2009年12月07日
“死のグループ” にするのは日本だ
南アフリカワールドカップの組み合わせが決まりました。 初陣がカメルーン戦、場所はブルームフォンテーン。 2戦目が強豪オランダ、3連戦で唯一標高0mのダーバンでの試合。 3戦目はラステンバーグでデンマーク、という日程。 テレビで一般のファンのインタビューがよく流れているが そういった方は「厳しいグループ」、「過去最悪」 という意見に統一されているように見える。 しかしそれ以外、とりわけ僕の周りの、 それなりのサッカー有識者は「悪くない」「他の組よりはよかった」 という声に溢れている。 僕も同感である。 オランダは最終ラインの守備、カメルーンはムラっ気、 デンマークは世代交代の最中で全盛期ほどの勢いは無い。 不安要素が簡単に導き出せる。 1998年のアルゼンチン、2006年のブラジルのような、 逆立ちしても勝てない相手はいない。 それでも日本はどのグループに入ったって 相手はすべて格上だ。 謙虚に、その上で勇気をもって挑まなければならない。 ●2010.6.14 vs CAMEROON @Bloemfontein/Free State Stadium エトー ウェボ エマナ マクーン アレックス・ソング ビケイ アスエコト ジェレミ リゴベル・ソング ヌクル カメニ 高校3年間でラグビーをやっていた管理人にとって、 ブルームフォンテーンと聞いて真っ先に思い出すのは、 南アフリカで行われた1995年のラグビーワールドカップ。 桜のジャージの日本代表が、 ニュージーランド・オールブラックスに145対17という ラグビーワールドカップ史上最多失点を喫した、 ほろ苦い、苦すぎる場所である。 まぁカメルーン相手に21対2で負けることは考えられないが 簡単には勝たせてくれない相手であることは確か。 一番ホームっぽく戦える、と言われているが、 これについては管理人は否を唱えたい。 日本のサポーターだって世界に誇れるものであるし、 他の国にも言えるが、高地で試合をするのはどこも同じ。 メキシコやチリが国内リーグの選手を多く選抜すれば話は別だが 出場国のほとんどが海外でプレーする選手を多く抱えている現状。 大きく関わってくるのは、事前の準備だ。 守備陣はベテランのソング、カメニを中心になかなか手堅そうである。 ただ、リゴベルはW杯2大会連続退場という唯一の選手らしい。 攻撃では、なんといってもエトーを止めずして勝ち点3は奪えないが 個人的に気になるのはベティスでプレーするエマナという選手。 You tubeで見る限り、非常に得点力のある選手で、 とくに強烈なミドルを打てる、馬力のある選手という印象。 エマナやマクーンの飛び出しは気をつけるべきだろう。 エトーを抑えると言うよりは、彼へのボールの供給源を絶つ考え方だ。 ちなみに監督のポール・ルグエンはリヨン監督時代に マイケル・エッシェンを見い出した人物である。 もう1つ。カメルーンサッカーと言えば、 協会と選手間が金銭問題でもめるのがお家芸である。 今回もそれを大いに期待したい。 ●2010.6.19 vs NETHERLANDS @Durban/Durban Stadium ファンペルシー ロッベン カイト スネイデル ファンボメル デヨンク ファンブロンクホルスト ハイティンハ マタイセン オーイェル ステケレンブルク オランダサッカーのファンは日本に多い。 とくに98年フランス大会でヒディンクが率いたチームは 管理人の記憶に今も燦然と焼きついている。 ヨハン・クライフの現役時代を知らない自分は 『これがトータル・フットボールか』と 自国の3戦全敗と同等の衝撃を受けたものだ。 そんなオランダとワールドカップで激突・・・・・。 どうやって止めるって、相手より走りなさい、としか言えない。 デヨンクや両SBが上がってきた裏を狙いなさい、とか ロッベンを中に侵入されないようにしなさい、とか 浅いDFラインの裏を突きなさいとか、簡単に言えるが 実際にやらせてくれなかったのが、こないだの親善試合。 前半をゼロに抑えたって、試合に勝てるわけではない。 スパサカで珍しく小倉氏が良いことを言っていた。 『カメルーン戦で勝ち点3を奪えればオランダ戦は引き分けで良い』 確かにそうだ。 日本らしくないが引き篭もって勝ち点1を取れればいい。 遠藤と憲剛のどちらかはお休みいただいて、 阿部ちゃんか今ちゃんをボランチで起用し、 スネイデルやデヨンクが欲しがるスペースを消してしまえば良い。 前半は凌いで凌いで、後半の勝負どころで2人のジョーカーを投入。 日頃からセリエの屈強なDFと対峙している森本ならば マタイセンやオーイェルが相手でもある程度はやれる。 そして『相手がオランダなら、オレっしょ』ということで 本田圭佑にミドルでも決めてもらおう。 1発に懸けよう。 ●2010.6.19 vs DENMARK @Rustenburg/Royal Bafokeng Stadium ベントナー J.ポウルセン ヨルゲンセン ロンメダール C.ポウルセン イェンセン M.ヤコブセン L.ヤコブセン アッガー ケア ソーレンセン “ダイナマイト”と形容された爆発力は以前に比べて無い。 だが、ラウドルップブラザーズがいなくたって シュマイケルがいなくたって、デンマークはデンマーク。 ポルトガル、スウェーデンを抑え首位通過を決めたあたりは流石だ。 堅守速攻。 ひょっとしたら日本が一番戦いづらい相手かもしれない。 最前線にいるのがベントナーくんだとしても、 シンプルに彼への縦パスが多用される展開は好ましくない。 中澤・闘莉王の2人ならそこそこやれるだろうが、 3戦目ともなれば累積警告の問題も出てくる。 「なぜ岩政をもっと使わないのか」という不満はさておき サブにはヨン・ダール・トマソンという抜け目の無いベテランも控えている。 前線からの早めのチェックでボールを奪い、 中盤のパスワークで攻撃をじっくりオーガナイズしたい。 両サイド、DFラインの裏、セットプレー、多くのチャンスを作り出す。 要は、日本本来のサッカーを出して勝つしか方法はないだろう。 ゲームプランはデンマーク戦を迎えるシチュエーションにもよるだろう。 1分1敗で迎えるのか、1勝1敗で迎えるのか、1勝1分で迎えるのか、 それによって戦い方はかなり違ってくる。 できれば、穴らしい穴が見つからない北欧の雄を相手に 余裕のある状態で、本来の日本のサッカーで試合に臨みたい。 ●JAPAN 前田 遼一 (森本 貴幸) 岡崎 慎司 遠藤 保仁 中村 俊輔 (石川 直宏) (本田 圭佑) 稲本 潤一 長谷部 誠 (阿部 勇樹) 長友 佑都 内田 篤人 (徳永 悠平) 田中 マルクス闘莉王 中澤 佑二 川島 永嗣 管理人希望布陣です。 中盤にエレガントなパサーが3人もいるようなチームで勝つのは難しい。 オシムさんも言っているように、 現代サッカーはフィジカルの要素が高くなってきている。 日本のようなダークホースは、水を運ぶ人間が2人必要だろう。 遠藤と長谷部のWボランチでは厳しいのではないか。 個人的には明神でも入れたらいいんじゃないかと思うくらいだ。 前線は岡崎以外のFWのパフォーマンスが一向に上がらないので やはり万能型を1枚は置くべきだろう。 その上で玉田、大久保、興梠、佐藤寿、田中達、石川らの競争。 セカンドトップの争いは激しい。 それ以上にセンターバックの層の薄さはまったくもって信じられない。 闘莉王と中澤でさえスピード不足なのに 思い浮かぶバックアップが1キャップの岩政という現実を 指揮官は本当に何とも思っていないのか。 ベスト4まで上り詰めるには最低でも5試合を戦う。 その中で負傷や累積警告の可能性をゼロだと考えているのか。 日本が強くなる即効薬はヒディンクを呼ぶことだ、 なんて言いたくはないのだが・・・・・。 とにかく本大会まで、1試合でも選手起用を無駄にはできない。 来年の1~3月はアジア杯予選のせいで 国際Aマッチデーで試合が組めない問題もあるが アジア杯にはBチームを組んで、大木さんか大熊さんに指揮を任せて Aチームは出場国を前提に親善試合をするべきだ。 とくに仮想・カメルーンとしてナイジェリアあたりと対戦できれば最高だ。 (ナイジェリアにとっては日本が仮想・韓国となりえる) グループEは決して“死のグループ”ではないだろう。 だが、日本の本大会での躍進によって 初めて“死のグループ”となるのだ。
posted by tacleau7 |14:25 |
■ サッカー日本代表 |
コメント(13) |
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Re:
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「カメルーンに勝ってオランダに引き分け」
確かに、実現し得る中ではこれが最高かつ唯一のパターンですかね。カメルーン戦の次がオランダ戦であることを考慮すれば、カメルーンに勝利が絶対条件。
そのためにも、対ナイジェリアというのは実に魅力的な強化試合ですね。セルビアかスロバキア辺りと戦うのもいいかと。
posted by ryo-fu | 2009-12-07 15:15
“死のグループ” にするのは日本だ
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管理人さんの希望布陣僕も乗っかりたいです!前田選手はトップにおきたいし、稲本選手も底に欲しいと思っていました。唯一僕は遠藤選手より憲剛をチョイスして欲しかったところですが・・・まぁ遠藤選手は斬れないですかね。。。
posted by 数学科 | 2009-12-07 15:59
“死のグループ” にするのは日本だ
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アフリカと試合ができない?!!
あり得ない!!
なによりも優先してナイジェリアかコートジボアールとやるべきでしょ!!
ところで私の希望(あくまで希望)
森本
岡崎 俊輔 本田
稲本 長谷部
長友 徳永
闘利王 中沢
楢崎
森本,本田,俊輔のトライアングルの連携がうまくいけば
相当な攻撃力になると思います。まあ今更無理ですが。
posted by スリーライオンズ | 2009-12-07 16:09
“死のグループ” にするのは日本だ
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中盤支配するとなると、やっぱり1トップになっちゃうん
ですよね~。でも、決定力が。。。
1トップにするのであれば、クラブでもやってる佐藤寿人
をもうちょっと試して欲しいなあ。
個人的には守備のオプションとして、中田浩二の
復帰を強く希望!
攻撃は好調維持小笠原か、
試合にコンスタントに出始めてる小野、どちらか
は俊輔、遠藤の代えのオプションとして選んで
欲しいなあ。
posted by がんばれ~ | 2009-12-07 16:27
“死のグループ” にするのは日本だ
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<<それなりのサッカー有識者は「悪くない」「他の組よりはよかった」という声に溢れている
おいおい、サッカー有識者は日本最下位で統一されてるよ。知らんのか?ヨーロッパが2チームいるだけでついてない。しかも強いデンマーク(君ヨーロッパ予選見てないだろ)。アフリカに関しては3強の1角(開催国・アル・ナイだったら勝てそうだったのに・・・)。他にいい組いっぱいあるだろ!!どんだけ素人やねん。
posted by 無理無理 | 2009-12-07 17:11
“死のグループ” にするのは日本だ
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↑のコメントの方、アンケートでも何か取りました?
所詮、人間は自分の感覚でしか物を見ない。
「自分の感覚はこうだから」→「世間はこうだ」と人に押し付けるのはどうかと思いますよ。
「素人」というコメントにも自分自身の感覚を過大評価しているのが表れています
管理人さんが語るようにこのグループをどう感じるかは自分次第。
選手も同様でしょう。
posted by 選手側+ | 2009-12-07 18:00
“死のグループ” にするのは日本だ
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日本にはおもいっきりかき回してほしい。
確かに決勝トーナメント進出は厳しいかもしれないが、デンマークに日本戦は楽勝だと言われたり、岡田監督と話してたオランダの監督が岡田のことを日本の監督だと知らなかったり、カメルーンに日本はよく知らないと言われたり…悔しいっす!
過度な期待はドイツの二の舞だが、一泡ふかせてやりたい!
posted by 通りすがり | 2009-12-07 18:10
“死のグループ” にするのは日本だ
コメント投稿者ID :
管理人は
>統一されているように「見える」
>「とりわけ僕の周り」の、それなりのサッカー有識者
飽くまでも自分の意見として言ってるだけ。
17:11はさも自分がサッカー有識者の顔であるかのような断定っぷり。
意見の正しさはともかく、どちらが周りが見えていないかは明白。
さて自分の意見ですが
・日本のGL通過は相当厳しい
・他のポット2のチームに比べたらやや不運な組
・FWは2トップ希望
・MFは長谷部、遠藤、俊輔を軸にオランダ戦は稲本、カメルーン戦は憲剛を希望
世界的には最下位予想の日本が「死のグループにしてやろう」という発想が好き。
posted by やるべきことはいっぱい | 2009-12-07 18:30
“死のグループ” にするのは日本だ
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エントリータイトルが良い。
posted by ジュン | 2009-12-07 18:32
“死のグループ” にするのは日本だ
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各国の突破可能性は・・平等に予測すると・・。
オランダ 80%
カメルーン 50%
デンマーク 40%
日本 30%
このくらいでしょか。
ちなみに自分のシュミレーションは・・。
初戦(VSカメルーン) 0-1で負け。
後半、日本DF陣のパスミスをエトーがカット、ドリブルで持ち込みペナルティーエリアに入りシュート。楢崎が弾いたところにカメルーンの2FWウェボが押し込み決勝点。
2戦目(VSオランダ) 2-2引き分け
日本は長谷部のミドル弾で先制。追加点も日本。攻め急いだオランダのライン裏に森本が抜け出し追加点。
後半は一方的なオランダペース。初戦を引き分けてるオランダは勝ち点3が欲しい。
後半はオランダ両ウイングの突破を許し、カイト、フンテラールに決められ同点。このまま終了。
3戦目(VSデンマーク)
ここまでのグループ順位は・・ 1位カメルーン(勝ち点4)
2位オランダ(勝ち点2) 3位デンマーク(勝ち点2)
4位日本(勝ち点1)
お互い突破には勝ち点3が条件。
しかし前半のうちにデンマーク先制。トマソンのゴール。
後半に日本は本田・松井・大久保投入も0-1の惜敗。
もう一試合はグループ突破を決めているカメルーンにオランダが意地を見せ2-0で勝利。
得失点差でオランダが2位通過。
日本は3試合で1分・2敗。勝ち点1。
これはゲームでのシュミレーションです。
この通りにならないでくれぇ~。
せめてBEST16へ。頑張れ~。
posted by SSK | 2009-12-07 19:15
“死のグループ” にするのは日本だ
コメント投稿者ID :
興味深く読ませていただきました。
日本がW杯出場が決まったとき、何となく根拠なく相手はオランダとデンマークとナイジェリア(まだ、それぞれ出場は決まっていなかった)とおもったので、驚いています。
現実的には、日本に負けたチームがグループ脱落だと思うので、「“死のグループ” にするのは日本だ」という発想は、全く持って正しいような気がします。
「W杯ベスト4」はともかく、「世界を驚かす」ことは、「日本が勝利する」ことと同義語だと思っているので、どうせ駄目だとか所詮はアジアレベルだとかいってないで、出場する以上勝利目指してとにかくがんばってほしいです。
あまり認識されていませんが、前回のW杯で、日本は一度も先制点をとられずに敗退した希有のチーム、勝利はすぐそこまできていますよ、きっと。
posted by Hyperion | 2009-12-07 19:23
“死のグループ” にするのは日本だ
コメント投稿者ID :
最初組み合わせが決まった時はアチャーと思いましたが
よくまわりのグループを見渡すと楽なグループなんてないですね
どこに入っててもキビしいです。北朝鮮よりは若干マシ・・・?
まあとにもかくにも我々日本人が信じてあげなくて誰が信じるんだってことで、サプライズが起きるようにしっかり応援しましょう!
posted by ぶる | 2009-12-08 02:50
“死のグループ” にするのは日本だ
コメント投稿者ID :
コメントありがとうございます。
>ryo-fuさん
仮想デンマークとしてAマッチを組み、
日本の正攻法で臨めば、実りある強化試合になりそうです。
スロバキア、スロベニア、ギリシャとか良いでしょうね。
>数学科さん
“俊輔・遠藤・憲剛のうち、使うのは2人でいい”
というのは僕が以前から思っていることです。
代わりに守備的な選手を使うのか、
スペースに走る選手を使うのか、やり方は色々あると思います。
>スリーライオンズさん
途中からだったらありな布陣ですね。
徳永って評価してる人はしてるんですよね。
東京サポの自分として、
ちょっと引っ込み思案になって推せないんですが。
>がんばれ~さん
寿人は再考の余地ありですね。
ただ、例え鹿島組でも俊輔、遠藤、憲剛のバックアップに
もう1枚パサーを補充する余裕は無いんじゃないかと。
>無理無理さん
『ヨーロッパが2チームいるだけでついてない』
の意味がまったく分かりません。
>通りすがりさん
なめられたらやり返してやりましょう。
>やるべきことはいっぱいさん
ガーナ戦、南ア戦を見ていて、やはり稲本は貴重な存在だと
改めて感じました。彼に加え阿部、今野、橋本といった
長谷部を前に出せる守備的MFは必要なのかなと思いますね。
>ジュンさん
えへへへへ。
>SSKさん
ウイイレでシミュレーションやるTVとかよくありますよね。
>Hyperionさん
『日本は一度も先制点をとられずに敗退した希有のチーム』
ホントだ、すごいかも。
>ぶるさん
北朝鮮はちょっとしたイジメに遭ったのでしょうかね。
コートジボワールはいい迷惑だなんて。
posted by tacleau7 | 2009-12-09 23:00
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