2008年02月15日
ジョコ、ガスケ↓アンチッチ↑
マルセイユで行われているオープン13は緒戦から波乱に満ちております。 1回戦では度重なる病気でなかなか復帰できなかったアンチッチがツォンガを7-5/7-6(3)で破って2回戦進出。その2回戦(対ガバシュビリ)もあっさり片付け(6-3/6-2)、QFに名乗りを上げました。 しかし、第1シードのジョコビッチは、1回戦はストレート勝ちして病気の心配はなくなったと思いきや、2回戦でジル・シモンに2-6/7-6(6)/3-6で破れ、第2シードのガスケも、同じく2回戦でロビン・ソダーリングに6-4/3-6/2-6で負けてしまいました。 ニュース(EUROSPORT.comの「Murray survives; Djokovic, Gasquet out」参照)によると、ジョコビッチは明らかに病気(風邪)に苦しんでいた様子。いいところがあまり見られず、アンフォースド・エラーの山を築いたのだとか。それでも第2セットはマッチポイントを逃れてタイブレークをモノにしたそうですが…。ちなみに、ジョコビッチは第3セットになって、トーナメント・ドクターを呼び、血圧を測っていたらしい。
一方、ガスケ。スタートは良かったそうなのですが、サーブに苦しんでいたとのこと。その影響か、ソダーリングが試合を支配して、昨年に続いてのQF進出はできなかったそうです。 フルセットといえば、第4シードのアンディ・マレーもワウリンカ相手に苦しみました。しかし、こちらは3-6/7-6(5)/6-1で勝利。マレーとワウリンカは非常に仲が良いそうで、その影響もあってか、試合の内容が競ってきたときに、ワウリンカが緊張するようになったとはマレーのコメント。ワウリンカ、壁を突き破るには、そこから勝負に徹することができるかどうかが鍵ってことでしょうか。 その他、第3シードのユーズニーも、第6シードのバグダティスも順当勝ち。この二人がQFで顔を合わせることになりますが、結果やいかに? アンチッチはガスケを破ったソダーリングと対戦します(そして、SFに進出すれば、ユーズニーとバグダティスの勝者と戦います)。 フランスはガスケが消えてしまいましたが、シモンにマウー、マチューとQFに残っています。ぜひとも、母国開催の意地を見せてもらいたいものです。 さて、話は来週のSAPオープンですが、サフィンが欠場を発表しています(EUROSPORT.comの「Safin withdraws from SAP Open」参照)。右脚の疲労骨折とのことです…あ~、全豪では手ごたえありそうだったのに、病気に加えて疲労骨折かー。残念です…って、ということは、サンプラスとのエキジビもキャンセルですよね。ドローには、サフィンの代わりにハースが入ることになったようですが、サンプラスとのエキジビは誰がすることになるんでしょうか。 アメリカでの大会といえば、今週はデルレイ・ビーチで開催されているわけですが、予選を勝ち抜けて本戦INした錦織圭選手が頑張っています。1回戦はドイツのマイヤーと。錦織選手の6-0/4-3となったところでマイヤーが途中リタイア。2回戦は地元のデリックを6(7)-7/6-4/6-2で破ってQFに進出です! ボトムハーフにいる錦織選手の次なる相手は、1回戦ではグザビエ・マリスをフルセットで破り、2回戦はハースを破ったディエゴ・ハートフィールドにもフルセットの末勝利した地元アメリカのボビー・レイノルズ。ぜひともここも突破してもらいたい。そして、優勝を狙ってもらいたいと思います。 話は女子に…というか、エナン(EUROSPORT.comの「Henin battles to keep home fires burning」、「Henin tested, Chakvetadze out」、WTA公式サイトのラップ「Henin Recovers to make quarterfinals; Chakvetadze sent packing」参照)。 現在、地元開催のプロクシムス・ダイヤモンド・ゲームスに第1シードで出場しているのですが、危なかった! 2回戦の相手はブルガリアのピロンコバ。第1セット、3-1とリードするものの、ゲームをコントロールするのに苦しみ、ピロンコバの巻き返しを許してしまったそう。そして第1セットはタイブレークを落としたエナン。第2セットのスタートもいまひとつだったそうなのですが、徐々にプレーレベルが上がってきたようで、ピロンコバのミスを誘い、第2セットを奪い返したとのこと。 結局、その後はエナンが力の差を見せつけたようで(WTA公式サイトのほうでは「なぜ彼女が2007年シーズンを素晴らしいものにしたかがわかるパフォーマンスを見せた」というようなことが書かれています)、最終的なスコアは6(4)-7/6-3/6-1で勝利したもよう。 なお、エナンは来週のドーハの大会を欠場するらしく、そのために1万ドルの罰金を支払うことになったようです(加えて、昨シーズンのシーズン・エンドで得たボーナス、12万5千ドルも違約金として没収されるらしい)。 このアントワープでの大会も、男子同様、やや波乱? 前週、パリのティアII大会で優勝したチャクヴェタゼが、なんと予選から勝ち上がってきたスウェーデンのアーヴィッドソンに3-6/5-7のストレート負け。うう~ん…2週続けて大会に優勝するっていうのは難しいことなのかもしれませんが、もうちょっと勝ち上がってもらいたかったなぁ。残念でした。 最後に、モニカ・セレスが正式に引退を表明したという話(WTA公式サイトの「Seles Announces Retirement From Professional Tennis」参照)。 ええっ! まだ引退してなかったっけ? と思ってしまいましたが…今年はWOWOWのテニス大使も引き受けているし(笑)。だって、確か2003年くらいからはツアーに一切出てなかったですよね。公式な引退表明はまだやったんや…。 WTA公式サイトのニュースには、彼女のこれまでの軌跡がまとめられています。 旧ユーゴで生まれ、1986年に家族でアメリカに渡り、WTAツアーでプレーする前に、ニック・ボロテリー・テニス・アカデミーで2年間トレーニングを受けたこと。フォアもバックもパワフルな両手打ち、正確なアングルショット、ベースラインの内側に入ってリターンを打つなどのプレイスタイルでトップにのぼりつめたこと。1990年、16歳6ヶ月の最年少でローラン・ギャロスを制したこと。また、1991年には17歳3ヶ月の若さで世界1位になったこと(当時最年少。その後、ヒンギスがその記録を抜く)。その後の2年間で7つのメジャー・タイトルを獲得、1991年、1992年と連続して世界1位でシーズンを終え、WTAツアーのトップに君臨したことなど。 セレスと言えば、1993年、試合中に背中を刺されるという、非常にショッキングな事件がありましたよね…。このため、それからしばらく(2年以上)戦線離脱を余儀なくされ、前途洋洋だったキャリアも、ここでいったん止まってしまいます。しかし、苦難を乗り越えて1995年に復帰、翌1996年には全豪オープンで見事優勝を果たしました。 90年代終盤以降は新しい選手(ヒンギスとかウィリアムズ姉妹とか)が台頭してきた影響で、確かGSタイトルはこの全豪が最後になったと思うのですが、私のなかの印象では、それでも2003年頃にツアーを去るまで、30歳間際でも強く、トップ選手たる戦いをしていたほうが強いです。2002年には全豪→東レへの移動の飛行機(便)が一緒だったのは嬉しかった。←なんじゃそりゃ(笑)。あ、もちろん、私はエコノミーで、彼女はファーストかビジネスに乗ったはずですが。今ではすっかりスレンダーになりましたが(やせすぎ?)…いや、もともとほっそりしているように見えてはいたのですが、実際に近くで彼女を見ると、想像以上にガッシリしていて(当たり前か…)ビックリしました。 セレスは今後もエキジビやチャリティ・イベントなど、スポーツ、テニスの振興に関わっていくとのこと(その一環に、WOWOWでのテニス大使があるというわけですね)。そして、長い間支えてくれたファンに感謝を述べています(それこそがアスリートが望みうるもっともすばらしいものである、と)。 これで完全に彼女がツアーに復帰することはなくなりましたが、先日の全豪ではトップ選手たちの分析などもWOWOWで放映されていましたから、日本のテニス・ファンにとっては寂しさよりも、楽しみのほうが大きいでしょうか。全仏も彼女は相性の良いGS、いろんな話が聞けるといいなぁ、と思います
posted by takezoh |16:04 |
テニス |
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この記事に対するコメント一覧
ジョコ、ガスケ↓アンチッチ↑
テニス365によると、サンプラスとのエキシビションマッチもハースが代役のようです。
そうですか。セレスがついに引退ですかぁ……。テニス誌なんかには、逆にダベンポートの活躍を見て復帰に意欲を見せているなんていう記事が載ってたのですが、感慨深いですね。
女王グラフの記録を塗り替える最年少GS優勝。そしてグラフを引きずり下ろして女王に君臨。そして衝撃的なあの事件。そこから復活しての劇的なGS優勝。彼女もまた記憶に残る選手でした。
ちなみにカプリアティやクルニコワもまだ引退してなかったりしますが……そのクルニコワが米国ヤフー(だったかな?)でのテニス選手検索件数1位から3位に滑り落ちたというニュースがテニス誌に載ってました。……って今まで1位だったの? 日本じゃもうとっくに過去の人ですが、米国ではセレブとして活躍してるらしいですね。1位になったのはやはりシャラポワ。2位がセリーナで、4位以下はビーナス、ミルザ(これもびっくり)、ヒンギスと続き、7位にようやくフェデラーだそうです。
posted by バラージ | 2008-02-16 00:02
ジョコ、ガスケ↓アンチッチ↑
セレシュの引退発表というのはちょっとさみしさを
感じました。
サバイ、カプロスの前のマジャール人のトップ
プレイヤーというのは彼女でしたからね。
旧ユーゴスラビアには約36万人のハンガリー系
が住んでいて、彼女が世界に出てきてから
しばらくは日本における各報道機関はセレシュ
というマジャールアクセントの表記をしていて
その後米国国籍を取ってからセレスという
表記に変わったのを見て、国を捨てる重さや
重大な決断をできる勇気などを感じました。
(その後スロバキアのコシチェ出身ながら
若くしてスイス国籍を選んだヒンギソーバという
名前ではなくヒンギスというプレイヤーがナン
バーワンスポットを奪ったのが歴史のダイナミ
ズムとテニスの潮流を端的にそして、リアルに
象徴していました。)
まぁ、色々な意味で背負っていたものの大きさや
成功したいという野望の強さがまともにプレイに
反映していた人でこういった人が違ったプレイ
スタイルの人と競り合ったときにパワーが勝つ
のか、戦術や技術に長けた人が勝つのかという
面白みを感じました。そんな彼女がどうやって
テニスと関わっていくのか楽しみながら見守り
たいと思います。
フランスのアンチッチの復帰は個人的にうれし
かったです。アンチッチファミリーは非常に
いい人ばかりでママアンチッチが私に合わせて
イタリア語で相手してくれた日を思い出します。
(あのファミリーはイタリア人観光客の多い
エリアの住民です)
posted by yasu | 2008-02-16 00:05
>バラージさんへ
おぉ、そうですか、エキジビもハースですか。ハース、故障明けで(今週も1回戦敗退しているし)大丈夫なんでしょうか…。変に体力消耗したり、気疲れして本戦に影響しなければいいのですが。
セレスですが、テニス誌ではそういう情報が流れていたのですね。そういえば、カプリアティもクルニコワも引退は明言しないままツアーから消えてしまっていますよね。ダベンポートもツアーを離れるとき、決して「引退」という言葉は使っていなかったですし、競技者というのは、やはり、本当に引退する上での気持ちの整理がなかなかつかない、時間がかかるのかもしれませんよね…
クルニコワはアメリカのエキジビにことあるごとい出ていて、すんごい楽しそうだなぁ、という印象があります。そういう露出が多いので、米国Yahoo!でも検索数が多いんでしょうか。しかし、フェデラー7位というのは意外というか、さすがアメリカというか(苦笑)。ミルザが4位タイっていうのは、本当にビックリですねぇ。アメリカでは人気が高いっていうことなのでしょうか。
セレスはあの不幸な事件によって激動のテニス人生でしたが、女王グラフを1位から引き摺り下ろしたことといい、カムバックして全豪制覇を成し遂げたりと、テニスの歴史に多くの偉業を刻んできましたよね。彼女の活躍が旧ユーゴに関係する女子選手たちに受け継がれていることを考えると、改めてセレスの成し遂げたことの大きさを思います。
posted by takezoh | 2008-02-16 06:53
>yasuさんへ
今でもたまにセレスではなく、セレシュという表記を見かけますが、ヒンギスも本来はヒンギソーバなんですね、それは知りませんでした。
もともと旧ユーゴはスポーツ大国というイメージがあるので、チェコ、スロバキア、セルビアなどの国から強い選手が出てきても不思議ではないのでしょうが、さまざまな事情でスポーツを追求する上での環境が得られず、ある選手は別の国の国籍をとる、ある選手は国籍は残しながらも別の国でスポンサーを探してトレーニングを受けるなどのなかで、想像を超える苦労とか想いというのがあるんだろうな、と思います。
セレス以前ではナブラチロワも現役途中でアメリカへ亡命しましたし、男子では最終的にレンドルもアメリカ国籍をとりましたよね。
アンチッチの復活は私も嬉しいです。昨年から今年はじめにかけて不運が続いてランキングを下げてしまいましたが、これでまた勢いに乗れそうでしょうか。アンチッチ・ファミリーはいい人たちなのですね。アンチッチの風貌もいい人そうですし(そういえば、同じクロアチアのリュビチッチもいい人そう…)。クロアチアのなかでもイタリア観光客が多いエリアってあるのですね。と、いま、ATPサイトでアンチッチの出身地を調べ、Googleマップでスプリトってどこ?と調べてみました。なるほど、イタリアの対岸に位置しているからなのですね。勉強になります。
posted by takezoh | 2008-02-16 07:15
ジョコ、ガスケ↓アンチッチ↑
あ、ミルザは4位タイではなく……、「4位以下は~」なので5位がミルザ、6位がヒンギスです(だと思います)。記事には、世界的にも人気は女性上位のようだ、とありました。日本と変わりないってことですかね。
あと、チェコとスロバキアは旧チェコスロバキアですね。旧ユーゴスラビアはセルビア・クロアチア・ボスニア・マケドニア……あと、どこだっけ? ヘルツェゴビナは独立したのかな?
posted by バラージ | 2008-02-16 14:28
>>バラージさんへ
あ、失礼しました。ミルザは5位ですね。にしても、5位に入るとは意外でした。アガシとかロディックとかじゃないんですね。なるほど、世界的にも女子のほうが人気が高いのか…
>あと、チェコとスロバキアは旧チェコスロバキアですね
こちらも失礼いたしました。ヒンギスの話が出ていたので、ついつい入れてしまいました(なんということを)。ボスニア・ヘルツェゴビナは分かれていなかったように思います。あとはセルビアと分離したモンテネグロくらいでしょうか。。。
posted by takezoh | 2008-02-16 18:55


