2007年07月31日
アジアカップ サウジ、韓国戦 総括
久しぶりの更新です。正直、いい結果というわけではなかったアジアカップを少し考えてみたい。 サウジ戦 内容に関していまさら細かく書くことはない。 結果として、負けである。その敗因を考察したい。 1、 1対1での敗北。 失点シーンだけではない。セカンドボールを拾われたり、ドリブルをノーファウルで止められたり。 結果論だが、「個人技」はサウジの方が上だった。ドリブルや寄せ、ディフェンスといったところで負けてしまっていた。 頼みのパスも、ハーフラインからのプレスをかいくぐれない。主導権を取れないまま勝ち越された。 2、 局面の打開策がない 前回でも書いたのだが、現状では、「完全に引かれてしまうとお手上げ」なのである。有効なカードがないことも前の試合でわかっていた。 よって、先制してペースを握る→相手を前に出す→DFの人数を増やして(選手交代ではなく、自主的ポジションチェンジで・・・ 例えば、加地が下がり目で駒野を前にするなど・・・)ドリブルに対応→前のスペースを使って攻撃 という展開に持ち込めなかったのが、完全な敗因なわけです。 では、「ドリブラー」で局面を打開すれば?という意見が多くでているようですけど、「スペース」がないドリブルはファウルももらえません。 現に、サウジ戦でも韓国戦でも、いくら突っかけても、ファウルはもらえてませんでした。それよりは「くさび」の方がファウルはもらえます。 ただし、小さなスペースでも、個人技で抜ける選手がいれば、大きなカードになったと思いますが、「スピード勝負」のドリブラーでは今回はカードにならなかったでしょう。 つまり、今回のメンバーでは、3点目で勝負ありとなってしまいました。もちろん、「疲れ」も大きな敗因の一つだとは思いますが・・・・ 韓国戦 まず、スタメンに驚いた。ほぼ、同じメンバーとは・・・ ここで、この試合の意味を考えなければならない。「勝つ」こと?「見る」こと? もちろん、両方である。つまり、「勝ち」が100パーセントではない。 日本に本気で向かってくる韓国は絶好の「見る」相手。 なにを????? もちろん、この日本代表の「いいところ」「悪いところ」 オシムのサッカーは、このメンバーでずっと固定ということはないだろう。W杯が最大の目標であるから、今のメンバーは 「オシムのサッカーを表現しやすい人たち」 つまり、いいところ、足りないところを理解すれば、これから多くの人間にチャンスがあるというメッセージなのだ。 前任者は、メンバーの固定によって「連携」を高めた。オシムは違う。基本的には「誰が入っても変わらない」サッカーを目指している。 したがって、「人とボールが動くサッカー」は基本中の基本となる。それが実践できる人が増え、選択肢をドンドン増やさなければならない。 「個人」に頼るのは、その後となる。よって、そのレベルにはまだ達してないことを理解して読んでいただきたい。 「いいところ」は、やはり、ポゼッション。中盤にフリーマンの中村(憲)がいるため、ある程度はボールを持てる。 また、フリーランを増やせば、攻撃の形をしっかりとつくることができる。 これは、今までもわかっていたことだ。「疲労」もあったと思うが、日本のサッカーは一環していた。 「悪いところ」 これは、なにから書くべきか悩む。「疲れ」がある以上、サイドバックに負担をかけ過ぎと感じた。 TV解説は「非難」が多かったが、守備からセンタリングまでの回数、そして、パスで崩せてなく、センタリングを上げなければならない状況を「個人」の技術のせいだけにするのはどうだろうか? サイドバックは「ドリブラー」ではない。「勝負」するのが頻繁でも「カウンター」の餌食になるし、体力的にも厳しい。日本の選手に世界でもまれに見る選手を期待しても・・・ それよりも求められるのはパスで崩せない場合 中央で、シュート、くさび、ドリブルでチャレンジする→DFを中央に集める→サイドにスペースができる→パスでサイドに散らす→ここでサイドバックの登場となる。→サイドチェンジが有効になる 最初のところが、「疲れ」によるボールを失うことへも「恐れ」から少なかったことがすべての原因だろう。 基本的に「ファウル」は結果論である。攻めの形ができてやっとチームとして、「ファウル」がもらえる。 個人の「ドリブル」ではファウルをする必要がないのだ。現状、最初の中央の仕事であるシュート、くさび、ドリブルの選手の不足(ないしは意識不足)が大きな問題である。 次に「早いチャージ」への対応。 低い位置のサイドチェンジなどは、効果的になってない。 相手が前からプレス=チャンス である。なぜなら、スペースができるからだ。中村(憲)からもっと裏へのパスを出して、ラインを下げさせる。ということが、うまくできていない。前の選手も「裏を取る」意識が低い。 裏を取れれば、サイドバックもあがり基点を作れる。ここから、ポゼッションサッカーとなる。 中村(俊)が、たまに下がって、裏へのパスをだしていた。TVで見ているよりも中村(俊)は、相手にとって嫌な選手であると思う。 結局、一人退場になり、お手上げ状態になってしまった。お手上げ状態の解消というのが、簡単ではない。長くかかる問題になるだろう。 なぜなら、お手上げ状態を解消する方法はたった一つしかないからだ。 個人 そう、組織では無理なのだ。強さ、高さ、スピード、決定力・・・・個人で上回ることしか打開さくはない。 日本人には、上記のもので光る選手はまだまだいる。しかし、アジアで(アジアレベルでも個人のみのちからで簡単に上回れない)世界で、輝ける選手がどれほどいるだろうか?そして、オシムサッカーを実践できることができるのも当然として。。 総括 オシムは、アジアでは日本のやり方を貫いた。「相手のよさを消す」のがオシムサッカーであるが、厳密にいうと、それを徹底してやったのは「オーストラリア戦」だけだった。 日本のよさのパス交換で、ボールを長くポゼッションする。サイドで起点をつくる。相手によって変えなかった。。 相手によって変える=選手層の厚さ が求められる。真剣勝負の場で、そこまで到達していない現状。。 そして、個人で打開できそうな選手が 高原 中村 の二人しかいなかった。そして、この二人に代わりはなく、この二人から多くの点が生まれている。。 「個人への依存」 これは、大きな武器でもあり危険もはらんでいる。高原が抑えられたときに点が取れるのか?中村がけがをしたら・・・ この大会では、大きい結果は残せなかった。ただ、「道筋」を示すことができた。この「道筋」をJリーガーや海外組がしっかりと受け取り、個人個人がその道を目指してほしい。もちろん、自分の長所を「どういかすか?」を考えながら。 まだ、3年ある。選手もドンドン変わっていくだろう。今日の延長上にしか明日はない。できれば、スタメンが予想できないくらい選手が多く台頭してくれることを強く望みたいと思う。
「ミドルシュート」について触れておきたい。 これは、「意識」だけで本数が増えるものではない。 シュートを打つ「時間」が必要なのだ。 ただ、パスをまわしているだけでは、寄せが早ければ打てない。前ではなくとも横でも「相手をかわす」ことが必要になる。 それをしていないと思う。ないしは、できていない(個人のレベルもあるので・・・)ことが大きい問題なのである。 そして、当たり前だが、「枠に飛ばす」ことがなければ、「怖さ」がない。 この2点が決定的に不足している。「意識」と「技術」の両方が必要である。そして、この2点とも欠けていたことは否めない。 例を挙げれば、W杯予選の北朝鮮戦の「小笠原のゴール」 ヒールパスとフリーランで「時間」をつくった。 U-20 スコットランド戦の「梅崎のゴール」 ドリブルで、狭いほうに流れてるように見えるが、右足で打つ「時間」をドリブルでつくっている。 シュート、ドリブルの意識が高まれば、必ずや駒野や加地がフリーでクロスをあげるチャンスができる。 (競った状態でのクロスで、いい精度はいい選手でもむずかしい) やはり、個人力アップに期待したい(今のメンバーだけの話ではなく)
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posted by taku |15:48 |
サッカー日本代表 |
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Re:アジアカップ サウジ、韓国戦 総括
コメント投稿者ID :
更新楽しみにしてました!
今回も納得しつつ読ませていただきました。
>ミドルシュートには時間が要る
言われてみれば確かにそのとおりですね(素人ですみません)。
世界が相手のレベルで,その時間を1人で作るには相当な技術が必要なのでしょうから,誰もができることではないのでしょうね。
そうすると,連携で時間を作るということになりますが,リーグのチームメイトならともかく,試合数の少ない代表の選手同士ではそこまでの細やかな連携を作ることは難しいのかな,という気もします。
野球のエンドランやスクイズのように,サイン一つで誰もが同じ動きができればいいんでしょうが,常に動いているサッカーではその当たりをどうするのか興味があります。強いチームでは当然のようにできることなんでしょうか?
長文で失礼しました。
今後も楽しみにしています。
posted by pen | 2007-07-31 23:34
Re:アジアカップ サウジ、韓国戦 総括
コメント投稿者ID :
penさん
前回に引き続き、コメントありがとうございます。
たしかに、代表は練習時間も少ないので、「野球のサイン」のようなことができるのはセットプレーのみです。
もちろん、ブラジルのように天性の感覚で「感じる」ことで、すばらしい連携をみせるチームもあります(前任者の理想)
しかし、それは日本には難しいです。ではどうするか?
形をあらかじめ決めておくのです。
例 真ん中の人がキープしたら、右から左に流れるフリーランをする選手がいて、右のサイドバックがそのスペースに走る・・・・等
要するに、監督によってある程度は攻めの形を決めておく。それで、「時間」をつくる。
サインがないだけに、いつ?どのタイミングで?というのは時間がかかるでしょうけど・・・
その積み重ねが攻撃のパターンになります。これが多いチームほど、強いでしょう。
posted by taku | 2007-08-01 10:45
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