2007年09月07日
〈USOP2007〉男子シングルスQF:ジョコビッチ×モヤ
ノヴァク・ジョコビッチ(SRB)[3] × カルロス・モヤ(ESP)[17] 6-4/7-6(7)/6-1 ジョコビッチはこの試合ではトレーナーを呼んだり、脚や背中を気にするようなしぐさは見られなかったのですが、やはり、疲労は蓄積されているなぁ、というのが(特に第1・2セットを観たときの)印象です。そのため、モヤのサービスゲーム、せっかくいい形で攻めているのに凡ミス、というのがよくあったと思います。 一方、モヤはジョコビッチと対等に強打の打ち合いをし、フォアハンドやバックのスライスから、要所でネットに詰めてポイントを奪います。 しかし、ジョコビッチがすごいのは、これまでもさんざん言われてきていることですが、メンタルの強さと集中力を要所で高められるところ。この試合でも、絶対に落としたくないポイントで、その強さは発揮されていたと思います。
ジョコビッチはダブルフォルトで第1セット第3ゲームを落としますが、すぐに第4ゲームをブレイクバック。その後、第7、8ゲームとそれぞれミスが出てデュースになるものの、お互いなんとかキープ。ストロークでジョコビッチが押すかと思えば、モヤが押し返す、モヤが攻めれば、ジョコビッチが食らいつく、の繰り返しで、なかなか流れがどちらにも行きません。 そして迎えた第9ゲーム、それまで簡単にキープできていなかったジョコビッチ。ここをブレイクされると、状況が厳しくなります。エース級の2ndサービスを打ち込み、ラブゲームでキープ。 第10ゲーム、プレイスメントを重視して、左右にモヤを動かし、デュースに持ち込んだジョコビッチ。モヤも1度はジョコビッチにセットポイントを握られるものの粘る。しかし、3回目のデュースから、形を作ってネットに出ようとしたモヤのバックハンドのスライスがネット。再びジョコビッチのセットポイントとなってしまいます。ここで深く威力のある1stサービスを打ち込むモヤ。が、ジョコビッチのリターンが深く、モヤのワイドへ放ったフォアハンドがネット。第1セットはジョコビッチが獲ることになりました。 第2セット、どちらも連続してポイントが獲れずに、デュースが続くシーンが非常に多かったです。ジョコビッチのほうが押しているシーンが多かったのですが、モヤの粘りにブレイクすることができませんでした。そして、結局、タイブレークにもつれ込みます。 タイブレークはどちらに転ぶかわからない展開。 最初にミニブレークをしたのはジョコビッチ(1-1からジョコビッチがバックハンドでダウン・ザ・ラインへ切り返したボールを、モヤのフォアがサイドアウト)。しかし、直後のポイントで、ジョコビッチはいい1stサービスが入ってモヤのリターンが甘くなったにも関わらず、ワイドへウィナーを狙ったボールを大きくアウトさせてしまい、モヤにミニブレークバックを許します。 それでも、センターへのサービスウィナーを奪って3-2とすると、モヤにフォアハンドのミス(アウト)が出て、ジョコビッチが再びミニブレークに成功します。 モヤも負けていない。ジョコビッチの4-3から、クロスへバックハンドでネットに出てストップボレーを決めて4-4とすると、今度はジョコビッチがスマッシュをボーンヘッド。モヤが5-4とリードします。 しかし、激しい打ち合いからジョコビッチのクロスへ放ったフォアに、モヤがストレートに切り返したフォアをアウトにさせてしまい、5-5に並びます(そして、次のポイントは、ジョコビッチのリターンがアウトになって、モヤの6-5となります)。 ジョコビッチのサーブ2本。ジョコビッチが2ndサービスを強くフラットで叩くも、モヤのリターンが深く入る。しかし、これをジョコビッチがやわらかく、サイドラインぎりぎりに返してくる。モヤはフォアに回り込むタイミングが少し送れて、ワイドへのフォアを大きくアウト。さらに、ジョコビッチはモヤに左右に翻弄されるものの、しっかり守り、ついていく。そして、バックハンドクロス、角度をつけてウィナーを奪います。 今度はモヤのサービス2本。最初はジョコビッチのボディを狙ってサーブを叩き込み、ジョコビッチのリターンがアウト。これで7-7。もう1本、と行きたいところでしたが、ジョコビッチがラリーで主導権を握り、ダウン・ザ・ラインにフォアハンドを強打され、ボールを返せず。ここでジョコビッチにミニブレークを許してしまいます。 最後はジョコビッチがすごいワイドへの1stサービスを打ち込み、モヤの短くなったリターンをフォアでストレートへ切り返します。モヤは拾うものの、ボールはアウト。タイブレークはジョコビッチが制し、モヤは2セットダウンとなってしまいました。 これでモヤは少し追い込まれた感じになってしまったでしょうか。一方、ジョコビッチは第3セット最初のゲーム(モヤのサービスゲーム)から、非常に集中して入りました。なんとかモヤはこのセットを奪い返したいところでしたが、15-30からワイドへ放ったフォアハンドのミスが響いたのか、そのままジョコビッチにゲームを持って行かれてしまいます。その後、ジョコビッチはサーブでの集中力をさらに高め、第2、4ゲームとラブゲームキープ(第4ゲームのゲームポイントでは、2ndサービスでセンターへサービスエースを奪った)。 あとがなくなったモヤ、第5ゲームでもストロークミスが重なり、ここもジョコビッチにブレイクを許してしまいます。そして、第7ゲーム、このゲーム2つ目のダブルフォルトでデュースになると、ジョコビッチのマッチポイントでもダブルフォルトをおかしてしまい、試合終了。最後はジョコビッチの勢いにモヤが屈してしまう形となりました。 たらればになってしまいますが、第2セット、耐えてキープを続け、タイブレークに持ち込んだモヤ。あのセットを獲っていれば、また違った展開になっていたかもしれません。そして、ここまで疲労がかなり蓄積されていると思われるジョコビッチにすれば、第1・2セットは苦戦したものの、ストレートで試合に勝ったことは大きいかと思います。 ただ、次の相手はフェレール。予想するに、1ポイント1ポイント、壮絶な打ち合いになるのでは。SFでもかなり体力的に厳しい試合になるんじゃないかなぁ、と思います。 でも、フェレールが勝つにしても、ジョコビッチが勝つにしても、フェデラーの相手として不足はないか。ジョコビッチのほうのフィジカルがやや心配ではありますが、最後までフェレール、ジョコビッチに頑張ってもらいたいと思います。 モヤ、プレーは悪くなかったですし、ジョコビッチにも負けていなかっただけに、残念でした。でも、まだまだやってくれると思います。また次に期待したいと思います。USオープン、お疲れさまでございました。
posted by takezoh |23:59 |
USオープン2007 |
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Re:〈USOP2007〉男子シングルスQF:ジョコビッチ×モヤ
本当にtakezohさんのおっしゃる通りに第2セット、モヤのタイブレーク6-5のミスが残念。チャンスを自分のミスで潰してしまってはキツイですよね。この第2セットをものにしてれば違った結果になっていたかも、と思うと残念です。
でもモヤ今年頑張ってますよね。まだまだ観ていたい選手なので怪我のないようにと祈るばかりです。
posted by rieechan | 2007-09-08 02:17
Re:〈USOP2007〉男子シングルスQF:ジョコビッチ×モヤ
第2セットだけ観ましたが、すごく面白かったです。どちらにも頑張って欲しい、と思っていました。
ジョコビッチは若いのに肝が据わってますね。
なんか、タイブレークで競り合っていても、ジョコビッチなら大丈夫だろう、と思います。
フェデラーとは違う安心感がもてます。
でも、サーブする前にボールをたくさんバウンドさせるはやめて欲しいかも・・・
(あれで集中力を高めてるらしいですが)
肝が据わっているといえば、
シャラポワとナダルの物まねも面白かった。
シャラポワのサービス前のクセは本当にそっくりだったと思います。
次はぜひ、ロディックをやってほしい。
posted by すずの娘 | 2007-09-08 04:43
>rieechanさんへ
そうなんですよね、タイブレーク、獲れただけにおしかったです。あれを獲っていたら、ずいぶん試合の流れも変わっていたでしょう。でも、やはり、そこはジョコビッチが良かったということなんですよね。
今年はモヤは怪我がありながら、最後のGSで結果も残したし、いいプレーもできましたから、まだまだやってくれると期待しております。
posted by takezoh | 2007-09-08 10:48
>すずの娘さんへ
ジョコビッチのここぞというときの集中力はフェデラー並みかもしれませんねぇ。特に今年は結果を残しているので、さらに自信がついているでしょうし。
ボールつく回数、気になりますか? WOWOWの実況・解説でもややネガティブなイメージなのか、やたらとそのことについて言及していますが(ナダルとかも)、あんまり私は気にならないです。一回、気になりだしたら、目に付いてしまうというのはあるかもしれませんよね。
ジョコビッチの物まね、ロディックとかもやっていますよー。
http://www.youtube.com/watch?v=VM6RUfeGLIE
http://www.youtube.com/watch?v=xYA_7RUSarU
下のURLは、EUROSPORTS.comのテニスカテゴリのビデオにもあります。フェデラーの真似もやってます。アホアホです(褒め言葉です)。
posted by takezoh | 2007-09-08 10:53


