2007年08月31日

〈USOP2007〉大会4日目:デイ・セッション2試合

スベトラーナ・クズネツォワ(RUS)[4] × カミーユ・パン(FRA) 6-3/4-6/6-0

 「プレーが雑になることがあるんですよねー」(by神尾米さん)。
 ええ、そうなんです。そこがクズネツォワの悪いところなんです…。

 フットワークは抜群。フォアからでもバックからでも攻撃ができて、スライスもネットプレーも上手い。身長は(今のWTAツアーのなかでは)あまり高くないけれど、サーブも強烈。エースも獲れる。コースも回転のあるサーブも申し分ない。言ってみれば、メンタル的なところ以外は、技術・プレースタイルとも穴という穴、欠点という欠点がない選手なんですよね、クズネツォワ。

 それがこの試合でも出てしまった。
 本来ならば、ストレート勝ちできるところを。

 もちろん、相手は「あの」パン。全豪1回戦でシャラポワをあと一歩のところまで追い詰めたというのは記憶に新しいところだと思いますが、彼女が相手だったから、そういう悪いところが余計に出てしまったとも言えます。

 パンは相手の力を利用してラリーを展開、厳しいボールにもしぶとくついていってコートに返す。そしてミスが少ない。こうなると、ハードヒッターはムキになってぼんぼん打ちはじめて、逆に自らミスをおかしてしまう。それが全豪のときのシャラポワだったのですが、クズネツォワもそうでした(ただ、クズネツォワの場合は、シャラポワのような力でねじふせようとする、ムキになって打つというよりも、無茶打ちをする=雑なショットになる、という感じですが)。

 第1セット、第6ゲームをブレイクしながら、ストロークミスを連発して第7ゲームをブレイクバックされ、おいおい…となったのですが、ここはパンが急にトーンダウンして、ダブルフォルト連発で、第8ゲームを落とす。これでなんとかクズネツォワは第1セットを獲ります。

 第2セット、立ち上がりはいい形で入ったんです。集中力を高めて、第3ゲーム(パンのサービスゲーム)で、リターンエース2本にバックのダウン・ザ・ラインへのウィナー、ワイドへのフォアのウィナーとラブゲームでブレイク。第6ゲーム、30-40から2ndサービスでフットフォルトを取られてしまい、ゲームを落としてしまうものの、すぐさま第7ゲームをブレイク。これですんなり行くかと思ったのですが、またしてもストロークが雑になって、ミスを連発。第8ゲームをパンにブレイクされ、第10ゲームもミス連発でブレイクを許し、第2セットをパンに献上してしまいます。

 こりゃいかん、日差しも強いし、長い試合はあとにこたえる…とでも思ったんでしょうか。第3セットになってようやく本領発揮。集中力を高め、雑なストロークは影を潜め、第1ゲームをブレイクすると、第2ゲームはラブゲームキープ。さらに第3ゲームをラブゲームでブレイクし、第4ゲームもラブゲームキープ(しかもセンターへのサービスエースで。第2セットは1stサービスの確率も悪くなっていた)。第5ゲームもブレイクして相手に自分のプレーをさせず、第6ゲームもキープして、フルセットにもつれながらも終わってみればベーグル1個いただきの、1時間26分で終了でした。

 ふぅ~。

 ほんとにもっとできる子なのに(笑)。
 この試合で大いに反省してください!


マルチナ・ヒンギス(SUI)[16] × ポーリーン・パルモンティエ(FRA)[Q] 6-2/7-5

 パルモンティエ、強烈…
 サーブも強烈ですが、あのフォアハンド。巻き込むようにフルスウィング。身長もけっこうあるので、高い打点から打ち込まれると、ヒンギス、押されてボールが返らないっす。

 なんですが、バックハンドはまったく怖さがない。フォアのような強烈なボールで攻撃を仕掛けてウィナーを奪えるようなボールじゃないんですよね。ヒンギスがそれを見逃すはずがありません。ヒンギスが仕掛ける前にフォアで強打されると、形勢が不利。ということで、ヒンギスは先に仕掛けられないときは、必ずパルモンティエのバック側へボールをつなぐようにしていました。これが功を奏して、第1セットは、第3・7ゲームと2ブレイクアップで奪取。第2セットも第3ゲームで先にブレイクして、あとは何とか…というところだったのですが。

 さすがにパルモンティエも、ヒンギスの意図するところはわかっているし、バックハンドでラリーするうちい、ヒンギスのスピード、回転を変えてつないでくるボールにも慣れてくる。そして、甘くなったヒンギスのサーブも、フォアに回り込んでバコーン! 第4ゲームをブレイクバックされ、あぁ、このままヒンギス、力に屈してしまうのか! と嫌な予感がしました。

 しかし、急にパルモンティエがリズムを崩してダブルフォルトを連発。第5ゲーム、ヒンギスにブレイクを許してしまいます。というか、第3ゲームから第8ゲームまでブレイク合戦です。

 パルモンティエのバック側、というポイントに効力が薄れつつあるなか、あとはヒンギス、耐えて、そこを攻めるしかない。あるいは、サーブから早い展開で自ら攻撃を仕掛けるしかなく、我慢してそれに徹するしかない。いつ気持ちが切れるか心配していましたが、暑いなか、ヒンギスは最後まで気持ちを切らすことはありませんでした。早い段階でネットにつめて絶妙なハーフボレー、忘れた頃にネットすれすれを落ちていくドロップボレー、ベースライン深くにいやらしいムーンボールと、パルモンティエに気持ちよく打たせない戦略を粘り強く続けました。

 これで、そこまでミスが減っていたパルモンティエに、またまたミスが出はじめ、ヒンギスが第11ゲームをブレイク。なんとかストレートで勝利をおさめました。

 最終セットに行ったら厳しいと思ったので、ストレートでカタがついて良かった…。

 しかし、ハードヒッターにはやはり苦戦を強いられるなぁ。いまはまだ、かなりランキングに開きがあるだけでなく、経験にもかなり差がある。試合運びも断然、ヒンギスのほうがウワテなので、勝てているけれども、やはり、現在のトップランカー(あるいは将来トップ10に入るだろう選手)に勝って行くのは厳しそう…。強烈なパルモンティエのフォアを、踏ん張って返球する姿に、臀部の故障が再発しないか心配で、心配でたまりませんでした。いまのところ、大丈夫そうですが(第1セットの立ち上がりで、足をひねった様子があったのですが、それもかなりドキっとしました)。

 次はアザレンカ。なんとか突破してほしい。

posted by takezoh |22:29 | USオープン2007 | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/takezoh/tb_ping/676
この記事に対するコメント一覧
Re:〈USOP2007〉大会4日目:デイ・セッション2試合

 やっぱりヒンギスは万全の調子ではないんですね~(まぁ当たり前か)。ライブスコアでチェックしてたんですが、第2セット、先にブレイクされたときは冷や冷やしました。本来なら2回戦あたりの選手にはサクッと勝ってなきゃならんのですが……。次のアザレンカは若い選手とはいっても1・2回戦の選手とは違うと思うので、厳しいかもしれませんが、ここは何とか勝ち上がってほしいです。

posted by バラージ | 2007-08-31 23:13

>バラージさんへ

 ヒンギスの体調は、インタビューを読む限りでは問題ないみたいです(ただ、上でも書きましたが、第1セットは「やばっ」と思うことがあったとか。たぶん、その足をひねったときのことだと思うのですが)。前日ダブルスでもプレーして、感じとしては悪くないとのことなのですが、度をこさないよう気をつけている、という感じのようです(だったらなんでダブルス出るんだって感じなんですけど…データ収集でしょうか/笑)。とりあえずもう少し勝ち上がっていってもらいたいですよね。

posted by takezoh | 2007-09-01 05:35

コメントする