2007年07月07日

〈ウィンブルドン〉女子シングルスSF ヴィーナス×イワノビッチ

ヴィーナス・ウィリアムズ(USA)[23] × アナ・イワノビッチ(SRB)[6] 6-2/6-4

う~ん、イワノビッチ。
彼女は相当な緊張しぃなのかなぁ。
ストロークでもスウィングに本来のキレがないし、動きもいまひとつ。

東レの決勝でも、遠くの私の席にまで、彼女の緊張感が伝わってきましたし、全仏ではもうみなさん、ご存じの通り。そして今日(というか、昨日)も、まぁ、1stサービスが入らない。
それでも、ヴィーナスが相手では積極的に攻撃をしなければ、と考えてのぞんだのでしょう。立ち上がりから、ネットに詰めるなど、姿勢はうかがえましたが、1stサービスが入らなければ、これは厳しい。

ダブルフォルトにボレーミス、さらには2ndサービスを強打されて、いきなり第1セット第1ゲームをブレイクされてしまいます。

一方、百戦錬磨のヴィーナスは、第2セットを軽~くラブゲームキープ。

そして、第3ゲーム、ヴィーナスの深いショットにラリーで押されて、再びブレイクを許してしまいます。

それでも、第4ゲーム、ヴィーナスがいきなりダブルフォルト。ラリーで粘って15-30とすると、またもヴィーナスがダブルフォルトで、イワノビッチがブレイクのチャンスを掴むのですが、やはり、ラリーになると翻弄されるのはイワノビッチ。30-40からヴィーナスが3ポイント連取でキープします。

第5ゲーム、1stサービス、入らなんな~(笑)。
それでも、6度のデュース、6度の(ヴィーナスの)ブレイクポイントを凌いで、ようやくキープ(観客、拍手!)。これで少し緊張も体もほぐれてきたのか、第7ゲームでは本来のサーブやストロークに近づいてきます(それでも、フォア、バックと2本ミスして、ヴィーナスにポイント先行を許してしまうのですが)。

しかし、それではヴィーナスを破ることはできず。
第1セットはあっという間に終わってしまいました。

第2セット第1ゲーム、まだサーブが安定しない。せっかく40-30とゲームポイントにこぎつけたのに、ここでまたダブルフォルト。それでも、ヴィーナスのリターンをアウトにさせてアドバンテージを握ると、最後はクロスへのフォアハンドが決まって、キープに成功。

なのに、第3ゲームをダブルフォルトで落とすイワノビッチ。
あと、解説でも指摘されていましたが、果敢にネットに詰めるも、ポジショニングが半歩甘いんですよね。って、19歳にイチャモンつけんなっつーの。これは、今後、成長していってくれるものと期待します。

サーブもストロークも、リズムを取り戻したかのようで、でも、安定しない。
しかし、第4ゲーム、ヴィーナスのミスも手伝って、30-30とポイントが並ぶと、ラリーでねばってブレイクポイントを掴みます。ダウン・ザ・ラインへのフォアがサイドアウトになってデュースになりますが、アドバンテージを握って、今度はフォアのダウン・ザ・ライン成功!

これでストロークに躍動感が出てきたイワノビッチ、相変わらずバックのスライスをミスするシーンはありますが、パッシングをヴィーナスの正面に持って行ってミスを誘うと、最後はネットに立ちはだかるヴィーナスに対してロブでウィナーを奪って、大事なゲームをキープします。

が、やはりヴィーナスの深いストロークに押されてしまうイワノビッチは第7ゲームをブレイクされてしまう。なんとかチャンスを掴みたいイワノビッチ、第8ゲーム、2本連続いいリターンを返して0-30とポイント先行しますが、相手へのプレッシャーのかけ方を熟知しているヴィーナス。要所でいいサービスを打ち込むヴィーナス。イワノビッチは踏ん張ってデュースにしますが、せっかくオープンコートを作っても、気持ちが焦ってミスをしてしまい、アドバンテージを握れず、最後はリターンがアウトとなって、どうしてもブレイクすることができません。

あとがなくなったイワノビッチ、とにかくまずは第9ゲームをキープしなければなりません。
ここでもネットに果敢に詰めますが、ネットプレーでポイントを決めきれず、0-30とヴィーナスにリードを許してしまいます。そして、ヴィーナスのショットにタイミングが合わずにフォアがアウトになると、30-40とヴィーナスにマッチポイントが来てしまいます。

必死で食い下がってデュース3回。リターンから逆をついてクロスへフォアでウィナーを奪うと、いい1stサービスでリターンを崩して、ピンチを脱します。

しかし、ここまででした。
第10ゲーム、フォアのリターンがダウン・ザ・ラインに決まって30-30まで追いつきましたが、押されて浮いたボールをボレーされ、最後はクロスへのバックハンドを大きくアウトさせ、試合終了。力を出し切れずにSFが終了しました。

力を出し切れずに、とは書きましたが、ヴィーナスがそうさせた、というところも大きかったと思います。
ヴィーナスはサービスゲームでイワノビッチにポイントを先行されても、追いつく術をたくさん持っていましたし、イワノビッチがここから逆転できる、という雰囲気もなかったですから、ややサーブの調子は落ちているようにも見受けられましたが、安全圏内でプレーしていたという感じでした。いやぁ、本当に来ましたねぇ、ヴィーナス。

イワノビッチは、まぁ、現時点ではまだヴィーナスやエナン(ウィンブルドンではもう散ったけど/涙)と互角に戦うほどの強心臓はまだ出来上がっていないんでしょう。それに、GSのSFという舞台で、試合の入り方があまりよろしくないと、伊達さんにも指摘されました。イワノビッチの場合は、何となく、性格的に、経験していくしかないのかな、と思ったり。

それでも、全仏は決勝、ウィンブルドンはSFと、立派な成績を残しました。
彼女にとっては、タイトルは獲れなかったけれど、大きな自信になったことでしょう。USオープンも非常に期待できると思います(それに、昨年、モントリオールでのUSオープン・シリーズで優勝していますし、今年はディフェンディング・チャンピオンとしての戦いをしてもらいたいですね)。

さて、ヴィーナス。2005年以来のウィンブルドンのタイトルが、いよいよ目の前にやってきました。改めて、酒井利郎さん、すごい! ヴィーナスを優勝候補の一角だとは、まったく思っておりませんでした。ごめんなさい、ヴィーナス。ま、さすがにバルトーリを優勝候補に挙げた人はいないかと思いますが(いたらすいません)。

GS決勝、センターコート、経験も実力も充分なヴィーナスに、バルトーリがどこまで迫れるか(ノボトナ状態になることはなさそうですね、SFであれだけエナンを圧倒したのですから)。白熱した試合が観られることを期待したいと思います。

posted by takezoh |12:48 | ウィンブルドン2007 | コメント(2) | トラックバック(0)
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Re:〈ウィンブルドン〉女子シングルスSF ヴィーナス×イワノビッチ

 放送されたこちらの試合はまったくの凡戦でしたね。過去に実力がありながらメンタルに難があってなかなか優勝できないと指摘されたのがダベンポート・モーレスモ・クライシュテルス、もっと昔ならノボトナとか。イバノビッチはそちらの系統の選手なんでしょうかねぇ。う~ん……。
 ビーナスがきましたね~。こちらもかなりの予想外でした。一昨年の再現か? もし森上選手が勝ってたらどうなってたんだろう?……なんていまさら言ってもしょうがないか(笑)。僕はもう完全にバルトリ応援モードですが、意外にあっさりとビーナスが勝っちゃいそうな気も。

posted by バラージ | 2007-07-07 13:39

>バラージさんへ

 ヴィーナス×イワノビッチの試合よりも、ライブスコアのほうが気になって気になって(笑)。
 今回のイワノビッチはまだマシでしたが、全仏のときのイワノビッチはまさにノボトナを彷彿とさせるものでした(エナンを追い詰めてはいなかったですが)。ノボトナのまさかのミス連発は当時ライブで観ていましたが、こっちまで凍りつくようなプレーでした。まぁ、相手がグラフでしたし、初の決勝&相手が女王となると、そうなるもんなんでしょうか。
 いずれにしても、イワノビッチは今のところそっち系の香りがぷんぷんしますよね。ただ、今のところ、ウィリアムズ姉妹、エナンなどお姉さま方以外は同世代のライバルばっかりで、その堂盛大の選手も、セリーナ、ヴィーナス、エナンみたいな強心臓を持っているのはシャラポワぐらいしかいないことを考えると、もうちょっとすんなりGSタイトルを獲る可能性もあるのかなぁ、とは思いますが。
 いよいよ決勝ですね。やはりヴィーナス有利には違いないと思いますが、バルトリに期待したいです。

posted by takezoh | 2007-07-07 14:00

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