2007年02月02日

コーチングが逆効果? シャラポワ、ダブルフォルト連発

  前回のエントリ「オンコート・コーチング」へたくさんコメントいただきまして、ありがとうございます。

  日本では現在、東レパンパシフィック・オープンが開催されていますが、観ていると、オンコート・コーチングを使う選手がけっこう多い。大会側から積極的に使うように言われているのか? というのは勘ぐりすぎでしょうが、昨日は失敗例(?)を観てしまいました。

  それは、マリア・シャラポワ。

  対戦相手は、中村藍子選手をストレートで下して2回戦に進出したフランチェスカ・スキアボーネ。私は第1セット途中から観たのですが、この日のシャラポワは1stサービスにかなり苦しんでいたようで、簡単にサービスキープが出来ていませんでした。いいサーブからラリーで主導権を握る、あるいは早い展開でウィナーを奪いたいところなのですが、サーブが安定しないことも影響して(そして、スキアボーネの粘りや、回転量の多いショットにもやや苦戦したのか)、ラリーからのミスもよく出ていました。

  なんとか第1セットを獲ったものの、これではいけないと感じたのか、シャラポワはヒッティング・パートナーをコートに呼びます。調子の悪いサーブに関して「もうちょっとジャンプして(打て)」と技術的なアドバイスをもらったようなのですが、ここからサーブがさらに悪化。ダブルフォルトを量産して、第2セットはスキアボーネに4ゲーム連取されることに。

  結局、第2セットは6-2でスキアボーネが獲り返し、あら~、このままではシャラポワ負けてしまうぞ(スキアボーネもどんどん調子が上がってきたようですし)、と思ったのですが(第2セット終了後にもシャラポワ、スキアボーネはコーチを呼んでいました)、第3セットは女王の意地もあったでしょう。何とか1stサービスの確率を上げ(それでも本来の調子とは程遠い)、6-1でシャラポワが奪取、試合に勝ちました。スキアボーネももしかしたら勝ちを意識してしまったのかもしれません。

  シャラポワがこの試合で出したダブルフォルトは17本。うち、第2セットでは8本もダブルフォルトをおかしています。観ている限りでは、第1セットのその技術的なアドバイスが逆効果。意識しすぎたのか、トスアップもフォームも崩れていたような気がします。第2セット終了後にもヒッティング・パートナーを呼んでいましたが(「プッシュ、プッシュ」と連呼していました。で、サーブはどこも悪くない、まずは入れていけ、と言ったとか)、シャラポワの表情には不信感(笑)? 観ているだけで気の毒な気持ちになってしまいました。

  東レPPOのサイトでは「試合結果とドロー」の中に試合後のインタビューなどが掲載されており、そのなかでオンコート・コーチングについても質問が出ているようで、各選手の意見を読むことができます(いつもコメントをいただいているバラージさんより教えていただきました。ありがとうございます)。シャラポワはインタビューでは効果があった、なかったというような明言は避けているようですが、ま、そりゃそうだわな。逆効果とも言えないし、言ってしまったらヒッティング・パートナーとの仲もこじれかねないか?

  システムはまだ試行の段階。賛成・反対に関わらず選手もまず実際に使ってみる、という姿勢がうかがえます。メディアのニュースでは、実際にこのシステムを利用して、成功したと思われる例しか目にすることがなかったように思いますので、こういったシャラポワの、あまり成功したとは思えない例も明らかにして、さまざまな視点から検証していってもらいたいと思います。

posted by takezoh |10:32 | テニス | コメント(5) | トラックバック(0)
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東レPPO準決勝

 準決勝がすべて終了したようです。
 杉山選手は無念の逆転負け。シャラポワは相変わらずサーブが悪く(ダブルフォールト14本)、第1セットを落としましたが、第2セットからはサーブを気にせずストローク戦で勝負したとのことで、杉山選手を圧倒したようです。残念! 関東ではTBSでテレビ中継もあったようですね。しかしシャラポワ、こんな調子で明日も大丈夫なんでしょうか。ヤンコビッチ対イワノビッチの同胞対決はイワノビッチが勝利で、シャラポワと対決です。やっぱり明日はこっちがテレビ放送かなぁ……。
 ヒンギスとデメンティエワはともに圧勝。まぁ順当な結果ですね。ヒンギスはいよいよ明日からが正念場。デメンティエワも好調のようで、なんとダブルフォールトが3つしかありません。う~ん、珍しい。ヒンギスにはぜひ昨年のリベンジをお願いしたいです。じゃないとテレビで見れないかも……。

posted by バラージ | 2007-02-02 19:18

Re:コーチングが逆効果? シャラポワ、ダブルフォルト連発

シャラポワって「私には無用よ」でしたよね?確か・・・選手の皆さんも賛否両論てとこですかね。今大会は使えるんだから賛成じゃないけど使っちゃえ、みたいなとこかしら。

視聴率云々はバレーボールのタイム時にマイクをしのばせる感覚と一緒でしょうか?でも言葉のわからない私にはあんまり意味無い・・・

5セットマッチはGSくらいはお願いしたいです。でなければ大会の重みが無くなって、他大会と何ら変わらなくなってしまうような気がします。

テニス人口は結構多いと思うのですが。それが視聴率に結びつかないんですか・・・というより民放での放映ってあまりありませんよね?何故なんでしょう?やっぱりここは「エースをねらえ!」や「テニプリ」のような漫画が出てくるコトを祈るか、日本人プレーヤーが強くなるか。

ところで悲しいコトに私のテニス仲間、ロディックを知りませんでした・・・息子のBabolatラケット(ロディックモデル)を借りた時に説明したんですが、誰?って・・・WOWOWやBSやケーブルTV入ってなければ見られないんだよなぁって思いました。それとも年齢のせい?マッケンローやボルグは知ってました。その時代は普通に放映されてたんでしょうか・・・

posted by rieechan | 2007-02-02 19:50

準々決勝でした

 上の「東レPPO準決勝」は、「準々決勝」の間違いでしたね。すいません。
 シャラポワ対杉山戦の放送はひょっとして全国放送だったのかな? だとしたら見逃してしまいました。

posted by バラージ | 2007-02-02 19:59

>バラージさんへ

 杉山選手は、シャラポワのサーブの調子→ストロークミスに乗じて第1セットを奪取したのですが、第2セットの入り方を間違えたような気がします。もっとアグレッシブに先に、先に攻めればよかったところを、修造氏にも言われていましたが、待ってしまったところがあったのか、と。また、シャラポワがサーブが安定しないため、リターンゲームからリズムを掴もうとしていたことが、シャラポワへ流れを渡してしまった要因かもしれません。勝てる試合だっただけに、残念です。
 この試合は地上波であったのでしょうか。私はずっとGAORAを観ていたのでわからないのですが・・・そうそう、修造氏はイワノビッチの才能を絶賛していました。
 ヒンギスはウィナーこそ少なかったものの、ミスも少なく、サーブの調子もなかなかで、圧勝でした。次はディメンティエワとの対戦。昨年の決勝のようにならないことを祈ります!

posted by takezoh | 2007-02-03 15:07

>rieechanさんへ

 そうなんですよね、シャラポワは私には無用と言っていたと思うのですが、杉山選手との試合でもヒッティング・パートナーを呼んでいました。日本のメディア向けに使っていると、勝手に勘ぐっています(笑)。

 でも、あんまりコーチングしている風景は、テニスの面白さを伝えているとは思えないです。シャラポワの失敗例みたいになると、観ているほうとしても、あまりいい気分ではありません(苦笑)。ただ、コーチングのルールがあっても、結局のところ、テニスの本質は変わらないんだという気がします。その場でコーチに何か言われても、プレーするのは選手ですし。ならば、あってもなくてもどっちでもいいんでしょうが、マイクをつけるというのは、あまり意味がないような気がしています。

 そうですか、ロディックを知らないですか。そうですよね、地上波では放映がないですし、フェデラーを知らない人もたくさんいると思いますから。試合そのものを取り上げなくても、GSぐらいはもっと報道されてもいいと思うのですが、そう簡単にはいかないものなのでしょうか。難しいですよね。

 5セットマッチは、GSぐらいは残してほしい、と私も思います。深夜の録画中継でもいいから、GSの決勝ぐらいは地上波で流してくれないもんでしょうか(今は、ウィンブルドン以外は全仏しかやってないんでしたっけ?)。寂しいですよね・・・

posted by takezoh | 2007-02-03 15:14

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