2007年08月19日

〈W&SFGM〉ヒューイット残念、ダビデンコ撃沈

ジェイムズ・ブレイク[9] × ニコライ・ダビデンコ[5] 6-4/6-2

 この顔合わせ、JBの5勝0敗だったんですね。
 まぁ、でも、どれもハードコート(シドニーの大会はリバウンドエースですかね?)。
 速いサーフェス×JBは、完全にダビデンコの苦手な組み合わせになってしまいました。

 オープニング・ゲームこそ、JBのミスが重なってダビデンコがブレイクしますが、その後はキープに苦しむ展開。JBもテンポのいいラリーは苦手ではないですし、フラット気味のボールなら、なおさら、強打で相手を圧倒できます。これにダビデンコも途中から、サーブは1stから速度を落として回転量を増やし、ストロークでも、いつもより回転量を増やして、JBのミスを誘うようにはなりましたが、第4・6・10ゲームと、リターンもストロークも叩いてくるJBの前に押されて、ブレイクを許し、第1セットを持って行かれてしまいました。

 第2セット、第1ゲームこそデュースになるものの、ノッてきたJB。ミスも減り、第4ゲームをブレイクすると、第8ゲーム、最後はこの日いちばんのスーパーショット(ダビデンコのフォア、クロスへのアングルショットも素晴らしかったんです。しかし、それを腕だけでクロスへ振りぬいたJBのショットが、ダビデンコがネットにポジションをとる前に、クロスへ抜けていきました)で再びブレイク。試合を決めました。

 う~ん、ダビデンコ。いいショットもありましたが、結局はなすすべなし、となってしまいました。今度は遅いサーフェスでやりたいよなー。そしたら、ダビデンコが圧倒すると思うのですが。

ロジャー・フェデラー[1] × レイトン・ヒューイット 6-3/6(7)-7/7-6(1)

 USオープン・シリーズはとにかく時差が辛い。
 ライブで観ようと思いましたが、無理でした。
 昨晩は第1セット終わったところで力尽きました。
 で、さっきようやく録画しておいた試合を観終わりました。

 第1セットはお互い、まだ調子が上がっていなかったと思います。
 シンシナティのサーフェスはかなり速く、ボールが滑ってくる感じで、両者ともストロークミスが多かったです。そのなかで、ヒューイットは第2・4ゲームをブレイクされ、フェデラーは第3ゲームをブレイクされるわけですが、ミスに加えて、ブレイクゲームはダブルフォルトが絡みました。

 このダブルフォルトですが、ヒューイットは試合を通してフットフォルトを6~7回とられています(そのうち、2回は2ndでのダブルフォルトで、第1セット第2ゲーム、そのダブルフォルトでフェデラーにブレイクポイントを許したのが1回目。2回目は第3セット第8ゲーム、デュース2回目からのダブルフォルトでした)。試合の途中、ヒューイットが審判にクレームをつけたり(「かかとはラインを踏んでない!」というようなこと)、線審を変えてくれ、というシーンもありました。

 第3セットあたりでご丁寧に向こうの映像は、ヒューイットの足元、クローズアップのスローモーションを映していましたが、う~ん、微妙。かかとではなくつま先、というか、足の横?がかすかにラインにかかっているかな~、という感じ。まぁ、実際に踏んでしまっているのでしょうが、線審も気になりだしたらそこばっかりチェックしてるんちゃうん?っていうくらいとられていましたねぇ。なんか、ちょっと気の毒でした(しかも、2ndでとられるとキツい)。

 それはさておき、その後、第7・9ゲームでヒューイットに再びブレイクのチャンスがやってくるのですが、第7ゲームは2回目のデュースからフェデラーが2本連続センターへのサービスエースを放ち、危機脱出。

 第9ゲーム、ストロークでのミスがなかなか減らないフェデラー。3回のデュースがありましたが、フェデラーが獲ったポイントのうち、2ポイントを除き(ワイドへのフォア、アングルショットがウィナーと、ヒューイットがフォアでダウン・ザ・ラインに切り返したボールがアウト)、すべてサービスエースかサービスウィナー(前者が3本、後者が2本)という、フェデラーにしてはやや苦しい展開。とはいえ、第9ゲームをキープして、フェデラーが第1セットを獲るわけですが。

 で、ですね、このストロークで攻めあぐねるフェデラーなのですが、これは第2セットも第3セットも続きます。もちろん、いいサーブから早い展開でウィナーを奪うシーンもありましたが、どんどんフェデラーのショットにタイミングが合うようになったヒューイットが、執拗にフェデラーのバックハンドを狙い、フェデラーがフォアに回り込んだところでオープンスペースに切り返すというのも効果的でしたし、また、解説でも指摘されていましたが、フェデラーがフォア、バックとダウン・ザ・ラインを狙うボールをヒューイットがしっかり読んで、ついていく(このあたりは、読みも含めて、ヒューイットのコートカバーが優れているから、ということになりましょうか)。そのプレッシャーがあり、フェデラーのミスショットがなかなか減りません。

 こういったこともあり、ヒューイットは第2セット第3ゲーム(ヒューイットのサービスゲーム)あたりから、ラリーからのウィナーが増えていきます。このゲームは、フェデラーに1度ブレイクチャンスを与えてしまっていますが、ラリーではヒューイットが押していました。

 第11ゲームでも、再びフェデラーにブレイクチャンスを許してしまいますが、フェデラーのショットが安定感に欠け(また、ヒューイットがストロークでミスが非常に減った)、ヒューイットがキープ。結局、第2セットはタイブレークにもつれ込みます。

 タイブレークでは、第2セットのストロークでの差が集約された内容でした。とはいえ、フェデラーも集中力を高めて、一度はヒューイットに5-1とリードされながらも、4ポイント連取、逆にマッチポイントを握りますが、ここでヒューイットが見事なバックハンドでのストップボレーを決めて6-6と並ぶと、次のポイントでフェデラーがクロスへのフォアハンドをミス(アウト)。逆にセットポイントを握ります。
 フェデラーのクロスへのフォアをダウン・ザ・ラインへ切り返したフォアをネットにかけてしまい7-7となりますが、バックハンドクロスへのパッシングを決めて、最後は深いアプローチショットからフォアでボレーを決めて、ヒューイットが第2セットを奪い返しました。

 この試合、ヒューイットのアプローチショットは非常に良かったと思います。フェデラーが気持ちよくパスするシーン、皆無だったと言っていいんじゃないでしょうか。パスのウィナーがまったくなかったわけではありませんし、ヒューイットがすべてのパスに対してボレーでウィナーを奪っていたわけではありませんでしたが、読みもポジショニングも悪くなかったと思います(ほとんどのパスに触れていましたから)。逆に、ヒューイットのほうが印象的なパス(カウンター気味)でウィナーを奪っていました(ま、この日のフェデラーは、ネットにつくときのポジションが微妙に後ろ、というか遅れ気味ではありましたが)。

 トニー・ローチ氏がコーチになって、ネットプレーを増やしていく、みたいな話があったようですが、ネットプレーはもともと安定していますし、アプローチショットも上手いので、フェデラー相手でなくてもかなり有効なんじゃないかと思ったりしました。

 第3セットは第4ゲームまでキープが続きます(お互い、相手のサーブにリターン合わず、というシーンが多かった)。そして迎えた第5ゲーム。ダブルフォルトで最初のポイントを落としたフェデラー。フェデラーにラリーで攻められても、いいボールを返して、フェデラーのミス(クロスへのフォアがネット)を誘い、0-30とヒューイットがポイントを先行します。
 さらに、フェデラーのサーブにリターンが合ってきたヒューイット。次のポイントでは、クロスへフォアのリターンを叩くもサイドアウトにしてしまいますが、フェデラーのクロスへのフォア、アングルを外からフォアでダウン・ザ・ラインに切り返してフェデラーのバックハンドをネットにかけさせると、最後はクロスへのフォアのリターンを叩き、フェデラーがフォアをフレームショット(アウト)。ヒューイットが先にブレイクに成功します。

 しかし、ここでラリーでの集中力をフェデラーは上げてきました。フォア、バックとダウン・ザ・ラインへウィナーを奪いに行くボールをミスすることが多かったフェデラーですが、第6ゲーム、最初のポイントこそバックのダウン・ザ・ラインをネットにかけるものの、(フォア、クロスへのパスにヒューイットのフォアボレーが、足がちょっと滑ったのか、ネットにかかってしまうというポイントを挟んで)フォア、バックと2本連続ダウン・ザ・ラインにウィナーを奪います。そして、最後はクロスへのフォアのリターンに、ヒューイットがバックハンドをネットにかけて、フェデラーがブレイクバックに成功。

 その後、ヒューイットはキープに苦労するのですが(解説でも指摘されていましたが、執拗にバックハンドを攻めるヒューイットに対して、それまではフォアに回り込んで攻撃を仕掛けていたフェデラーが、このあたりからフォアに回り込むのをやめて、簡単にヒューイットにオープンスペースを与えないようになり、そこから攻撃に転じる、という展開が多くなっていた)、フェデラーのミスショットが相変わらずだったこと、そして、ヒューイットもミスはあるものの、第2セットの途中からラリーでの組み立てもよく、アプローチショットも冴えていたことなどがあり、キープを続けます。

 こうして、第3セットもタイブレークに突入。
 第3セットのタイブレークでもヒューイットはアグレッシブに攻めていたのですが、第3セット終盤にかけて、それが力みになって、ストロークミスが増えていたのが、ここで重なってしまった。リターンも積極的に叩いていたのですが…ちょっともったいないミスが重なって、フェデラーに一方的にポイントを許し、7-1で決着がついてしまいました。

 先週のロジャーズ・マスターズではあっさりストレートで負けてしまっていたヒューイット。今回も残念な結果(敗戦)にはなりましたが、(フェデラーのミスが多かったとはいえ)今後につながる試合ができた(内容だった)んじゃないでしょうか。フィジカルの問題もなさそうですし。ショットのキレがまだまだ本来のものではないなー、という印象はありますが、それは今後でしょうか。

 それにしても、フェデラーはなかなか調子が上がらないですね。
 もちろん、相手がそうさせているというのもあるのですが、ここ最近、これまでなら、決勝へ進むたびに、試合が進むたびに、ショットの精度が上がっていくはずのところ、最後までなかなかミスが減らない(この試合も、ミスが合計58本でした。第1セットは18本、第2セットも18本、第3セットが22本です)。まぁ、USオープンまでには調整してくるんだろうとは思いますが、う~ん、今年はクレーでナダルを倒すことに気合いを入れすぎたとか? ま、USオープンを見守りましょう。

posted by takezoh |22:08 | テニス | コメント(6) | トラックバック(0)
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Re:〈W&SFGM〉ヒューイット残念、ダビデンコ撃沈

ああレイトンどーして不調のフェデらー相手に後一歩及ばないんだ!とテレビの前で大きくため息ついてしまいました。フットフォルト取られまくっていたのはきつかったですね。確かに線審によって取る人と取らない人がいるみたいな・・・・・・詳細は忘れましたが、どこかで彼のフォームを詳しくチェックして「角度によってフットフォルトに見えてしまうが、実際はセーフ」だという事を検証してたような気がするのですが。
まあこれでランキングも16位まで上がるはずですし、少なくともフェデラー以外の選手に対しては互角以上にやれる自信は取り戻しつつあるんじゃないかと期待しています。

posted by momo | 2007-08-19 22:40

>momoさんへ

 残念でした、ヒューイット。第3セットでリードしたあと、ミスが増えたのが痛かったでしょうか。ショットに本来のキレが戻れば、また結果も違ったような気がします。
 フットフォルトの検証の話、解説にも出てましたよね。なんか、あれだけしつこくフットフォルトをとられるのは気の毒でした。
 でも、昨年は故障を抱えながらもUSオープンQFまで進出しましたし、今年はフィジカルばっちり、気持ちも上向きだと思うので、ドロー次第ではいいところに行けるんじゃないかと期待しております。ドロー発表、どきどきですね。

posted by takezoh | 2007-08-19 22:52

Re:〈W&SFGM〉ヒューイット残念、ダビデンコ撃沈

 フェデラーは全仏決勝のあたりから、どうもミスが多いような気がするんですが、どうしたんでしょうね。全英決勝もナダルが良かったということはもちろんありますが、フェデラーがいまひとつだったような気がしますし。やはりスマッシュ調査団が言う「25歳ピーク説」が現実化してきたのでしょうか?
 ヒューイットは惜しかったなぁ。それでも明らかに調子は上向きだと思うので、全米に向けて好感触を得たのではないでしょうか。takezohさんのおっしゃるようにドロー次第ではありますが、期待したいと思います。
 ブレイクもようやくいいところにきましたね。本当にようやくですが。リバウンドエースは(今年までの)メルボルンだけと聞いたような気がします。

posted by バラージ | 2007-08-20 00:05

>バラージさんへ

 そういえば、クレー・シーズンにどなたかがコメントで「フェデラーは(ナダルとクレーで戦うために)回転量をより増やすようになった」とか書かれていたような気がしますが、もしそれが本当であれば、そのあたりからミスショットが増えていますし、それが原因で、ボールタッチが微妙に狂うことが多くなったと思ったり。。。
 今年の全豪のときには、今年はフェデラーのキャリアハイの年になるんだろう、なんて思いましたが、後々、今年の全豪がピークだったということになったりするんでしょうか。とはいっても、なんだかんだでGSタイトルはしっかり獲ってますし、全仏も決勝進出してますから、USオープンもカタいとは思うのですが。
 ヒューイットは残念でしたが、今後に期待ですよね。
 決勝はブレイクにも(今のフェデラーなら)チャンスはあると思いますが、問題はメンタルでしょうか。試合中にヘコむ傾向にあるので、ノリノリの状態が続けば、かなり善戦するんじゃないかと思っています。

>リバウンドエースは(今年までの)メルボルンだけと聞いたような気がします。

 情報ありがとうございます。そうですか、では、やっぱりダビデンコのJBに対する0勝5敗(今回で6敗目)は仕方ないってことで(笑)。

posted by takezoh | 2007-08-20 00:41

Re:〈W&SFGM〉ヒューイット残念、ダビデンコ撃沈

ダビデンコは残念でしたね、彼のプレースタイルは結構好きなんですが・・・ブレイクに対して一度も勝ってないのは驚きました。早いサーフェスではブレイクにはかないませんね。

ヒューイット調子良さそうですよね!体調も戻ってきて全米が楽しみになりました。本当にあとはドロー次第・・・

posted by rieechan | 2007-08-20 08:57

>rieechanさんへ

 個人的にはかっこいいバージョンのダビデンコを観たかったのですが、まぁ、あんまり速いサーフェスは得意ではないので、SFに進出しただけでもよしとしておきます(笑)。
 ヒューイットは気持ちの上でもいい感じみたいですし、全米も期待できそうです。ドロー、どうなりますでしょうか(そして、バグダティスもどこに入るのか…)。

posted by takezoh | 2007-08-20 13:08

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