2007年09月03日
〈USOP2007〉大会7日目:女子シングルス4回戦(1)
ジュスティーヌ・エナン(BEL)[1] × ディナラ・サフィナ(RUS)[15] 6-0/6-2 サフィナ、試合の入り方を間違えたというか、もっと立ち上がりから、闘志を全面に押し出して戦うべきだったなぁ、と思います。まぁ、相手がエナンということで、気負いと緊張みたいなものがあったのでしょうが。それでいきなり最初のポイントでダブルフォルト(この日、1stサービスの確率が悪く、残りのダブルフォルトは、エナンにブレイクポイントを与えることになったり、ゲームを落とすものになったりと、やってはいけないところで出していた)。ストローク戦でも豪快さが影を潜め、攻められてもいないところでミス。 これで第1セットはまったくサービスキープもできず、エナンがミスをしてくれてリターンゲームで最初のポイントをもらったりするのに、乗り切れない。第2セットに入ってもこの状況は変わらず、またしても第1ゲームをエナンにブレイクされてしまいます。第2ゲームになって、ようやくサフィナらしいストロークが出てきたな~、という感じではあったのですが、いかんせん、サーブの調子が上がってこないので、主導権が握れない。第3ゲームもエナンにブレイクを許して、試合開始からエナン、9ゲーム連取です。
それでも、エナンのミスに助けられて、我慢のストロークからカウンターでクロスへのフォアのパッシングを決めて、第4ゲームをブレイク。ようやくサフィナが1ゲームを獲ります。 これでぐっと乗って行きたいところなのですが、今度は早くポイントを獲りたい気持ちで空回り。第5ゲームを逆にエナンにブレイクされてしまう。ちなみに、このゲーム、ボール2つ分ぐらいのアウトのところで、サフィナがチャレンジを要求→エナン、「あら~、明らかにアウトなのに~」とでも思っていたのでしょう、苦笑い。はい、確かにアウトでした。エナン、なんかもう、余裕やな~(でも、サフィナは必死なんです!)。 第6ゲームも、エナンのミスが重なり、ブレイクチャンスがやってくると、我慢のストロークでウィナーを奪ってサフィナがブレイク。さぁ、次のサービスゲームを何とかキープしたい…ところでしたが、ここでも気持ちが早って、チャンスボールになる前に無理にウィナーを狙いに行ってミスをしてしまい、またしてもエナンにブレイクをされてしまいます。 こうなると、エナンは締めるところはきっちり締めてきます。 第8ゲーム、サービスエースをはじめ、いい1stサービスでサフィナにまともにリターンを許さず40-15でマッチポイント。1本、エナンのサービスダッシュ(バックのローボレー)に必死に食らいついて、バックハンドクロスへパスを抜き、40-30としますが、最後はボディを狙った1stサービスにフォアのリターンがアウト。サフィナはまったく自分のサービスゲームをキープすることなく、試合終了。試合時間、たったの59分でした。 エナンがゾーンに入っていたわけではないのに(サーブは好調でしたが、あとはサフィナがエナンに楽に試合をさせてしまった感じです)、このスコア。エナンはこれで、1回戦からすべてひとつずつベーグルやってますよね? ま、相手が誰であろうが、獲れるポイントはすべて獲る。さすがでございます。 3回戦は50分、この4回戦は59分で試合終了と、肩に不安があるエナンにとっては理想的な展開でしょうか。これでセリーナとのQF、ガッツリ最初から飛ばして行けそうだな。 セリーナ・ウィリアムズ(USA)[8] × マリオン・バルトリ(FRA)[10] 6-3/6-4 なんか、バルトリらしさがまったくなかったんですけど。 第2セットの途中、左太ももを気にする様子があったので、試合開始前からどこかに違和感があったのでしょうか。せっかく、セリーナが相変わらずの「やる気あんのかどうかわからん」立ち上がり(笑)で、第1セット第1ゲームをもらった(ブレイクした)のに、なんかバルトリからは、しぶとい守備でチャンスをうかがい、形勢逆転、ポイントを奪うというオーラが感じられない。そして、第4ゲーム、ミスを連発してセリーナにブレイクを許してしまい、その後は、セリーナが徐々にサーブ、リターンでギアを上げてきて、ブレイクできなくなってくる。 体が動いてきたセリーナは、第8ゲームもバルトリをブレイクし、第1セットを奪取。第2セットに入っても状況は変わらず、バルトリにチャンスがやってきません。結局、第2セットは第5ゲームでセリーナがブレイク(最初のポイントこそバルトリが奪うものの、ダブルフォルトで15-15になり、あとはリターンを叩かれ、セリーナがポイント連取)。そのまま試合が終わりました。 バルトリ、期待していただけに、とても残念でした。 エレナ・ヤンコビッチ(SRB)[3] × シビル・バマー(AUT)[19] 6-4/4-6/6-1 トップハーフ4回戦で、唯一、一方的な展開にならなかった(と思われるスコアの)試合。ヤンコビッチ、第3セットの最初のゲームをバマーに獲られていたので、やばいんじゃ? と思いましたが、さにあらず。さすが、今年は安定して成績を残しているヤンコビッチ。あとは怒涛の6ゲーム連取で、試合が終わっていましたねぇ。 立ち上がりはバマー、かなりアグレッシブに攻撃をしていたらしいのですが、ヤンコビッチがことごとくチャンスを潰したとか? バマーのアンフォースドエラー合計49本。ヤンコビッチはこれに助けられたというのもあるようです。 ヴィーナス・ウィリアムズ(USA)[12] × アナ・イワノビッチ(SRB)[5] 6-4/6-2 確か、第1セット序盤は何度かイワノビッチにもチャンスはあったと思うんですよね。でも、やはりヴィーナスからブレイクすることはできなかったか。一方、ヴィーナスはブレイクポイントが来ると確実に決めていたようです。スタッツをみると、さほど差はないのですが、ヴィーナスにどんどんネットに詰められてがっつりとプレッシャーを受けたっつーことですか(しかもほとんど成功してるので、そこでかなりポイントを奪われている。つまりは、打ち負けたってことですかね)。イワノビッチは今後、ウィリアムズ姉妹に勝つことってできるのかなぁ。 それにしても、なんか、エナン×サフィナも、セリーナ×バルトリも、ヴィーナス×イワノビッチも、ぜんぜん手ごたえのない試合になったなー。もっと白熱した内容を期待していたのですが、やはり、エナン、ウィリアムズ姉妹って別格ってことか。彼女たちが、ボトムハーフにいたらまた違っていたかもしれないんですけども。
posted by takezoh |13:59 |
USオープン2007 |
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Re:〈USOP2007〉大会7日目:女子シングルス4回戦(1)
イワノビッチ残念。やはり経験豊富なビーナスには勝てなかったか。ウイリアムズ姉妹はなんでGSになると強いんでしょう。やっぱり精神力ですかね。
posted by 美咲 | 2007-09-03 18:10
>美咲さんへ
ウィリアムズ姉妹のGSでの(って、GS以外ほとんど出てないですけど/苦笑)強さは尋常じゃないですよね。おそらくGSしか、もうモチベーションが上がらないんだと想像しておりますが、それにしてもほぼぶっつけ本番でタイトルをかっさらっていくこの二人。あの自信に満ち溢れたオーラは、どこから来るんでしょうか…
posted by takezoh | 2007-09-03 22:09
Re:〈USOP2007〉大会7日目:女子シングルス4回戦(1)
結局トップハーフは勝つべき人が勝ちあがってきましたね。ま、ボトムハーフとは違って予想外の対戦相手ではないんで、勝ちあがった選手にはやりやすかったのかもしれません。
ビーナスはウィンブルドンに続いて絶好調みたいなんで、ヤンコビッチも粉砕されてしまうかも。結局ウィリアムズ姉妹は、本人たちの体調とかモチベーションがすべてという気がするので、過去の対戦成績はあまり参考にならないと思います。
エナンとセリーナは、どちらも100%ではないようなんで読みにくい。地元全米の高速ハードならセリーナなのかなとも思いますが、わかりませんね~。
posted by バラージ | 2007-09-03 23:08
>バラージさんへ
ヴィーナスといえば、今日、電車のなかのモニターで流れるスポーツニュース、テニスはヴィーナスが8強入りというのが流れました。セリーナとかエナンのニュースはないんだと思ったのですが、やはり、ウィンブルドンでの復活優勝が影響しているのかなぁ、と思いました。
確かに、ウィリアムズ姉妹はそのときのモチベーションがどうなんだというのがいちばん大きいですよね。
エナンとセリーナの対戦は難しいですよね。セリーナはここまでかなりスロースタートなので、それをエナンでやってしまうとやばいかもです(ウィンブルドンの二の舞に)。立ち上がりからがっつりトップギアで入ったら、あっさりセリーナ勝利となるかもしれません。
エナンが勝ったとしても、もし次にヴィーナスだと…ウィリアムズ姉妹に続けて戦わなければならず、決勝のときには疲労困憊、優勝目前で散ったヒンギスみたいになるかも??
いやぁ~、しかし、これでウィリアムズ姉妹がこのタイトルさらったら、今年は全仏以外は彼女たちがグランドスラマーです。GS以外はほとんど出ずにこれって…う~ん、恐ろしい…
posted by takezoh | 2007-09-04 01:33
Re:〈USOP2007〉大会7日目:女子シングルス4回戦(1)
こんにちは。お久しぶりです。
あのウィンブルドン以降、テニスを見る気になれず、気が付けば今年最後のグランドスラムが始まっていました。
ボーっと見ていたのですが、昨日エナンの試合を見終わった後、女子のドローのありえなさに気付き、憤慨しました。(笑)
ウィリアム姉妹には特別措置を施して欲しい…
いったい何のためのナンバー1・シードなのか…
つまりこれを制し、尚且つ、このUSオープンで優勝すれば、今年のグランドスラマーの頂点である、ということでしょうか…
posted by すずの娘 | 2007-09-04 03:38
>すずの娘さんへ
こんにちは、ご無沙汰しております。
確かに、あのウィンブルドン決勝のあとは、放心状態が続いて、しばらくはテニスの試合は観られなくなりますよね。私も最初はフェド杯とかあったので見ていましたが、その後、ブログを書くのも1週間以上あけてしまいました。
そうなんですよ、エナンもウィリアムズ姉妹もセルビア・コンビもみんなトップシードです。
>ウィリアム姉妹には特別措置を施して欲しい…
あははは!!
でも、彼女たちが全豪・ウィンブルドンを獲ったおかげでシードもつき、しかもそこそこ高くなったので、1回戦でいきなり当たるというのは避けられました(笑)。
個人的にはエナンに優勝してもらいたいのですが、セリーナを破って、なおかつヴィーナスも破るのは肉体的にも精神的にも相当な疲労が出ると思うので、難しそうだなぁ、とちょっと悲観しています。
でも、仮にエナンにセリーナが勝って、ヴィーナスがヤンコビッチに勝てば、これまた姉妹で潰し合いなんですよね。久々に姉妹対決、あるんでしょうか。
posted by takezoh | 2007-09-04 04:08
Re:〈USOP2007〉大会7日目:女子シングルス4回戦(1)
ウィリアムズ姉妹も好きなのですが、やっぱり1年を通してずっとツアーを回り、いろんな故障なんかもありながら頑張ってる選手に勝ってほしい気がします。ほとんどGSだけ出てくるみたいな感じで、タイトルを奪っていくのだから、もちろん姉妹は実際強いだけで何も悪くないんですけど、ほかの選手たちの立つ瀬がないです(笑)
ほんとですよね~!!!ここまでバランスの悪い(笑)ドローというのは信じられません。ウィリアムズ姉妹は二人ともさっさとトップ4とかに入っててくれないと!微妙に下のシードにいられるとたまんないです(笑)でも、今回のドローは、若く勢いのある選手たちがいっぱい活躍したことと無縁ではないと思うので、なんだか不思議なものですね。
個人的には、僕もtakezohさんと同じくエナンに期待なのですが、もしくはヤンコビッチはダメでしょうか!?でも、トップハーフの中では一番可能性が薄いだろうなぁ(爆)
既に今日負けちゃった選手も含みますが、特に、アザレンカ、パスゼック、ラドワンスカ、サバイといった10代の選手はほんとに大活躍ですね。全米の後、総括みたいなtakezohさんの記事も今から楽しみにしていますね。
posted by t | 2007-09-04 04:46
>tさんへ
おっしゃる通り、確かに、ほぼGSだけしか出ていないウィリアムズ姉妹にタイトルを持っていかれると、他の選手もつらいですよねー。しかし、ぶっつけ本番でもまったく関係なし、大舞台になればなるほど結果を残すウィリアムズ姉妹みたいな選手は、あとにも先にも出てこないんじゃないかと思います。いやぁ、恐ろしい。
それにしても、本当にバランスの悪いドローで(笑)。でも、今後もGSしか出ないようなツアーのまわり方だと、なかなかトップ5に入ってくるのは難しそうですよね。それに、来年のGSで今年以上の成績を残せないと、またがくっとランキングが落ちて、ノーシードになる恐れも…どうすればいいんでしょうか。
ヤンコビッチの線も充分あると思います。でも、ウィリアムズ姉妹、エナンと比べると、どうしてもまだGSでの実績も少ないので、候補にあげる人も少ないですよね(WOWOWでも、「ダークホース」と言われていました。でも、彼女がもしボトムハーフにいたら、ダークホースではなく、普通に優勝候補の一角、と言われているはずじゃないか、と)。
それにしても、ここまでいっせいに10代の選手がGSで活躍というのはびっくりです。おっしゃる通り、ドローの妙というのもありますよね。でも、これもまた彼女たちの強さ(運も実力のうちと考えると)なのかもしれません。これをきっかけにさらに躍進するチャンスですよね。今後も目が離せません。
総括ですか…頑張ります(汗)。
posted by takezoh | 2007-09-04 06:46


