2008年04月05日
〈SEOP〉女子シングルスSF2試合
男子シングルスSF2試合が終わりました。この2試合に関して、そして決勝の展望などいろいろ書きたいことは山ほどあるのですが、女子シングルス決勝間近、先に女子SのSF2試合について触れないわけにはいきません。 ということで、ロディックがフェデラーに約5年ぶりに2度目の勝利を挙げたエントリにたくさんコメントをいただいておりますが、まずは女子シングルスSF2試合を振り返り、さらに女子S決勝を観てから、男子シングルスSF2試合についてエントリし、その際に、いただいているコメントにもお返事させていただきたいと思います。申し訳ありませんが、今しばらくお待ちいただければ幸いです。 では、セリーナ×クズネツォワ、ヤンコビッチ×ズボナレワの2試合を振り返ります。
セリーナ・ウィリアムズ(USA)[8] × スベトラーナ・クズネツォワ(RUS)[3] 3-6/7-5/6-3 前の試合が長引いて、放送開始から約20分後に試合開始。さらに第2セット終了後にヒート・ポリシー(今年からマイアミでもルールになったようです)で10分間中断。一応、何かあったためと録画時間を30分は延長していたのですが、最後の最後、第3セット第8ゲーム、クズネツォワがキープできるとかという長いデュースの途中で、録画は終わっていた…(涙)。 ま、また再放送で最後まで観るとして。 クズネツォワ、勝てる試合でした。プレーの内容は決して悪くなかったし、メンタルの成長も感じられました。セリーナも腰を痛めているようで、(試合の序盤は素晴らしい立ち上がりでしたが、その後)第2セット途中までは精細を欠いていたところも大きかった(サーブにおける決定力も、そこまでの勝ち上がりとは違っていたし)。 しかし、クズネツォワは勝てませんでした。 第1セット第1ゲーム、セリーナのバックハンドが炸裂、クズネツォワの2ndサービスを叩き、いきなりブレイクに成功します。あぁ、これでエナンはやられたか、そう感じされる強烈さでした。しかし、クズネツォワも負けていません。ラリーでは主導権を握るシーンが多かった(セリーナも頑張ってよくボールを拾い、逆にランニング・カウンター・ショットなどで応戦していましたが)。すぐに第2ゲームをブレイクバックし、第3ゲームをキープ。さらに第4ゲームをブレイクして、クズネツォワが3-1とリードします。 第5ゲーム、粘るセリーナに0-40と3つのブレイクポイントを握られますが、強気に攻めるクズネツォワ。3ポイント連取でデュースに持ち込むと、最後はワイドへのサービスエースでキープに成功。4-1とリードを広げます。 第5ゲームの途中から、腰の辺りを気にしはじめ、表情が冴えないセリーナ。どうしたのかと思われたのですが、どうやら腰(の下のほう)を痛めているもよう。第5ゲームが終了すると、トレーナーを呼び、メディカル・タイムアウトをとりました(その後、第7ゲーム終了後、第1セット終了後もトレーナーを呼び、マッサージをしてもらっています)。 この後、セリーナも少しずつ元気を取り戻し、クズネツォワはなかなかセリーナのサービスゲームをブレイクできませんが、クズネツォワも要所を締めて(第9ゲームは2ndでのサービスエースも飛び出した)、第1セットはクズネツォワが1ブレイクアップのリードを保って奪取することになります。 第2セットは、お互いあと一歩のところで相手のサービスゲームをブレイクできず、キープが続いていきます。いや、どちらかと言えば、第2セット序盤はクズネツォワが押していました。第2セット第1ゲームをブレイクできていたら、一気に畳み掛けられたかもしれません。しかし、セリーナが本当によく粘った。そして、第7ゲームからギアを上げてきます。そこまでいまひとつだったサーブにも本来の威力が戻りはじめます。 それでも、クズネツォワはここでもメンタルが崩れることはありませんでした。狙いすぎでのミスはありましたが、セリーナにどれだけ2ndサービスを叩かれても、攻める姿勢を失うことはなかったと思います。しかし、第12ゲーム、30-40とセリーナがブレイクポイントを握った次のポイント、クズネツォワがラリーを支配して、絶対に決められるはずのボレーをイージーミス(ネットにかけた)。最後の最後で、悪いクセを出してしまい、セリーナに第2セットをプレゼントしてしまいました。 クズネツォワが成長しているな、と思ったのは、第3セットによく表れていたと思います。第2セットをああいうミスで落としたにも関わらず(まぁ、ヒート・ポリシーで10分間中断があり、オンコート・コーチングも使ったことが功を奏したのかもしれませんが)、第3セット第1ゲームでブレイクに成功します。第2ゲーム、ダブルフォルトでセリーナにブレイクバックを許すものの、第3ゲーム、再びセリーナのサービスゲームをブレイクするのです。 しかし、クズネツォワは勝てませんでした。 第4ゲーム、セリーナが再びブレイクバック。第5ゲーム、クズネツォワがまたしてもブレイクポイントを握りますが、そうですねぇ、もう、セリーナの気合い勝ちですね。セリーナがそこから踏ん張り第5ゲームでようやくキープに成功。クズネツォワも次の第6ゲーム、40-30からダブルフォルトをおかしてしまいますが、気持ちを落とすことなくキープし、勝利への執念を燃やすセリーナにしっかりついていっていました。第8ゲームもセリーナに何度もブレイクポイントを握られながらも、ここでも集中力が乱れることはなかった。 そこで録画は切れるわけですが、思うに、クズネツォワが勝てなかったのは(プレーの内容としては互角だったし、クズネツォワには老獪なプレーが随所に出ていて、強さと巧さがうまく同居するようになってきていると思います)、メンタルコントロールとプレーがまだリンクし切れていないということでしょうか。そこは、まだまだセリーナのほうが格上ということだったと思います。 でも、少しずつながら、クズネツォワは良くなってきていると思います(メンタル面)。今はいいところまで勝ち進むもののあと一歩のところで負けてしまってはいますが、いつか努力は報われる。世界1位になることも、GSタイトル2つ目を手にすることだって絶対できると信じます。頑張れ~、クズネツォワ!! エレナ・ヤンコビッチ(SRB)[4] × ベラ・ズボナレワ(RUS)[19] 6-1/6-4 ズボナレワは第1セット、悪いクセが出てしまいました。ラリーでは決して悪いプレーをしているわけではないのに、1stサービスがなかなか入らないこともありサービスキープが出来ず、ヤンコビッチに一方的に4-0とリードを許す。第5ゲームでヤンコビッチの集中力が散漫になり、ようやくズボナレワが1つブレイクバックで4-1となりますが、またしても第6ゲームでキープができず、そのままヤンコビッチに第1セットを持って行かれてしまいました。すでに第1セットの途中からイライラして我慢ができなくなっていたズボナレワ、とうとう自分のふがいなさに、なのか、ラケットをコートに叩きつけ(コード・バイオレーションを取られる)、ベンチで怒りの涙を流す、と。 第2セット、最初のゲームをキープしたズボナレワ、第2ゲーム、いいプレーが出てきますが、ヤンコビッチの放ったラインぎりぎりの際どいボールを立て続けにチャレンジして失敗。一気に3つのチャレンジ権を失ってしまいます。そのため、40-30と迫ったところで素晴らしいバックハンドクロスへのアングルショットを決めたかに思われたのですが、チャレンジを使えず、結局、ブレイクに繋げることはできませんでした。 それでも、サーブはなかなか調子が上がりませんが、ようやくここ最近見せていた、我慢強いズボナレワが帰ってきます。しかし、ヤンコビッチはピンチになろうが涼しい顔。ズボナレワにラリーで主導権を握られても、ズノナレワのネットプレーにも持ち前のしぶとさでボールを返し続け、逆にカウンターロブでポイントを獲る。こうして、お互いキープが続いた第5ゲーム、とうとうズボナレワはヤンコビッチにブレイクを許してしまうのでした。 その後はズボナレワも粘ってキープを続け、ヤンコビッチのサービスゲームをなんとかブレイクしようとするのですが、結局、追いつくことはできませんでした。ズボナレワは、第1セット、一方的にヤンコビッチにゲームを獲られても、もっと粘り強くプレーを続けていればなぁ、と思わずにいられません。 ちなみに、ヤンコビッチはまだ風邪をひいているようですが、第2セット第8ゲーム終了後に、風邪ではなく、首から右の肩にかけてハリを訴えたようで、トレーナーを呼び、メディカル・タイムアウトを取りました。セリーナは腰、ヤンコビッチは首~肩と、そろそろ疲労が体に現れはじめた準決勝。ですが、決勝はもう、そんなこと関係なく二人とも戦うことになるんだろうな、と思います。 さて、あと4時間ほどで女子シングルス決勝がはじまります。 私の予想はセリーナ連覇なのですが、ヤンコビッチにも充分、優勝のチャンスはあると思います。ヤンコビッチが勝つには、たまに散漫になる集中力を決して切らさないこと。そして、セリーナは必ずヤンコビッチのサーブを叩きにくるはずなので、サーブの配球を工夫することが大事になってくると思います。 さて、結果やいかに?
posted by takezoh |22:36 |
テニス |
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〈SEOP〉女子シングルスSF2試合
クズネツォワ、惜しかったですね。いつもあと一歩という印象があるけど、女子は混戦模様なんで彼女にもGS優勝のチャンスはあると思います(ランキング1位はちょっと微妙かもしれませんが)。
セリーナ対ヤンコビッチの対戦成績は、意外にもヤンコビッチの3勝2敗なんだそうですが、それでもやっぱりセリーナ有利かな?
posted by バラージ | 2008-04-06 00:11
>バラージさんへ
決勝が終わって、いまさらなんですが…
とりあえず、クズネツォワは惜しかったです。まだまだ「あと一歩」がつきまとう彼女ですが、少しずつでも成長が見られるので、これからも頑張ってもらいたいです(世界1位は1週でも、くらいの感じで/笑)。
やっぱりマイアミではセリーナ強いですねぇ。でも、あれだけリードしていても、そして経験豊かなセリーナでも、優勝目前で緊張しちゃうものなんだな、優勝って難しいな、と思った決勝戦でした。
posted by takezoh | 2008-04-06 23:36


