2007年05月14日
〈AMSローマ〉ナダル圧勝、100連勝へまっしぐら?
ラファエル・ナダル[2] × フェルナンド・ゴンサレス[6] 6-2/6-2 ゴンサレス、空回り。いや、自滅的なところもありましたか。 ナダルのサーブにタイミングがなかなか合わず、そこからラリーで優位に立てなかったのも、ゴンちゃんの空回り、強引な攻めを加速させた原因だったと思います。 解説でも指摘されていたと思いますが、逆にナダルは、昨日(ダビデンコ戦)の反省を生かして、リターンもベースラインからのショットも深く、攻撃もよりアグレッシブになっていました。 ダビデンコ戦では、ダビデンコが試合の大半、コートのなかに入ってラリーしており、ナダルはなかなかコート内に入って強打することができませんでしたが、ゴンサレス戦ではまったく反対になりました。ナダルのリターン、ストローク、どれもが深く入るため、ゴンサレスはどうしてもコートのなかに入れない。そして、ナダルにウィナーを簡単に奪われてしまう。
この状況をなんとか打破するために、無理やりフォアに回り込んでワイドへ強打するのですが、ナダルに切り返されて、逆に不利な状況を作ってしまう。 また、ゴンサレスはバックハンドの調子がいまひとつでした。ナダルがそうさせたということもあると思うのですが、ボランドリ戦ではいいスライスが打てていたのに、ナダルとの対戦では、効果的なスライスにならない。さらに、得意なはずのダウン・ザ・ラインへのバックハンドも充分な体勢に入らず、強引に持っていこうとしてミスするなど、試合を通して精彩を欠いていたなぁ、という印象です。 ナダルにしてみれば、前日、あれだけダビデンコに厳しいアングルを打たれ、コートの端から端まで走らされているので、ゴンサレスのプレイスメントは甘く感じたことでしょう(しかも、かなりベースライン後方から打ってますし)。どんどんコート内に入って、高い打点から強烈なウィナーを奪っていましたし、リターンも厳しいところへ返ってこないため、ネットに詰めてボレーで仕留めることも可能でした。 第2セット第4ゲーム、3-0とナダルに引き離されたゴンサレスが、気持ちでブレイクに成功(ほとんどのポイント、形はナダルでしたが)しましたが、あとは自分のサービスゲームをキープするのがやっと。終始ナダルには余裕が感じられました(第2セット第3ゲームの最初のポイント、ゴンサレスの強烈なワイドへのフォアハンドの、バウンドしたボールが観客席に飛び込んでいくのですが、笑顔で観客に「大丈夫?」と話しかける姿もありましたし)。 ゴンサレスも、強引でも決まりはじめると、パワーを増してくる…いわば今年の全豪の、ゾーンに入った状態のようになっていけたのでしょうが、クレーでのナダルは、それを許してくれなかった、そういうことだと思います。 前日のすごい試合を観た直後なので、ちょっと残念な決勝戦になってしまいましたが、それだけナダルが強いってことなんですよね。 これでナダルはクレーコート77連勝。なんでも、マッケンローが1983~85年に達成した、同一サーフェス連勝記録(75連勝、インドアカーペット)をも、すでに抜いているらしく…。今年もやっぱりこのまま連勝記録を伸ばすんだろうか。ハンブルクで優勝すれば、プラス5勝で82連勝。全仏で優勝すれば、さらにプラス7勝で89連勝ですか。つまり、来年にも100連勝を達成できるわけですが、かなり現実的。 しかーし、今大会、素敵なダビデンコ(笑)が、教えてくれましたね。ナダルとの戦い方を。ショットの種類の違いなんかもあるでしょうし、あそこまで厳しいアングルを連発できる選手もそうそういないと思いますから、すべての選手に当てはまるわけではないでしょうが、ヒントにはなったはず。 ちなみに、こないだジョコビッチが「クレーでは、アグレッシブにプレーすると同時に、我慢も必要だ」と言っていましたが、ダビデンコはそれもきっちりできていたなぁ。って、このエントリ、ナダルのことを書くつもりが、ついついダビデンコの話に(笑)。それだけ、ダビデンコも素晴らしかったってことです(しつこい)。 とにかく、ナダルは今季、これですでにマスターズ・シリーズ3勝目。世界ランキングはまだ2位のままですが、レースランキングではすでに1位。この優勝でまた2位のフェデラーを引き離します。明日からはじまるハンブルク、今月最終週からの全仏でさらにフェデラーに差をつける可能性は非常に大きいと思います。 それを止めるのはいったい誰なのか? あるいは、本当に止められないのか? 注目していきたいと思います。
posted by takezoh |01:34 |
テニス |
コメント(8) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/takezoh/tb_ping/517
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:〈AMSローマ〉ナダル圧勝、100連勝へまっしぐら?
あ~、コメントが消えました・・・うぅぅぅ
優勝バンザイ!
posted by あびあ | 2007-05-14 05:05
>あびあさんへ
優勝、おめでとうございます。本当に彼は20歳なんでしょうか(笑)。
posted by takezoh | 2007-05-14 13:34
Re:〈AMSローマ〉ナダル圧勝、100連勝へまっしぐら?
ナダル君、優勝おめでとう!
今大会はずっと体調が悪かったみたいですが、それにもかかわらず圧倒的な強さで優勝してしまうとは、クレーキングの座はしばらく安泰ですね。
準決勝は見れなかったのですが、そんなに素晴らしいダビデンコ、見たかったな。ハイライトシーンだけでもすごい試合だったことがわかりました。全仏も期待できそう。
posted by 美咲 | 2007-05-14 16:52
Re:〈AMSローマ〉ナダル圧勝、100連勝へまっしぐら?
ナダル、凄いですねえ。
このナダルをクレーで倒せる選手となると、フェデラーでも苦しい。10年前に全仏で優勝したときのクエルテンとか7年前に全米で優勝したときのサフィンみたいに、何年かに一回という大爆発とかち合わない限りは負けないんじゃないですかねえ。
結局は芝でのサンプラスと一緒で自己の衰え以上の強敵っていないような気もします。
posted by 西久保 | 2007-05-14 19:55
>美咲さんへ
ナダル君の背中をパカッとあけると、100時間耐久バッテリーとかが入っていて、ベンチでちゅーっと食べている食べ物ですぐにフル充電されるようになってるんですよ、きっと…なんてことを試合を見ながらずっと考えていました(笑)。多少調子が悪くても、ほぼ危なげなく圧勝&優勝してしまうわけですから、やっぱりまだまだ連勝記録は更新し続けそうですよね。ダビデンコもあれだけ押したにも関わらず、結局、勝てなかったですから。
ハンブルクも全仏も、このまま持って行ってしまいそうです。
posted by takezoh | 2007-05-14 21:09
>西久保さんへ
確かに、彼自身が落ちてこない限りは、彼を倒すすべは無いようにも思えてきました。しかもまだ20歳ですし、ケガという心配はあっても、まだまだ衰えとは無縁でしょうから、ナダル2号のような選手が突発的にでも出てこない限りは、なかなかナダルの壁を突破するのは難しそうですよね。
posted by takezoh | 2007-05-14 21:13
Re:〈AMSローマ〉ナダル圧勝、100連勝へまっしぐら?
いやもうナダル強すぎです。ゴンザレスは相手が悪かった。誰も彼を止められないのでしょうか?
テニス誌には、フェデラーがナダルに勝つためには、ロングラリーに持ち込ませず、ハードコートで戦うときのように早いペースで攻撃していくことが必要、と書かれてました。去年の全仏決勝の第1セットを見ていると、フェデラーが勝つ確率は決して低くはないと思うのですが、現在の不調を見ているとやはり不安です。
posted by バラージ | 2007-05-14 23:42
>バラージさんへ
マッケンローも、フェデラーがナダルにクレーで勝つためには、もっとネットに出るなり、早い展開が必要だと言っていました。フェデラーでも長いラリーで根負けしてますもんね…。でも、ストロークの調子やサーブの調子自体が悪いっぽいので(映像を見ていないのでいまひとつよくわかってないのですが)、まずは自分のリズムを戻すことが必要なのかも?? なんだかんだいって、今のところ、やっぱりナダルを倒す一番手はフェデラーでしょうから、なんとか調子を取り戻してもらいたいと思います。
posted by takezoh | 2007-05-15 00:25


