2006年07月03日

女子シングルスはタイトル争奪戦〈その3〉

どうも、タケゾウです。

最後に、ベルギー対決が見られそうな、キム・クライシュテルスとジュスティーヌ・エナン=アーデンの山を見ていきたい。

クライシュテルスの4回戦は、普通に戦えば勝つのはそれほど難しくないだろう。QFはそれまでの対戦よりも厳しいかもしれないが、SFまでは順当に勝ち上がってくると予想される。

QFの相手はスベトラーナ・クズネツォワかニコール・バイディソワになるだろうと考えていたが、中国のナ・リーがクズネツォワを破って、初出場ながら4回戦に進出してきた(ちなみに、先日の全仏オープンでは3回戦まで勝ち上がっており、そのときの対戦相手がクズネツォワだった)。

ナ・リーはプロ転向7年目ではあるものの、大きなトーナメントに出場しはじめたのはここ数年である。昨年の全豪オープンはグランドスラム初出場ながら3回戦に進んでいるし、日本人選手にも勝ち星を多く挙げている。まだトップランキングのプレイヤーとは多く対戦していないが、今後の活躍が期待される。

一方、4回戦で厳しい戦いを強いられるのは、ジュスティーヌ・エナン=アーデンだろう。
エナン=アーデンは3回戦までは相手に格の違いを見せつけたが、ハンチュコワには同じようにいかないと思われる。もちろん、実力、実績ともエナン=アーデンのほうが上であることには違いないが、3回戦までのように、簡単には相手からサービスゲームは奪えないだろう。いずれにしても、特にストローク戦は見ごたえのあるものになると予想する。

そして杉山愛。
当然、4回戦は勝ち上がってもらいたいし、勝ち上がるものだと思っている。
マルチナ・ヒンギスとの3回戦は、さすが杉山! という、素晴らしいテニスを見せてくれた。あの集中力とストロークの威力があれば(あとはフォアの修正が必要なぐらいか)、エナン=アーデンとの対決はほぼ決定だろう。

では、ファイナルに進出するのは誰になるのか?
杉山愛! と言いたいところだが、エナン=アーデン、クライシュテルスの2強を続けて破るのはやはり難しいと言わざるを得ない。もちろん、そんな予想は裏切ってもらいたいのだが……

それは横に置いておいて、エナン=アーデンとクライシュテルスのどちらに軍配が上がるか?

二人の対戦は互角である(エナン=アーデンの11勝10敗)。しかし、グランドスラムに限定すると、興味深いデータが浮かび上がる。

グランドスラムでの対戦と勝者、スコア(後ろにカッコで優勝者も記載)は以下の通りである。

2001年 全仏 SF クライシュテルス 1-6/7-5/6-3 (ジェニファー・カプリアティ)
2002年 全豪 QF クライシュテルス 6-2/6-3 (ジェニファー・カプリアティ)
2003年 全仏 ファイナル エナン=アーデン 6-0/6-4 (エナン=アーデン)
2003年 全米 ファイナル エナン=アーデン 7-5/6-1 (エナン=アーデン)
2004年 全豪 ファイナル エナン=アーデン 6-3/4-6/6-3 (エナン=アーデン)
2006年 全仏 SF エナン=アーデン 6-3/6-2 (エナン=アーデン)

2001、2002年はまだカプリアティもいれば、ヒンギスもいて、おまけにウィリアムズ姉妹も絶頂期にあった頃であり、クライシュテルスがエナン=アーデンに勝っても優勝にはいたらなかったことは参考にならないかもしれない。しかし、彼女たちがトップランキングの常連となった翌年からは、グランドスラムでは常にエナン=アーデンがクライシュテルスの前に立ちはだかっているのがおわかりいただけるだろう。

また、それ以外に、クライシュテルスが2005年の全米オープンで優勝したときには、エナン=アーデンは4回戦で敗退しており、対戦していないということも付け加えておこう。

こうしてデータを見ている限りでは、やはりエナン=アーデンがここでも強さを発揮するだろうと思われるが、逆に言えば、クライシュテルスがここでエナン=アーデンを破れば、私が懸念するここぞという時のメンタルの問題も解決されることになり、今度こそ優勝のチャンスがめぐってくるとも言えるだろう。

どちらの優勝も見てみたいが(もちろん、杉山も忘れておりません)、生涯グランドスラム達成と、久々の同年における全仏、ウィンブルドン制覇……今年はエナン=アーデンの年になるような気がしないでもない。

皆さんの予想はいかがだろうか?
兎にも角にも、まずは間もなくはじまる4回戦を楽しみたい。

posted by takezoh |19:32 | ウィンブルドン2006 | コメント(0) | トラックバック(0)
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