2010年02月13日
上村愛子 4度目の五輪で結実なるか
僕は夏季五輪より、なぜか冬季五輪の方が好きだ。 理由はあんまり無い。 そして勝者よりも、敗者が印象に残る。 ひょっとしたら、そんな人は管理人以外にもいるだろう。 1994年、リレハンメル大会。 スキージャンプ。団体優勝目前で大失速した原田雅彦の涙が 4年後の金メダルまでの糧になったのは言うまでもない。 また、当時“キング・オブ・スキー”の称号を欲しいままにしていた ノルディック複合の荻原健司は、個人戦ではまさかの4位。 その屈辱を団体にぶつけ、阿部雅司、河野孝典と共に貫禄の優勝を飾る。 1998年、日本が1つになった長野大会。 スキージャンプや清水宏保、里谷多英の大活躍よりも僕の記憶に残るのは スピードスケート500mで13位、1000mで17位になった堀井学のコメント。 「この長野オリンピックで、たくさんの子どもたちに、 オリンピックの素晴らしさは僕自身 伝えることは出来たんじゃないかと思います」 以前にも当ブログで紹介しましたが、よくよく考えると 僕が冬季五輪を好きな理由はこれなんじゃないか、と思うくらい印象深い。 2002年、ソルトレイク。 金メダルを1つも獲得できなかった、日本としてはほろ苦い想いの多い大会。 この大会ぐらいから僕が注目する1人の選手が頭角を現していくのだが、 さておき。 2006年、トリノ。 荒川静香フィーバーに沸いた中で、1人のアスリートが苦悩していた。 「どうすればオリンピックの表彰台に上がれるのかが・・・・・ ナゾです」 2010年のバンクーバー五輪。 大会のボルテージが最高潮に達する瞬間が 僕には、いきなりやって来ることになる。 2月14日、9時30分― 、 上村愛子、4度目の五輪。 悪天候のため延期の可能性もあるとの報道。 勝利の女神は、なかなか上村に微笑んではくれないようだ。 それでも、先ほど拝見したすぽるとでのインタビューでは 「他の選手たちもうまく滑れるような雪質になればいい」とのコメント。 4大会連続五輪だけあって、今までにない自信を感じさせる。 管理人が彼女を知ったのは長野五輪前。 「モーグルって知ってます?」 とあるパソコンメーカーのCM出演で突如のブレイク。 某動画サイトでも見られますね。いやいや、懐かしい。 そりゃあ、ルックスが良かったから注目したのは確かです。 しかしながら、滑りの方も立派なものでした。 里谷の金メダルも凄いことでしたが、 上村の7位には未来を感じました。この人はしばらくチェックしておこう、と。 里谷多英の話もしておかなければならない。 上村愛子がアルペンスキーからモーグルへ転向したのは 里谷の存在が大きい。上村はモーグルの地位向上に貢献したが、 その上村にモーグルの楽しさを伝えた里谷は、モーグルのパイオニアである。 2002年ソルトレイク大会では、 メダル候補にも数えられていた上村を差し置いて、銅メダルを獲得。 大舞台に強いメンタリティは、両者の明暗をくっきり分けた。 ただ上村は、この大会の前後からワールドカップや世界選手権といった 世界の檜舞台での活躍が目立つようになっていく。 02/03シーズンのレークプラシッドでは悲願のワールドカップ初優勝。 まだこの頃はスポーツニュースでもなかなか取り上げられることはなかったが 表彰台に上る機会は確実に増加。そして04/05シーズン、 彼女の代名詞とも言えたエア技 “コークスクリュー”を決め、2度目のW杯優勝。 ただ、この必殺技をもってしても、2006年のトリノでは5位どまり。 年明けから至るメディアで報道されている、前述の「ナゾ」発言となった。 トリノ以後は、上村愛子のストイックなまでの練習風景が たびたびスポーツニュースで流れるようになった。 ナゾ解明に向け、ヤンネ・ラハテラをコーチに迎え、ターン技術が向上。 高度なエア技による一発逆転から、安定したターンによる効率良い滑りを追求。 花開くのは07/08シーズン。世界中が賞賛したワールドカップ5連勝。 誰が何と言おうと、文句なしで“世界一”の称号を手にした上村愛子の時代だった。 こんなに凄いアスリートは、日本ではそうそうお目にかかれない。 昨年の6月には人生の伴侶も得て、 これ以上、何が彼女のメダル獲得を妨害しようか、という域に達しつつある。 それでも今季の成績は、2位が2度、予選落ちが1度と 滑りが安定しないままバンクーバーを迎えてしまった。 トリノ以後、いや長野以後と言っていいだろう、 メンタル面の成長を見せ付けてこそ、メダルに近づける。 そして当然の事ながら、第1エアの着地も鍵となるだろう。 管理人が、こんなにメダルを獲ってほしいと願う選手もいなかった。 とにかく獲ってもらいたい。 決して自分は熱狂的なファンではないが、 トリノ以後は、それなりに彼女の近況をチェックして参りました。 練習の虫であることも知っています。 バンクーバー出場選手中、1番かもしれない。 それを無駄にしてほしくない。結実するべきでしょう。 これまでのすべてが報われるように。 ソルトレイク、トリノと冬季五輪では不振が続く日本。 バンクーバーは、とびきりの愛子スマイルで颯爽と開幕してほしい。 メダルの色は何色でもいい。 金がいいのはもちろんだけど、なんとなく銀も似合うような気がする。
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posted by tacleau7 |02:43 |
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