2006年11月04日
イラン、『天国』から『地獄』へ
イランが天国から地獄に突き落とされた。 グループリーグの最終戦で日本に勝利した瞬間、イランの選手たちは大きな歓声を上げ、ベンチの選手たちもピッチになだれ込んで、全員で喜びを爆発させていた。 このとき、イランベンチには北朝鮮VSタジキスタンが0-0のドローであることが伝えられており、イランは逆転で2位に浮上し、決勝トーナメントを決めたと思っていた。 しかし、この直後事態は急変する。北朝鮮がロスタイムに決勝点を叩き込んだというニュースが彼らの元に飛び込んできた。 喜んでいる選手たちに向かって、スタッフが大きく首を横に振った。事態を飲み込めない選手たち。ピッチにいた選手は何度もその情報を確認していた。そしてバックスタンドのサポーターの元に駆け寄り、喜びを分かち合っていた選手たちも、その『異変』に気付く…。 ようやく事態を飲み込んだ選手たち。次々とその場に倒れこむと、声を上げて泣く者もいた。そしてあまりのショックに失神してしまった選手もいた。 まさに天国と地獄だった。目の前に突きつけられた厳しい現実に、我を失う者もいた。 しかし、このショックは自らが招いたものでもあった。 今大会のイランはどこかおかしかった。3戦共に試合の入り方が悪く、全体がバラバラだった。浮き足立っているのか、ただ単に集中していないだけなのか…。北朝鮮戦ではそれが最悪の結果に繋がってしまった。 カタール国際ユースで見た彼らのサッカーは素晴らしかった。カタール国際ユースでも予選敗退したが、このとき見せた彼らのパフォーマンスは非常に高く、なぜ予選敗退したのか不思議なくらいだった。 しかし、今回のイランはいま一つだった。顔見知りのイラン代表のスタッフにどうしてしまったのかと聞くと、「カタールのときとメンバーは変わっていないし、モチベーションも十分に高い。でもなぜかエンジンがかかるのが遅い。良く分からない」とスタッフ自身も困惑しているほどだった。 イランが本来の姿を見せたのは、タジキスタン戦の後半と日本戦の後半だけだった。終わり方は非常にショッキングだったが、自らの力を出し切ることが出来なかったことが招いた結果であった。 この予選敗退という事実をどう彼らは受け止めるのか。素直に受け止め、今後成長していくための糧とするのか。五輪代表に、そしてA代表につなげていくのか。これからの彼らに注目していきたい。
posted by 安藤 |03:10 |
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