2007年01月06日

風雨の国立競技場。ファイナリスト決まる!!

さ…寒い!!めちゃくちゃ寒かったです、今日の国立は。
朝から東京は雨。吐く息も白く、当たり前なんですが冬を感じました。正直、選手たちにはもっといい環境でやらせてあげたかったですね。せっかく夢の舞台にたどり着いたのに、あの天候は仕方ないとはいえ、ちょっとかわいそうでした。

◎作陽1-0神村学園
得点者:24分・石崎晋也(作)

止むことを知らない雨は、容赦なく選手たちに降り注ぎ、プレーの妨げになっていました。そしてこの雨にすべてのチームが苦しみました。
まず第一試合の作陽VS神村学園。作陽は自慢のショートパスをつないで、連動性の高いサッカーが出来ずに苦しみました。パススピードとか、シンプルにプレーするなど工夫が必要だった面もありますが、水が浮いてきている状態のピッチは非常に難しいですね。
神村もサイドアタックの際にスピードが消され、ゲームの組み立てに苦心していました。こうなると試合を決するのはセットプレー。作陽は24分、右サイドでFKを得ると、立川雄大のキックを中央で宮澤龍二がヘディングシュート。一度はGK矢野貴大に阻まれますが、こぼれを石崎晋也がつめて先制。
これが決勝点となって1-0で作陽が決勝進出を決めました。

前回の選手権が終わってから、僕は作陽が今年一年の注目チームだと思い、春先からずっと追いかけてきました(前々回の選手権が終わって追いかけたのが、裏選手権を優勝した野洲でした)。野村雅之監督とはよくお会いして話す機会がありました。野村監督と共にこの1年間の作陽の歩みを僕も見てきたつもりです。選手の固定観念を絶えず壊すといった『破壊と構築』を繰り返した1年。この一年、作陽サッカー部には3つのターニングポイントがありました。このターニングポイントで『破壊と構築』をしたことで、ここまでやってきました。
今大会ではサプライズかも知れませんが、作陽の力を考えると当然とはいきませんが、妥当な結果でしょう。あさっていよいよ決勝戦。作陽が昨年の野洲に引き続き、高校サッカーの歴史を塗り替えるのか。今から楽しみです。

◎盛岡商1-0八千代
得点者:79分・オウンゴール

第二試合は本当に雨に祟られた試合となった。第二試合からは雨に風も加わり、さらに最悪なコンディションに。
八千代は前半のチャンスを決め切れなかったのが痛かった。立ち上がり10分は全体を押し上げて、厚みのある攻撃を見せるも、徐々にDFラインが下がり、迫力を失っていった。
後半は完全に前線の山崎亮平と、中盤の米倉の個人技に任せた攻撃に終始。反対に盛岡商の鋭い攻撃に押し込まれ、ピンチを招くシーンも。このことが試合の最後の最後で起こった出来事の伏線となってしまった。

東舘勇貴を出場停止で欠くものの、成田大樹、林勇介の強力2トップを中心とした、高速カウンターにひやりとする場面を幾度となくむかえる八千代。しかし、GK植田峻佑の再三のファインセーブでピンチを凌ぎ、我慢の時間が続いた。
最後まで攻撃が前線の個人技任せだったことが、悪夢のシーンを生んでしまった。単調な攻めをして、ボールを奪われカウンター。これの繰り返しが、徐々に盛岡商に流れを与えていったのだ。
後半ロスタイム。盛岡商は右CKを得る。林から放たれたキックは緩やかな弧を描いてゴール前に。GK植田は雨でスリッピーのため、セーフティーファーストとして丁寧に両手パンチングに行くが、手に当たり損ねたボールは、自身の足に当たって、ゴールに転がっていった―。
植田の判断は正しかった。しかし、若干のズレと雨がボールを思わぬ方向に向かわせてしまった。
植田を責めるのは簡単だろう。しかし、彼だけの責任だろうか。このシナリオの伏線を引いたのは、紛れもなくチーム全体だった。それまでに得点を取っていれば、あの場面でCKを与えなければ…。
勝負に『たら、れば』は禁物だが、彼を責めるのなら、そう言わなければならないだろう。

かくして決勝のカードは作陽VS盛岡商となりました。決勝戦は雨らしいですが、ぜひみなさん、国立競技場に見に来てください!!このカードは意外かもしれませんが、十分に面白いサッカーが見られると思いますよ!

国立
止むことを知らない雨。コンディションは最悪だった。

国立
第二試合からは強風が。さ…寒い…。


posted by 安藤 |23:17 | コメント(3) | トラックバック(2)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年01月06日

苦悩の一年。広島皆実、盛岡商に敗れる。

作陽VS静岡学園の熱戦の興奮冷めやらぬまま始まった第二試合・盛岡商VS広島皆実東舘勇貴、成田大樹、林勇介の高速トライアングルを擁し、破壊力満点の攻撃が自慢の盛岡商。2年生守護神・増田卓也、1年生・松岡祐介と2年生・林正泰のCBコンビを中心にした堅守がウリの広島皆実。
この一戦は1-0で盛岡商が勝利。広島皆実の敗因はずばりボランチの人材不足でした。昨年までの広島皆実は、森重真人(大分)という守備力も展開力も兼ね揃えた大型ボランチがいたため、チーム作りがずっとボランチ中心のものでした。
彼が卒業し、新チームになってからも、鯉迫勝也監督はボランチ中心のチーム作りに着手しました。しかし、やはり森重の穴は物凄く大きく、春先は攻撃が組み立てられず、苦心する姿が見られました。
そして選手権で皆実を見てみると…正直春先に見て感じた印象とあまり変わりませんでした。確かにGKやDFラインは春先に比べて、大きく成長していました。しかし、ボランチからの展開が少なく、サイドバックのオーバーラップなどを引き出せず、攻撃に厚みが生まれませんでした。それが4試合連続無失点という『結果』につながってしまいました。

試合後、鯉迫監督にこのことをぶつけると、「春先は苦労して、もっと成長すると思ったのですが、組み合わせが変わったりして、思った以上に伸びなかった」と苦悩を吐露しました。
「ボランチからサイド、サイドからクサビ、もう一度サイドに振ってサイドチェンジやアタックという皆実の得意としていたパターンが、今大会で1,2回しか出なかった」(鯉迫監督)
皆実の得意するパターンを1年を通じて成熟出来なかったことが、盛岡商に敗れた最大の要因でした。しかし、そんな状況でもベスト8まで来たのは凄いことです。レギュラー11人中、2年生が5人、1年生が1人と若く、かつ全員がボランチから後ろの選手だけに、今年は非常に面白いチームとなるでしょう。
安定した守備をベースに、攻撃の構築に尽力して欲しいですね。
早くもプリンスリーグ中国が楽しみです!

さあ、息つく暇もなく今日はいよいよ夢の国立。ベスト4に残った選手の皆さん、悔いのないように全力を尽くして戦ってくださいね!!

さっき知ったんですが、12月31日の『岐阜新聞』の朝刊に僕のFC岐阜に対するコメントが載っていました◎→http://www.gifu-np.co.jp/fc_gifu/
地元の友人から連絡があって知ったのですが、こうやって新聞にコメントが載るのは、昨年4月のU-19日本代表の中国遠征の取材に長沙に行ったときに、中国の全国紙に載った以来ですね。

駒沢
澄んだ青空に包まれた駒沢陸上競技場

皆実
広島皆実イレブン。

盛岡商
盛岡商イレブン。

皆実VS盛岡商
1-0で盛岡商リードのロスタイム、FKのチャンスを得た広島皆実は、GK増田も攻撃参加。その増田に合わせるも、クリアされる。

皆実
準々決勝で力尽きた広島皆実。1,2年生主体のチームだけに、来季に期待だ。


posted by 安藤 |01:40 | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加