2007年06月07日

〈全仏オープン〉女子シングルスQF

ジュスティーヌ・エナン(BEL)[1] × セリーナ・ウィリアムズ(USA)[8] 6-4/6-3

  誰もが大熱戦を予想しただろうと思われるこの試合。ふたを開ければ、あっけなくエナンのストレート勝ち。セリーナはずいぶん調子が悪かった? サーブもいまひとつでしたし。

  確かに、第1セットは、エナンが最初から攻めに攻めてポイントを奪っていったのですが、第2セットはミスも増えていましたから、巻き返すチャンスはあったはずなんですよね。事実、第2セット第1ゲームはセリーナがブレイクしましたし、これで盛り上がるか、とも思われたのですが。

  とにかく、終始、セリーナは元気がなかった(ように見えました)。第2セット第2ゲームからはミス連発で、試合後の会見でも「エナンは何もしなくても良かったんじゃないかしら」とコメントしているほど。

  エナンは相変わらず1stサービスの入りがいまひとつですが(ダブルフォルトも多い)、要所でエースを奪うあたりはさすがです。並みの選手なら、セリーナの、調子が悪いのかどうかわからないリズムに付き合わされて崩れることもあるのですが、エナンはそういうこともなく、最後まで集中力も切れずに試合を決めました。

  セリーナは立ち上がり、しきりにウェアを気にしていたのですが(ピンクのワンピースの両脇あたりがフィットしていなかったため)、採寸したときよりも、体がフィットしてきたってことなのか? ま、それが原因で試合に負けたわけじゃないでしょうが(途中、ピンか何かで止めてました)、ナイキの担当者、怒られてそうだな…

エレナ・ヤンコビッチ(SRB)[4] × ニコール・バイディソバ(CZE)[6] 6-3/7-5

  第2セット第4ゲームから試合の放映をしてくれたのですが、バイディソバは終始、攻めていました。あとがなくなった第9ゲーム(ヤンコビッチの5-4、サービング・フォー・ザ・マッチ)では、マッチポイントを凌いで、3度か4度デュースが続いて、ついにヤンコビッチをブレイク。精神面での成長を見せてくれました。

  が、次のゲームなんですよね。
  ここでさらに集中力を高めてキープできていれば、また違った結果になったことでしょう。

  もちろん、攻撃の手が緩んだわけではないのですが、ヤンコビッチの守備の良さのせいか、攻め急いだのか、ミスを連発してしまい、簡単にブレイクバックを許してしまうのです。もちろん、攻めた結果なので、仕方のないことなのですが。

  このあたりは、ヤンコビッチとの経験の差が出たでしょうか。差といっても、キャリアも、ランキングも、バイディソバとヤンコビッチにさほど差があるわけではないのですが、特に今年に入ってからは、優勝3回、QFやSFに進出することしばしばのヤンコビッチ。立て続けにエナンと死闘を繰り返していることもありますし、そういったことが彼女を試合巧者にしていっているんじゃないかと思います。

  昨年SFに進出して、大きな話題を呼んだバイディソバ。今年はそのSFの一歩手前で敗退してしまいました。しかし、負けはしたものの、サーブも非常に安定してきていますし、ストロークもどんどん精度が上がっていると思います。

  実況アナによると、バイディソバは今大会、「勝つことを学ぶ」とコメントしていたようですが、この試合からたくさん学ぶことがあったのではないかと思います。GSでは確実に成績を上げてきていますから、次に期待したいですね。

  勝ったヤンコビッチ、SFはまたまたエナンとの対戦です。
  ローラン・ギャロスのエナンは手強い相手。
  果たして、そのエナンに今度こそ、勝つことはできるでしょうか?

アナ・イワノビッチ(SRB)[7] × スベトラーナ・クズネツォワ(RUS)[3] 6-0/3-6/6-1

  クズネツォワは、明らかに立ち上がりからおかしかった。いつものクズネツォワなら、そんなミスはしないだろうというミスを連発。もちろん、イワノビッチが、最初からいい攻めを見せていたことも、ミスを連発した要因のひとつではあるのですが、何かおかしい。あっという間に第1セットが終わってしまいます。

  第2セットは、クズネツォワが本来のプレーを発揮したというよりは、イワノビッチが、第1セットの勢いを保たずに、考えすぎてミスが多くなり、クズネツォワにポイントを与えてしまったという感じです。もちろん、クズネツォワにもいいショットはたくさんありましたが。

  第3セット第3ゲームが終わったあとでしょうか。クズネツォワはトレーナーを呼び、ドクターから薬をもらって服んでいました。どうやら、腹痛を訴えていたようで、ここからしばらくは、サーブもストロークもつらそうでした。

  ただ、イワノビッチは、普通ならやりにくいところですが、いまひとつクズネツォワの調子の悪さが何なのか伝わりづらい状況だったこともあってか、自分のプレーに徹して、崩れることはありませんでした。

  解説でも、フットワークはクズネツォワ、イワノビッチにはまだフットワークに難がある、というようなことが言われていましたが、よく足も動いているようですし、大きな舞台で勝ち上がってきていることを楽しんでいるようで、ガチガチに緊張することなく、のびのびとプレーできているようです。シャラポワとの対戦、非常に楽しみです。

  あ、ちなみに、実況アナ情報によると、ロジャー・フェデラーが女子選手のなかで注目しているのは、クズネツォワだそうです。理由を知りたいなぁ。

マリア・シャラポワ(RUS)[2] × アンナ・チャクヴェタゼ(RUS)[9] 6-3/6-4

  第2セットからの放映でしたが、どうやら、シャラポワは、完全に、自分を信じて戦う、という気持ちを取り戻したようです。チャクヴェタゼもいい攻め、いい切り返しはあったのですが…。

  まだ、シャラポワ本来のサーブの威力は戻ってきていないとは思いますが、シュナイダー戦よりは威力もコースも良くなってきていると思います。当初の予想では、シャラポワはもう敗退しているはずだったのですが、意外と(第2シードではあるものの)全仏オープンのダークホース? 充分に考えられます。

  あるいは、6年前にベルギー対決が生まれたように、セルビア対決ということも考えられますが、果たして、どうなりますでしょうか。

  私の予想は、エナン×シャラポワの決勝で、エナンが3連覇達成、ということにしておきます。

posted by takezoh |14:41 | 全仏オープン2007 | コメント(4) | トラックバック(0)
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Re:〈全仏オープン〉女子シングルスQF

 僕は見てないのですが、エナン対セリーナは、「セリーナが悪かった」という話と「いや、エナンが良過ぎた(神尾米さんなど)」いう話の両方があるみたいですね。
 僕の予想もtakezohさんと同じですがどうでしょうか? そういえばエナンがベスト4の顔ぶれについて、「なんだか自分が急に年をとったような感じ」と言っていたとか。

posted by バラージ | 2007-06-07 22:24

Re:〈全仏オープン〉女子シングルスQF

 書き忘れましたが、女子ダブルスで杉山&スレボトニク組が第1シードのレイモンド&ストーサー組を破って決勝進出しましたね!

posted by バラージ | 2007-06-07 23:06

>バラージさんへ

 第1セットは確かにエナンが良すぎたという感じもしますが、第2セットはセリーナが悪かったといったところでしょうか。第2セット第2ゲーム以降は、セリーナの自滅みたいなところが目立っていたような気がします。

 しかし、シャラポワはあっさり負けましたね。レポートのエントリは明日になってしまいますが、東レではサーブの調子も最悪で途中棄権になったものの、あのときも棄権するまで完全にイワノビッチに圧倒されていましたから、シャラポワは苦手選手をひとり増やしてしまったのかも??

posted by takezoh | 2007-06-08 18:01

>>バラージさんへ(追記)

 そう! そうなんです。杉山/スレボトニク組! 素晴らしい!! 第1シードを破っての決勝進出、お見事です。ようやくいいパートナーとめぐり合えたでしょうか。これで、ダブルス生涯グランドスラムも現実的になってきたのでは。今日の決勝戦もとても楽しみです。

posted by takezoh | 2007-06-08 18:03

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