全員下げて、引きこもっちゃった。
しかもカウンターを狙うような素振りも見せない。
「いのちをだいじに」モード。
あーあ、つまんねー。
チェルシーは残り5分を過ぎたところでランパードまで投入し、
果敢にアウェーゴールを狙いに行ったが
ヒッキーと化したオリンピアコスの守備陣を最後まで崩せなかった。
 
 
ドログバとアネルカの共存は、スタメンからは難しいかもしれないけど、
もう少しトレーニングを重ねれば面白いオプションとなるはず。
ドログバのコンディションがもう少し上がって
この日のアネルカぐらい縦横無尽に動き回れば、驚異だ。
何にしてもアウェーのファーストレグを引き分けで終えたのだから上出来ではないか。
オリンピアコスにアネルカのような存在を求めるとしたらルアルアだったのだが、
ないものねだりをしても意味が無い。
持ち駒でそれが90分出来なかったのは痛い。それもホームで。
コバチェビッチと両サイドの距離感が、最後まで気になった。
どっかの誰かさんの言葉じゃないが、「接近・展開・連続」が出来れば
ベスト8にぐっと近付く決勝点が生まれていただろう。
コバチェビッチのまわりをグルグル周る衛星がいればなぁ……。
かつての相棒ニハトは、ギリシャではなくビジャレアルで頑張ってます。
 
 
基本的には内弁慶のオリンピアコス。
スタンフォードブリッジでもアグレッシブにプレーできるのか?
でもベストメンバーが揃ったチェルシー、
2週間後はもっとキッチリ仕上げて来るだろう。

posted by takuro7 |10:37 | ■ UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(2) | トラックバック(1)
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チェルシー 敵地でオリンピアコスと分ける 【アマデウスの錯乱?】

チェルシー 敵地でオリンピアコスと分ける

2008-02-20 22:09 | 続きを読む
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オリンピアコスにはニハトがいない

確かにソシエダ時代の名コンビであれば……という内容でしたね。
今回のような試合だとアウェーゴールは難しいかなぁ。

posted by とおりすがり | 2008-02-20 12:39

オリンピアコスにはニハトがいない

タイトルにひかれて見に来ました。

2002-2003シーズンのレアル ソシエダが好きでした。

興味のないカードにも関わらず、
この記事、じっくり読めました。

ありがとうございます。

posted by ポテ | 2008-02-20 13:54

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