2007年06月09日

〈全仏オープン〉男子シングルスSF ナダル×ジョコビッチ

ラファエル・ナダル(ESP)[2] × ノヴァク・ジョコビッチ(SRB)[6] 7-5/6-4/6-2

  私は、ダビデンコよりも、ジョコビッチのほうが決勝に進める確率は高いと思っていました。でも、違いました。ナダル、あんたは、やっぱりすごいわ…。

  試合序盤は、ナダルにブレイクポイントを握られながらも、ナダルの強烈なショットに負けずに切り返して、攻めの姿勢を崩さず、キープを続け、チャンスをうかがいました。第1セット第5、7ゲームと2ブレイクダウンしても、諦めず攻め続け、渾身の力でウィナーを奪いに行く。そして第8、10ゲームをブレイクバックし、追いついて、ジョコビッチというプレーヤーがどれだけ素晴らしい選手なのかを見せてくれました。

  しかし、どれだけ巻き返しても、ナダルは屈しない。ウィナー級のボールにも追いつく。追いつくだけでなく、それをウィナーに変えてしまう。もう、どこに打ったらいいんですか!

  第1セットこそミスが少なかったジョコビッチも、試合が進むごとに、我慢してラリーしているのだろうけど、先にミスをしてしまう。同じテンションで長いラリーができなくなってしまう。

  逆にナダルは、試合が進めば進むほど、テンションを維持するどころか、相手の力(体力的にも精神的にも)を吸い取るように、パワーアップしていく。

  第1セット第10ゲームで追いついたジョコビッチでしたが、直後の第11ゲームで三度ナダルにブレイクを許し、第12ゲームはリターンを容易に許さず、1時間を越える第1セットに決着をつけました。

  第2セット、先にブレイクチャンスを掴んだのはジョコビッチでした。

  第2ゲーム、珍しくナダルがミスを連発して、0-40と3つのブレイクポイント。しかし、さすがクレー・キングのナダル。落ち着いてます。バックハンドでダウン・ザ・ラインへウィナーを奪って1ポイント凌ぐと、次のポイントでは甘くなったジョコビッチのリターンをすかさずワイドへフォアでウィナーを奪う。そして、今度はジョコビッチにミスが出て、結局、あっという間にキープです。

  第3ゲーム、逆にジョコビッチにピンチがやってきますが、まだ集中力を保っているジョコビッチ。いい1stサービスでナダルのリターンを崩すと、ナダルの走る方向の逆をついてフォアでクロスへウィナーを奪うと、最後はワイドへのサービスエースでキープ。

  ナダル×ジョコビッチも、フェデラー×ダビデンコ戦のように接戦になるのか。そう思いましたが、第7ゲームでナダルが鉄壁の守備と完璧な切り返しでブレイクに成功。第10ゲーム、ジョコビッチも粘りを見せ、長いラリーでも打ち勝ちブレイクポイントを握る場面もありましたが、ここでナダルがセンターへサービスエース。あとは強烈なフォアハンドでジョコビッチのエラーを誘うと、最後はジョコビッチがストレートへのフォアをアウトにさせるミスで、第2セットもナダルが獲ることになりました。

  ジョコビッチ、がっくりはしたかもしれませんが、それでも集中力は切れていなかったと思います。我慢もしていました。しかし、どんどんパワーアップするナダルを前に、ミスを重ねていき、第3セットはナダルに4ゲーム連取を許してしまいます。第5、7ゲームは気持ちでキープしたとでもいいましょうか。しかし、ここにきて、ナダルはもう、ブレイクチャンスさえ与えてくれることはありませんでした。

  ミスが増えるジョコビッチに対して、ミスが減り、ウィナーが増えていくナダル。やはり、ナダルは強かった。1セットは獲れるかも、と思っていたのですが、ナダルのストレート勝ち。ナダル×クレー×5セットマッチでは、まだジョコビッチも、ナダルに及ばず。まだナダルを振り切るだけの、テンションを維持するだけの体力、精神力は充分ではありませんでした。

  でも、クレーで3セットマッチなら、ジョコビッチもいつかナダルに土をつけることができるでしょう(ハードや速いサーフェスなら勝つことも多くなるでしょう)。本当に楽しみな選手です。

  一方、ナダルは、先に述べたように、試合を通してテンションを維持する、というか、試合の終盤になればなるほど体力も精神力もますます磨きがかかる。そして、フェデラー同様、欲しいところでポイントを獲ることができるテクニックと集中力。やはり、世界ナンバー1、2とそれ以下の選手には決定的な違いがあるのですね。

  ハンブルクでナダルにようやくクレーで勝ったこともありますし、フェデラーが今大会、ナダルに勝って優勝を手にするチャンスは大きいと思っていましたが、QF、SFときて、やはり、ナダルにまだまだ分があるのかも、とも思いはじめています。ヘタすると、昨年のように、第1セットは圧勝したのに、第2セットがガクンと落ちて、そのままナダルにまくられてしまう、というパターンもあるかもしれません。5セットマッチで、どれだけフェデラーが試合開始から同じテンションを保って試合にのぞめるか、それがカギになってくるのではないでしょうか。とにかく、優勝するなら、フェデラーは第1セットを獲りたいですね。

  とにもかくにも、今年もやっぱりナダル×フェデラーの決勝となりました。
  皆さんは今年の決勝、どのような予想をされますでしょうか?

posted by takezoh |09:50 | 全仏オープン2007 | コメント(6) | トラックバック(0)
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Re:〈全仏オープン〉男子シングルスSF ナダル×ジョコビッチ

決勝戦はやはりナダル対フェデラーになりましたね。SFまでのフェデラーは対戦相手には申し訳ないのですが、ナダル対策を頭に入れつつ自分のプレーの精度を上げるために頑張ってきたような気がしてなりません。ハンブルグでの神がかったような第3セット(サーフェスに関係なくフェデラーらしいプレー)を5セットマッチでできるのか、それにつきるような気がします。やっぱり普通に考えればナダル有利、ですよね。

posted by rieechan | 2007-06-09 12:01

>rieechanさんへ

 やっぱり5セットマッチと3セットマッチはかなり違いますよね。おっしゃる通り、私もフェデラーは最初からナダルとの決勝のために、そのほかの試合を戦っていたと思いますから、その成果やいかに、という感じでしょうか。非常に楽しみです。
 それでも、まだナダル優位でしょうか。う~ん、大会途中ではフェデラーが初タイトルかも、とも思っていたのですが、QF、SFのままだと、ナダルのような気がしております。

posted by takezoh | 2007-06-09 15:19

Re:〈全仏オープン〉男子シングルスSF ナダル×ジョコビッチ

 僕もビロビロ画面で見てましたが、いやナダル強すぎです。ジョコビッチも第3セットには集中力が切れちゃったみたいですね。
 決勝はいつもなら6:4ぐらいでナダル有利なんでしょうが、今は5.5:4.5ぐらいに縮まっているのではないでしょうか。それとフェデラーはナダル(とかロディックとか)相手だと一段と気合が入ってギアが上がってくるので、確率は五分五分かも?などとも思ってます。でも確かに5セットというところが問題ですよね。さてどうなりますでしょうか?

posted by バラージ | 2007-06-09 15:37

>バラージさんへ

 ハンブルクでナダルに勝ったことによって、自信というか、メンタルな部分では問題ないと思います。あとはやっぱり5セットマッチ、ナダルに負けず劣らず、テンションを保てるかなんだろうなぁ、と思っています。ギア上げ過ぎて、しりつぼみにならなければいいのですが…。
 いずれにしても、いままで以上に、フェデラーにチャンスがあるのは明確ですよね。
 そうそう、フェデラーは、今日のエナンの決勝戦、スタンドでかはわからないのですが、見ると言っていたそうです。

posted by takezoh | 2007-06-09 16:24

Re:〈全仏オープン〉男子シングルスSF ナダル×ジョコビッチ

ナダルなんてうざい

posted by テニス大好き少年 | 2007-08-13 22:21

>テニス大好き少年さんへ

 まぁ、人それぞれ好みがありますから。

posted by takezoh | 2007-08-14 01:35

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