2007年03月17日

〈パシフィック・ライフ・オープン〉女子シングルス準決勝

  この日のインディアン・ウェルズの会場、華氏100度!
  いまだに摂氏と華氏をすぐに変換できないのですが(マイル表示も相変わらず苦手です)、華氏100度摂氏になおすと37.8度。うへ~、37.8度って歩いているだけでも相当な暑さだと思うのですが、その気温のなかで試合なんて、死にそうですな。

  関東なんて、今日はむちゃくちゃ寒かったですよ。今朝から仕事で千葉に出かけていたのですが、六本木方面から来た仕事仲間いわく、六本木ヒルズ付近で雪がちらついていたとか? 本当ですか?

  それはさておき、女子の準決勝。どちらもファイナルセットにまでもつれる試合になったようです。

ダニエラ・ハンチュコワ[14] × ナ・リー[12] 7-5/4-6/6-1

  第1セットも第2セットも、どちらも最後の最後で相手のサービスゲームを破ってセットを獲るという内容だったようです。特に、リーのほうは、第2セット第10ゲームをラブゲームでブレイク。このままのリーが流れを引き寄せるかというような展開ですが、まったくそうではありませんでした。

  第3セットに入ると、ハンチュコワは4ゲームを連取して、一気にリーを突き放します。リーは第5ゲームをキープするものの、ハンチュコワの5-1となった第7ゲーム、2本連続ダブルフォルト。ゲームを手放すと同時に、試合もハンチュコワに譲ることになったそうです。

  ハンチュコワは試合後、「今日はとても暑くて、コンディションはとても厳しい状況だったから、タフな試合だった」とコメント。しかし、先日の、ファイナルセットにもつれたら、フィジカル的に自分のほうが有利だと感じていた、というようなコメントにもあるように、この日のハンチュコワも体力的にまったく問題なし。「コートに立てば、さらに調子がいいと感じた」のだそう。

  さらにハンチュコワは、「第3セットの最初の2、3ゲームは特に重要だと思っていたから、余計な体力を使わないように、ポイント間はエネルギーをセーブしていた。とにかく賢くプレーしなければ、と思っていたのよ」と語ります。「第3セット、キレがあると感じていた。ものすごくいい感じだった。それが精神的にも助けになった。勝つために、どうあろうともこの調子をキープできるんだというふうに感じられたから」。

  一方、リーは疲れが出ていたようです。「とにかくウィナーを奪いたいという気持ちがあった。というのも、長くラリーにはしたくなかったから。そのために、ミスをたくさんしてしまった。逆に彼女はまったくミスがなかったわ」とコメントしているのですが、この日の気温に関わらず、フィジカルに自信があり、メンタルにもいい影響を与えていたハンチュコワとは対照的で、それが第3セットの一方的な展開を生み出したことがよくわかりますよね。

  あ、ちなみに、第2セットと第3セットの間には、10分間のヒート・ブレイクがあったようです。

  リーはこの中断の際、ゴルフカートに座り、スポーツ飲料をたくさん飲んだそうですが、それでも、その後コートに戻ったときには、足がとても重く感じて、ジャンプしたり、ハンチュコワのビッグサーブをリターンできないほどだったとのこと。そして、ハンチュコワのほうは、ウェアを着替えて、たっぷりと水分を摂り、バナナを食べたそうで、体力の回復につとめ、とにかく余計なことは考えないでおこうとしたそうです。

  ハンチュコワは2002年のこの大会で、WTAツアー初優勝を飾っています。これが彼女の唯一のWTAタイトル。しかし、その後、この大会ではQFにさえ進めない状況が続いていました。

  明日は今大会で久々の決勝の舞台となります。決勝について彼女は、「ここは私にとってとても特別な場所。また決勝の舞台に戻って来られて素晴らしい気分。だから、楽しんでやるつもりよ」とコメント。

  また、その2002年のタイトルのときから、自分は成長している、と言います。「テニスでだけでなく、人生においても、たくさんのことを学んで、大人になったと思う。試合では、たとえ100%のプレーができなくても、勝つことができるようになった。80%のプレーでも、どうやって勝てばいいのかが分かったの。もし調子が良くなくても、相手がどれだけいいプレーをしても、勝つ方法がある。もっと若かった頃は、いつも、あらゆる部分で自分を貫き、完璧であろうと思っていたけれど、いつもそうする必要はないんだということがわかったわ」。

  いやぁ、これはハンチュコワ、いけるかも?


スベトラーナ・クズネツォワ[2] × シビル・バマー[33] 6(5)-7/6-4/6-1

  こちらも長い試合をしたようですね。特に第1セット。バマー、すごい!

  第1セットは72分にも及ぶ戦いだったそうです。
  バマーがクズネツォワからゲームを奪ったのは第11ゲーム。6-5とリードしてサービング・フォー・ザ・セットに入るのですが、クズネツォワに4度もセットポイントを凌がれ、ブレイクバックを許します。

  それでも、タイブレークもバマーがポイントを先行、6-2と差を広げてまたもセットポイントを握りますが、ここでも決め切れません。クズネツォワが3ポイントを連取、6-5とされます。しかし、8度めのセットポイントでようやくバマーがポイントを決めて、第1セットを奪います。

  バマーは第2セットに入っても、クズネツォワを苦しめます。しかし、クズネツォワは「今日の試合はタフだった。それでも、“チャンスがあったのに逃してしまったけれど、まだ試合は続いている。まだ自分には1セット残されている。また仕切り直しをすればいいのよ”と自分に言い聞かせたわ」とコメントしている通り、巻き返しをはかります。第2セット第5ゲームをクズネツォワがブレイクすると、もう、そこから一気にクズネツォワに流れが傾いたそうです。

  「立ち上がりから少し緊張していて、第1セットではいくつかダブルフォルトをしてしまった。自分のプレーができなかった。だけど、第2セットまではそれほど悪いプレーをしたわけではなかった。ただ、彼女の第3セットでのプレーが素晴らしかったのよ」とバマー。

  緊張していたのに、クズネツォワに食い下がって、先にブレイクして、セットも奪取。第2セットでも流れはバマーにあったということは、バマーの強さは本物になってきたということでしょうか。それでも、さすがクズネツォワですね。メンタルも強くなってきたようですし、トップランカーとしての貫禄が出てきたのでしょう。

  バマーは残念でしたが、これから注目したい選手ですね。


  さて、これで決勝はクズネツォワ×ハンチュコワとなりました。

  クズネツォワとハンチュコワの対戦成績は、クズネツォワの5勝2敗。ハンチュコワがクズネツォワに勝てていたのはインドアでの2勝です。

  クズネツォワは「インドアでの彼女のほうが危険な相手ね。だけど、彼女のレベルはまた上がってきているし、プレーも良くなっている。彼女との対戦をとても楽しみにしているわ。彼女との戦い方はわかっているけれど、彼女は今、とても調子がいいから、とてもタフな試合になるでしょう」と決勝についてコメントしていますが、果たして、どちらに軍配が上がるでしょうか? どちらとも、メンタル、フィジカル、プレーも充実しているようですし、面白い決勝が見られるのではないでしょうか。

posted by takezoh |23:59 | テニス | コメント(4) | トラックバック(0)
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Re:〈パシフィック・ライフ・オープン〉女子シングルス準決勝

タケゾウさん、こんにちは。ホント、今日の東京は凍えるような寒さでした・・・37.8度のインディアンウェルズの女子はどちらも文字通り熱い試合になったみたいですね!

それにしてもハンチュコワがこんなにフィジカルの強い選手だとは思いませんでした。リ・ナは大きな壁になると思ったんですけど、最後はフィジカルの差が出たんですね。彼女には「全てが綺麗にまとまりすぎている」ような印象があったんですが、どうやらメンタル面の成長が最近の飛躍に大きく関係してるようで。個人的にはキリレンコにも同じような印象があるんで、ファンとしては彼女にもそろそろブレイクしてほしいんですが・・・
クズネツォワは強敵ですけど、今のハンチュコワならチャンスは大いにあると思います。ここまでヒンギス、ペール、リ・ナと、パワーだけではない素晴らしい選手ばかりを倒してきたわけですから、そうとう自信もついていると思います。ぜひ2つ目のタイトルを獲ってほしいです!

posted by れも | 2007-03-18 02:08

>れもさんへ

 いや、本当に寒かったです。真冬の格好で出かけました。インディアン・ウェルズの気温が羨ましいです(選手に怒られそう/汗)。

 私もハンチュコワとキリレンコは、イメージかぶります。このタイプの選手は、経験が躍進に大きく左右するということなのでしょうか。今回、ハンチュコワはメンタルもフィジカルも充実しているようで、(映像は見ていないものの、インタビューやニュースから)積み重ねた経験が、一気に彼女を強い選手に押し上げたという印象で、非常にインパクトのある勝ち上がりだったと思います。

 ほんと、私もこんなにフィジカルの強い選手だとは思っていませんでした(細いので)。でも、きっとフィットネスにもしっかり取り組んでいるんでしょうね。我々テニスファンには見えないところの努力が実を結んだということなのかもしれません。

 キリレンコ、私ももっと頑張ってもらいたいと思います。ハンチュコワの成長があるので、彼女もそういうふうになるという妄想をしておくことにします(笑)。

 ハンチュコワに勝ってもらいたいとも思うのですが、クズネツォワ、応援の少なさそうなので(?)、私はクズネツォワを応援することにいたしまする。

posted by takezoh | 2007-03-18 02:30

Re:〈パシフィック・ライフ・オープン〉女子シングルス準決勝

 ハンチュコワ、優勝おめでとう! ヒンギス、ゴロヴァン、バンマーと応援してる選手のほうがことごとく負けていたのでちょっと不安でしたが(笑)、不調の時期を乗り越えてよくがんばりましたね。こういうプレイを持続できれば、またトップ10に戻ってくることも夢ではないと思います。
 アジアナンバー1の李[女那]も、ママさん選手バンマーも、これからもがんばってください。
 クズネツォワ、確かに地味なんですよね……(そしてペトロワも)。僕も正直言っていまいち印象が薄いです。申し訳ないんですが。

posted by バラージ | 2007-03-18 19:54

>バラージさんへ

 確かに、ペトロワもクズネツォワも地味ですね・・・。やはり、GSでコンスタントに活躍しないと、なかなか印象としては薄くなってしまうかもしれません(ま、クズネツォワはひとつタイトルを持っていますが)。
 しかし、それにしてもハンチュコワは、今大会、最初から最後まで非常に良かったみたいですよね。メンタルも充実しているようですし、これからの活躍、楽しみです。
 ナ・リーもまだまだ伸びそうですし、バマーも頑張ってほしい。エナンやモレスモ(クライシュテルスは引退するので名前は入れない)がいますし、シャラポワも不調とはいえ、このままでは終わらないでしょうから、女子の新しい絶対的な女王はまだまだ出そうにないかも??

posted by takezoh | 2007-03-18 20:50

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