2009年04月29日
ほんのちょっとのさじ加減 ~CL準決勝バルセロナ×チェルシー~
チャンピオンズリーグ2年ぶりの対戦、1stレグはまさかのスコアレス。 このカードで点が入らなかったのは初めてのこと。 試合展開も尻すぼみで、観ている側としては拍子抜けでしたが、 ヒディンクは最高の結果を得たとして、まずは一安心というところでしょう。 バルサの先発は、GKビクトル・バルデス、 DFは右からダニエウ・アウベス、マルケス、ピケ、アビダル、 中盤はトゥレ、チャビ、イニエスタ、3トップはいつものトリデンテ。 チェルシーはGKツェフ。最終ラインではA・コールが出場停止。 左にはボジングワが入り、中央はテリーとアレックス、右はイバノビッチ。 中盤はミケル、バラックが3列目、 2列目左にマルダ、中央にランパード、右にエッシェン、 ドログバの1トップという守備に重きを置いた布陣。 ◆ 前半/バルサのポゼッション チェルシーの守り方で意外だったのは、 今日の場合で言うとミケルやバラックとかが、3トップにボールが入る前の チャビやイニエスタにガッツリマークする、という形ではなく だいぶ最終ライン・中盤共々ブロックを後ろ気味に作って守っていたこと。 まぁミケルもバラックもそういう守備が得意なわけではないからってのもあるけど あまり“前で奪う”という雰囲気は感じられなかった。 ただ、試合開始10分ぐらいはDFラインの前で奪ったら、 ドログバに速い縦のボールを入れて、 そこで時間を作ってマルダやランパードが押し上げる、 という形はチラホラ見られ、 「やっぱりそういう展開だよな~」と思って見ていたが、 20分を過ぎた頃には、そういう形さえほとんど見られなくなってしまった。 バルサの前線の攻守の切り換えの速さはこの試合でも同様で、 イニエスタが1人で奪ってシュートまで持ち込むシーンなどもあった。 バイエルン戦もそうだったが、 バルサの立ち上がり10~15分は、攻めながらも相手の様子を見る。 そしてそこから守備の緩い箇所を見つけてこじ開ける。 今日もそんな感じでスイッチを入れたが、先に結果論で言ってしまうと チェルシーを決壊させることは出来なかった格好だ。 まず、バルサの使いたいスペースは、 チェルシーの中盤5人で速やかに埋められた。 となれば、メッシ&アウベスの右、アンリ&アビダル(イニエスタ)の左と サイドから強引に崩すやり方に活路を見いだす。 メッシ×ボジングワ、アウベス×マルダのマッチアップは 意地と意地が激突した感じで見応えがあった(とりわけ後者の対峙)。 ただアンリ×イバノビッチは、若干アンリに軍配を上げたい内容。 ここにイニエスタが加わってくるとバルサの攻撃はますます迫力が増したが テリーとアレックスの献身的なカバーで、チェルシーもうまく対応した。 それでも、CL準決勝ともなるとプレッシャーから細かいミスも増えるもの。 前半39分にはマルケスの大っきいミスからドログバがビクトルバルデスと1対1に。 ここはバルデスがこの試合最大にして唯一の仕事ぶりで抑え、後半へ。 ◆ 後半/明暗分かれた指揮官の采配 後半に入って5分経ったぐらいで、マルケスが負傷。 水を含んだピッチに足を取られたか、観ていて相当嫌~な倒れ方。 マルケスに代わってプジョルがセンターバックに入る。 それでも流れは前半と変わらず。 バルサがチェルシーを向うに回しハーフコートマッチを展開。 (この時点で凄すぎるが) チェルシーがこの試合を通して20個のファウルを記録したように (ちなみバルサは7) 身体を張った守備にバルサは流れを絶ち切られる。 それで得たCKなどのセットプレーでも、 バルサにはゴールの匂いをまったく感じない。 管理人はリーガが見られない環境なので CLのバルサしか見ていないのですが 普段もこんな雰囲気のセットプレーなんでしょうかね。 後半26分、チェルシーは古巣対戦となるベレッチを投入。 しかし退くのはランパード(!)。 ここのところ出ずっぱりだったから疲労もあるでしょう。 それにしても貴重な得点源でもあるランパードを スッパリ下げたな~、ヒディンクは。 ランパードの位置にエッシェンが移り、2列目右にベレッチ。 エッシェンが、ランパードと同等にピッチを上下動する力を持っているとは言え このヒディンク采配に管理人は 「まずは守備!」 というメッセージ以外のものを感じなかったです。 それはそれで良いとしても、グアルディオラ采配には首を傾げた。 後半30分過ぎにエトーに代えてボージャン投入。 アンリに代えてフレブに投入。 ??? ドログバ以外のチェルシーの選手を90分間押し込んでいたバルサにとって 欲しいのはゴールだけ。 ただ後半30分に入っても、前半30分のようなプレー、 ―バイタルエリアに侵入してもパス、ドリブルを選択― を繰り返すバルサ。 とくにイニエスタにその傾向が顕著に見られ、 攻撃の流れが止まるシーンが少なくなかった。 イニエスタ自体の出来はとても良かったが、 フィニッシュに持って行ける場面でもファウルをもらいにいく判断をするなど 後半の彼は見ていて少しストレスが溜まる内容でもあった。 とにかくシュートに時間をかけ過ぎの感のあるバルサ。 リズムを変える意味では、中盤にボールをこねくり回すタイプではなく シンプルにフィニッシュまで持って行ける人材、 それこそ元チェルシーのグジョンセンの投入を待ちわびたが、 彼はベンチを暖め続けた。 代わって入ったのも、こねくり回し系のフレブ。 エトーにしても、交代の数分前だったが、 センターサークル付近から強引な突破で テリーとアレックスを抜き去ってツェフと1対1の場面を作るなど、 間違いなくチェルシーDF陣に脅威を与えていたのに・・・・・。 この交代のツケが回ってきたのが、アディッショナルタイムのシーン。 ダニエウ・アウベスのクロスにゴール前のマークがルーズになったブルーズ。 どフリーでヘディングを放ったボージャンだったが、枠すら捉えず。 ・・・・・・。 ボージャンだからフリーに成り得たのかもしれない。 ただ、それでもヘディングしたのがエトーであれば、アンリであれば・・・・・。 ◆ 2ndレグへ向けて 流れの中で書けなかったが、後半30分ぐらいにプジョルが警告をもらい 累積で2ndレグに出場できない。 加えてマルケスの負傷。 ミリートも戦線離脱しているというバルサのセンターバック事情もあるので 1stレグで安定感溢れるプレーを披露したピケの相棒に ペップは誰を選ぶのか注目。 扁桃腺のカセレスが復帰してくることも考えられるが、 アビダルを中に絞らせてシウビーニョを起用する策も ないわけではないでしょう。 ただ、1stレグのチェルシーで末恐ろしいのは、 本来、右のウイング的に構えるカルーを使っていないこと。 さらに攻撃の切り札アネルカを温存したに等しいこと。 (試合終了間際5分だけプレー) 本気を出したら破壊力満点のチェルシーの攻撃に バルサは耐えられるのだろうか。 だが、1stレグをドローで終えて御の字のはずのチェルシーも 先が明るいわけじゃない。 貴重なアウェーゴールを奪えなかったことで、 2シーズン連続の決勝進出を果たすには ホームの2ndレグで勝つしか道はなくなった。 A・コールが出場停止明けという好材料はあるが、 ドログバ以外全員が守り倒して、 やっとゼロに抑えたという1stレグの現実から、 2ndレグではリスクを冒してでも攻めに出なければいけない。 ただ、この試合でもあったように、 チェルシーがほんの少しでも前がかりになれば ボールを奪ったバルサは長短のカウンターを駆使して ツェフの眼前まで攻め入ることができる。 1stレグで出番を制限されたカルー、アネルカの使いどころ、 さらにA・コールが帰ってくることでボジングワが右に戻るのか、 それともラッキーボーイ的存在のイバノビッチを残すのか、 ヒディンクの攻撃面でのさじ加減もポイントになってくる。 それでも1stレグ同様、2ndレグでも バルサがチェルシー陣内でボールを回す時間が多いはず。 (1stレグでのボール支配率はバルサ66%、チェルシー34%) バルサはフィニッシュでの決定力を、 チェルシーはボールを奪ってから攻撃にかける人数を、 それぞれ1stレグよりも、ほんのちょっとだけ上乗せするだけでいいはずである。 ただ、その『ほんのちょっと』のさじ加減が難しいのが、世界最高レベルなんだなぁ~。 ●バルセロナ 0-0 チェルシー @カンプノウ 【バルセロナ】 エトー6 (ボージャン ―) アンリ5.5 メッシ6.5 (フレブ ―) イニエスタ5.5 チャビ6 トゥレ6 アビダル5.5 ダニエウ・アウベス6.5 ピケ6 マルケス5.5 ビクトル・バルデス6 グアルディオラ5 【チェルシー】 ドログバ5.5 マルダ5.5 ランパード5.5 エッシェン5 (ベレッチ5.5) ミケル5.5 バラック6 (アネルカ ―) ボジングワ6.5 イバノビッチ5.5 アレックス6 テリー6.5 ツェフ6.5 ヒディンク6
posted by tacleau7 |08:40 |
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男のロマンよ!どこに行く?!バルセロナ対チェルシー 【ゆうてんじスポーツ】
悲しいかな、ロマンはリアリズムに勝てないのか? 正直予想外の結果に言葉を失いました。まさかのスコアレスドロー。 まるでヤンチャな少年が現実社会に打ちのめされた。そんな衝撃的な試合でした。 また、あのタヌキオヤジ(マジシャン)に騙されました。「攻撃的なチーム同士によるオープンな試合になるだろう」そう言ったヒディンク。 ふたを開けてみれば、超ドン引き。思えば、前日の会見で「バイエルンのようにはならない、バルセロナを研究している」この言葉がすべてでした。 こ憎たらしい限りに、「ドン引きっていうのは、こうやって
リーガエスパニョーラ順位表【4/26現在】 【スポータル】
【順位表】 ①バルセロナ 82 ②Rマドリード 78 ③セビリア 57 ④バレンシア 56 ⑤ビリャレアル 55 ⑥Aマドリード 52 ⑦マラガ 51 ⑧デポルティボ 50 ⑨マジョルカ 42 ⑩バリャドリード 41 ⑪アルメリア 40 ⑫ビルバオ 40 ⑬ラシン 39 ⑭ベティス 37 ⑮オサスナ 36 ⑮ヘタフェ 34 ⑯エスパニョール 35 ⑰ヘタフェ
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ほんのちょっとのさじ加減 ~CL準決勝バルセロナ×チェルシー~
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おっしゃる通り、ほんのちょっとのさじ加減で大きく変わりそうですね。ただ、チェルシーは大人のしたたかなチーム。先日のFAカップのように、一瞬の隙をついてアーセナルに勝ってしまったり、CLリバプール戦のように打ち合っても勝ててしまう。2戦目は、後者の打ち合いを期待したいですね。
posted by ゆうスポ | 2009-04-29 10:06
ほんのちょっとのさじ加減 ~CL準決勝バルセロナ×チェルシー~
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両チームとも2ndレグを見据えて無傷でよかったんじゃないすか?
バルサは次はスコアレス以外のドローでも大丈夫なわけですし、最近はホームの力っていうのはあまり関係ない気がするので、 逆にチェルシーの方がプレッシャーを感じてるんじゃないかと
posted by ま | 2009-04-29 10:19
ほんのちょっとのさじ加減 ~CL準決勝バルセロナ×チェルシー~
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ホームの方がチェルシーにとってはだいぶマシになるんでは?コートの横幅が狭くなるし、縦に関しては5メートル短くなり、やりやすくなるのは大きいのではないでしょうか。
ホームでのプレッシャーはないでしょう。逆にサポーターの大きな力をもらえますし。1legの結果からほとんどアウェイゴールを気にせずにプレーできると思います。点の取り合いでバルサに勝ってもらって決勝をテレビでみたいです。
posted by ぽぽ | 2009-04-29 16:23
ほんのちょっとのさじ加減 ~CL準決勝バルセロナ×チェルシー~
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チェルシーの勝ち抜けは99%決まりでしょう。
posted by 999 | 2009-04-30 08:40
ほんのちょっとのさじ加減 ~CL準決勝バルセロナ×チェルシー~
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おはようございます^^
マルケス、プジョールが出れないのは痛すぎる気が
しますし、クラシコでもセットプレーの弱さを露呈
してしまいました。が、やはりバルサ攻撃陣の好調を
もってすればAGもありますしバルサは勝ち抜けます!
viva la Barcelona!!
posted by らんだむ | 2009-05-06 07:36
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