2007年09月24日

サバイの実力は本物です(決定)。

チャイナ・オープン決勝

アグネス・サバイ × エレナ・ヤンコビッチ 6(7)-7/7-5/6-2

 SFでリンゼイ・ダベンポートをストレートで破ったエレナ・ヤンコビッチ。当然ながら、優勝をもくろんでいたころでしょう。しかし、目の上のたんこぶ(?)のダベンポートを退けたはいいけれど、今度は18歳のアグネス・サバイに優勝を阻まれてしまいました。

 EUROSPORT.comの記事を読むと、ヤンコビッチは第1セットをタイブレークの末奪取して、第2セットも5-1でサービング・フォー・マッチを迎えていたそうなのですが、ここからサバイが、バックハンドのウィナーや、190kphものサーブなどで6ゲーム連取。第2セットを獲り返したそうです。

 ちなみに、第1セットも、ヤンコビッチに先にブレイクされて3-1とリードされるも、第5ゲーム、デュースが8回続くなか、5度目のブレイクポイントでブレイクバックに成功し、タイブレークでの決着になったとのこと。でもって、タイブレークでは、実は5-0とサバイのほうが一方的にリードしていたようです(が、ヤンコビッチが巻き返して9-7で獲った、と)。

 第3セットについては記事のなかでは触れられていませんが、第2セット、1-5から逆転したら、そりゃもう、流れは完全にサバイだよなー。それに、ヤンコビッチは首の状態がずっと悪かったみたいですし(森上戦で目まいがしたというのは、そういうところに原因があったのか?)。

 ということで、サバイはこれでWTAツアー2勝目。初優勝も今年(7月のパレルモ)なのですが、USオープン直前のニュー・へイヴンでも、決勝の途中で背中の痛みに耐えられずリタイアしたものの、スベトラーナ・クズネツォワに勝っていたもんなぁ。USオープンだって、ベスト8だし。昨年まで207位だったランキングが、今シーズンで一気に23位まで上がってきたのは当然だというようなことも、ニュースでも書かれています(明日になると、トップ20に入ることになると思います)。

 いやぁ、すごい。お見事。これで完全にサバイはティーン旋風を巻き起こした他の選手のなかから一歩(いや二歩も三歩も)抜け出しましたね。これでAIGでも優勝なんかしたら…バラージさんから教えていただいたのですが、「AIGで優勝すると翌年活躍するようになる」というジンクスがあるらしいので、サバイは来年にもトップ10入りを果たしちゃうかも??


サンフィースト・オープン決勝

マリア・キリレンコ × マリヤ・コリツェバ 6-0/6-2

 トップハーフは第1シードのマリオン・バルトリが初戦敗退、その他シード選手も続々と初戦敗退となって、誰が勝ち上がってきてもおかしくなかったのですが、反対に、ボトムハーフはシード選手すべて順当勝ち。そのなかで、第2シードのダニエラ・ハンチュコバをSFでフルセットの末破ったキリレンコが優勝したのは当然といえば、当然か。とはいえ、ノーシードで決勝まで進出してきた選手というのは不気味なもの、そこにしっかりと勝って優勝したこと、そしてハンチュコバに勝ったことを考えると、高く評価していいのではないでしょうか。夏くらいから調子を上げてきていたキリレンコ、ようやく何かを掴んだか? AIGにも来日してくれますし、サバイとともに、楽しみが増えましたね。AIGだけでなく、今後も頑張ってもらいましょう。


バンカ・コペール・スロベニア・オープン決勝

タチアナ・ゴロヴィン × カタリナ・スレボトニク 2-6/6-4/6-4

 地元開催大会ということで、WTA公式サイトのブログも担当していた、我らが杉山選手のパートナー、スレボトニク。第1シードのゴロヴィンとの決勝で、第1セットを獲りながら、逆転負けを喫したもよう。残念でした。一方、4月にボシュ・ロム・チャンピオンシップスでペトロワを破って優勝しながら、その後、怪我で一時戦線離脱したゴロヴィン。地元開催の全仏オープンを欠場し、ウィンブルドンから復帰したものの、ロジャーズ・カップ以外はなかなか成績を残せなかったわけですが、ようやくここにきて、復活の兆しを見せたというのは喜ばしい! これをはずみにして、来年こそ、トップ15の壁を破っていただきたいものです。

posted by takezoh |02:16 | テニス | コメント(16) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:サバイの実力は本物です(決定)。

サバイの優勝びっくりしました。第一セットをタイプレークで落として、第二セットもヤンコヴィッチに5-1ぐらいまで持ってこられたとこぐらいまで試合の中継を見ていたのですが、その後はこのままヤンコヴィッチだろうと思って最後まで見なかったのです。。まさか逆転勝ちするとは思いませんでした。あの状況から反撃できるなんて!サバイの猛反撃を見逃してしまったのですね。

posted by ダニエル | 2007-09-24 04:03

Re:サバイの実力は本物です(決定)。

タケゾウさん、こんばんは。サバイ、まさか、やっちゃうとは…です(笑)。最初からシーソーゲームだったみたいだし、ラリーも長いのが、けっこうあったようなので、確かに実力伯仲の戦いだったとは思うんですが、第二セット、ヤンコビッチが、5-1 からサバイに6ゲーム連取されて、第三セットも(スコア上は)アッサリというのが、すこーし、気になります。タケゾウさんも書かれてる首のトラブルが深刻だった可能性もあるんじゃないかなーという気もしたり。

それにしても、サバイは、今年一年で200位外からあっという間にTOP20。といっても、ペトロワ、ヤンコビッチ、ハンチュコバを破って、さらには、クズネツォワを追いつめた実績からすると、既にTOP10にいてもおかしくない貫禄はあるんですけどね(笑) 来年来ますねー、これは。




posted by hΛl | 2007-09-24 04:12

>ダニエルさんへ

 おぉ、もう反撃を見逃されましたか(日本は放映はまだ先なので、忘れずに見たいと思います)。1-5からだと、相手はヤンコビッチですし、逆転できると思った人は少なかったんじゃないでしょうか。にしても、ヤンコビッチが首を痛めていたとはいえ、サバイは本当にすごいですねぇ。1-5から逆転できるメンタルの強さも持ち合わせているということですから、これからが本当に楽しみです。

posted by takezoh | 2007-09-24 11:29

>hΛlさんへ

 hΛlさん、こんにちは。サバイには本当にびっくりさせられます。ヤンコビッチのフィジカルが万全ではなかったとしても、サービング・フォー・ザ・マッチからひっくり返したというのは立派だと思います。
 しかし、ヤンコビッチの首の状態はちょっと気になりますよね。いつ、どのタイミングで痛めたのでしょうか。それもあって、集中力とかを欠いてしまって、第3セットをあっさり持って行かれてしまったことも充分考えられますよね。
 っていうか、大会に出すぎなんじゃ…(笑)。まぁ、まだ世界3位の位置が固定したわけじゃないですし、22歳でしたっけ、若いので、大丈夫だとは思うのですが、今後はもうちょっと選んで出場していったほうがいいのかも、なんて思うのですが。

posted by takezoh | 2007-09-24 11:32

Re:サバイの実力は本物です(決定)。

ヤンコビッチがサービング・フォー・ザ・マッチから逆転されるとはびっくりです。
この試合、ライブストリーミングでならEUROSPORTS2で見れたのですが(ドイツ在住者のみ、有料)、デビスカップを優先してしまったので見逃しました。録画できると便利なのに。
サバイという選手のプレーはまだ見たことがないので、これから注目して見てみます。

友人に10月1日からのシュトゥットッガルトの大会を見に行かないかと誘われたのですが、夏休みをど~んと取ってシンシナティに行ってしまったので休めず断念。どうしても男子の大会を優先してしまうんですよね。

posted by 美咲 | 2007-09-24 19:22

>美咲さんへ

 ドイツではチャイナ・オープンがライブストリーミング(有料)で観られるのですね。確かに、ライブストリーミングでも録画できるといいですよね。有料ならばなおさら(というか、アーカイブとかはないのでしょうか)。
 サバイのプレーは、私もUSオープンのクズネツォワ戦しか観たことがなく、しかもそれはいまひとつ実力を出し切れずに負けた試合という感じだったので、AIGをとても楽しみにしています。今後の活躍次第で、来年のGSとかでの露出が多くなりそうですよね。

>どうしても男子の大会を優先してしまうんですよね。

 美咲さんは、ロディック・ファンですから、当然ですよー。私も、女子も男子も観ますが、男子はマスターズが、(準決勝・決勝だけですが)ライブ中継されるのに比べ、女子はティアIでも1ヶ月くらい遅れての録画放映になるので、どうしても試合を観る上で差が出てきてしまいます。

posted by takezoh | 2007-09-24 21:22

Re:サバイの実力は本物です(決定)。

 いやぁ、サバイ、きちゃいましたねぇ。まさかヤンコビッチに勝っちゃうとは。決勝に進出したとはいえドローに恵まれた面もあったので(クズネツォワが欠場し、モーレスモとヒンギスがホウ帥に敗れた)、優勝はヤンコビッチだろうと思ってたのですが……。
 AIGのジンクスはテニス雑誌の記事で見たと思うのですが、シリアスな感じではなく軽い感じで書かれたものだったんですよね。該当者がシャラポワとバイディソバしかいなかったし(笑)。そうしたらバルトリがまさかの(失礼)大活躍。冗談半分が本当になっちゃったという感じです。
ちなみに今年1番大会に出てるのもバルトリで、全米までで31大会とのこと。次がヤンコビッチとバンマーで28大会だそうです。
 キリレンコとゴロビンも調子が戻ってきたようで何よりです。しかしこれでヒンギスは、ゴロビンとサバイにランキングを抜かれてしまうのでは? あぁ……。

posted by バラージ | 2007-09-24 23:31

>バラージさんへ

 では、これでサバイがAIGで優勝して、来年活躍すれば、AIGのジンクス成立ということで。以前おっしゃっていたように、それで選手を釣ってきましょう(笑)。
 それにしても、サバイは本当に勢いだけではなさそうな感じですよね(タイトルに「決定」とか書いちゃいましたが)。GSではさすがにまだ本来の力を出せなかったようですが、来年は本当に何かやってくれそうな…。
 バルトリが今年一番大会に出ているのですね。最近、失速気味なのは、そういうところにあるのかもしれませんねぇ。さすがに来年はもうちょっと減らすでしょうか。
 キリレンコもゴロヴィンもようやく、という感じで何よりです。でも、おっしゃるとおり、ヒンギスがやばい…

posted by takezoh | 2007-09-25 00:36

Re:サバイの実力は本物です(決定)。

はじめまして。
いつも密かに楽しませてもらってます。

実はこの試合について長々とコメント書いて送ろうとしたんですが途中で消してしまいました・・・。というわけで短めで。

サバイの実力は私も本物だと思います。webcastで見ていたのですが、1-5から逆転できたのはヤンコビッチの体調如何ではなく、サバイの攻撃的なプレーと勝負強さが要因であったと思われます。ほとんどのゲームがデュースでもつれてもつれて最後はサバイが取った!って感じでしたから。ヤンコビッチの動きが悪くなったということはなかったと思います。

サバイは常に冷静で肝が座ってるって感じでしたよ。私はかなり好きになってしまいました。

あと観客に信じられないぐらいパワフルでまわりの中国人も巻き込んでサバイの応援をしている女性(ハンガリー人かな)がいておもしろかったです。

ということで、タケゾウさんの題名に同感です。

それでは、これからも楽しみにしてますので。あと、阪神関係の記事も楽しみにしてます~。最近良いニュースはないですが・・・。

posted by こぼし | 2007-09-26 02:04

Re:サバイの実力は本物です(決定)。

うーん、こぼしさんのレポで納得しました(笑)。昨日、自分のページでタケゾウさんにレスしたんですが、ケガとかの不可抗力がなくても「負けるときは負ける」、「想定外の結果なんていつでも起りうる」というのをシャラポワ×ダベンポートの2005インディアン・ウェルズでのダブル・ベーグル(意外な負け方)をあらためて観てて思い知ったと(ちょっと飛躍気味ですが、シャラポワファンなのでスミマセン笑)。

ということで、あらためてなんですが、ヤンコビッチを素で倒すとはサバイ、心底恐るべしです。私の中では、イヴァノビッチ級の衝撃的認知度になりつつあります(笑)

posted by hΛl | 2007-09-26 08:52

Re:サバイの実力は本物です(決定)。

>>タケゾウさん
(レスを途中で送信して二つになってしまいました、スミマセン) ヤンコビッチとバルトリはたしかに出すぎですね。この一年に勝負を賭けたんでしょうか(爆)。成績を試合数で割ったときの試算、つまり同じ数、試合に出ていた場合のランキングをどこかで見た記憶があるのですが、そこではヤンコビッチは現在の位置よりもっと下のほうにいました(笑) しかし、それだけ試合に出ていたにも関わらず、大きなケガをせず、全ての試合で、そこそこの成績を残してこれたのは立派ですね。あの柔軟性(笑)からして、ケガしにくい体なのかも? 本人がそれで大丈夫ならいいんですけど、これを毎年やってると、それなりに体に影響出てくるんではないかなぁと、そういう心配なきにしもあらず、です。

posted by hΛl | 2007-09-26 09:08

>こぼしさんへ

 はじめまして、コメント&試合レポ、どうもありがとうございます。
 ウェブキャストで観られたのですね。そうですか、サバイが勝負強さ、肝が据わっているとのこと。なるほど、1-5をひっくり返して、試合に勝ったのはそういうところにあるのですね。来週からのAIG、そして来年のGSが非常に楽しみになりました。チャイナ・オープンSF&決勝はもうすぐGAORAで放映になるので、忘れずにチェックしたいと思います(そのハンガリー人のファンも要チェックですね)。

 は、阪神…今日も変なニュースに加えて、負けちゃいました(苦笑)。こうなるともう笑うしかない!! とりあえずペナント終了まで見守って、何か書かせてもらいます。

 今後ともよろしくお願いいたします。

posted by takezoh | 2007-09-26 22:57

>hΛlさんへ

 2005年のインディアン・ウェルズの駄弁ポート×シャラポワ、私は観られていないのですが(これからYouTubeで観ようと思います)、その試合に限らず、スコアとは違う内容の試合というのはよくありますよね。タイブレークになっているのに、一方の選手には勝機が少なかったとか、いくつもブレイクされているのに、かなり競った試合になったとか。何とかスタッツを見て判断できるものもありますが、ATPやWTAツアーレベルだとデ杯のように細かいスタッツではないですし、GSだって、注目カード以外はさらにスタッツの内容が薄い(ないものまである)とか。やっぱり試合の本当の内容は、(当たり前ですが)映像を見ないとわからない、という。
 イワノビッチは今年の東レでシャラポワを圧倒していたのがhΛlさんにとっては印象強いんでしょうか(笑)。サバイがシャラポワと対戦すると、どうなりますでしょうか。意外とあっさりシャラポワが勝ったりして。そこでサバイがこぼしさんの書かれているように冷静で肝が据わっているようだと、なかなか面白いことになるかもしれませんよね(って、hΛlさんにはドキドキかもしれませんが)。

 本当にヤンコビッチもバルトリも働きすぎです(笑)。っていうか、バルトリがヤンコビッチよりも出ているのには驚きました。ダビデンコよりも多いじゃないですか(笑/ダビデンコはここまで26大会)。ヤンコビッチの場合は、しかもどの大会も好成績を出していますよね。それに、タフな試合もけっこう多いような…あのプレースタイルを考えても、そうとう強靭な肉体を持っているということでしょう(股関節の柔らかさも含めて)。たぶんちゃんとケアはしていると思いますが、どの選手も痛いところはない、とはよく聞きますから、今後はもう少し、ペースを考えて出場してほしいなぁ、と私も思います。

posted by takezoh | 2007-09-26 23:11

>>hΛlさんへ


「痛いところはない」ではなくて、「痛くないところはない」の間違いでした。失礼いたしました。

posted by takezoh | 2007-09-26 23:12

Re:サバイの実力は本物です(決定)。

 ちなみに出場大会数が少ない方だと、セリーナが8大会、ビーナスが12大会、エナンが13大会。そんな3人がGSを独占しちゃいました……。他に20大会に達してないのは、シャラポワ・モーレスモ・ヒンギス・バイディソバ・ゴロビンなど。みんな怪我や病気に苦しんでますね。

posted by バラージ | 2007-09-27 00:43

>>バラージさんへ

 セリーナとヴィーナス、もっと少ないと思っていました(笑)。けっこう、意外と出ていたのですね。出場大会数の少ない3人、結局のところ、勝負という点でメンタル的にもやはり頭ひとつ抜けているということでしょうか。
 怪我や病気で苦しんでいる選手、いっぱいいますよね…今年だけに限ったことではありませんが。

posted by takezoh | 2007-09-28 00:39

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