2006年07月06日
フェデラーvsアンチッチ
「隙がありません!」
実況の言葉は、まさに現在のフェデラーを象徴する。
これ以上にフェデラーのプレイをひと言で表現する言葉はあるだろうか。
ロジャー・フェデラー vs マリオ・アンチッチ 6-4/6-4/6-4
この試合、アンチッチが悪かったわけではない。確かに序盤から1stサービスの確率は悪かったものの、お互いのサービスゲームではウィナーの奪い合い。非常に見ごたえのある内容を両者とも展開していたと思う。
しかし、フェデラーのサービスゲームで連続してポイントを奪えない。1つ奪っても、その次にはサービスエースや鋭いショットでウィナーを確実にとってくる。アンチッチがどれだけ角度をつけてサイドラインいっぱいにウィナー級のショットを打ち込んでも、フェデラーはいとも簡単に切り返してくるのだ。
それでもアンチッチは善戦した。
2度の長い中断があり、しかもチャンスの少ないなかで、アンチッチも力を出し切った。
第3セット、アンチッチいきなりサービスをブレイクされ、そしてフェデラーは淡々と自分のサービスゲームをキープしていく。ゲームカウントを0-3とされてしまったアンチッチ。フェデラーが4回戦までに戦ってきた相手と同じ状態になってしまうのか。そう思ったフェデラーのサービスゲーム、第4ゲーム。アンチッチは集中力を切らさなかった。デュースからフォアハンドでウィナーを奪うと、しっかりとサービスリターンをしてフェデラーのミスを誘い、この1チャンスをものにした。 しかし、ゲームカウント5-4と追い詰められた第10ゲーム(フェデラーのサービスゲーム)。40-0とされながらも40-30まで粘ったアンチッチだったが、最後はサービスエースを決められ、ウィンブルドンをQFで去ることになってしまった。 フェデラーに勝利するには、100%の力を出し切るだけでは難しい。 120%でも五分五かもしれない。 技術、戦略、精神力、すべてでフェデラーのレベルを上回るか、少なくともそのうちの2つは上回らなければ勝つことはできないのか? もういちど言うが、アンチッチは決して悪いプレイをしたわけではない。 この試合はフェデラーのここまでの試合のなかで、一番見ごたえのある試合だったように思う。 しかし、それはフェデラーの4連覇が見えてきた試合でもあった。
posted by takezoh |01:39 |
ウィンブルドン2006 |
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