2007年09月06日
〈USOP2007〉男子シングルスQF:ダビデンコ×ハース
ニコライ・ダビデンコ(RUS)[4] × トミー・ハース(GER)[10] 6-3/6-3/6-4 大会10日目のタケゾウ的メイン・イベント(笑)だった、この試合。ストレートで決着がついたものの、メイン・イベントにふさわしい濃ゆい試合となりました。 昨年のUSオープン、今年の全豪と、2回連続GSで対戦して、いずれもファイナルセットまで行っているので、この試合も同じようになるのかと思っていましたが、フタを開ければ、つおいわ、ダビデンコ。素敵すぎる。 いや、もちろん、ハースもあれだけ接戦をこなしてきたなかで、体やショットのキレは非常に良かったですし、ダビデンコのペースに巻き込まれないよう、自分から積極的に攻めていた。かなり善戦していたと思います。しかし、自分のプレーに徹するダビデンコ×ダビデンコのプレーを崩すためのプレーを選んだハース、という構図では、ある意味、最初から結果は見えていたのかもしれません。
ハースは第1セット第2ゲームをブレイクしますが、すぐにダビデンコにブレイクバックを許します。第4セットもハースにブレイクチャンスはあるものの、この日のダビデンコはいつも以上にサーブが好調だったこと(もともと1stサービスの確率はいいのですが、要所でエースやサービスウィナーを奪っていた)、そして、ハースがチャンスで痛いミス。どんどんダビデンコが試合を支配するようになり、ハースは何度もブレイクされるのを凌ぐのですが、第7ゲームをダビデンコにブレイクされてしまう。 結局、ダビデンコが第9ゲームもブレイクに成功し、第1セットはダビデンコが奪取することになります。 第2セット、第3ゲームまでラブゲームキープが続きますが(ハース、第3ゲームの終了後に、トレーナーを呼んで左太ももの付け根あたりをマッサージしてもらっていました。痛みがあるとは思えない動きなんですが…さすがにJB戦の疲労がたまっていますでしょうか)、ダビデンコのえぐいショートクロスへのフォアは決まるわ、ドロップショット&フォアボレーは決まるわ(バックハンド外からのダウン・ザ・ラインはわずかにアウト。おすぃー!)、ダビデンコにプレッシャーをかけられたハースは、30-40からバックハンドクロスをアウトにさせてしまい、ここでもダビデンコに先にブレイクを許してしまいます。 ハースは第7ゲームでダビデンコを左右前後に揺さぶり、ブレイクバックに成功しますが(15-30からようやく決まったバックハンドのドロップショットがきっかけで、ダビデンコに傾いていた流れを止めた)、第8ゲーム、ダビデンコの集中力が上がります。ダイビングボレーやサービスエースでゲームポイント(アドバンテージ)を握るハースでしたが、その次の1ポイントはことごとくダビデンコのペースでウィナーを奪われ、あと1ポイントに届かない。 結局、ダビデンコにワイドへのフォアのウィナーを決められ4度目のデュースになると、果敢にダビデンコのリターンからネットアプローチするハースに、ダビデンコが見事なバックハンドクロスへのパッシング! 最後はダビデンコがペースを落としてラリーするのにハースがバックハンドをミス(アウト)し、またしてもダビデンコにブレイクを許してしまいます。 第9ゲーム、ハースもリターンから積極的に攻めてデュースに持ち込みますが、要所でしっかり1stサービスを入れるダビデンコがラリーの主導権を握り、ハースのミスやエラーを誘って、キープ。第2セットもダビデンコが獲ることになりました。 ちなみに、ダビデンコもどこか(内臓?疲労骨折の影響?あ、ちなみに、ダビデンコが例の賭け問題で途中リタイアした試合、その後MRI検査などを受けたら、疲労骨折があったと判明したそうです)悪いのか、第2セット終了後にドクターとトレーナーを呼び、薬をのんでいました。 第3セットに入ると、膠着状態(ただ、ダビデンコはややトーンダウン。そこまで非常にミスが少なかったのに、少しずつ増えていきます)。第4ゲームまでサービスキープが続きます。 ダビデンコは第2ゲームあたりからややトーンダウンして、少しずつ増えていたのですが、ハースも2セットダウンということ、ダビデンコのペースを崩せない(しかもあまりミスをしてくれない)ということが影響してか、焦りからか、ミスが増えていきます。 そして、第5ゲーム、ここでも第2セット第8ゲームのように、デュースから先にアドバンテージを握るのに、ダビデンコにウィナーを奪われたり、ダブルフォルトでゲームをキープできず、5度のデュース。最後はハースがバックハンドのミスがふたつ続き、とうとうブレイクを許してしまいます。 早くブレイクバックしておかなければ、一気にダビデンコに試合を決められてしまう。ハースはフォアのダウン・ザ・ライン、バックのハイボレーを決めて0-30とポイント先行すると、早いタイミングでダビデンコのバックハンドを攻める。ダビデンコはグリップチェンジが間に合わず、バックハンドがアウトし、これで0-40。最後はダビデンコがワイドへのフォアをアウトにさせて、ハース、ブレイクバック成功です。 しかし! ダビデンコも負けていない! どんどんネットに出るハース。30-40となって、これは完全にハースの形、と思ったら、ダビデンコがことごとくハースのボレーを拾い、最後はハースのボレーをダイレクトにクロスへパッシング!!! ダビデンコはあまり試合中に感情を出さないし、ガッツポーズも、したとしても控えめなほうなのですが、このときのダビデンコは熱くガッツポーズしていましたねぇ(第9ゲーム、ネットに詰めるハースに絶妙なロブ&バックハンドクロス、角度をつけてのパッシングでブレイクしたときも、ガッツポーズが出ました)。いやぁ、こっちまで興奮します。 お互い、先にリードさせてはならん(ハースは試合に負けてしまう、ダビデンコはこのセットを落としたら、勢いをつけられてフルセットにもつれる可能性がある、ということでしょう)、第9ゲームまでブレイク合戦です。しかし、第10ゲーム、ハースはかなり追い詰められていたと思います。すべて1stサービスを入れてくるダビデンコに対して、最後はリターンを連続してネットにかけ、試合終了。ダビデンコが予想を裏切り(?)ストレートでハースを退けました。 ハースはダビデンコを崩せなくて、第2セット、第3セットはかなり苛立ちを見せていました。いつものダビデンコは、ウィナーも多いけど、ミスも多いタイプの選手で、この日もそうであれば、ハースにはもっとつけいる隙があったはずなのですが、なんと、ダビデンコ、ハース戦は3セットでウィナーが42本に対して、ミスが19本。ダブルフォルトも1本だけだったし。スタッツを見る限りでは、たぶんハース戦がいちばん内容が良かったんじゃないでしょうか。そりゃ、ハースも苦戦を強いられるよなー。ハース、頑張ったけど、残念でした。男前バージョンのダビデンコに当たってしまいました。 ということで、今年のUSオープンSFもフェデラー×ダビデンコ。まぁ、難しいな…。ストレートで負けそうですが、頑張って1セットくらいは獲ってくれればよし。いや、ストレート負けでも、ダビデンコのウィナーが炸裂するゲームが見られれば、それでいいです。
posted by takezoh |22:45 |
USオープン2007 |
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Re:〈USOP2007〉男子シングルスQF:ダビデンコ×ハース
いよいよダビデンコvsフェデラーですね!
解説の方はダビデンコのような速い球にはフェデラーは苦労する、とおっしゃってましたが・・・ダビデンコの調子次第では夢も見れるかもしれませんね!ただフェデラーは今大会調子落としてないんですよね~
posted by rieechan | 2007-09-06 23:19
>rieechanさんへ
昨年のSFはフェデラーに振り回されてヘロヘロのダビデンコを観ちゃっていますから…速いサーフェスでは、ダビデンコは苦しいかなー、とは思いますが、少しくらいは夢を見たいです(笑)。
でも、やっぱりフェデラーですよ。ここまで緒戦は1セットダウンというのがありましたが、観ている限りでは楽勝という感じですし。ロディック戦もあんまり消耗なかったですから、決勝に向かって完璧な状態になりつつあるような気がします。とりあえずダビデンコには頑張っていただくのみ、ということで(笑)。
posted by takezoh | 2007-09-07 00:36
Re:〈USOP2007〉男子シングルスQF:ダビデンコ×ハース
やっぱりダビデンコはなんだかんだでベスト4まで勝ち上がりましたね。おめでとう。でも申し訳ないけど、次は負けていただきます(笑)。決してダビデンコに恨みがあるわけではないけれど、彼がフェデラーに勝っちゃうというのは大会的な盛り上がりという意味からも、日本でのテニスへの一般的関心という意味からも勘弁です。AIGのフェデラー来日に味噌をつけないでね。心配する必要はないのかもしれないけれど。
それにしても、ナダルとの頂上決戦がなくなり、(フェデラーが全仏を取れなかったので)年間GSへの挑戦という意味合いもないという、話題がないない尽くしなんで、なんか今年の全米は大会そのものが盛り上がりに欠けますね。
posted by バラージ | 2007-09-07 01:20
>バラージさんへ
フェデラー×ダビデンコ、ダビデンコが勝つ確率はゼロに等しいかと(ごめん、ダビデンコ)。ここがクレーとかなら、もうちょっと確率も上がると思いますが、速いサーフェスですから。大丈夫ですよ、フェデラーは確実に決勝に進み、そして、偉業を達成する可能性が高いと思われます。
フェデラー×ナダルじゃないと盛り上がらないというのは、ATPツアーの状況がこの二人に頼るしかないような状況を象徴していますねぇ。ジョコビッチら若い選手が頑張って彼らに近づこうとしていますが、やっぱり他の選手にもっと頑張ってもらわないと、と思いますです。フェレールは頑張ってますけどー!!
posted by takezoh | 2007-09-07 05:12


