2007年02月23日

マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

  昨日、オール・イングランド・クラブ(ウィンブルドン主催者)が緊急ミーティングを開き、120年の歴史を破る決定を発表したとのこと。すでに日本でも、「ウィンブルドンの賞金額がようやく男女同額になった」というニュースが流れていますが、この決定にはジョン・マッケンローの後押しがあったようです(EUROSPORT.comのニュースを読みました)。

  ニュースによると、マッケンローは、男女の賞金額が同額になることは遅すぎたぐらいだと思っていたそうで、彼はデイリー・テレグラフに「男女が同じトーナメントでプレーしているのに、賞金額に差があるなんてバカげている。世間一般を例にとっても、男女平等に賞金が支払われているじゃないか」と語っています。

  WTAは以前、他のグランドスラム3大会では男女同額賞金となっているのに、ウィンブルドンはいまだ「ヴィクトリア王朝時代の考え方」しかできないと批判しつつも、女子が3セットマッチである一方、男子は(GSでは)5セットマッチを戦っていることを理由に、なかなか強い態度に出られなかったもよう。

  しかし、マッケンローは、この3セットだろうが5セットだろうが関係ない、セット数より質(プレーそのもの、ということでしょう)に対して賞金は支払われるべきだと述べています。さらに、「確かに、男子はGSで5セットを戦うし、それは常に議論になっていた。だけど僕は、3時間もの退屈な映画をたくさん観てきただけじゃなく、90分の素晴らしい映画だってたくさん観てきたけどね」とコメント。さすが、マッケンロー、上手いこと言いますな。

  ウィンブルドンが伝統を守るというのは、ある面で素晴らしいことだと思います。例えば、プレーするときには白を基調としたウェアじゃなければいけないというような部分は、これからも続いていっていい伝統だと思います。

  とはいっても、私個人としては、今年もまだホークアイは採用しないような気がしているのですが(本当か? プレッシャーは相当なものでしょうから、意外とあっさり採用したりして)、それもひとつの伝統であり、(ウィンブルドンが考える)テニスの本質の表われだと思いますので、頑なにその伝統を守り続けるのもいいことなんじゃないでしょうか。

  ただ、賞金額の差は「伝統」と言うにはちょっと違うような気がしていましたので、今回の発表には、やっとかよ、という突っ込みを入れたいと思います(笑)。

posted by takezoh |02:34 | テニス | コメント(17) | トラックバック(0)
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Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

わたしはあんまり今回の決定賛成できないです。ちなみにハースは反対、BBCの掲示板でもどっちかというと反対が多いような気がします。正社員とパートが同じ給料もらうわけにはいかない、なんて意見もありましたね。(笑)賞金同額にするんなら、女子を5セットまたは男子が3セットと言うんならわたしは賛成です。
「女子のほうがラリーが続くから面白いとおもわれている。男子は(決まるのが)早すぎるんだろうね」とはフィッシュ選手のコメント。人気で判断されているとしたら、それもいやですね。今の女子の試合が男子より勝って面白いとはわたしは全然思わないので。

posted by ちーこ | 2007-02-23 08:14

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

うーん難しいところですね。正社員とパートってのは極端な意見だと思いますし。一方、時間より質、というマッケンローという意見にも共感できます。
でも男子が5セットフルに戦う姿を見ると、賞金同額は気の毒だなあって気になっちゃうんですよね。(これだけやってギャラ一緒!)ってどこかの芸人さんの台詞みたいですが(笑)
なら男子も3セットに、という意見もありそうですが、個人的に四大大会は5セットマッチ希望です。それくらい格があって他と違う大会があってもいいと思うので。

posted by momo | 2007-02-23 13:14

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

なかなか興味深い話ですね

私が思うに女子と男子では周りが求めているものに違いがあるように思えます。そうなると「質」という問題になるわけですが、女子は女子でいいところがあるわけだから、今回の決定には賛成です。男女に違いがあるのは観戦する上で楽しいかと思います。

posted by Kent | 2007-02-23 20:37

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

わたしが反対する理由の一つに、マッケンロウの発言に納得がいかないせいもあります。男子と女子どちらも等しく面白いゲームをしているなら、やはり5セットマッチ戦っている方に報酬を多くやりたくなります。彼の言い方だと「女子の方が男子より面白い」というニュアンスにも聞こえます。女子は男子に比べてオフコートの収入が増えてますね。ウエアの影響もあってか、他の競技に比べて、女子は競技以外のところの注目度が高いように思います。男子は競技中心で収入を得ていて、実際会場でより集客しているのは女子より男子だ多利することも少なくありません。
そういう点でも、せめてウインブルドンだけは世に迎合してほしくなかたな、というのが率直な感想。

posted by ちーこ | 2007-02-23 21:30

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

ちーこサンの言いたいことは分かります。確かに女子は競技以外のところの注目度は高いですね。男子であれば、単にカッコいいだけでは注目されませんもの。
ただ、女子の場合も競技以外の部分で注目されているのは、ごく一部の美人選手だけじゃないかとは思いますが。(そしてその傾向が特に強いのは日本・・・?)

posted by momo | 2007-02-23 21:50

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

難しい問題ですね^^;
私は賛成。
男子の試合が長いとか、女子のユニフォームがどうとかの問題ではなく、単純に「当たり前」だと思うからw
男女どちらの試合も見ごたえある試合、そうでない試合。。。色々ありますしね。
女子が5セットの試合は無理でしょ(笑)
男子の試合が3セットになるのは反対!
momoさんの意見と同じです。
マスターズシリーズのファイナルが3セットマッチになったら。。。倒れます^^;

posted by ぱふ♪ | 2007-02-23 22:15

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

>ぱふさん
逆にわたしは単純にあたり前に差があってもおかしくないと思ぅてますが、それでは議論にならないですね。(笑)
わたしの場合「試合でり結果を出そうと必死に頑張っている人」により声援を送りたくなっちゃうんです。感情的なものですね。

posted by ちーこ | 2007-02-23 22:43

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

また難しい問題に、たくさんのコメントが・・・
実はあんまり女子テニス見ないんですよね。男子テニス見てる方が楽しいので。グランドスラムは男女ともに見ますが・・・5セットと3セットで賞金が同じ、なんとなく賛成できかねます。
プレーの質について言い始めたら優勝賞金ではなく相撲のように懸賞金にしたら?楽しかった試合に一票!みたいな。あ~極論でした。

posted by rieechan | 2007-02-24 14:41

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

実際試合を見に行った事がないのですが、女子の試合と男子の試合チケット代に差はあるのでしょうか?女子を見るほうが安いって言うならあれですけど、料金同じなら賞金も同じでいいとか?

あまり普段使用していない脳みそを使って考えてみました・・・

posted by あびあ | 2007-02-25 00:49

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

四大大会の場合、男女の試合もシングルス・ダブルスの試合も一緒に行われますので「男子の試合だけ・女子の試合だけ観戦」というチケットは無いのではないでしょうか。
そして通常のツアーの男子だけの大会、女子だけの大会の場合は、チケット代はそれぞれの大会によるものでしょうから「男女による差」とは言えませんよね。
なので、チケット代による比較は難しいと思います。

あと、例えばバレーボールは男女とも同じセット数ですしマラソンも同じ距離。それを考えると、同額って、心情的にちょっと引っ掛かります。
もちろん、だからと言ってテニスの大会で「女子も5セットに」なんて無茶を言ってるわけではないですが。

posted by momo | 2007-02-25 01:14

>皆さま

 お返事が遅くなり、申し訳ありません。ご意見、ありがとうございます。本来なら、おひとりずつにコメントをお返しするべきなのですが、私がコメントを返す前に話が進んでしまっているようなので、まとめてお返しすること、ご了承ください。

 その他競技との比較やセット数の問題などがありますが、他の競技と比べるわけにはなかなかいかないのがテニス特有のものだと思います。テニスは、メンバー交代が可能な団体競技や、個人競技でスコアやタイムを競うものとは違いますので。また、そもそも3セット、5セットの違いは男女の筋力や体力差からくるものだと思います。だからこそプレーの質(技術やメンタル的なところ)が問われるのではないでしょうか。戦略や技術的なところでは、女子が男子に劣っているわけではありませんし。

 チケット問題にも触れられていますが、テニスは観戦するコートで料金が違うだけで、つまりは、男女、そしてシングルスとダブルスの料金に明確な区別はないということになります。その意味からすれば、賞金も明確に区別するほどのことではないような気がします。まぁ、ウィンブルドンだけは、女子シングルスの決勝(と、男子ダブルスの決勝)が行なわれる土曜日と、男子の決勝が行なわれるセンターコートのチケットに多少の差があったり、全仏オープンの土曜日はSW決勝2試合、日曜日は男子S決勝のみなのに、土日の料金が同額などなど、細かいところを突っ込まれると痛いのですが(笑)。

 入れ替え制ではないテニスの試合では、1日いくら払って誰が何の試合を求めてやってくるのか、どの試合を面白いと思って帰るのかは人それぞれ違うと思います。いつもコメントを下さっている方は男子シングルスを中心にご覧になられているような気がしますが(私自身も男子シングルスの試合が一番力が入りますが)、女子シングルスのほうが面白いと思われている方もたくさんいらっしゃるでしょう。

 男子の試合と女子の試合の面白さは同じものではないと思いますし(ウェアやコート外のことではなく)、男子の試合よりも女子の試合のほうが数倍面白いものもたくさんあります(最近で言えば、あくまでも私個人の主観ですが、ツアー最終戦の決勝でしょうか。男女共催ではありませんが。フェデラー×ブレイクの試合よりも、エナン×モレスモの試合のほうが、断然面白かったと思います)。でも、こういった主観的な意見で統計を出して賞金額を決めることもできません。

 ならば、1億円を超える賞金のなかの、たった700万円の差にこだわる必要はどこにあるのだろうと思ってしまうわけです。

 というのが、私の思うところです。
 まだまだいろんなご意見などはあるかと思いますし、私の意見にも反対の方がいらっしゃると思います。それはそれで、忌憚なくコメントいただければありがたく存じます。

 なんか、ここまで書いたのなら、エントリしたほうが良かったですね。失礼しました。

posted by takezoh | 2007-02-25 09:49

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

 僕もtakezohさんやマッケンローの意見に同じで、むしろ遅きに失したくらいだと思っています。
 僕はもともと女子の試合からテニスを見始めたのですが(マヌエラ・マレーバのころ)、今でも男女の試合で面白さの差は感じません。どちらも面白いと思います(ただし男女どちらでもラリーが続くほうが個人的には面白いので、ビッグサーバーはあまり好きではありません)。
 オフコートでの収入にしても女子のほうが多いとは言えないのでは? テニス月刊誌『スマッシュ』の「スマッシュ調査団」というコーナーで、各選手の年収について触れた回があったのですが(米国誌調べ)、1位はまだ当時現役だったアガシ。2位がシャラポワ、3位がフェデラーで、以下セリーナ、ヒューイット、ロディック、ナダル、ビーナス、ダベンポート、クルニコワ(笑)がベスト10でした。男女半々ですし、最も賞金を稼いでいるフェデラーでさえ賞金収入は総収入の半分にも達していませんでした(ちなみにこの記事の結論としては、米国人選手が5人、米国人ではないが米国を拠点としてる選手が2人ということから、テニスで金を稼ぐなら米国でないと難しいというものでした)。また仮に女子のほうが副業収入が多かったとしても、だから賞金は低くてもいいというのは、ちょっと筋が違う話のように思います。

 ちなみに大相撲の懸賞金についてrieechanさんが触れられてましたが、大相撲にも優勝賞金はありまして懸賞金はそれとは別のものです。また取り組み前につくものですから、試合結果に対してではなく、試合前の期待度や力士の人気度に対してのもの、と言ったほうがいいでしょう。

 にしてもマッケンローってもともと反対派だったのでは? てっきりそう思っていたので、僕としてはそちらの方が意外でした。

posted by バラージ | 2007-02-25 17:56

>バラージさんへ

 賞金以外(コート外)の収入は、スポンサー(広告)収入が多くを占めると思いますが、特にCM収入なんですよね。そうなると、実際のところは、バラージさんが教えてくださった、年収の順位のように、男女あまり大差はないような気がします。日本だとどうしても、今なら圧倒的にシャラポワが副収入を得ているでしょうし、ちょっと前ならヒンギスと、女子が目立つ感じではありますが、そもそも日本ではテニス選手を起用した自国の広告制作ってあまりなかったですもんね(昔のレンドルのCMはアメリカ制作?日本制作?どっちだったのでしょうか)。となると、ヨネックスをまとったヒューイットなんかが日本における広告収入が一番多かったんじゃないかと思ったりなんかします。

 私がテニスを観るようになったのは、男女どちらが先というのではなく、どちらも均等に観ていたのが今に繋がっている感じです。サンプラスがいた頃はどうしてもサンプラス中心(つまり、男子中心)にツアーを観ていましたが、サンプラスがいなくなった今、また男女ともどちらも興味が深まったという感じです。

 主観的な問題でいえば(そして、誤解を恐れずにいえば)、おそらく、男女どちらの選手がきっかけでテニスを観るようになった、などで、どちらが面白いと思うかという基準が決まってくるんじゃないかとも思います。男子を先に見るようになると、女子の試合はパワーもスピードも劣ってしまうため(最近はそうでもなくなりつつありますが、それでも差はありますから)何か物足りなく感じてしまうのかもしれませんし、女子が先、男女とも同じように・・・というのであれば、また男女それぞれのプレーの捉え方、面白さの捉え方が違ってくるような気がします。逆に、男子がビッグサーバー全盛の時代は、サーブでポイントが終わってつまらないという声をよく聞きましたし、その頃は私の周りは女子テニスやダブルスを中心に観る人が多かったですから。

 しかし、マッケンローは最初、反対していたのですか? それは知りませんでした。そうだとしたら、何が彼を変えたのか(笑)。アメリカという社会のプレッシャーか(笑)???

posted by takezoh | 2007-02-25 21:38

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

賞金が同額ですかぁ
私はどちらでも良いかと・・

単純に比較した場合、男子シングルスの優勝者のほうが女子シングルスの優勝者より強いわけですから、賞金高くても当たり前じゃないかと。
かといって同額に反対する理由もありません。
男子と女子が比較されること自体が女子テニスは恵まれてるほうだなぁと思います。
女子サッカーや女子野球(ソフト)なんて、どれだけうまくてもお金にならない・・

posted by atsushi | 2007-02-25 23:15

>atsushiさんへ

>単純に比較した場合、男子シングルスの優勝者のほうが女子シングルスの優勝者より強いわけですから、賞金高くても当たり前じゃないかと。

う~ん、何を以ってして男子のほうが強いことになるのかを考えると、結局は、体力や筋力的な問題ですよね。それで男子のほうが強い=賞金額が高くてもよい、というのは、とても危険な見方だと思います(いや、もちろん、atsushiさんを決して責めているわけではなく。atsushiさんは同額でも反対される理由はないとおっしゃっていますし)。結局、これと似た見方をウィンブルドンはしていたと、私は思うのですが、いかがでしょうか。

 女子サッカーや女子野球(ソフトボール)の話になると、それ以前に、スポーツビジネスとしてまだ成り立っていない=スポンサー収入が低い、という議論からはじめる必要があるかと思います。このあたりは、何がマイナーで、何がメジャーなスポーツを隔てるのか、という話に繋がってしまって、焦点がボヤけていってしまうかもしれないなぁ、と思いつつ・・・でも、そう考えると、マイナーといわれるテニスも、(日本ではメディア露出は低いものの)恵まれた環境にあることは事実なんですよね。いろいろ考えさせられます。コメントありがとうございます。

posted by takezoh | 2007-02-26 02:15

Re:マッケンロー、ウィンブルドンにモノ申す

 確か昨年のウィンブルドンのころのテニス誌に、マッケンローが賛成派に転向(?)した、という記事が載ってましたね。もともとは反対派で、セリーナに「彼の娘さんはどう思うのかしら?」と、きつい一発を食らった(マッケンローの子供は娘ばかり4人だとか)とかいう記事も読んだような記憶がありますが、そのセリーナもマッケンローの賛成発言には大喜びだったとか。
 テニス選手のCMだと、ボルグ・レンドル・ビランデルの3人(ボルグ・ビランデル・エドバーグでしたかね?)が出てるCMを見た記憶がぼんやりとあります。あとはリサ・ボンダーもジュースか何かのCMに出てたような……。ヒンギスとクルニコワと男子2人(誰か忘れた)がテニスをしてるナイキ(だったと思う)のCMは外国制作だったんでしょうか?

posted by バラージ | 2007-02-27 18:52

>>バラージさんへ

 なるほど、マッケンローは周りと娘さんにほだされたのですね(笑)。

 ボルグ・レンドル・ビランデル(もしくは、ボルグ・ビランデル・エドバーグ)のCMは私の記憶には残念ながら残っていません。名選手の3人が競演とは豪華ですよね。リサ・ボンダーもCMに出ていたのですか。フォトジェニックな容姿の女子選手は、CM界も逃さないということでしょう(笑)。
 私が本格的にテニス観戦にはまり始めたのがレンドル最強時代だったため、レンドルがCMに出ていたのははっきり覚えているのですが。
 ヒンギス&クルニコワのCMはアディダスだったような気がします(二人ともアディダス契約で、ダブルスも組んでいたから実現したCMだなぁ、なんて考えた記憶があります)。アディダスやナイキのCMは日本制作が少なそうですよね。今ならCMはサイトで見られるだけでなく、しかもiPodやPSPなんかにダウンロードできて永久保存できますから、いい(?)時代になったなぁ、と思ったりなんかします。

posted by takezoh | 2007-02-27 21:24

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