2008年03月03日

昨年大騒ぎしなかったので、今回はたっぷりと!

メンフィスで行われていたATPツアー(IS)、なんと、なんと、ベルギーのスティーヴ・ダルシ君がやりました! 錦織圭選手の優勝も(ランキング、ATPツアー経験を考えると)すんごいことだったのですが、ダルシはそれ以上の快進撃じゃないでしょうか。というのも、昨年、ATP初タイトルを獲ったとき(さらっと流してしまいました。以前のエントリを参照していただくとおわかりになると思うのですが、錦織選手とエラい扱いが違う、ははは…苦笑)、彼、ATPツアー2大会目での優勝だったんです。

最初のATPツアーはその前年(2006年)のアメルスフォールトで、そのときは1回戦敗退。その後、フューチャーズなどで実績を残し、少しずつランキングを上げてきていました。そして、2007年、再びアメルスフォールトの大会に出場。当時のランキングは297位ですから、もち、予選からです。前々回のエントリにも書きましたが、マルク・ジケル、ジル・シモン、イゴール・アンドレエフ、ミカイル・ユーズニー、ワーナー・エシュアーという面々を破ってですもんねぇ。サーブとフォアが武器というダルシ、ハードや芝、つまり速いサーフェスが好きとのこと(fromATP公式サイトのプロフィール)ですが、にも関わらず、クレーでアンドレエフやユーズニーを破ったっていうのがすごいよ。

そして、彼は一気にランキングを150位まで上げ、翌々週に行われたポーランドはソポトの大会に乗り込みました。ここも予選をしっかり勝ち上がって本戦INしたダルシ。1回戦、6(10)-7/7-6(0)/6-4というスコアでニコラス・マスーを破り、さぁ、次は第2シードのトミー・ロブレド! が、しかし、力尽きました。でも、すごいんですよ。第1セットを奪ったのはダルシでしたし、第2セットこそロブレドにベーグルを献上しましたが、最終セットは5-7というスコアですから。

それでも、(チャレンジャーの大会をひとつ挟んで)137位までランキングを上げてきていたダルシは、その後のUSオープンも予選を勝ち上がって本戦に出場。1回戦は第10シードをつけていたトミー・ハースと当たってしまい、残念ながら初戦敗退となりましたが、こちらも7-6(5)/5-7/3-6/4-6と、決して悪くないスコアだったんですよね。善戦したといってもいいでしょう。

2007年は、USオープン以後はチャレンジャーに戻って、成績を残し、コツコツとポイントを稼ぎ、とうとう100位の壁を突破。86位でシーズンを終了しました。

そして2008年。ランキングが86位ということで、今年は念頭からATPツアーに参戦。アデレイドはストレートで本戦INしたものの、1回戦でサム・クエリーに5-7/4-6と惜敗。続くシドニーの大会は予選を勝ち抜けて本戦IN、1回戦は地元オーストラリアの選手、ジョセフ・シリアニに6-1/7-6(4)のストレート勝ちをするものの、2回戦でファブリス・サントロに翻弄され、1-6/3-6と完敗。初の本戦ストレートINとなったGS、全豪オープンでも、1回戦からいきなりレイトン・ヒューイットと当たるというドローになり、しかも、0-6/3-6/0-6と、2つもベーグルを献上、やや足踏み状態が続きます。

さらに、チャレンジャー、デ杯を経て、先々週のSAPオープンに本戦IN。1回戦は地元アメリカの選手とはいえ、ランキングでは173位と、ダルシのほうが明らかに上。でしたが、3-6/6-2/4-6で敗れてしまっていました。

こうして迎えた、ATPツアー7大会目(GS2大会は別です、あれ、ITF管轄なので)!!!!

1回戦 : vs ヴィンセント・スペーディア 7-5/4-6/7-6(4)
2回戦 : vs ユルゲン・メルツァー 6-3/7-6(4)
QF : vs ベンジャミン・ベッカー 6-1/6-0
SF : vs ヨナス・ビョークマン 4-6/6-1/6-4

という勝ち上がりで、キャリアで2度めのATPツアー決勝にたどり着きました。

大会公式サイトのニュースを参照すると、1回戦、最終セットでスペーディアが先に5-4でサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたそうです。しかし、そこでブレイクに成功してタイブレークに持ち込み勝ったということですから、まさに起死回生のブレイクだったといえますよね。いやぁ、すごい。

決勝は、このところ絶好調のロビン・ソダーリングだったのですが、その彼相手に、6-3/7-6(5)のストレート勝ち(しかも、要した試合時間は1時間15分)。むぅぅぅうううううぅぅぅぅ~ん…

唸ってしまいました(笑)。

ダルシは、試合後の会見で「何を話せばいいのかわからないよ。試合が終わってまた1時間だからね。でも、気分はとてもいいよ。2度の決勝進出で、2度とも優勝できたんだから。信じられないよ。どう説明すればいいのかわからない」「今日成し遂げたこと、まだ自分でも理解できていない。明日になったら(質問に対して)もう少しましな答えを返せると思うんだけど」と、口調については書かれていませんが、興奮している感じが伝わってくる内容ですよね。

ダルシいわく、ソダーリングのサーブがとても良かったと同時に、自身のサービスゲームはキープするのに苦労したそうなのですが、スタッツを見ると、ソダーリングに許したブレイクチャンスは1度だけで、それを凌いで、結局は、1度もブレイクされていないんですけど。

両者とも似たようなエースの数、ダブルフォルトの数、1stサービスからのポイント奪取率なのですが、2ndサービスからのポイント奪取率が、ダルシ61%に対してソダーリング45%、ってこたぁ、ダルシの2ndが素晴らしかったのか、はたまた、ダルシのリターンが良かったということなんじゃないかと想像されます。ソダーリングも「ダルシはサービスゲームで隙がなかった、僕の想像以上に素晴らしいプレーをした」と言っていますし。

また、先週、今週と決勝まで進みながらどちらも準優勝で終わってしまったソダーリング、さすがに悔しいようです(当たり前でしょうけど)。それでも、悪いプレーをしたわけではないし、1週間ずっといいプレーができていたことには満足している様子(決勝までは1度もブレイクされずに勝ち上がってきたそうです)。「決勝までのプレーほどはいいプレーができなかった、それはきっと、ダルシのプレーがそうさせたんだと思う」。

ということで、ダルシはこの優勝で一気に世界ランクを46位まであげてきました!!! おっ? ってことは? もしかして、ベルギーのナンバー1になったんじゃ?? 確認したら、やっぱりそうだった。このところ、他のベルギー勢は怪我などが重なって、ランキングを下げていたということもありますが、抜き去りましたか、ロクス弟も童顔ブリーゲンも。

ベルギーはきっと今頃、こないだの日本のようになっているのではないでしょうか??

錦織選手もそうですが、ダルシ君もまだまだ山あり谷ありとは思いますが、これからも頑張ってもらいたいですよね(それと、私、まだ一度も彼のプレーを見ていないので、ぜひ見てみたいです。GSやマスターズ・シリーズでも頑張って勝ち上がってきておくれ)。

そうそう、最後に、メンフィスの大会とはまったく関係ありませんが、ラスベガスの大会に出場するレイトン・ヒューイットが日本料理を習ったという話がATP公式サイトにあがっていたので、ちょっとだけ。

ラスベガスのヒルトン・ホテルにある「紅花」という日本食レストランで、火鉢を使った料理? う~んと、串焼き? 炉ばた?? 料理とかレシピっていう話ではなさそうなんですけども(笑)。

そのせいか(?)それについては詳しく書かれていませんが、サフィン、そしてサフィンとの対戦について、「これまでマラトとは大きな大会のSFや決勝で何度プレーをした」「昨年のこの大会SFでも彼とプレーをした。そのときは勝つことができたんだけど、1回戦から彼と試合するというのはほんとうに厳しいよ。ものすごくいいプレーをしなくちゃならないね」「彼との試合は本当にタフだけど、いつも楽しみにしている」「マラトは優れたストローカーのひとりだ」と語り、今回も勝てればいいね、と抱負を語っているようです。

あ~、映像がほしいっす(今年は全豪では実現しなかったですもんね、このカード)。

でも、なんとなく、さくっとヒューイットが勝ちそうな気がしないでもありませんが…

ヒューイット×サフィンは、現地時間午後7時以降から行われます(ってことは、日本との時差は-17時間だから、明日の午後12時以降ってことになります、よ、ね?)。

posted by takezoh |21:32 | テニス | コメント(4) | トラックバック(0)
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昨年大騒ぎしなかったので、今回はたっぷりと!

ダルシおめでとう~。
昨年のワールドチームカップで一緒に写真を撮ったものの、その時は名前も顔も知らなかったダルシ君。ついにTOP50に入ってきましたね。
同じ大会でフェレールとも写真を撮ったのですが、彼もいまやNo4。
私ってば「あげファン」かも。

posted by 美咲 | 2008-03-03 22:22

>美咲さんへ

>私ってば「あげファン」かも。

噴出してしまいました(笑)。いやぁ、確かに。
ってことは、美咲さん、ロディックと写真撮らないと! そういえば、どこかの記事に今年のワールド・チーム・カップ、ロディックが出るとかなかったでしたっけ? いや、あれはワールド・チームテニス(プロ・リーグ)だったかもしれません…いずれにしても、これはロディックに会って「あげファン」を証明されたほうがよいのではないでしょうか。

posted by takezoh | 2008-03-03 22:55

昨年大騒ぎしなかったので、今回はたっぷりと!

 ダルシ(ダルシス?)は、名前はちらほらと見かけてましたが、おぉ! そんなにすごかったんだ! これからもぐんぐん伸びてくる選手でしょうか。
 ヒューイット対サフィンは、僕もヒューイットがあっさり勝ってしまいそうな気がします。サフィンが勝ってもいいけど、次の2回戦でコロッと負けちゃうなんてのは勘弁!(笑)

 最後にボリス・ベッカーがポーカーのプロになったというニュースが、なぜかヤフーのスポーツカテゴリのトピックスで上位に来ていました。一時はトップページのトピックスでも上位に来ていたようなんですが、テニスファン以外の人たちがそんなにベッカーに興味があるんだろうか? 現役ならまだしも昔の選手なのに……。なんだか不思議な気がします。
 あるいは「ポーカーのプロ」ってところに反応したのかなぁ? 僕も「ポーカーにプロなんてあったんだ」と思いましたし。そういえばカフェルニコフもポーカーのプロになった(なろうとしてる?)とか。

posted by バラージ | 2008-03-04 00:19

>バラージさんへ

昨年はあっさり結果を伝えて終わりましたが、改めて、すごい快進撃だなぁ、と書いていて思いました。プレーを見たことないので、いまひとつピンときていないのですが、注目したい選手ですよね。

>僕もヒューイットがあっさり勝ってしまいそうな気がします。

やっぱりバラージさんもそう思われますか(笑)。ほんと、勝ってもいいけど、次でコロっとは私も勘弁願いたいです。

ベッカーのニュース、チェックしてきました。ほんとですね、よっぽどネタがなかったのか(失礼!)、あるいは、これも錦織効果なのか…それとも、バラージさんがおっしゃるように、ポーカーのプロに反応したのか。それか、実はヤフーのスポーツカテゴリ編集担当が、ベッカーやエドバーグ時代はテニスに熱狂していた世代だったとか(笑)。「伝説のプレーヤー」というタイトルのニュースもありますもんね。

そうそう、カフェルニコフも確かポーカーのプロになったんでしたよ、ね?? と思いますが。

posted by takezoh | 2008-03-04 03:12

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