2008年01月17日
〈全豪OP2008〉女子シングルスTH2回戦
ジュスティーヌ・エナン(BEL)[1] × オルガ・ポウチコワ(RUS) 6-1/7-5 フランチェスカ・スキアヴォーネ(ITA)[25] × アンジェリーク・クルベール(GER) 6-2/6-3 シー・スーウェイ(TPE)[Q] × シビル・バマー(AUT)[19] 6-2/6-0 アラヴァーヌ・レザイ(FRA) × タチアナ・ゴロヴィン(FRA)[13] 6-3/3-6/6-3 う~ん、エナン。第2セットは6-2、でなければ6-3で終わらせたかったなぁ。 ポウチコワ(WOWOWではポシュコワ)のサービスから始まったこの試合。いきなりエナンをリターンダッシュを見せたからでしょうか、それとも、上背はあるのに、もともとサーブに難があるタイプなんでしょうか、ポウチコワのサーブは試合を通して安定感にかける上、怖さがまったくない。これでどんどんエナンがネットに詰めて、早い展開でポイントを獲っていく。 また、エナンがどんどん展開を早くするために、ストロークのミスも目立つ。ポウチコワはフォアにもまだまだ難があるようですが、バックハンドは非常に良く、ワイド、ダウン・ザ・ラインに鋭いボールを打ち込めるんですよね。でも、その前にミスを出してしまうので(エナンのストロークに押されて、というのもある)、ウィナーを奪う形までいかないんです。
結局、あっという間に第1セットが終わり、第2セットに入っても、このまま同じようなスコアでエナンの圧勝か。そう思いました。 が、しかし、エナン…試合後のコメントでも「集中力が少し切れた」と言っていたようですが、これでサーブが悪くなる。ダブルフォルトが増えてきて、ストロークでもミスが増える(ポウチコワも徐々にフォアでもエナンのボールに対応できるようになってきていました)。ポウチコワにブレイクバックを許し、3-2のイーブン(第6ゲームはポウチコワのサービスゲーム)に戻されます。それでも、なかなかサーブの調子を上げられないポウチコワ。またしてもエナンにブレイクを許し、エナンは第7ゲームでキープに成功、エナンが5-2とリードします。 なのですが、第8ゲーム、エナンが30-40とマッチポイントを握るのですが、ここでこの試合いちばんのサーブ(エース)が決まってマッチポイントを凌いだポウチコワ。その後、何度かデュースが続きますが、ポウチコワがなんとかキープ。第9ゲーム、40-15とエナンが2つのマッチポイントを握ったところで、彼女の持ち味、バックハンドが炸裂して、エナンからゲームを奪ってブレイクに成功。第10ゲームもキープし、土壇場で3ゲーム連取を演じ、5-5とするのです。 第11ゲーム、一度は40-15とゲームポイントを握るポウチコワでしたが、ここからダブルフォルトで40-30、さらにデュースからまたしてもダブルフォルトでエナンにブレイクポイントを許してしまう。そして、気持ちを引き締め直したエナンにブレイクを許し、結局、第12ゲームはエナンがしっかりキープ。試合が終了しました。 試合中、ふっと気が抜けてしまうエナン。これからは、そういうことがあると、一気にまくってくる選手ばかりと対戦することになるので、改めて気持ちを引き締め直していただきたい。ま、余計な心配かもしれませんが。 そうそう、チャン・ユンジャンは負けてしまいましたが、シー・スーウェイが頑張っていますね(台湾)。男子ではルー・イェンスンが負けてしまいましたから、台湾では彼女だけが残ったのかな? それでも、最近、台湾も強くなってきているんだなぁ、という印象。日本も負けずに頑張ってください。 エレナ・ディメンティエワ(RUS)[11] × アナベル・メディナ・ガリゲス(ESP) 5-7/6-2/6-3 シャハール・ピアー(ISR)[17] × ジェシカ・ムーア(AUS)[W] 6-0/7-5 エレナ・ベスニナ(RUS) × ジル・クレイバス(USA) 6-2/6-4 マリア・シャラポワ(RUS)[5] × リンゼイ・ダベンポート(USA) 6-1/6-3 今大会の注目カードのひとつ、シャラポワ×ダベンポート。 シャラポワのサーブの調子がとても良かった。逆に、ダベンポートはサーブがこの日はいまひとつでしたね(結局、エースは1本だけだったのでは?)。もちろん、それにはシャラポワのリターンが良かったというのもありますが。 して、ダベンポートはストロークでも(左右に揺さぶられてしまうのは最初からわかっていましたが)キレがいまひとつ。となると、シャラポワの圧勝も納得です。第2セットこそ、元世界1位の意地を見せる&シャラポワのアングルショットを避けるためにセンターにボールを集めて、なんとか自分に主導権を、というのがありましたが、本来の当たり、ストロークの精度が戻ってこないと、やはり厳しい。 ということで、残念ながら、ダベンポートはシャラポワの怖い、怖い敵ではありませんでした。まぁ、もともと相性が良かったし(というか、ダベンポート晩年、シャラポワが勢いのある時期だったので、対戦成績でシャラポワが圧倒しているのは仕方ないとも思いますが)、ダベンポートは動かされると厳しいもんな。フットワークのいいシャラポワでさえも追いつかないダベンポートのボールなんかもありましたが、それが連続していかないので、シャラポワにはダメージにならない、と。 それでも、ダベンポートにはこれからも頑張って、若い世代の脅威であってもらいたいと思います。そうすることで、若い選手の力も引き上げられると思うので。それに、なんてたって、出産直後にここまでのプレーができること自体がすごい(体もずいぶんシェイプされているし)。今シーズンはある程度ツアーを回っていくようですから、今後の活躍に期待したいと思います。 エレナ・ヤンコビッチ(SRB)[3] × エディナ・ガロヴィッツ(ROU) 6-2/7-5 ヴィルジニー・ラザノ(FRA)[30] × フラヴィア・ペンネッタ(ITA) 6-2/5-7/6-3 アメリ・モレスモ(FRA)[18] × ヤロスラヴァ・シヴェドワ(RUS) 6-4/7-6(5) ケイシー・デラクア(AUS) × パティ・シュナイダー(SUI)[15] 4-6/7-5/8-6 シュナイダーは順当に勝ち上がると思っていたのですが、地元選手のデラクアにやられましたね。スコアを見ると、どのセットもかなり競った内容だったのでは。シュナイダーは残念でしたが、オーストラリアは盛り上がっていることでしょう(バイディソバにモリクが負けてしまったし)。次は、今大会は注目されていない感じのモレスモ。なんか、ノープレッシャーがいいのか、きっちりストレート勝ちしていますね(第2セットは競ったようですが)。果たして、モレスモがこのまま勝ち上がるのか、それともデラクアが昨年のサファロバになれるのか。 ニコール・バイディソバ(CZE)[12] × アリシア・モリク(AUS) 6-2/6-3 杉山愛(JPN) × タチアナ・ペレビニス(UKR) 6-4/6-4 ビクトリア・アザレンカ(BLR)[26] × サンドラ・クローゼル(GER)[Q] 6-1/6-1 セリーナ・ウィリアムズ(USA)[7] × ユアン・メン(CHN)[Q] 6-3/6-1 いやぁ、杉山さん、素晴らしかった!! 第2セット序盤はサーブの調子が落ちて、これはマズいと思いましたが(って、スコア知っていたので、巻き返すことはわかっていたのですが/笑)、きっちり修正してきたし(そもそも、試合全体の1stサービスの確率も良い)、とにかくプレーの幅の広さ、ネットプレーの上手さ(反応の良さ)、フットワークの素晴らしさ、経験から来る勝負勘、すべてにおいて見事なプレーを見せてくれたと思います。ペレビニスがほとんどネットに出ないベースライナーだったこと、杉山さんと同じくバックハンドが得意なのですが、ポイントを決め手にバリエーションが少ないことなどで、余計に杉山さんの良さが目を引いた試合だったような気がします。ミスも少なかったし、いい試合を観たなぁ、という爽快感です! 次はバイディソバ。サーブ力もストローク力もこれまでの選手よりも格段に上。簡単な試合にはならないでしょうが、この調子を続けていければ、勝つチャンスはなくはない! 頑張れ!! セリーナ×アザレンカも注目の一戦ですね。
posted by takezoh |04:04 |
全豪オープン2008 |
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〈全豪OP2008〉女子シングルスTH2回戦
シャラポワ-ダベンポート、ワクワクしながらライブで観ていましたが、予想外の展開になりましたね。シャラポワは非常に落ち着いていて、ダベンポートと2回戦で戦わなくてはいけない気負いのようなものが全く感じられませんでした。そしてサービスが良かったですね。リターンゲームも隙がなく、全体的にミスの少ない締まった素晴らしい内容でした。おそらくベスト8までは大丈夫でしょう。エナンとの対戦になるであろうQFがどういう試合になるのかは注目ですね。
そのほかの選手では、地味に(?)勝ち上がっているモレスモにも注目してます。昨日の試合でも大事な場面で連続してダブルフォルトを犯したりとまだまだ本来のプレーではないようですが、ネットへの展開の早さなどプレーはやはりキレがあって魅力的ですし、全豪は相性も悪くないので、もしかしたら・・・と期待してます。
posted by れも | 2008-01-17 14:07
〈全豪OP2008〉女子シングルスTH2回戦
エナンの三回戦の相手はシード通り、
スキャボーネになりましたね。
私は彼女のイタリアのテニスブログのインタビュー
を読んでいましたが、何とも彼女らしいものでした。
『エナンを破ることができるのは二人いて、
一人が私で、もう一人がセレーナ・ウィリアムズ
よ。』
(オリジナルはこちら
http://www.blogquotidiani.net/tennis/?p=1294)
まぁ、イタリアのサッカーなんかでも、
セリエBやCのチームがカップ戦でセリエAの
ビッグチームに当たる時に負けることなど
まったく考えずにあくまでも勝ちにいくのですが
あのミラノ人は自分の可能性を強く信じている
ようです。
日本人のとりわけ男子のプレイヤーに欠けている
のは、彼女のような精神性だと思いますね。
可能性を信じることや図太さは世界で戦うのに
必要なものだと思います。
それからスーウェイの躍進はうれしいですね。
わが町名古屋でのジャパンオープンジュニアで
シャワポワの強打をいなして、逆に走りまわして
勝った試合を見ていて彼女の二年後が楽しみだと思っていました。その後、チャレンジャーレベルでの足踏みが長すぎたのですが、何かをつかんだのかもしれません。
posted by yasu | 2008-01-17 22:30
〈全豪OP2008〉女子シングルスTH2回戦
エナンは相変わらずサーブがいまいちのようですね。ゴロビンが消えてしまったので、それでも準々決勝までは勝ち進むんでしょうが、甦ったシャラポワ相手にはちょっと問題があるかも。
シャラポワ対ダベンポートは、シャラポワの圧勝でしたね。シャラポワが勝つだろうとは思ってましたが、ここまで圧勝するとは! まぁダベンポートは1回戦でもフルセットになっていたし、「シャラポワは決勝戦のつもりで望んだ」そうなので、当然なのかもしれませんが。こちらも準々決勝までは行くでしょう。
杉山選手はきっちり勝ってくれましたね(結局、日本選手唯一の3回戦進出かぁ……)。次はいよいよバイディソバ。がんばってください!
セリーナはスコアを見る限り、問題なしでしょうか。アザレンカとの対戦は楽しみです。
posted by バラージ | 2008-01-17 22:30
>れもさんへ
シャラポワは隙がなかったですねぇ。サーブもリターンもどちらも良く、ストロークミスもほとんどなかったですし、このスコアは(期待とは違いましたが)納得です。エナンとの1戦は、またツアー最終戦のような死闘になるのか、それとも意外にどちらかのあっさり勝ちになるのか…事実上の決勝戦といってもいいでしょうね。
モレスモはある意味、いいところに入ったかもしれませんね。彼女の場合はノープレッシャーのほうが良さそうですし、徐々に調子を上げて、ベストなプレーができるようになってくれば、今大会の女子シングルス、もっと面白いことになるかもしれません。最近、モレスモの試合を観ていないので、観たいです。
posted by takezoh | 2008-01-18 00:10
>yasuさんへ
スキアヴォーネ情報ありがとうございます。彼女はフェド杯とかでも強豪相手にいい戦いをしているので、エナンが相手でも動じないところがあるんでしょうねぇ。彼女だけに限らず、イタリア人プレーヤーの粘り強さや気持ちの強さは感心します。
>日本人のとりわけ男子のプレイヤーに欠けている
>のは、彼女のような精神性だと思いますね。
>可能性を信じることや図太さは世界で戦うのに
>必要なものだと思います。
私も同感です。たぶんテニスだけに限ったことではないのでしょうが、世界を相手に戦うときでも、自分が勝つとか、絶対に勝てるという強い気持ちを持ってほしいなぁ、ということはよく思います。大きな舞台でなかなか力を発揮できないのは、おっしゃるような気持ちの部分が小さいからとも思いますので。
yasuさんはチャレンジャーなども観戦に行かれているのですね。日本では昨年、慶応でフューチャーズが開催されたので、今度機会があれば観に行ってみたいと思っています。
posted by takezoh | 2008-01-18 00:17
>バラージさんへ
エナンはまだ悪い癖(試合中に気持ちがふっと切れる)ところが出るみたいで、2回戦の途中でサーブ力が落ちてきたのもそういうところからだったみたいです。まぁ、シャラポワとの試合では、そういう隙はなくなってくるんでしょうけど、シャラポワが相当良さそうなので、ツアー最終戦のような苦戦を強いられる可能性が大きいかもです(あるいは、シャラポワがあっさりエナンを片付けるとか??)。
しかし、ダベンポート戦のシャラポワは本当に良かったです。もうちょっと白熱した試合を期待していましたが、れもさんもおっしゃっているように、シャラポワ圧勝でもいい試合になったと思います。
杉山選手は素晴らしかったです。次はそう簡単にはプレーさせてくれない相手だと思いますが、バイディソバ、メンタルにはまだ問題があると思いますし、つけいる隙はあると思って、勝利を祈ります(でも、バイディソバ、昨年よりも体が分厚くなっている感じがしたので、威力ましてるかも…)。
そういえば、バイディソバの試合にステパネクが観戦に来ていました。
posted by takezoh | 2008-01-18 00:21


