2007年09月09日
〈USOP2007〉男子シングルスSF:ジョコビッチ×フェレール
ノヴァク・ジョコビッチ(SRB)[3] × ダビド・フェレール(ESP)[15] 6-4/6-4/6-3 え~、ジョコビッチはすでに王者の物まねやっています(EUROSPORT.comのテニスページ右下にあるRELATED VIDEOの「Djokovic‘s tennis impression」でご覧になれます)。 それはさておき、試合のほうですが、立ち上がりはジョコビッチにミスが出て、第1セット第1ゲーム、ブレイクポイントを握りながらブレイクできず、逆に第2ゲーム、最初のポイントをダブルフォルトで落としたジョコビッチは(ワイドへのサービスエースはあったものの)、フェレールにサービスゲームをブレイクされてしまいます。 第3ゲームもジョコビッチのストロークミスが重なり、フェレールにラブゲームキープされ、いきなりフェレールが3ゲーム連取。なにかこう、ジョコビッチがしっくりきていないようで、このままフェレールに勢いをつけさせてしまうのか、と思われました。
しかし、ジョコビッチは落ち着いていました。フェレールの4-1となった第6ゲーム(ジョコビッチのサービスゲーム)。いいサーブでフェレールにまともにリターンをさせず、流れを止めると、リターンからラリーで主導権を握り、ラリーではミスがなくなり、フェレールを左右に振って、切り返しを許さない。こうして第7ゲームでブレイクバックに成功(しかもラブゲームで)。 さらに、ジョコビッチはうまくペースを変えてフェレールにカウンターを許さない。長いラリーでもはしぶとく粘り、フェレールのミスを誘う。第9ゲームもフェレールのサービスゲームをブレイクし、第10ゲームはセンターへのサービスエースとサービスウィナー、ここでもフェレールを左右に翻弄して甘くなったボールをダイレクトでスウィングボレー。第1セットをジョコビッチが獲ります。 第2セットに入って、フェレールも粘るものの、今度は第1ゲームでジョコビッチがブレイクに成功。が、ジョコビッチは第2ゲームをキープするのに苦しみます。それでも、長いラリーでフェレールに切り返されても、ジョコビッチが負けずに切り返して逆にウィナーを奪う。コートを広く使ってフェレールに主導権を渡しません。30-40とブレイクチャンスを掴みながら、なかなか自分の展開に持ち込めず、4回のデュースのなかでアドバンテージを握ることなく、ジョコビッチにキープされてしまいます。 このあたりからジョコビッチのフィジカルが落ちていきます。 この日は30度を超えていただけでなく、かなり湿気が多かった。これまでに蓄積していた疲労もあったのでしょう。第2セット第3ゲームからジョコビッチは帽子をかぶりますが、第3ゲーム終了後にトレーナーを呼び、何か薬を服みます。実況では「軽い熱中症かもしれない」というふうに説明がありましたが、表情を見ていても、少しそんな雰囲気はあったと思います。その影響でしょうか、ジョコビッチは第4ゲームでフェレールにブレイクバックされてしまいます。第5ゲーム、フェレールのサービスゲームでは、明らかに様子がおかしくなっていましたね。 あ~、これはやばいなぁ。 頑張れ、ジョコビッチ! サンプラスだって吐きながら優勝したぞー! とか思っていると、ストロークに力がなくなってきているものの、2回のデュースをしのいで第6ゲームをキープ。さらには、第7ゲーム、フェレールの40-0から5ポイント連取で再びブレイク。第8ゲームは逆に40-0とリードしながらも、ストロークミス2本とダブルフォルトでデュースになりますが、ここでサービスエースや1stサービスを連発。2回のデュースをしのいでキープしました。 第9ゲーム、薬が効いていたんでしょうか、少し元気が出てきたジョコビッチ。第9ゲームはデュースに持ち込みながらもブレイクできませんでしたが、第10ゲームをしっかりラブゲームでキープ、第2セットもジョコビッチが獲りました。 第3セットでジョコビッチが再びトレーナーを呼んで薬を服んでしたこと(第3ゲーム終了後。呼吸が苦しそうだった)もあり、やりにくさはあったかもしれませんが、フェレールにしてみれば、一気に攻めるチャンスだったような気がします。しかし、ここまでネットにほとんど出ていないことからもわかるように、ジョコビッチに自分のプレーを封じられていたために、焦りからか早い段階でミスをしたり、チャンスボールをミスというのが目立ちました。 苦しいはずのジョコビッチは、そんな状況下でもメンタルの強さ、要所での集中力を発揮。フェレールは第3セット第2ゲームをブレイクされた以外はしっかりキープしたのですが、ブレイクチャンスがまったくやってきません。 そして第9ゲーム、ここでキープして次のゲームでチャンスを掴みたいフェレールでしたが、ジョコビッチが、ドロップショットやいいリターンから早い段階でネットに詰めてポイントを重ね、再びブレイクに成功。ジョコビッチがストレート勝ちで決勝進出を決めたのでした。 今大会はフィジカルに問題を抱えながらの勝ち上がりだったので、この試合はちょっとビクビクしましたが(ウィンブルドンのSFで棄権していたのもあったし)、その状況でも落ち着いてフェレールに好きなようにプレーさせず、しかもストレートで片付けたというのは見事だったと思います。 一方、フェレールはナダル戦やチェラ戦のように、一本の切り返して形勢逆転ができなかったことで、最後まで自分のリズムでプレーできなかったなー、勢いを止められたなー、という印象です。残念でした。 ということで、とうとうジョコビッチがGS決勝の舞台まで上がってきました。男子も女子と同様、中1日の休みなく決勝なんですよね。ジョコビッチのフィジカルがどこまで回復するかが心配ですが(まぁ、ナイト・セッションなので、SFのコンディションよりはずっといいでしょうが)、最後まで頑張ってもらいたいなぁ、と思います。
posted by takezoh |21:27 |
USオープン2007 |
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Re:〈USOP2007〉男子シングルスSF:ジョコビッチ×フェレール
ついにというか、やはりというか、ジョコビッチがとうとう決勝に勝ち上がってきましたね~。フェデラー対ナダルの頂上決戦はなりませんでしたが、フェデラー対ジョコビッチもそれに劣らず非常に楽しみな一戦です。僕はフェデラーを応援していますが、ジョコビッチがどこまでフェデラーに迫れるかというのも楽しみです。
posted by バラージ | 2007-09-10 00:29
>バラージさんへ
フェデラーはジョコビッチとの決勝、非常に楽しみにしているようです。勝手にその言葉の裏を読むと、GSで僕を倒すにはまだ早いよ~、みたいな雰囲気を感じます。ボコられる可能性も充分に考えられます(ジョコビッチ、体力的にも問題ありますし)。ジョコビッチ、どこまで頑張れるでしょうか。
posted by takezoh | 2007-09-10 02:20


