2007年07月31日

アジアカップ サウジ、韓国戦 総括

 久しぶりの更新です。正直、いい結果というわけではなかったアジアカップを少し考えてみたい。

 サウジ戦  内容に関していまさら細かく書くことはない。

   結果として、負けである。その敗因を考察したい。


1、 1対1での敗北。

失点シーンだけではない。セカンドボールを拾われたり、ドリブルをノーファウルで止められたり。
 結果論だが、「個人技」はサウジの方が上だった。ドリブルや寄せ、ディフェンスといったところで負けてしまっていた。
 頼みのパスも、ハーフラインからのプレスをかいくぐれない。主導権を取れないまま勝ち越された。


2、  局面の打開策がない

前回でも書いたのだが、現状では、「完全に引かれてしまうとお手上げ」なのである。有効なカードがないことも前の試合でわかっていた。

よって、先制してペースを握る→相手を前に出す→DFの人数を増やして(選手交代ではなく、自主的ポジションチェンジで・・・  例えば、加地が下がり目で駒野を前にするなど・・・)ドリブルに対応→前のスペースを使って攻撃

という展開に持ち込めなかったのが、完全な敗因なわけです。


では、「ドリブラー」で局面を打開すれば?という意見が多くでているようですけど、「スペース」がないドリブルはファウルももらえません。
 現に、サウジ戦でも韓国戦でも、いくら突っかけても、ファウルはもらえてませんでした。それよりは「くさび」の方がファウルはもらえます。
 ただし、小さなスペースでも、個人技で抜ける選手がいれば、大きなカードになったと思いますが、「スピード勝負」のドリブラーでは今回はカードにならなかったでしょう。
 つまり、今回のメンバーでは、3点目で勝負ありとなってしまいました。もちろん、「疲れ」も大きな敗因の一つだとは思いますが・・・・


 韓国戦  まず、スタメンに驚いた。ほぼ、同じメンバーとは・・・

ここで、この試合の意味を考えなければならない。「勝つ」こと?「見る」こと?
 もちろん、両方である。つまり、「勝ち」が100パーセントではない。

日本に本気で向かってくる韓国は絶好の「見る」相手。

なにを?????

 もちろん、この日本代表の「いいところ」「悪いところ」

 オシムのサッカーは、このメンバーでずっと固定ということはないだろう。W杯が最大の目標であるから、今のメンバーは
「オシムのサッカーを表現しやすい人たち」

つまり、いいところ、足りないところを理解すれば、これから多くの人間にチャンスがあるというメッセージなのだ。
 前任者は、メンバーの固定によって「連携」を高めた。オシムは違う。基本的には「誰が入っても変わらない」サッカーを目指している。
 したがって、「人とボールが動くサッカー」は基本中の基本となる。それが実践できる人が増え、選択肢をドンドン増やさなければならない。
 「個人」に頼るのは、その後となる。よって、そのレベルにはまだ達してないことを理解して読んでいただきたい。

「いいところ」は、やはり、ポゼッション。中盤にフリーマンの中村(憲)がいるため、ある程度はボールを持てる。
 また、フリーランを増やせば、攻撃の形をしっかりとつくることができる。

これは、今までもわかっていたことだ。「疲労」もあったと思うが、日本のサッカーは一環していた。

「悪いところ」
これは、なにから書くべきか悩む。「疲れ」がある以上、サイドバックに負担をかけ過ぎと感じた。
 TV解説は「非難」が多かったが、守備からセンタリングまでの回数、そして、パスで崩せてなく、センタリングを上げなければならない状況を「個人」の技術のせいだけにするのはどうだろうか?
 サイドバックは「ドリブラー」ではない。「勝負」するのが頻繁でも「カウンター」の餌食になるし、体力的にも厳しい。日本の選手に世界でもまれに見る選手を期待しても・・・
 それよりも求められるのはパスで崩せない場合

中央で、シュート、くさび、ドリブルでチャレンジする→DFを中央に集める→サイドにスペースができる→パスでサイドに散らす→ここでサイドバックの登場となる。→サイドチェンジが有効になる

最初のところが、「疲れ」によるボールを失うことへも「恐れ」から少なかったことがすべての原因だろう。
 基本的に「ファウル」は結果論である。攻めの形ができてやっとチームとして、「ファウル」がもらえる。
 個人の「ドリブル」ではファウルをする必要がないのだ。現状、最初の中央の仕事であるシュート、くさび、ドリブルの選手の不足(ないしは意識不足)が大きな問題である。

 次に「早いチャージ」への対応。
低い位置のサイドチェンジなどは、効果的になってない。
相手が前からプレス=チャンス
である。なぜなら、スペースができるからだ。中村(憲)からもっと裏へのパスを出して、ラインを下げさせる。ということが、うまくできていない。前の選手も「裏を取る」意識が低い。
 裏を取れれば、サイドバックもあがり基点を作れる。ここから、ポゼッションサッカーとなる。
 中村(俊)が、たまに下がって、裏へのパスをだしていた。TVで見ているよりも中村(俊)は、相手にとって嫌な選手であると思う。

 結局、一人退場になり、お手上げ状態になってしまった。お手上げ状態の解消というのが、簡単ではない。長くかかる問題になるだろう。
 なぜなら、お手上げ状態を解消する方法はたった一つしかないからだ。

個人

そう、組織では無理なのだ。強さ、高さ、スピード、決定力・・・・個人で上回ることしか打開さくはない。
 日本人には、上記のもので光る選手はまだまだいる。しかし、アジアで(アジアレベルでも個人のみのちからで簡単に上回れない)世界で、輝ける選手がどれほどいるだろうか?そして、オシムサッカーを実践できることができるのも当然として。。

 総括

オシムは、アジアでは日本のやり方を貫いた。「相手のよさを消す」のがオシムサッカーであるが、厳密にいうと、それを徹底してやったのは「オーストラリア戦」だけだった。
 日本のよさのパス交換で、ボールを長くポゼッションする。サイドで起点をつくる。相手によって変えなかった。。
 相手によって変える=選手層の厚さ
が求められる。真剣勝負の場で、そこまで到達していない現状。。
 そして、個人で打開できそうな選手が
高原  中村
の二人しかいなかった。そして、この二人に代わりはなく、この二人から多くの点が生まれている。。
 「個人への依存」
 これは、大きな武器でもあり危険もはらんでいる。高原が抑えられたときに点が取れるのか?中村がけがをしたら・・・

 この大会では、大きい結果は残せなかった。ただ、「道筋」を示すことができた。この「道筋」をJリーガーや海外組がしっかりと受け取り、個人個人がその道を目指してほしい。もちろん、自分の長所を「どういかすか?」を考えながら。

 まだ、3年ある。選手もドンドン変わっていくだろう。今日の延長上にしか明日はない。できれば、スタメンが予想できないくらい選手が多く台頭してくれることを強く望みたいと思う。

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posted by taku |15:48 | サッカー日本代表 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年07月23日

アジアカップ オーストラリア戦のオシムを読み解く

 先日のオーストラリア戦。個人的には、ものすごく感じるものがあった。

もちろん、「W杯で負けたから」というのもあると思うが、これからはW杯の出場をかけたライバルになるからだ。苦手意識を払拭してもらいたい、そして、

オシムのサッカーが「フィジカルにどう対抗するか?」

を非常に楽しみにしていた。

 試合内容についてはいまさら語るものでもない。ただ、ビドゥカのような選手をあそこまで抑えることができるのは、単純にすごいと思った。
 「こぼれだまを拾う」
簡単そうだが、むずかしい。まず、いつ、前線にボールがくるか?を意識すること。ターゲットに前を向かせないこと(向かせるようだとカバーに入るため、中盤が最終ラインに吸収されてしまう)がしっかりとできていた。

 ただ、ビドゥカが下がってキューウェルが登場するとさすがに、日本DFが慌ただしくなる。
 「変化」
 非常に強い武器だ。W杯の失点シーンでもドリブルで崩されて、失点している。
 オーストラリアのひとつの武器。しかし、いいようにやられたわけではない。
 「リズム」が変わっただけ。失点については、そのリズムへの対応がなされる前の結果というところだ。


 ここで、問題がある。試合内容を見ていれば、「日本の優勢勝ち」という感じだったが、
「変化」
 はあっただろうか?

 単純なことだと選手交代。ポジションチェンジ等が考えられる。しかし、120分間、日本は相手のよさを消し、リスクの少ない戦いをした。オシム流の基本である。しかし、あの「退場」で「よさを消す」必要がなくなって「しまった。
 ここで、日本から「変化」をつくることができれば、1段階段を上れるのだが、練習でやっていないことができるわけではない。

 結論からいえば、あの「退場」は日本の力を試すには足かせになってしまった。(審判に文句を言っているわけではありません。悪質なファールが増えたら試合になりませんから。あくまで結果論です)
 
そのなかで、「選手交代」について交錯してみる


DFラインが下がり、まったく攻めてこない。人とボールを動かしても「スペース」がないのだ。
 「スペース」を動いてつくる日本には、攻め手がかなりなくなってしまった。この時点で羽生の出番はなくなってしまった。

 アッタキングエリアの近くまで、簡単にボールを運べるのだからドリブラーを入れる、という選択肢もあったかもしれない。しかし、ドリブルは「スペース」を使うものだ。「スペース」を見つけて、1対1の場面をつくる。しかし、あれだけ引かれてしまうと、1対1の局面になっても狭いエリアで抜くことが要求される。現実的にスピードに乗る前に抜くのは、代表レベルでは、トラップの瞬間を狙われたときくらいしかない。
 よって、ドリブラーの選択肢も消える。(もちろん、世界レベルのC、ロナウドやメッシのレベルなら、中央突破したかもしれないが・・・・)
 よって、水野も出番がなかった。自分も見ていて、水野がほしいと思っていたが、「点を取る」時のオプションとはあまり考えられていないのかもしれない。

 よって、見ているものにとっては「物足りない選手交代」になってしまったんだろう。1-1で、「退場」がなければ「変化」を作れたかもしれない。ようは、フィジカルの強いチームに、完全に引かれてしまうと、現状は「お手上げ」なのである。
 
 また、オーストラリア戦に限らないが、「選手層」が薄い。アジアカップを最終目標にしているわけではないので、「現状、最高のバックアップメンバー」ではないことは、我々も感じていなければならないのかもしれない。
 ただ、水野、伊野波の二人は、ベンチにいるだけで、A代表が真剣にする試合を感られるだけで、オリンピックの予選に、いい影響がでる。親善試合ではないA代表を感じることは、そうできることではない。
(ほんとに個人的な意見なのだが、水野をオーストラリア戦に出場させるにはフィジカルに不安があったのでは?と少し思った。オリンピック予選もあるので、万が一けがしては・・・・。もちろん、代表で呼ばれている以上、そんなものは、自分の妄想だとは思うが、線がほそいことは事実)

 また、「PK戦までいってしまったら・・・」

ということも、考えていただろう。中村と遠藤を下げないのは、あの二人のPKの経験を考えたからだろう。

 つまり、この状況で「変化」をつくる選手はベンチにいない。PK戦までのリスクを考える。
 結果、こんな選手交代だったのだろう。


 オシム監督は、「ものすごい負けず嫌い」であると感じた。ただ、見せないようにしているだけ。
 オーストラリアに「何が何でも勝つ」という気持ちを強くもち、選手にも浸透させた(もちろん、もとから強くもっている選手も増幅させて)
 それだけでも、「すばらしい監督」といえる。

これだけは断言できる。

「オーストラリアより、日本の選手の方が勝ちたいと思っていた」

気持ちで上回れば、強いのだ。

 リスクを減らし、相手のよさを消し、絶対に負けないという「采配」と「気持ち」で戦ったこの試合は、自分にとっては最高の1戦だった。

「変化」と「バックアップ」はこれからの課題として、覚えておけばいい。オシムは「結果」と「育成」の両方をになっている。

 最高の形になるには、3年後でよいのだから。結果として勝ったわけだし。

ただ、今のメンバーとサッカーで、十分、勝てる。勝つべきだ。オシムはそう思っているに違いない。
 負けない采配をするから、気持ちで勝て。そして、結果も勝つのだと。

 

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posted by taku |17:30 | サッカー日本代表 | コメント(23) | トラックバック(0)
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2007年07月17日

W杯 オーストラリア戦を振り返る

 アジアカップの次の試合は、オーストラリアに決まりましたね。

オーストラリアといえば、ワールドカップ

そんなわけで、ワールドカップのそのとき書いた文章があったので、アップしてみます。

W杯開幕から1週間。毎日の寝不足がつらくなってきたが、解説者の話と私の意見をおりまぜて、日本戦を振り返って見たいと思う。 
 まず、オーストラリアは高さに任せたサッカーをしてくると予想していたが、前半は予想通り。基本的にはロングボールで真ん中に入れてくる。日本はラッキーな1点が入ったとはいえ、けっしていいデキではなかった。中盤のボールキープで相手の体力をうばうのが有効と考えていたが、ボールをキープできない。DFも安全第一でロングボールが多めだった。カウンター的なロングパス(基本的にヒデから)で味方を多いに走らせたが、有効的になっていなかった。前半は押されながら、暑さで体力だけうばわれる展開になった。ただ、川口はかなり当っていた。今思えば、前半の戦い方がボディーブローになっていただろう。ボールをキープしてミドルレンジからのシュートをしていこうという指示がでるだろうと予想していたのだが 
・・・ 
 ところが、ジーコの指示は守れという指示。DFラインは深く下がり、ヒデと福西は最終ラインに吸収されてしまう。オーストラリアのヒディングの選手交代が早かった。日本のDFラインが下がって中盤のスペースを使うためだろうと思われるケーヒルを投入。勝負をかけて前掛かりに来た。日本は高原と柳沢のカウンターのみの攻撃となる。シュートを打たない。パスの精度が悪かった2人だが、動きはかなりよかった。この2人が前にいるだけで、DF4人は上がることができなかった。基本的は考え方だが、守備的に戦うというのは、DFの数を増やせばよいものではない。一番安全なのは相手FWをゴールに近づけないことだ。しかし、DFラインがさがればゴール近くに相手FWがいることになる。となると、たやすくロングボールをけらせないことが大事になる。そういう意味ではこの2人は効いていた。ゴール前を固めた日本に対してヒディングは190cmのケネディーを投入。これでDFラインはあがることはなくなってしまった。このころ坪井が怪我のため交代。ジーコは考えていなかったのだろう。まさか茂庭が登場とは・・。親善試合もでてなかったのに。ここは小野と交代して4バックにするべきだろう。攻撃が期待できないサイドバックに中田浩二を入れて逃げ切るべきだったと思う。前半から脚をけられまくった中村に代えて稲本や遠藤を入れてもよかったし、前半から検診的な動きをしていた柳沢は後半20分で限界に来ていた。怪我から復帰1戦目だから当たり前である。なにも策をこうじないまま、ヒディングはスペインリーグ10得点のアロイージを投入。リーサルウエポンである。ドリブルと強烈な決定力は今までのオーストラリアにはいないタイプだ。特に疲れたDFにはかなりこたえただろう。かなり押され気味だったがなんとかもちこたえていたが、前半34分にジーコは決定的なミスを犯す。なんと、相手DFラインの攻撃を抑えていたFWを1人減らしてしまった。(けっして小野が悪いわけではないが、小野は負けているときのOPの方がいいだろう)これで、高原1人になってしまい相手DFは2人を残してあがってきてしまう。脚がとまっている中村、サントスがいる日本は数的不利になってしまう。DFラインの集中力も限界に来ているとき、川口の決定的ミスで1点を献上してしまう。もう日本の集中力は途絶えた。アロイージにスペースを使われ、フリーのケーヒルの2点目。このとき、サントスはアロイージについていけていない。福西はボー立ちになっていた。3点目は脚のもつれた駒野はほぼ勝手にこけて3点目。1点目の取られた時点で日本は引き分けでよいと思えなかったことが最大の敗因。 
 結論 ジーコの3つのミスが大きかった。 
1まず、ピッチ状況を的確に踏まえた指示がなかった。 
前半は中盤のボールキープを最大のテーマにするべきだった。ボールキープの時間を長くして相手をつかれさせるべき。 

2暑い気温を考えれば、選手交代が遅すぎる。1点を守れるほど成熟したチームではないのだから、日本の持ち味である豊富な中盤選手を使うべき。どの試合をみても選手交代は早い。いいときは変えないという信念もいいが、ここはW杯だ。イングランドもポルトガルも1点を守りにはいったではないか。内容は関係ない。結果がすべてなのだ。韓国を見てほしい。2-1で勝っているロスタイム。DFラインでボールをまわして攻めない。ゴール前のFKですらなんとDFまでバックパスえおしてしまった。(さすがに驚いた。大ブーイングだった)結果がすべてなのだ。 

3なんといってもFWを減らしたこと。あれが決定的だった。 

選手のミス 
1まず、シュートを打たない。この大会のボールは軽いのだ。ゴールはペナルティーラインの外からのシュートがほんとに多い。打たなきゃゴールは決まらない。 
2ヒデがもう少しボールをキープする必要がある。パスが長すぎる。あれでは両サイドバックは体力が持たない。 
3DFラインが下がりすぎである。あげるためには中盤のプレッシャーをかけること。つかれたら代える。 
以上3つ。可能性はかなり薄いがクロアチア戦に期待しよう。 

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posted by taku |21:23 | サッカー日本代表 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2007年07月14日

アジアカップ 日本対UAE

 結果としてはまずまずだろう。
3-1

 この試合は後のないUAEが
「点を取りにくる」
ということがわかっていたので(負けている分、日本より追い込まれている)チャンスはあると読んでいたのだろう。
 日本は2トップで望んだ。
(結局、矢野ではなく巻だったのもオシムっぽい)

 前半はUAEはそれほど引くことなく、自陣に入ってからすぐチャージにきた。最初はUAEが校正にでるがその分、
「裏を狙う」
というチームの意識があっていた。
高原、遠藤が積極的に裏を狙い、DFラインを崩しにいく。中村は下がり気味で遠藤が前に。そして、サイドバックの二人が高い位置を保つ。
 よく、動いていた。逆に後半が心配になるくらい。

 点はショ-トコーナーからうまく相手の隙をついた。2点目は加地から遠藤の頭の上を越えるクロス。高原は前にDFがいたが、いいトラップからDFがつめる前にシュート。ゴールキーパーには死角になり動けない。
 今日の高原の動きはすばらしい。2トップの分、中にはって前後の動きだけでなく、サイドに開きながら裏を狙う、いい動きをしていた。得点もエースにふさわしい点だった。
 ほんとにすばらしい。
 3点目はおまけのPK。PKのもらったシーンは、今日の二つ目のテーマ
「サイドチェンジ」
 裏を狙う・・サイドチェンジ
この二つはまったく違う動き。前者は前後が基本。後者は左右に開くことが基本。裏を狙い、ラインを下げさせ、できたサイドのスペースを使う。
 「美しいサッカー」ができた前半だった。
ただ、UAEのラフプレーが目立つようになる。

 後半、3-0なので無理することはないのだが、
「攻める??キープする???」

 これが難しい。。守るには早すぎる。勤勉な日本人らしくやはり攻めていた。UAEがラフプレーで退場になった後はますます「迷い・・」が見えてきた。
 高原を下げた直後に、カウンターから失点してしまう。まあ、点を取りにいっているから、しょうがないというばしょうがない。
 失点シーンはファーストチャージが中村(憲)だったが、3-0で勝っているのであれば、あそこまで上がる必要はない。ハーフラインちょっと前からサイドにひらいて玉を動かす、バランサーの役割でよかった。
 結果論からいえば、遠藤と中村(憲)のポジションをチェンジしてもよかったかも知れない。

 その後、中村が引っ込んで、水野、怪我した鈴木に変えて、今野が入る。最後の10分は、
「なにをすればいいの???」
という空気が流れる。
「攻めていいの??」
 そんな微妙な空気の中で試合終了。

 結果論からいえば、点を取りに行って、3点取ったのだから文句はない。高原のできがすばらしかった。
 中村と遠藤の位置関係もよかった。巻はやはり決定力というか「おとり」の動きはいいが、高原が抑えられてしまったときの第2ストライカーとしてはもの足りない。シュートにつながるパスがもらえない動きも問題あり。
 鈴木の怪我が心配だが、中盤は完全に支配していた。ここも及第点。前の試合もそうだが、勝っているときの指示が弱い。今日は遠藤が後半の終わりに指示をして「バランサーm」になっていたが、選手個人で指示できる人の育成がもっとほしい。
 DFラインはサイドバックは攻めるときの位置がよかった。ただ、運動量が落ちた後半は、サイドで少し、10番を見てあげてほしい。カウンターを防ぐにはサイドバックの二人が重要になる。人数で負けないというのは疲れた後半には重要である。上がるときはゆっくりあがっていけばよいのだ。

 中澤は完璧。。阿部は・・ちょっとDF能力でここぞって時に負けている。DFに限らないが、
「個人個人で負けない」
が大事である。たとえスピードでも。ポジション取りでスピードは殺せる。阿部にできないことはない。

 川口は1点はしょうがないが、安定していた。中村とともにチェーン行為のイエローは余計だったが・・

 明確にやりたいことができているとは思う。簡単にいうと実力の違いを見せれたと思う。気温と湿度を考えれば、次のゲームは、もう少しゆっくりゲームにはいってもいいだろう。ボールをまわしていれば、必ずチャンスはくるのだから。
 

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posted by taku |00:26 | サッカー日本代表 | コメント(5) | トラックバック(1)
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2007年07月09日

日本VSカタール(2)

 結果は1-1

最後に追いつかれるというなんとも後味の悪いゲームになってしまった。

 まず、後半になりカタールはかなり前からのチェックに変えてきた。
前半はやはり温存というか慎重な入り方をしたのだろう。

 しかし、前に来るということは、スペースが生まれてる。前半とは違い、高原が引いたスペースに山岸が入ってボールが動くようになる。山岸の決定的なチャンスをゴールの上に打ってしまうあたりは、まあしょうがないかな(決定力が売りの選手ではないので・・・)
 とにかく、チャンスが増えてきた。そのときにゴールは生まれた。。
かなり細かくボールを動かしていたため、カタールの選手の動きが止まり始めた。山岸と今野が左で同時にボールをもらおうとして山岸が譲ったため、カタールの選手のチェックが少し遅れた。。。そして、今野のセンタリングを高原が簡単にあわせて決めた。。。

 ナイスゴール。。。

 その後、予想通り羽生を投入して、動きの活性化を図る。。
予想される狙いはこうだ。

1、1点取られたカタールが前に来ていた。そこで「裏を狙う動き」をしてパスが出れば、カタールのDFラインは下がる。FWを投入している分、前と後ろの距離が長くなれば、大きなスペースが生まれ、ボールポゼッションを高めることができる。つまり、アタッキングゾーンに相手を入れる時間を減らせる。

2、羽生のようなタイプはファウルをもらいやすい。ボールを追いかけっこしている時に押してしまえばファウルになる。

 結果として羽生にパスが出ない。羽生が足元でもらうことが増えてしまう。そこで起点になっているので、攻撃としては悪くないのだが、そこで、サイドにもう一人流れてしまう(羽生は右も左のも顔を出すので両サイドバックが主)
 よって、全体的に人数をかけて攻撃をしてしまう。よって、後ろのケアが徐々に甘くなる。セバスチャンがほぼ一人で攻撃を仕掛けてくるのだが、人数が少ないためスペースがあるので、工夫のある攻撃ではなくても少し嫌な感じになってくる。
 一度、左45°のフリーキックを与えた時点でマークをもっときつくすべきだっただろう。特にサイドバックの二人は左右に流れたセバスチャンをワンマークしてもよかったかもしれない。

 失点してしまったフリーキックは集中力の欠如である。スピードのあるセバスチャンと安部が1対1になってしまった。。パスのでるタイミングからしても、体をいれて、クリアしに行くべきだった。
 簡単にいうとセバスチャンにファウルをもらわれてしまった。。。

 それにしても、壁のつくり方は少し考えたほうがいい。

まず、壁の中に相手をいれてがならない。入った場合は、そこをケアしなければならない。
 一人入った人が左に傾き、押して、壁に穴を作られて、そこにけりこまれた。。。

 オシムの言葉を聞いても、

「試合内容は勝ち点6」

つまり、思うとおりの試合運びだった。集中力がなくなるスポットがあるのがいけないということはいってもキリがない。

 反省点

1、まず羽生が入った場合、羽生を裏に走らせて、ラインを下げさせる。

2、勝っている場合のキープレイヤーの押さえかたを考える

3、遠藤と中村のどちらかは、後半35分くらいに二人のうち片方を落としたほうがいい。ディフェンス能力、運動量からしてみると、中村(憲)よりもどちらかの交代がよかった。。

 注意 別に1点を守りにいけという意味ではない。1点をリードしている場合は
 人数を少なく、時間をかけて攻める。

 エレガントなゴールはいらない。マイボールの時間を増やし、ファウルをもらう。そしてチャンスを狙いにいく。

 結果論だが、1-1という結果はそこまで悪くない。UAEが負けている以上、ベトナムに勝てばかなり有利だ。初戦の引き分けという結果はそこまで悪くない。ただ、
「自分たちのミスで追いつかれた」
というネガティブな考えをいかに払拭するかが重要。。

 次回はもっといいゲームがみられるだろう。

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posted by taku |21:12 | サッカー日本代表 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2007年07月09日

日本VSカタール

 いよいよアジアカップ初戦。。

1トップということで、サイド攻撃が鍵をにぎる前半戦。

 やはり、高温多湿ということで、慎重な前半だった。

 日本の運動量は少ないが、それは相手も同じ。慎重という名の消極的な動き。ただ、NGなわけではない。むしろこれで前半はいい。カタールは体力を完全に温存している。日本の攻撃時もアタッキングエリアに近づくまでチェックをしていない。中を固められている以上、むやみに動いてもWCのオーストラリア戦の二の舞である。
 ただ、サイドで持ったときはもっとドリブルでしかけてFCをもらう動きが必要であろう。前半終了間際の高原のもらったファールもボールを受けた瞬間に前を向いた結果である。
 サイドの中村が中に絞る分、加地か遠藤あたりが動いてそのスペースを使いたい。山岸は完全に死んでいる。中に入る動きを増やして、左サイドのスペースを作るか、中村(憲)が持ったときにもらう動きを増やさないとこのまま交代だろう・・・

 後半から、あるタイミングでカタールはしかけてくるだろう。必ずチャンスはくるだろう。

 オシム采配としては、羽入をいれるタイミングが重要だ。

守備はセバスチャンを中澤が見ているが、ここ以外からの攻撃が増えたら要注意。10番が上がるタイミングを見逃さず、しっかりとマークにつかないといけない。

 後半は試合が動くだろう

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posted by taku |20:07 | サッカー日本代表 | コメント(10) | トラックバック(0)
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