2007年04月05日
ソニー・エリクソン・オープンをざっと振り返る ~男子S編 その3~
では、ボトムハーフ(というか、ジョコビッチ×マレー)。 インディアン・ウェルズでラファエル・ナダルが優勝したことにより、今大会、ナダルが優勝候補として名乗りをあげていましたが、個人的には、2大会連続ハードコートで優勝というのはちょっと難しいかな、と思っていました。 というのも、ハードコートでも充分に勝てるというのは証明してくれましたが、まだハードでは確実にポイントを与えてしまう(というか、ウィナーを奪われてしまう)穴があるから。フォアに回り込まれてクロスのアングルへ叩かれると(あるいは、フォアのダウン・ザ・ライン、ま、結果的に同じところへのボールになるのですが、そこへ早いタイミングで叩かれると)、ほぼ、間違いなくポイントを獲られてしまう。 IWの決勝でも、ノヴァク・ジョコビッチが終盤、水を得た魚のように、ガンガンにそこを攻め立てて、あわやファイナルセットへもつれ込むか? という様相になっていましたし、マイアミでのジョコビッチ×ナダル戦は観ていないのですが、おそらく、今大会のジョコビッチの準決勝、決勝での調子を見ている限りは、これがかなり成功していたんじゃないかと想像します(実際、どうだったのでしょうか? 違ってたらすいません)。
ここをどう切り返せるようになるか、そうならないよう、どう防げるかで、ナダルはもっとハードコートでも成績を残すようになるんだろうなぁ、とか、そうなったらさらに怖い存在になるなぁ、とか思っているのですが、どうでしょうか。 あと、全豪のナダル×アンディ・マレーで、マレーがやたらとナダルのバックハンド側の浅いところにドロップショットを放ち、ポイントを奪っていたと記憶しておりますが、ジョコビッチもこのドロップショット、得意ですよね(決勝も多用していました)。ドロップショットの使い方、対策はクレーを得意とするナダル、追いつけばカウンターで逆にナダルがポイントを奪うこともありますので上記の穴ほどは大きくないと思いますが、このあたりも、ハードコートでのナダルの課題のひとつなのかも、と思ったりします。 ちゃうわ! という方、ぜひ、ご指摘ください。 で、今回はQFでナダルとジョコビッチが激突。6-3/6-4でジョコビッチがストレート勝ちをすることになりました。今大会のジョコビッチは、完勝ばっかりだったんじゃないでしょうか。決勝レポは別でエントリしますが、マレー戦! まぁ、SFのマレーは最悪でした。おそらく、彼の試合を観たなかでも、一番悪いプレーだったと思います(あとで、マレーの記者会見をチェックしたら、本人も、ATPツアーに出るようになって、最も悪いプレーだったと言っているようです)。ブラット・ギルバートは終始、首を横に振ってました(なかば、呆れ気味? 負けは早々に覚悟していたと思います)。逆にこの日のジョコビッチは冴えていた。決勝よりも冴えていたと思います。 何が冴えていたかって、ドロップショットも見事だったのですが、マレーに攻められても(そういったシーンは少なかったのですが)、どこにどう切り返せば形勢逆転できるかという瞬時の判断。そして、その通り、1本で主導権を握り返して、ポイントを奪っていたこと(それができる技術、引き出しがあるってのがすごいわけですが)。また、1発ではウィナーにならないボールを放ったときのポジショニングが非常に良かった(このポジショニングは決勝でも健在だったと思います)。 この二人の対照的な調子の差が、6-1/6-0というスコアに如実に表われてしまったと思います(マレーは第1セット第2ゲーム、自分の最初のサービスゲームをキープしてから、1ゲームも獲れずに終わりました)。 とにかく、マレーは特にバックハンドのストロークミスが目立ちました。1stもあまり入らず。彼自身も語っているように、自分のサービスゲームを有利に展開するために、リターンゲームで相手にプレッシャーをかけるのがマレーのスタイルなのですが、それらしいプレーが見られたのは第2セット第2ゲーム(ジョコビッチのサービスゲーム)だけだったと思います。40-0とさくさくジョコビッチにゲームポイントを獲られるのですが、そこからいいリターンでポイントに繋げ、40-30とあと一歩のところまで追いつくんですよね。しかも、ジョコビッチがミスをしてくれてデュースにもつれ込んだのですが、ブレイクチャンスは奪えず。 マレーは立ち上がりから調子悪さ全開だったせいか、集中力にも欠けていたと思います。最初は足首がまだ良くないのか? とも思ったのですが、SFまで勝ち進んだことを考えると、そこが問題ではなく、やはり単に調子が悪かったということなのでしょう。自分のプレーに納得のいかないマレーはいつも以上に言葉を吐いていました(で、ときおりギルバート・コーチのほうを見るのですが…)。 ジョコビッチとマレーは今後もいいライバル関係にあると思っているので、今度はもっと白熱した試合が観たい! というか、彼らの試合は常に白熱したものであってほしい(お互いと戦うときは、レベルが1段上がる感じの試合が観たい)。 ま、まだ二人とも19歳ですし、マレーだけでなく、ジョコビッチも壁に何度もぶち当たることがあるでしょう。今回の試合は、マレーには残念でしたが、とにかくお互い切磋琢磨して、頑張ってもらいたいなぁ、と思った試合でございました。
posted by takezoh |09:05 |
テニス |
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Re:ソニー・エリクソン・オープンをざっと振り返る ~男子S編 その3~
こんにちは。
マレー君をご贔屓にしている私は、この試合とても楽しみにしていたんです。
えぇ、ばっちり試合観ましたとも…
結果は…マレー君にちょっと失望…
まぁ、まだ若いですし、修行して出直してきてください!
posted by すずの娘 | 2007-04-06 00:38
Re:ソニー・エリクソン・オープンをざっと振り返る ~男子S編 その3~
ナダルはやっぱりハードではここまでじゃないかと。ハードコートでの試合が続くと、古傷が痛むらしいです。練習しすぎれば怪我、しなければ上達しないし、困ったもんです。ロディックだって身体痛めてますし、身体に優しいハードコートって開発できないのでしょうかねぇ。なんかそういう事は日本が得意そうなので、是非開発してナダルを呼んでください(笑)
今年はジョコビッチの年になるんでしょうか?何とかクレイの王者の座はナダルに守って欲しいですが、なんだかちょっと不安になって来ました。ジョコに全仏取られたら泣きます!そんなんだったらフェデラーに取られた方がましかなぁと。全仏決勝がジョコ対ナダルでナダルが勝つって言うのが理想ですけどね。どこかで読んだのですが、ジョコって相手の選手が次どこに動くかわかるらしいです(本人談)恐ろしい奴が現れたもんだ。
posted by あびあ | 2007-04-06 04:13
>すずの娘さんへ
ここ1年でぐんぐん良くなってきていただけに、あの試合のマレーは本当に残念でしたよね。ジョコビッチとは互角に戦える、あるいは勝てる実力があるはずなのに、どうしちゃったんでしょうか。まぁ、ジョコビッチは確かに冴えていましたが、なんだか、マレーが自滅していた感じも強かったですよね。
それでもこんなところで終わる選手じゃないですし(まだ19歳ですし)、こうやって山あり谷ありで、数年後にはトップ10(いや、トップ5?)常連になってもらいたいですよね。
posted by takezoh | 2007-04-06 08:19
>あびあさんへ
あらら、そんなこと言ってしまっていいのでしょうか(笑)。サーブもポジショニングも良くなってきているのに…。ナダルの場合はすでに完成された感じがあるので伸びしろが小さいように思いますが(特に他の若手と比べると)、それでも一番苦手であろうハードで結果を伸ばしていますから、まだまだわからないか、と。
でも、ハードコートで足なんかへの負担は相当あるでしょうから、このあたりの技術(?)の改善は必要かも?? がっつり練習するというよりは、質の高い練習にシフトしていくのもひとつの方法かもしれませんよね。
よく考えれば、ハードが得意なロディックでも、カラダに負担かかりそうなプレーに見えて、ここまで大きな怪我(ツアーを1年ぐらい休むような怪我)はしていないと思うのですが(ですよね?)、それはやっぱりハード育ちなだけに、体の使い方を習得しているということなのでしょうか。
ナダルは引退まであと10年はあるでありましょうから、これからもっと体への負担のない練習やプレーというのを得ていくのかもしれません。ここで「もうここまで」とファンが言っちゃだめですよ(笑)。これからが楽しみなんですから!
今年はジョコビッチなんでしょうかねぇ。ただ、GSは5セットマッチが2週間続きますから、全仏含め、そうそう簡単には優勝できないと思います(勢いが必要)。特に全仏は本当にハードですから。その点、ナダルのフィットネス、タフさは若手のなかでも別格でしょう。ジョコビッチ、全仏もあるかも、なんて書きましたけど、でも、カニャスとの決勝、やっぱり(第2セットの長い長いゲームのあと)相当の疲労があったと思います。そこを気持ちで乗り切ったところもありますから、フィットネスはまだ完成されていないと思います。
それを考えると、果たして全仏を最後まで乗り切れるかと言えば、難しいんじゃないかなぁ、と。ストレートで簡単に勝ち上がっていけるわけではないでしょうし、タフなクレーコーター、いっぱいいますから(ベテランでも)。ジョコビッチのこれから一番の課題かも、なんて考えております。
しかし、ジョコビッチのあのポジショニングの妙、読みは素晴らしいと思います。そうですか、相手の動きがわかっちゃいますか。さすが天才といわれるだけあります。ちなみに、フォアはフェデラーなんかのしなやかさと比較されるようですが、個人的にはフォアもバックもサフィン型だと思っております。
posted by takezoh | 2007-04-06 08:38


