2009年08月03日
FC東京観戦記2009番外編 ~雨上がりのユースケ~
FC東京×川崎フロンターレ。 “多摩川クラシコ” である。 スタジアムについたのは試合開始の5分前。 会場外でも聞こえてくるのは ♪you'll never walk aloneだ。 愚図ついた空模様でも好カードだけあって会場は大入りの様相。 選手が入場する。 白のアウェーユニフォームに身を包んだ川崎フロンターレ。 ホームのFC東京。先頭には主将・藤山竜仁がいる―。 8月2日。 等々力での激闘から一夜、興奮冷めやらぬままやって来たのは 東京・夢の島競技場。 サテライトリーグ第6節、FC東京 対 川崎フロンターレの試合である。 1日の本チャンクラシコより、こっちを観たいと切望していた自分。 理由は1つ、家から近い! Jサテライトリーグ観戦は初めての管理人。 詳細については、下記を参照してください。 http://www.j-league.or.jp/satellite/index.html J1の18チームとJ2の9チームの計27チームが参加し、 関東、関西といった地域が近い4~5チームによるグループが6つ。 H&Aの総当りで行う。 東京と川崎はグループCに属し、鹿島、千葉、湘南と同組である。 東京は勝点8でグループ首位につけているが 勝点7で2位の鹿島より2試合多い状況。 さらに、開幕の3月から5試合消化している東京に対し 川崎はまだ1試合しか消化していない。 これは鹿島、川崎がACLを戦っている事に影響しているらしい。 ちなみに、グループ1位とグループ2位の上位2チーム、 計8チームによる決勝ラウンド・・・・・ といった日程は盛り込まれていないようだ。 先発は以下の通り。 【東京】 【川崎】 近藤 赤嶺 黒津 杉浦 大竹 椋原 ヴィトール 木村 浅利 藤山 養父 可児 高橋 吉本 吉田 田坂 茂庭 佐原 小椋 井川 塩田 杉山 城福、関塚両氏の姿は確認できず、 有馬、高畠両コーチが陣頭で指揮を執っていた。 東京では赤嶺、川崎では井川と養父が、前日の試合に途中出場している。 さすがに川崎のリザーブはよくわかりません。 後から知ったけど可児(かに)と小椋はユースの選手らしい。 東京中心に見たのでシステムも何も分からないままでしたが ヴィトールトップ下の3バックっぽい時間もあったし・・・。スマソ。 クラシコレビューで管理人は 「先発とサブの力量差が開いてきた」 と東京を評したのですが、その見極めとして打ってつけの試合ですね。 藤山・浅利のWボランチなんてファンにとっては素敵。 しかし流石にボールが収まるはずもなく、 川崎のハイプレスにたじたじで、ピッチは塩田の怒号が響くのみ。 特に右SBという絶対に適性でないポジションをやっていた吉本。 吉本から椋原、というパスはほとんど無く右の攻撃は手詰まりの感。 とにかく東京のトップチームは、最終ラインの選手でも ボールが繋げなければ、話にならなくなってきている。 そういうわけで残念な吉本。椋原もケガ人などの諸事情もあって 右の中盤をやっているのだろうが、こちらも残念。 レギュラーチームであれば、相手のプレスをかわすべく 縦のボールで平山に入れる、という選択肢がある。 この試合では赤嶺真吾・近藤祐介の2人がそれをやる。 が、ユースケが絶不調。パスミスのオンパレード。 代名詞(?)の頭を掻きむしる仕草が増えていく。 前半20分、ユースケのミスからボールをカットしたヴィトールジュニオールが 左足一閃、ミドルを叩き込んで川崎先制。 やはり、このメンツではヴィトールのスピードは際立っていた。 前半はこの1点のみで、川崎リードで折り返す。 東京は小雨の降る空模様のように、良い所がまったくなかった前半。 リザーブチームとは言え、 ポゼッション志向のチームとは思えない体たらくで 幾度と訪れたピンチを塩田、佐原、茂庭ら必死のケアで凌ぐ。 赤嶺も虎視眈々と裏を狙うが、チャンスとはならなかった。 ・・・・・・・。 昨シーズン、なくてはならない存在だった選手たちが、 サテライトで戦っているという、不思議な感覚。 これがサテライトなのかぁ、と。 よくよく考えると、選手にとってこの環境は厳しいようで危険だ。 まず、僕が夢の島競技場に入る際、 チケット売り場で入場券を購入することもなければ、もぎりの人もいない。 つまりタダ。 鹿島や浦和はサテライトでも入場料をとっているらしいが、 ほとんどのチームは東京のように入場無料である。 それでも塩田のセービングやヴィトールのファインゴールのように、 お金を払って観る価値のあるプレーがピッチ上で繰り広げられているのだ。 プロフェッショナルな選手のプレーがタダで見られる、 ファンにとっては嬉しいが、やっている方は危機感を増幅させる。 すぐ近くを京葉線が走る、キャパシティの少ないスタジアム、 凸凹のピッチ、最高指揮官が現場にいない環境、 ユース選手を起用するほど落ちる個のレベルの中でプレーするジレンマ。 「中盤がボールをキープできれば俺だって・・・」 「あそこに梶山(憲剛)さんがいれば俺だって・・・」 自分以外の外的要素や他人に責任転嫁したくなるメンタリティが 養われても不思議ではない。 つまり、トップチーム選手の貴重な実戦の場という側面に、 良質な素材でも “クサってしまう” 環境が重なり合っている。 実際、東京イレブンが前半戦を終えてロッカールームに引き上げる際 客席からは拍手がおこっていた。 自分はというと前半の酷いパフォーマンスに、 そんな気にはならなかったのでその暖かさに驚いた。 味スタであればブーイングさえ起きたはず。 そんな温度差を選手も感じているに違いないだろう。 ここで眼をギラギラさせてボールを追えるのか、 はたまた “クサる” のか― 。 この際だから、はっきり言ってしまおう。 このハーフタイム、管理人から見て 「クサっている」 もしくは 「クサっていそうな」 雰囲気を2名の選手から感じてしまった。 1人は眼が死んでおり、肩を落としていた。 もう1人の方はふてくされている感じが見て取れた。 管理人の勘違いだと思うが。 ハーフタイムにGK塩田⇔阿部、CB佐原⇔平松の交代。 等々力では川崎サポからも拍手を受けていた佐原は 攻守ともに今一つの出来で、ちょっと寂しかった。 それにしても川崎サポは、サテライトでも大勢駆けつけていたし チャントも歌うし、頭が下がりますなぁ。 後半開始。 前半と比べてボールの奪い所が定まった感のあるFC東京。 最終ラインは高い位置取りになり、中盤も活気が増した。 左サイドに張り付いて存在感ゼロの前半を過ごした大竹洋平は 右に左にポジションを目まぐるしく変えてリズムをもたらし始める。 昨日の草民の出来なら大竹を試してほしい、が持論の管理人。 後半10分、赤嶺OUT 金沢IN。 負傷明けの浄さんが左の中盤へ。 その2分後、右サイドから椋原がクロス、 ヘッドで叩き込んだのは近藤。同点。 それまでの低調ぶりに素直に喜ばないユースケ。らしい。 息を吹き返した東京が川崎ゴールに迫る時間が続く。 大竹が力強いドリブル&パス、裏へ抜けるユースケ。強烈。 19分に藤さんOUTで、前日途中出場の鈴木達也IN。 システムは、最終ライン右から椋原、吉本、平松、茂庭が左SB、 高橋、浅利のボランチに、中盤は右に達也、左に浄さん、 1.5列目的に大竹、最前線に近藤、といった具合に変化。 25分、得意の左45度でボールを持った近藤がドリブルで持ち込み、 強烈なシュートを叩き込んで逆転。 前半の不甲斐なさが嘘のようなユースケ。 2分後、右の達也→大竹スルーパス→金沢シュート、 DFに当たってゴール、3点目。 昨日とまるで反対の展開に頬がゆるむ。 30分過ぎの東京はセクシーそのもので 城福監督に見せたいぐらい(後でビデオで観るんだろうけど)。 圧巻は35分過ぎ、一連のパス回し。 左SB茂庭を中心に、金沢、高橋、右の達也へ大きな展開。 これですよ、これ。これをトップでやってほしいの。 前日の逆転負けのリベンジを果たしたかどうかは定かじゃないけど 東京が鮮やかな逆転勝利。 前半は見るに耐えない内容だったが、後半は素晴らしいものを見せてくれた。 もちろんサテライトなので、ここが着地点ではない。 彼らがトップで活躍するポイントはあるのかどうか。 90分通して安定したパフォーマンスの選手は、 レギュラーチームの先発でもある程度計算が立つだろう。 また、悪い時はさっぱりだけど、時折キレを見せる選手は 途中出場で流れを変えられる存在には成り得るか。 以下、管理人の採点メモです。 ●塩田仁史(GK) 採点5.5 可もなく不可もなく。だが昨年以上にバックパスを足で繋ぐ意識が凄い ●吉本一謙(RSB→CB) 採点5.5 SBでは攻撃を作れず苦戦。後半途中、本職に戻ってからは存在感発揮 ●佐原秀樹(CB) 採点5 攻撃は別として持ち前の守備力でアピールできず。イージーミスも少々 ●平松大志(CB) 採点5.5 以前に比べフィードに進歩の兆し。守備も的確なカバーが光る ●茂庭照幸(CB→LSB) 採点6 前半の不出来を後半で盛り返した。SBではビルドアップにも貢献 昨年は8月からコンディションを一気に上げた夏男、復活に期待 ●高橋秀人(LCB→CMF) 採点6 来季新加入決定のDF。サイドよりは中央の方が様になっている 左足のキックに将来性を感じずにはいられない ●藤山竜仁(CMF) 採点5 チーム事情でのボランチ起用とは言え、ボールを収められなかった ●浅利悟(CMF) 採点5.5 いつも通りのサリさん。コンディションもっと上がれば ●椋原健太(RMF→RSB) 採点6 今日出場した選手の中では一番スタメンを取れそうな出来栄え 球際の強さも増し、ヴィトールにも臆することなく対応 ●大竹洋平(LMF⇔RMF) 採点6.5 バイタルエリアでボールを持ったら止められない個の力は段違い 後半の出来なら横浜戦でのメドも立つ。消えてる時間を減らそう ●金沢浄(LMF) 採点6.5 途中出場で流れ呼び寄せる。いぶし銀とは彼のこと 梶山or米本不在時は彼の力が必要になりそうだ ●近藤祐介(FW) 採点6.5 前半は平山の役回りで苦戦、後半はカボレな感じで持ち味発揮 川崎で気になったのが途中出場の川越勇治。彼もユース所属。 小柄なドリブラーだったが、とにかく雰囲気がカッコよかった。 茂庭との1on1は、ほぼ負けていたけど突破のキレ味は感じた。 トップ昇格したら注目していきます。 MOMは近藤祐介。少し強引なくらいがちょうど良い男。 雨上がりのピッチで美しく映えた。
↓ レギュラークラシコはこちら http://www.plus-blog.sportsnavi.com/takuro7/article/126
posted by tacleau7 |16:12 |
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FC東京観戦記2009其の七 ~信じていればボールは来るらしい~ 【SEXY SPORTS】
「いよいよクリスティアーノ・ロナウドになってきたね」 一緒に観戦していた隣席の方がおっしゃった。 最近、この手の表現は本当によく聞かれる。 FWがサイドに開いたり中盤に下りてきた所のスペースを 右サイドを主戦場とするアタッカーが突き、得点を量産している現状。 じゃあ平山はベルバトフ、カボレはルーニー、 羽生はギグスといった所なんだろうか。 まぁマンチェスターユナイテッドと決定的に違うのが決定力なのだが。 5月24日のJ1第13節、味の素スタジアムで この川崎フロンターレに負けて以来、リーグ
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FC東京観戦記2009番外編 ~雨上がりのユースケ~
コメント投稿者ID :
はじめまして。フロンターレサポのものです。
昨日のサテライト、私も見に行ってました。
関塚さんは、フロンターレよりの記者席みたいなところで、里内フィジカルコーチと一緒に見てましたね。
試合は、フロンターレ的にはまず、メンバーが苦しかったですね。。。前日の試合に出場停止だった菊池や前日の試合に出なかったテセや強化指定の楠神が出るのかな、と思ってたのですが。。。
今年は30人前後の登録選手(内GKが4人)でやりくりをしているため、サテライトはどうしてもメンバーが苦しくなります(苦笑)
それを差し引いても、後半は、運動量が落ちて、苦しい試合でした。きっちり3点取ったFC東京さんはお見事でした。
川越選手、私も気になりました。結果として勝てなかったですが、果敢に茂庭選手にドリブルで挑むあたりがよかったです。
お互い、地理的に近いクラブですし、これからも切磋琢磨できると良いですね。
posted by とめ | 2009-08-03 21:17
FC東京観戦記2009番外編 ~雨上がりのユースケ~
コメント投稿者ID :
>とめさん
切磋琢磨できると良いですね。
posted by tacleau7 | 2009-08-08 19:28
FC東京観戦記2009番外編 ~雨上がりのユースケ~
コメント投稿者ID :
>それにしても川崎サポは、サテライトでも大勢駆けつけていたし
>チャントも歌うし、頭が下がりますなぁ。
…ちっとも下がらないぞ
サポの多数はユース決勝に行ってたし
そもそも夢の島で太鼓叩いたりはしない
むしろ嫌がられる
問題があるとしたら入団が決まった高橋に対するコールが無かったことくらいではないか
posted by てい | 2009-08-09 13:57
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