2009年04月01日

プロ野球もうすぐ開幕 ~待たれる新たな侍の出現~

 
 
スポーツにおいて、日本が世界に誇れるものとは何だろう。
 
 
相撲。
凋落の一途を辿ってはいる。
だが“国技”と胸を張って言えるものの1つだ。
 
柔道。
これもまた“国技”。
たとえ世界の波に呑まれても、らしさを失ってはいけない。
礼に始まる礼に終わるのだ。
 
 
陸上の長距離。
レスリング。
体操。
水泳。
過去に “●●ニッポン” と言わしめた競技は多々ある。
近年はウインタースポーツの発展も目覚しい。
ノルディック複合、ジャンプ、モーグル、
スピードスケート、フィギュアスケート。
これらの競技で、日本は間違いなく世界のトップに立った瞬間がある。
 
 
管理人はサッカーの、―とりわけFC東京の― 記事ばかり書いているが
子どもの頃は純粋なる野球少年だった。
自分が夢中になったスポーツが世界一、
それも連覇ともなれば感動するものだと思っていた。
しかし記憶に新しい韓国との決勝戦、10回裏。
ドジャースタジアムでダルビッシュ有が
最後のバッターをスライダーで仕留めた時に思ったことは
「日本ってスゴイな」という半ば客観的な感想だった。
 
 
単純に決勝戦は、観ていて楽しかった。
おそらくベースボールというスポーツをよく知る人であれば
日本と韓国以外の国籍を保有する人でも、
誰もが楽しめた球史に残る一戦だっただろう。
9回裏の韓国の粘りは敵味方を超え単純に「素晴らしい」と思っただけでなく
「これだけの試合を観られたら、負けてもいいや」とも考えた。
それ以前に、今回の侍JAPANには「最低でも決勝進出」と
上から目線で勝手にノルマを設定していたのも事実。
(長年見て続けているのだからそれぐらい言っても良いでしょう)
当ブログでは遠回しに原監督の力量を批判する記事もしばしば書いたが
準決勝でやる気のないベースボール発祥国アメリカに
完勝 (と僕は思ったので) した時点で、
これまでの個人的な無礼な発言は陳謝の言葉で返したつもりでした。
侍JAPAN、天晴。
 
 
V2の余韻冷めやらぬ中、日本の野球シーズンが始まろうとしている。
そんな中で、改めて思う。
野球に置いて“侍”とはどんなイメージか。
 
 
 
分かる人には分かるが、分からない人にはさっぱり分からない例を挙げよう。
 
 
 
V2を成し遂げた侍JAPANの戦士たちの大半は、エリート剣士だった。
イチロー、青木宣親、川﨑宗則、内川聖一らは
巧みな剣術で相手をバッタバッタと斬り捨てる。
前述のダルビッシュに松坂大輔、岩隈久志、杉内俊哉ら投手陣も快刀乱麻。
彼らを黒澤明監督の名作『七人の侍』の登場人物で例えると
宮口精二演じる久蔵のイメージが思い浮かぶ。
黙して語らず。
だが剣を抜けば向かう所敵無し。
ただひたすらに己の腕を磨く孤高の侍。
(残念ながら劇中では戦死するのだが)
イチローはその最もたる例だろう。
彼が本格的に世に出た1994年以降、
走攻守三拍子揃ったエリート剣士の出現が後を絶たない。
刀を持った時の構えは違えど前述の青木、川﨑、内川に
今回メンバーから削られた、
否、ピックアップされなかった西岡剛、松井稼頭央、井口資仁も似た類である。
 
でも思う。
『七人の侍』だってエリートの中に、
百姓出の菊千代(三船敏郎)がいたからこそ団結したのだ。
バッティングは凄い。
でも足が遅い。
150キロ超のストレートを投げる。
でも一発に弱い。
そんな長所と裏返しの短所を持つ、無骨で不器用な侍。
日本国内でも数少なくなってしまった人間味のある侍。
得てして、そんな選手の方が愛される。
 
 
WBC決勝で喉から手が出るほど欲しかった先制点をもたらした小笠原道大。
その立ち居振る舞いや刀捌きは、
侍JAPANの中にあって最も侍を体現する選手であったと思う。
そしてプレーではエリート然に構えた川﨑も足軽から出世したような
素朴で野性的な魅力を併せ持つギラギラした侍だった。
戦場に出ずとも将軍の傍らで陣を盛り上げた自己犠牲精神は
特筆に値する。
そもそも野球って、自己犠牲のスポーツのような気もするし。
 
 
例えば中田翔、長谷部康平、由規、大田泰示。
慌てるなかれ。
周囲に惑わされることなく我が道を歩むべし。
そうすれば、昨年去った3人の偉大な侍、
―桑田真澄、清原和博、野茂英雄― 不在の球場に
光を灯す存在となれるはず。
もちろん彼らだけではないけれど。
工藤公康、山本昌、山崎武司、金本知憲、下柳剛、前田智徳ら老剣士もいる。
 
 
侍を育んだのは、日本の野球だ。
日本が世界に誇る、世界一の野球。
今年は新たな侍の出現を待ちたい。
 
 
 
●SEXYSPORTSの2009年順位予想
 
 【パリーグ】
 1位  埼玉西武
 2位  ソフトバンク
 3位★東北楽天
 4位  北海道日本ハム
 5位  千葉ロッテ
 6位  オリックス
 
 【セリーグ】
 1位  中日
 2位  巨人
 3位★広島
 4位  阪神
 5位  東京ヤクルト
 6位  横浜
 
 
(注)★はCSに出てほしいという願望が強く、
   実際の順位は1つ下ぐらいだと思っています。
   というかそれを言ったらアンチとして、巨人は一番下が良いのですが。
 
 
 
 

posted by tacleau7 |15:50 | ■ プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(1)
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パ・リーグ投球回数10傑【4/11終了時点】 【スポータル】

【投球回数】    ①ダルビッシュ有(F)    17    ②和田毅(H)         15    ③涌井秀章(L)       14    ④近藤一樹(B)       13    ⑤小林宏之(M)       11 1/3    ⑤長谷部康平(E)      11 1/3    ⑦帆足和幸(L)        11    ⑦岩隈久志(E)        11    ⑨清水直行(M)        9 2/3    ⑩小松聖(B)、他       9  【防御率】    ①田中将大(E)  

2009-04-12 18:02 | 続きを読む
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