2007年06月26日
〈ウィブルドン〉大会1日目 WS1回戦(1)
NHK-BShiではセンターコートの第1、2試合目(男子シングルス)を放映していましたが、NHK総合では、中村藍子選手の試合と、マルチナ・ヒンギスの試合(こちらは第2セットから)を録画中継。 と、その前に、NHK-BShiでやっていた、解説陣の優勝予想はというと… 酒井さん: ヴィーナス・ウィリアムズ 注意! 伊達さん: エナン 今年こそ! 福井さん: 注目! セリーナ・ウィリアムズ&セルビア勢 酒井さんと福井さんは、優勝予想というわけではありませんでしたが、いずれにしても、女子は混戦になるという見方でしょう。確かに、男子とは違って、絶対的な存在がいないですから、誰が優勝してもおかしくない。 ちなみに、男子ではジョコビッチの名前が挙がってきませんでしたが、こちらは、ディフェンディング・チャンピオンの名前が挙がってこず。海外メディアはどういう見方をしているのかわかりませんが、モレスモにとっては余計なプレッシャーがなくていいかもしれませんね。 さて、録画中継の話に戻ります。 最初に中村選手の試合がありましたが、それよりも、先に書かなければ。
ヒンギス! 寿命が縮んだじゃないか!! あ~、危なかった。怖かった。 第1セットは実況・解説によると、20本以上ものミスをしたというヒンギス。 第2セットは先にブレイクして(確か)4-2とリード、このまま簡単にセットを獲るのかと思いきや、1ブレイクバックを許して、さらにはもうひとつブレイクを許して4-4に並ばれてしまいます。なんか、やたらとダブルフォルトが多かったなぁ、ヒンギス。それに、カバデーはレフティ、やりにくさもあったんだろうとは思いますが…。 とにかく、カバデーの5-4となった第10ゲーム、ヒンギスのサービスゲームだったのですが、最初こそポイントを先行するものの、ここで30-40とマッチポイントを握られるんですよね。 カバデーのストロークに押されるシーンもあったし、なにせ、サーブが悪い(といいつつ、ダブルフォルトのあとにエースを獲るのはさすがなんですが)。もう、アカンのとちゃうか、と、わたしゃ、半分諦めました。 そしたら! 伊達さんも、私もびっくり! 30-40からサーブ&ボレーですよ(結局、リターンがネットにかかった)。この大胆不敵な作戦(もしかすると、ヒンギスも開き直りのプレーだったかもしれませんが)。 結局、マッチポイントは2回、カバデーに握られますが、ここぞというところで、攻められても、凌ぎのショットがすんごいところに入る! まぁ、何度、TVを観て「うまい!」を口にしたことやら(凄すぎて笑ったポイントもあり)。 とにかく、この状況でヒンギスらしいプレーが連発するというのは、さすがです。 で、マッチポイントを凌いだあと、カバデーのサービスゲームを三度ブレイクすると、第12ゲームもキープして、試合はファイナルセットに入ります。 これでガックリ気落ちしたというのもあるでしょう。カバデーにミスが目立ちはじめ、第3セットはなんとベーグルでヒンギスが奪取。試合が終了しました(4-0ぐらいになるまで安心できへんかったけど/笑)。 ヒンギスはこの日、「魔の」という形容詞がつく2番コートで試合だったのですが、これについてヒンギスは「ここがチャンピオンの墓場だということは知っているけど、いままで、私はここで負けたことがないから」とコメント。だから、マッチポイントを握られたときも「自分にはそんなこと(負ける)起こらないはず」と思ったとか。全盛期の頃、エレナ・ドキッチに1回戦で破れたことがありますが、「二度と、そういうことはない」「絶対に私は負けない」とも思ったそうです。 しかし、今後、戦っていく上で不安は残ります。 というのも、やはりフィジカルは100%じゃないようです(60~70%ぐらいとのこと。完治するにはあと6~8週間かかると医者に言われているらしい)。それでもヒンギスは「どんなことがあっても、ウィンブルドンは欠場したくない」と、相当の覚悟で出場したもよう。それって、引退覚悟ってことですか? 中村選手もあまり調子がいいとは言えないので、2回戦はまだ大丈夫かもしれませんが、その後が厳しくなりそうです。とにかく、致命的な故障にならないことを祈ります。 さて、その中村選手。こちらもサーブの調子が最悪でしたね。伊達さんいわく、肩があんまり回っていないと指摘されていましたけども、立ち上がりはサーブの調子の悪さの影響か、ストロークもスーハに押され気味。なかなか中村選手らしい展開ができません。 しかし、相手のスーハも、第1セット第1ゲームこそいい1stサーブでぽんぽんとポイントを重ねてキープしましたが、試合が進むごとにどんどんサーブもストロークも落ちていく。中村選手はずいぶんこれに助けられましたね。 結局、第1セットは、第2セットをスーハがブレイクしてから、延々とブレイク合戦が続きます。どちらが先に自分のサービスゲームをキープできるか、というところだったのですが、お互い、ダブルフォルトで相手にブレイクポイントを許すなど、なかなかリズムが掴めない。 それでも、中村選手はキレずにプレーに集中していました。そして、とうとう第10ゲーム、キープに成功すると、第11ゲームをブレイク。第12ゲームもキープして、第1セットを獲りました。 第2セットに入って、1stサービスの確率も上がり、ストロークでのリズムもずいぶん良くなった中村選手。2-2と互いにキープが続きますが、スーハのサーブの入りがどんどん悪くなり、また、ストロークでのミスが増えていきます。そして、第5ゲーム、中村選手がブレイクに成功すると、3ゲーム連取(合計4ゲーム連取)。1回戦を突破しました。 ヒンギス同様、2回戦への不安は残りますが、ヒンギスとは違い、フィジカル面の問題というのではないですし、修正ポイントがはっきりしていますから、次の試合までに、しっかりと調整してもらいたいなと思います。いまのヒンギスなら、中村選手にも充分に勝機もあるでしょう。 さて、どうなるでしょうか、2回戦のヒンギス×中村選手の試合…。 では、大会1日目に終了した女子シングルスの結果と、途中になっている試合のスコアを。 ジュスティーヌ・エナン(BEL)[1] × ホルヘリナ・クラベロ(ARG)[Q] 6-3/6-0 ベラ・ドゥシェビナ(RUS) × ティミア・バクシンスキ(SUI) 6-4/7-5 ロベルタ・ヴィンチ(ITA) × アシュレイ・ハークルロード(USA) 6-2/6-1 パティ・シュナイダー(SUI)[15] × カミーユ・パン(FRA) 6-1/4-6/8-6 アリシア・モリク(AUS) × アナスタシア・ロディオノワ(RUS) 6-3/6-2 セリーナ・ウィリアムズ(USA)[7] × ロウデス・ドミンゲス・リノ(ESP) 7-5/6-0 ヒセラ・ドゥルコ(ARG) × エレーニ・ダニリドゥ(GRE) 7-5/3-6 ルーシー・サファロバ(CZE)[25] × スサナ・オンドラスコバ(CZE) 7-5/6-2 マリオン・バルトーリ(FRA)[18] × フラヴィア・ペンネッタ(ITA) 6-3/6-1 オルガ・ゴボルツォバ(BLR)[Q] × グレタ・アーン(GER) 6(5)-7 カイア・カネピ(EST) × タティアナ・マレク(GER) 6-1/6-4 シャハール・ピアー(ISR)[16] × タマリーン・タナスガーン(THA) 7-5/6-2 マルチナ・ヒンギス(SUI)[9] × ナオミ・カバデー(GBR)[W] 6(1)-7/7-5/6-0 中村藍子(JPN) × マルチナ・スーハ(SVK) 7-5/6-2 ローラ・グランヴィル(USA) × アレクサンドラ・ウォズニアック(CAN) 7-6(4)/6-3 シビル・バマー(AUT)[20] × バルバラ・レプチェンコ(UZB) 6-2/6-2 ミカエラ・クライチェク(NED)[31] × ツィポラ・オブジラー(ISR) 6-2/6(6)-7 サンドラ・クローゼル(GER) × ケイティ・オブライエン(GBR)[W] 3-5
posted by takezoh |07:33 |
ウィンブルドン2007 |
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この記事に対するコメント一覧
Re:〈ウィブルドン〉大会1日目 WS1回戦(1)
お久しぶりです。ヒンギス、ハラハラさせてくれましたねぇ(苦笑)
そうですか、やはりヒンギスはまだフィジカル面で不安を抱えていたんですか。そんな状態でも、昨日は随所に魅せるプレーをしてくれましたね。takezohさんも伊達さんもびっくりされたように、カバデーのマッチポイントでのサーブ&ボレーには自分もびっくりしました(笑)
伊達さんもおっしゃっていましたが、パワーヒッター全盛の時代にヒンギスの存在は貴重だと思います。本当に、出来ればしっかり完治した彼女のプレーを見たいところですが、ウィンブルドンの舞台は彼女にとっても、特別な存在なんでしょうねぇ…
中村さんは、ラケットを変えてからストロークで負けなくなったような気がしました。加えて、サーブが入るようになってからは安心して見ていられましたね。
2回戦は、ヒンギスとの対戦ですか。日本人選手にも頑張って欲しいのですが、個人的にはヒンギスを応援してしまうと思います(笑)
posted by shin | 2007-06-26 14:07
Re:〈ウィブルドン〉大会1日目 WS1回戦(1)
takezohさん、勝ち上がり予想もしっかり全部読ませていただきました。いつも楽しませていただき、ありがとうございますm(__)m
ほんとにヒンギスは危なかったですね。カバデーぇぇぇぇって思ってしまいました(笑)
上の1回戦の結果の中で、ドゥルコ対ダニリドゥはまだ終わってなかったと思います。(最終セットにもつれて順延だと思います。)
ボクもshinさんと同様、2回戦、中村ではなく、ヒンギスに勝ってほしいです(笑)100%ヒンギス応援で行きます。言いすぎ!?
posted by t | 2007-06-26 17:50
>shinさんへ
こんにちは、お久しぶりです。
ほんと、ドキドキ、ハラハラでしたよね。マッチポイントを握られたときは、正直、腹をくくりました。
それにしても、臀部の故障があまり完治していない状態なのがとても心配です。雨が多いと芝もすべりやすくて、足をとられて体勢を崩して、どこか痛める、ということもあるかもしれませんし(フェデラー戦は、両者とも最初は芝を気にしてプレーしていたので、観ているこっちがヒヤヒヤしました)…ヒンギスのプレーが観られるのは嬉しいのですが、非常に複雑です。
中村選手、おっしゃる通り、もしかするとラケットの具合も、立ち上がり、スーハのストロークに差し込まれていたというのもあるかもしれませんね。とにかく、リズムが悪いなかで、よく崩れず、集中力を切らさずに第1セットを獲ったなぁ、と思います。数年前なら負けていたかもしれないなぁ、経験積んでるなぁ、と思ったりしました。
私も、中村選手には申し訳ありませんが、ヒンギスに勝ってほしいと思ってますです(もちろん、中村選手が3回戦進出でも喜びますが)。
posted by takezoh | 2007-06-26 20:29
>tさんへ
こちらこそ、長ったらしい記事を読んでいただき、ありがとうございます。
本当に怖かったですねぇ、はぁ~(大きなため息)。カバデーはあんまりフットワークはよくはないものの、ヒンギスに左右に振られtても必死で拾って、ヒンギスがミスしたり、逆にカバデーがそこからウィナーを奪ったりで、ブレイクバックされる→追いつかれる→マッチポイント、の数ゲームはTV前で固まりそうでした。
カバデー、恐るべし…。
>上の1回戦の結果の中で、ドゥルコ対ダニリドゥはまだ終わってなかったと思います。(最終セットにもつれて順延だと思います。)
あ、失礼いたしました。ご指摘ありがとうございます。そして、修正しました。
みんなで100%ヒンギス応援、ということで(笑)! 中村選手、ごめんなさい…
posted by takezoh | 2007-06-26 20:39
Re:〈ウィブルドン〉大会1日目 WS1回戦(1)
ヒンギス、やばかったですねぇ。マッチポイントを握られたときには、1回戦敗退も覚悟しましたが、そこからの開き直り(?)はすごかった。あそこからあんな大胆な攻めをしたり、スーパーショットを入れてくるところはさすがです。やはり修羅場をくぐり抜けてきた元女王といったところでしょうか。一方、あと少しで大金星を逃したキャバデーは気落ちしたのか、第3セットは2人の精神状態の差がもろに表れてしまいましたね。
しかしヒンギスはこの先がちょっと思いやられます。サーブの調子は相変わらず最悪でしたし。あれなら中村選手にも勝機はありますよね。彼女もサーブが悪かったけど、それはお互い様ですから。
ヒンギス対日本人選手の対戦は、複雑な気持ちなんですが僕もやはりどちらかと言えばヒンギスに勝ってほしいと思います。中村選手には申し訳ないんですが……。ただどちらが勝つにしても4回戦(多分チャクエターゼ)までは行ってほしい。その次の3回戦で負けちゃうのは勘弁です(笑)。
posted by バラージ | 2007-06-27 00:34
Re:〈ウィブルドン〉大会1日目 WS1回戦(1)
またまた投稿すみません。ほんとにマッチポイント二つでは、あぁもうダメかぁと半分諦めました。バラージさんもおっしゃるように、ヒンギスはボクもこの先がとても心配です。フィジカルが100%でないこともそうですが、さらに悪化させて選手生命に響いたりしないかと思うと勝負以前に気が気ではないです。
とはいえ!故障を押してでも出てきた以上、中村には絶対勝ってください!格が違いすぎます。ここでアップセットは起きないでいいです。中村さん、一つ勝ってよかったじゃないですか!(笑)ヒンギスはテニスの面白さを教えてくれる貴重な選手です。いつか本当にラケットを置く日までにもう一度くらいGSタイトルをとってほしいです。(厳しいでしょうけれど。)
posted by t | 2007-06-27 19:21
>バラージさんへ
本当に、追い込まれてからヒンギスらしいプレーが連発、というのがさすがですよね。心臓バクバクでしたが、よく凌いでくれたと思います。ある意味、非常に楽しませていただきました(笑)。
2回戦の中村選手との試合、完全にヒンギスペースで進んでいましたねぇ。中村選手が気持ちで負けているような感じ(元気がなかった)で、それはそれでちょっと残念です。もっと「負けてもともと」ぐらいの気持ちでぶつかっていってほしかったです。
バマーが負けて、とりあえずクライチェク戦まではヒンギス、大丈夫でしょうか(と思いたい/笑)。
posted by takezoh | 2007-06-29 14:47
>>tさんへ
お返事遅くなって申し訳ありません。
ヒンギスのフィジカルは、私も非常に心配です。勝ち上がるための体力も必要ですし、試合中に痛めている箇所をさらに痛めないかというのも心配ですし…これから勝ち上がるごとに強い選手、というか、パワー系がどんどん増えていくので、気が気でないです。
2回戦の中村選手との試合は、まったくもって問題なかったですよね。最後のほうは中村選手も踏ん張りましたが、ヒンギスを本気にすることはできなかったような感じでした。とりあえずほっとしています(笑)。
私もヒンギスにもう1回、GSでタイトルを獲ってほしいなぁ、と思っています。全仏獲れば生涯GSになるんですが…ちょっと無理? チャンスはなくはないと思うのですが(でも、可能性は低いか…)。。。
posted by takezoh | 2007-06-29 14:51


