2006年07月09日

81年ぶりフランス人が優勝〈ウィンブルドン女子シングルス〉

アメリ・モレスモ、ウィンブルドン初タイトル獲得

たった今、アメリ・モレスモがウィンブルドンで初タイトルを手にしました。
オープン化してからはフランス人初、ウィンブルドン史上では1925年のスザンヌ・ランラン以来の快挙とのこと。

「(ナーバスになってしまう)昔の私じゃないでしょ」

インタビューでモレスモは答えます。

今年の全豪オープンで優勝したという事実、そしてウィンブルドンでジンクスになっていたセミファイナルの壁を越えたということが彼女に自信をもたらしたのでしょう。

一方、やはり同年の全仏オープン、ウィンブルドンと続けて優勝する難しさも再認識。
それでも第1セットだけを見れば、このままストレートでジュスティーヌ・エナン=アーデンが優勝してしまうのではないか、そう思わせるほど、エナン=アーデンのファイナルでの経験と落ち着き、そして強さを感じました。

アメリ・モレスモ vs ジュスティーヌ・エナン=アーデン 2-6/6-4/6-3

第1セット第1ゲーム、モレスモはいきなり自分のサービスゲームを落とします。
これが第1セットの流れを決定づけることになりました。

エナン=アーデンは、相手のサービスゲームでも、自分のサービスゲームでも、ラリーの切り返し、ネットへのアプローチと常に先にしかけます。反対に、モレスモは自分からしかけることも、ストロークでの主導権を握ることもなかなかできず、最終的に2つのサービスゲームをブレイクされ、第1セットを落としてしまいます。

第2セット第1ゲーム、再びモレスモのサービスゲームから。
モレスモは気持ちを切り替えて第2セットに入りました。ラブゲームでキープ。ここにモレスモの成長がよく表われていたように思います。

そして、第2ゲーム。ここが試合の流れをモレスモに渡すことになったいちばんのところだったのではないでしょうか。特に15-15になった後のエナン=アーデンのサービス。1stサービスがフォルトとなり、エナン=アーデンはスライス気味の2ndサービスをセンター方向に狙いにいきます。しかし、トスアップがうまくいかなかったのか、バランスを大きく崩してダブルフォルトとなってしまいます。ここで、エナン=アーデンはリズムを崩してしまったように思います。

その後は、最初のサービスゲームをラブゲームでキープして動きに躍動感が出てきたモレスモが、第1セットでエナン=アーデンがみせていた展開のように、先にしかけてポイントを獲っていきます。

加えて、エナン=アーデンはこの大会通して1stサービスの確率が悪かったのですが、大事な場面で1stサービスをしっかり入れて、ときにはサービスエースを獲ることができていたにも関わらず(第1セットまではそれができていました)、第2セットからまったくできなくなってしまいます。2つのサービスゲームをブレイクされただけでなく、キープしたサービスゲームも簡単にキープできない状況になってしまいました。

第3セットもその状況は変わりませんでした。
なんとかリズムを取り戻し、相手に渡ってしまった試合の流れを引き寄せようと我慢のテニスが続くエナン=アーデン。しかし、モレスモのスライスに悩まされました。第2、3セットと試合が進むにつれてミスが少しずつ増えていきます

そして、モレスモのチャンピオンシップ・ポイント。
エナン=アーデンがフォアハンドをネットにかけ、ウィンブルドン女子シングルス最後の試合の幕が下りました。

今回、エナン=アーデンにとっては残念な結果になってしまいましたが、近い将来、彼女がウィンブルドンのタイトルを手にして生涯グランドスラムを実現する可能性は充分にあると思います。

また、アメリ・モレスモは今年27歳。全豪オープンでのグランドスラム初タイトルは遅すぎる感じもありましたが、このウィンブルドン初優勝で、気力も技術も充実した時期に入ってきたように思います。この勢いと自信で、全米オープン、そして来年以降のグランドスラムでも、優勝する姿が見られるかもしれません。

兎にも角にも、モレスモ選手、おめでとうございます。

PS:女子シングルス第1シードのプレイヤーが優勝するの、久々ですよね。

posted by takezoh |01:18 | ウィンブルドン2006 | コメント(0) | トラックバック(0)
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