2007年11月09日
〈SEC〉ラウンドロビン第2日目
ジュスティーヌ・エナン[1] × エレナ・ヤンコビッチ[3] 6-2/6-2 この大会で9度目、今季だけでなんと7度目というこの顔合わせ。そろそろヤンコビッチも勝てるんじゃ?と毎回思うものの、最近はストレートで決着がつくようになって、逆に尻つぼみ気味。それでも第1・2ゲームとも12ゲーム目までは行っていたのですが……。 もちろん、今回は、エナンはすでに1試合こなしているけれど、ヤンコビッチはこれが初出場のツアー最終戦の最初の試合。そういう違いはあると思います。が、しかし、よくよく考えたら、これだけ対戦回数が多いと、お互い手の内を知り尽くしているわけで、エナンにしてみたら、どんどん戦いやすい相手になってしまっているのかもしれません。 で、実際の試合ですが、相変わらず1stサービスの確率は悪いものの、初日とは明らかに動きもストロークのキレも違いました。この修正力はさすがです。特にバックハンドは完全にいつものエナンのショットに戻っていましたねぇ。初戦の相手が、あまり対戦がなく、リズムの掴みにくいチャクヴェタゼだったので、なおさら、ヤンコビッチとの試合のほうがやりやすかったというのもあるような気がしますが。
もうひとつ、ここ最近、夏からのWTAツアーのSF、決勝をTV観戦していて思うのは、持ち前の粘り、そこからのカウンターと、ヤンコビッチらしいポイントを奪ってはいるものの、リードしているときも、リードされているときも、相手に試合を支配されていることが多いということです。つまり、相手がウィナーを奪うか、ミスをするかで、ポイントが決まるシーンが多い、と。 これ、この試合でもそうでした。第2セット第2ゲームは9回もデュースになりますが、これだって、エナンのダブルフォルトを含むミスとウィナー(あるいは、ウィナーに近いショット)でポイントが決まっている。まぁ、このゲームに限らず、ミスのなかにはヤンコビッチのストロークが深くて、エナンがベースラインから下がりきれずにミスというのもありましたし、ヤンコビッチがラリーで主導権を握ったり、カウンターショットでポイントを奪うシーンもありましたが、全体からすると、ごくたまに、という程度のもので、エナンを翻弄するほどまでには至っていなかった。 すでに、第1セットを落として、コートサイドにコーチを呼んだときにも「私、どうしたらいいの~?」ってな感じになっていたヤンコビッチですが、その第2セット第2ゲームの長い、長いデュースでブレイクできず、さらにメンタルが低下したと思います。それでも、いったんは2-2まで戻すんですけども。第7ゲーム(ヤンコビッチのサービスゲーム)なんて、戦闘意欲がなくなってしまったかのようなプレー(サーブもあんまり入らなくなった上に、コースも甘い)。 ちなみに、オンコート・コーチングで、コーチに「ダウン・ザ・ラインではなく、もっとクロスを使え」と言われているのに、第2セットに入っても、無理な体勢からダウン・ザ・ラインに持っていこうとしてミスするヤンコビッチ。さすがにこれでブレイクを許してからは、もうちょっと我慢してクロスに打っていましたけれども。おいおい、なんて頑固なんだ(笑)。 とにかく、迷いながらプレーをするヤンコビッチ、このスコアで負けても仕方ない、という試合でした。 アンナ・チャクヴェタゼ[7] × セリーナ・ウィリアムズ[5] 6-4 Ret. あ~あ、やっちゃったか、途中リタイア。 コートに入ってくるときにも、両脚の膝から太ももにかけてテーピングをしていたセリーナでしたが、この時点では、単なる予防という感じで、試合がはじまっても、どこか痛みを抱えているという様子はなかったんですよね。下半身にキレがない、というのは今にはじまったことではありませんし。 立ち上がりはセリーナのパワーにやや押され気味だったチャクヴェタゼ。セリーナに2ゲーム連取されますが、その後はセリーナのパワーショットにもしっかり対応、2試合目ということで緊張が緩和されるのも早く、エナンとの対戦のときよりも、ミスの数もずいぶん少ないように感じました。また、押し返すボールと自分から叩きに行くボールの緩急のつけ方も良かったです。もちろん、配給も。あと、セリーナに振られてもよく走って返していました。 2ゲーム連取されたあとは、チャクヴェタゼが3ゲーム連取。中盤はブレイク合戦になっていましたが(セリーナは脚の影響なのか、サーブがいまひとつだったように思います)、第7ゲームもブレイクしたチャクヴェタゼが1ブレイクアップとなって、その後はキープが続きます。 で、第9ゲームの途中で、急にセリーナが泣き顔に!? それでもキープするのですが、ゲームの終了後にトレーナーを呼び、左脚の膝のトリートメント、そして、さらにバンテージを巻いて保護。第10ゲームに備えますが、第10ゲームは明らかに脚が動いてないというか、痛そうでしたね。 結局、チャクヴェタゼが第10ゲームをキープして、第1セットを奪取したあと、セリーナは途中リタイアを決めました。 涙を浮かべていたセリーナ。さすがに、こんなところで途中リタイアになるのは悔しいんだと思いますが…今季、久々に(ここ数年の彼女にしたら)けっこうツアーに出ていた無理、疲労みたいなものがきたということなのか。まだ引退はしないと思いますが、今後も完全フィットしたセリーナを見ることはなさそうな気がしてきました。 チャクヴェタゼもこんな形で勝つことになるのはあまり嬉しくないでしょうが、プレーそのものは初日よりも上がっていたので、3試合目も期待できる(と、書いているときには、すでにヤンコビッチに勝ったという結果がわかっているわけですが)。 なお、セリーナはこのまま出場そのものも取り止め、病院でMRI検査を行うことになったそう。で、代わりにオルタネイトで待機していたマリオン・バルトリが入ることに。バルトリも1、2ヶ月前に怪我をして、キャリア絶望かと絶望の淵だったようですが、その後、他の数名の医師にセカンド・オピニオンをもらって、大丈夫だとなったと聞きますが、急に試合に入らないといけないし、痛めている箇所もあるので、なんか、気の毒だなぁ、と思ったりしております。 アナ・イワノビッチ[4] × ダニエラ・ハンチュコバ[8] 6-2/7-6(9) ハンチュコバ、シャラポワ戦よりは自分から積極的に仕掛けていたように思いますが、第1セットはダブルフォルト連発。イワノビッチに5ゲーム連取されてしまいました。第6ゲームで1ブレイク返しますが、この日のイワノビッチも調子良い。体もよく動いているし、少しでも甘くなったら積極的にネットに出るなど、なかなか連続してポイントをくれないんですよね。 第2セットは粘ったと思いますし、タイブレークではリードされてもリードし返す根性を見せてくれましたが(セットポイントも2回だったか握ったんですよね、ハンチュコバ)、最後はイワノビッチが押し切りました。 あ~、ハンチュコバのプレー、期待してたんだけどなぁ。 サンチェス・アカデミーでもっとフットワークを鍛えてもらってください! イワノビッチはこの調子だと、シャラポワも撃破して3連勝で1位通過っていうの、ありそうだなぁ。 イワノビッチ×シャラポワ戦はかなり見ごたえありそうで、楽しみです。
posted by takezoh |21:50 |
テニス |
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〈SEC〉ラウンドロビン第2日目
ヤンコビッチ、去年の全米でエナンに勝っていれば……あそこで審判の判定にキレていなかったら……とかつい考えちゃいますねぇ。
セリーナも残念ですね。ウィリアムズ姉妹はやはり体調との戦いがすべてか……。
いい感じで大会に臨んだハンチュコバも2敗かぁ。せめて1勝ぐらいはしてほしいものです。
posted by バラージ | 2007-11-10 01:27
>バラージさんへ
確かに、それはありますよね。あそこで、GSという舞台でエナンから1勝をあげていれば、ほかで負けていても、気持ちの面でも違ったでしょうし。たらればですが(笑)。
ハンチュコバ、ようやく最後に勝ちましたね。個人的にはクズネツォワにももっと頑張ってもらいたかったんですけど(イワノビッチ戦だって、シャラポワ戦だって、勝てなくはない試合だっただけに…)。終わってみれば、やはりエナンとシャラポワだったという最終戦になりそうですねぇ…。
posted by takezoh | 2007-11-10 21:40


