2007年09月03日

〈USOP2007〉大会7日目:ナダル×ツォンガ

ラファエル・ナダル(ESP)[2] × ジョー・ウィルフィールド・ツォンガ(FRA)

 まだ、この試合は終わっていないのですが(中継は終了)、このまま行くと、確実にナダルがストレート勝ち、ってのが見えているので、もう書いちゃいます。

 たぶん、ですが、ツォンガはナダルのハードコート攻略を研究してきたと思われます(そうじゃなかったら、すごすぎる。っていうか、そうじゃないなら、今頃もっとランキングが上のはず)。

 ハードコートでナダルに勝つための必須ポイントとして、ナダルのフォア側にライジングショット(できればフラット系のスピードボール)を打ち込むこと、が挙げられると思います(これは私の勝手な分析ですが)。特に、バックハンドでもフォアでもいいのですが、アングルをつけたショットだとなお良い。あるいは、フォア側のダウン・ザ・ラインにライジングショットを打ち込むのも効果的。

 試合序盤はナダルのボールに慣れていないこともあって、ツォンガはそのチャンスを作ることができないのですが(あと、ナダルのサーブが良いので、なかなかリターンからラリーにも持ち込めていなかった)、第1セット第5ゲーム(自身のサービスゲーム)、最初のポイントで、いい1stサービスからラリーで主導権を握り、その攻略ポイント、つまり、バックハンドクロスへアングルショットでウィナーを奪うことができました。

 これで、ツォンガは確信したと思います。やはり、ナダルからポイントを奪うための効果的なのはその点にある、と。

 その後、ナダルのボールにも慣れてきて、ナダルのサービスゲームからもラリーが続くようになると、その攻略点を攻めるようになり、ポイントを獲ることができるようになります。

 しかし、例えば、その攻略点を攻めてネットに出るのはいいものの、ネットプレーはまだ身体能力に頼っているところがあり、せっかくのチャンスボールなのに、ボレーが甘い。また、ナダルはここ1年で格段にサーブが良くなっている(速さもさることながら、プレイスメントが非常に良くなっている)こと、それを要所で決められるようになっていることから、ブレイクチャンスをツォンガは生かしきれない。

 こうして、第1セット、第6ゲームでは30-40のブレイクチャンス、第8ゲームは0-30とポイントを先行したにも関わらず、ブレイクに繋げることができませんでした。

 タイブレークに入り、2-2からもう1本自分のサーブのところ、いい1stサービスが入ったのを、どんぴしゃでナダルにリターンを返され、フォアハンドが遅れて大きくボールがアウト。ナダルに先にリードを許してしまったツォンガには、「ナダルから絶対にポイントが獲れる」という気持ちが強すぎるのか、次第に焦りみたいなものが出て、充分な体勢になっていないのに、その攻略点へ無理して強打。攻め急ぐようになりミスを連発します。そして、ナダルにさらにミニブレークを許し、結局、3-7でナダルにタイブレークで負けてしまいました。

 第2セットは気持ち新たに、自分のサービスゲームではネットプレーを含めてしっかり攻めていたのですが、ナダルのサービスでは、相変わらず攻め急ぐシーンが多かった。それでも、第5ゲームにナダルのダブルフォルトも手伝って、ツォンガにブレイクチャンスがやってくる。しかし、ここもチャンスを生かせない。

 さらに焦りが出たツォンガは、我慢できずにバカ打ち。さらには、ネットプレーも無理やり出て、ミスを連発。第6ゲームをあっさり獲られ、さらには第8ゲームも簡単にブレイクを許し、ナダルがこのセットも獲ることになりました。

 試合中継は第3セット第2ゲーム、ツォンガの40-15のところで終わりましたが、ここまで観た限りでは、ツォンガに残された道は「我慢」しかない。相手は、どんな状況でも冷静で集中力を切らさないナダル。動きにはまったく問題なさそうだし、だんだんツォンガのサーブにも合ってきている(ツォンガもだんだんエースが獲れなくなってきている)。それに、ツォンガの無理やりネットダッシュなど、ナダルの思うツボ。いちど、頭を冷やさなければ、到底、ナダルに勝つ、いや、1セットを奪うのも無理でしょう。

 ゲームプランは間違ってないんです。でも、決めるべきときに、冷静に決めないと。むやむやたらに打ち、ネットに詰めても、どつぼにはまるだけなのに…そこがジェイムズ・ブレイクやジョコビッチ、ユーズニーと大きく違うんだよなぁ。きっと彼らとナダルの試合とかビデオで研究したんだろうけども。

 あ、試合終わってた。第3セット、6-1だって。
 ってことで、スコアは以下の通り。

ラファエル・ナダル(ESP)[2] × ジョー・ウィルフィールド・ツォンガ(FRA) 7-6(3)/6-2/6-1

 ナダルを破るのはそんなに甘くないっすー。
 いいサーブ、いいショット、ネットプレーでの身体能力、素晴らしいタレントがあるだけに、なんとももったいない。

 これでナダルは、このままSFまで確実に進みそうかな。

posted by takezoh |04:40 | USオープン2007 | コメント(0) | トラックバック(0)
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