2007年01月08日

馬力が策を凌駕した!盛岡商が全国制覇!!

まずは盛岡商のみなさん、優勝おめでとうございます!!
決勝戦、皆さんはごらんになっていかがでしたか?僕は非常に楽しい試合だったと思います。

◎盛岡商2-1作陽
得点者:56分・桑元剛(作)
     71分・林勇介(盛)
     85分・千葉真太郎(盛)

野村監督の策が先制するまでは、ばっちりはまっていたのですが、1-0になってからの盛岡商の巻き返しは、それを凌駕する素晴らしいものがありました。最後の最後で野村監督の策が効力を発揮せず、相手の馬力の前に力尽きました。
非常に力が拮抗し、締まった一戦でしたね。
この試合で一番賞賛したいのは、お互い守りに入らなかったこと。もちろん戦略上の守勢はあったにせよ、べた引きや人海戦術がなかったことが、好ゲームになった所以ではないでしょうか。
特に盛岡商の守備は素晴らしかったです。僕は盛岡商の試合を見に行くと、昨年のインターハイ、今年のインターハイと肝心なところで大敗をしていました。CBとボランチの間のスペースを突かれ、一度失点をすると、修復不能に陥った姿がありました。
高円宮杯までは成田大樹、東舘勇貴、林勇介はサイドばかりに意識が行ってしまい、圧倒的な攻撃力を持っていても、偏ってしまう傾向がありました。それに守備も連動してしまい、一方のサイドに守りのウェイトが偏ってしまっていました。それにより、ボールを奪われ一旦サイドチェンジされると、一気にDFラインが横に伸び、そして手薄な状態でCBとボランチ、CBとCB、CBとSBの間を突かれて守備が崩壊するという、『盛商大敗のシナリオ』がありました。
しかし、今大会では崩れませんでした。この要因を選手たちは「前線からのプレスの掛け方を何度も確認した」、「CBとSBの間のスライドを意識するようになった」と語りました。
つまり前線から的を絞った追い込みをし、ボランチも深追いをせずバランスを意識し、SBも中央との連携を意識するようになりました。これが強固なブロックを築き、これがもともと高かった攻撃力をさらに向上させたのは間違いないでしょう。

その盛岡商が作陽を逆転で下して優勝。本当に選手、監督の努力に頭が下がります。
作陽も素晴らしかった。先制するまでは、ダブルボランチをDFラインに落としたときに、両SBが一斉に上がってサイドで起点を作り、ボランチとDFラインの間にクサビを打ち込むという狙いは確かに形となっていた。先制点もまさにその形でした。しかし、この先制点が皮肉にも作陽の本来の姿を失わせてしまいました。
「焦ってしまった」これが若さゆえでしょうか。あれほど出来ていたブロック形成が出来ず、掴みかけていた勝利がスルリと手からこぼれていってしまいました。
これがサッカー。そう思いたくなる試合でした。

選手権が幕を閉じました。参加した選手、監督の皆さん、本当にお疲れ様でした!特に監督の皆さんは、今年もさまざまな場所でお会いすると思いますが、よろしくお願いします!

また選手権の振り返りなどは、『オーレ!ニッポン』『フットボール定食』で座談会という形で載せていきます。もちろん、このブログでも振り返り等をしていきたいと思います。お楽しみに!!
あと、告知です。今週水曜日(10日)に発売される『サッカーマガジン』『梅崎司コラム』が掲載されます。あと土曜日(13日)発売の『ストライカー』にも『金崎夢生、遊佐克美コラム』を書きましたので、ぜひ見てくださいね。

決勝
入場した両チーム。

決勝戦
作陽のFK。しかし、ゴールならず。

決勝戦
ゴール裏もぎっしり。うれしいことです。

決勝戦
ついに覇者が決まった。両チームに拍手を送りたいですね。


posted by 安藤 |22:12 | コメント(5) | トラックバック(2)
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2007年01月08日

いよいよ決勝!作陽VS盛岡商プレビュー

いやー緊張しました!今朝、TOKYO FMで系列38局全国ネットで生放送はやっぱり緊張しました。このブログをご覧になってる方々で、この放送を聞いた方はいらっしゃるでしょうか?
番組名は『SKY』、コーナー名は『リポビタンD・スポーツ・ノンフィクション』。
FM出演は今回が初めてではなく、8回目くらいなんですが、過去の出演は、いずれも地方局か、地域のコミュニティFMだったので、自分の声が北は北海道、南は沖縄まで届いているかと思うと、さすがに緊張しました。大丈夫だったかな~。

最初の質問は「なぜ銀行員を辞めてまで、この年代を追いかけようとしたのか?」でした。話せば長くなりますが、かなりコンパクトにまとめまりた(笑)。
あとは「サッカーでJがなく、それほど強豪県と呼ばれなかったところが決勝に来たことについて」。
これもコンパクトに話しましだが、一言でいえば「単純なレベル低下ではない。ある程度ユース年代での棲み分けもあるし、多様化したこともある」ということです。周りは高校よりユース、レベル低下などと勝手な思い込みで片付けるのは、非常に危険なことで間違いでもあります。日本人はどうしても二者択一したがります。そうではなく、もっと幅広く視野を広げて物事をとらえなければなりません。
この大会で言えば、この大会だけを見て判断して欲しくないですね。
プリンスリーグや各フェスティバルなど、様々な大会や試合を通した結果で見て欲しいです。
何でも「ダメだ」という一言で片付けるのは簡単です。でもそれは横暴でもあります。比較対象を一つにしないで、多くの比較対象が必要です。

今回の作陽のサッカーも一つの価値観に捕らわれない、幅広いものです。これは『オーレ!ニッポン』今日発売の『エルゴラッソ』で、野村雅之監督コラムとして書いたのですが、作陽はチームを三度壊しています。
『固定観念を壊す』
チームが出来上がって来ると生まれがちな固定観念。これが選手のプレーの選択肢や頭の柔軟性を奪ってしまいがちです。そこで野村監督はそれを壊し、また構築することを繰り返すことで、選手達に柔軟性と不意の出来事に対する対応力を生み出しました。
だからこそこの躍進があり、静岡学園との『策合戦』で勝つことが出来ました。この躍進は決してフロックではありません。
僕がこの一年間、作陽に注目し続けたのも、そのやり方に魅力を感じ、成長過程を見届けようと思ったのがきっかけです。僕は野村監督を『作っては壊し、それを繰り返すことで最高傑作を作り出す』という意味をこめて『津山の陶芸家』と名付けました。

果たして、決勝のカードは作陽VS盛岡商となりました。
盛岡商は成田大樹、東舘勇貴、林勇介の全国トップレベルの攻撃トライアングルを持ち、トップスピードで連動する彼らの攻撃が生命線。キーマンはボランチの千葉真太朗と諸橋遼亮だ。作陽は彼らに何かしらの手を使って押さえに掛かるだろう。それだけに、彼らがどうその包囲網をかいくぐって、前線の3人にボールをつなぐか。ここが注目だ。
対する作陽は、野村監督がどんな策でこの3人を封じに掛かるか。予想されるのが、4ラインのブロック形成をして、相手のダブルボランチを押し込むこと。そして、ボールを奪った後に、盛岡商の両CBの間に時折生まれる縦のギャップをどう突いていくのか。この2点に注目したい。

さあ、4080校の頂点に立つのはどちらか!いよいよキックオフ!!

※昨日ブログで書いた今日掲載予定の大学選手権準々決勝・流通経済大VS福岡大は明日か明後日に掲載します。

国立
決戦のときを待つ国立競技場。準決勝と打って変わって快晴!よかった!!

国立
果たしてこの電光掲示板には、今日どんなスコアが刻まれるのでしょうか。

国立
キックオフ10分前。1時間半前とは打って変わり、大勢の観客が詰め掛けています。


posted by 安藤 |12:26 | コメント(3) | トラックバック(1)
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