2006年07月03日
女子シングルスはタイトル争奪戦〈その2〉
どうも、タケゾウです。 第1シードのアメリ・モレスモの山から今後の勝ち上がりを予想していく前に、少し余談を挟ませていただくと……彼女の試合、まだ1度も放映されてないですよね? 第1シードである彼女の試合がまったく放映されないのは甚だ疑問。かりにも今年の全豪オープン優勝者であり、現在ランキングNo.1でもあるというのに、この扱いはいかがなものか。 さて、気を取り直して、モレスモの次なる対戦相手から考えていきたいと思う。 4回戦でモレスモが戦うのは、セルビア・モンテネグロの19歳、アナ・イワノビッチだ。 今大会に限って見ると、男女ともセルビア・モンテネグロの選手が台頭してきたな、というイメージが強い。クロアチアを含めて旧ユーゴスラビアはヨーロッパのスポーツ大国のひとつと言えるだけに、それは当然かもしれない。記憶に新しいところでは、1999年のウィンブルドン1回戦でマルチナ・ヒンギスを破る大番狂わせを演じ、そのままQFまで勝ち上がったエレナ・ドキッチ。古いところだと、モニカ・セレスももともとは旧ユーゴスラビア出身である。
また、3回戦でヴィーナス・ウィリアムズを破ったのも、同じセルビア・モンテネグロのプレイヤー、エレナ・ヤンコビッチだ。男子シングルスでも、1回戦でアンディ・ロディックを苦しめたヤンコ・ティプサレビッチ、2回戦で第11シードを破ったノヴァク・ジャコビッチなど、今後が楽しみなプレイヤーがどんどん育っている。 そんなセルビア・モンテネグロの新星だが、比較的ここまでは楽な組み合わせだったモレスモとしてはかなり気合を入れ直していると予想される。冒頭の余談で「かりにも」と枕詞を置いて、彼女が今年の全豪オープン優勝者であることを述べたことには理由がここにある。 まず、イワノビッチには今年最初の戦い、シドニーの大会でストレート負けを喫していること。これまでの対戦成績は4勝2敗と分はいいが、昨年の全仏オープンからは、その全仏を含め、イワノビッチの2勝1敗である。そして、今年の全豪オープンでは、SFでキム・クライシュテルス、ファイナルではジュスティーヌ・エナン=アーデンと戦ったのだが、いずれの勝利も相手のリタイアによるものだった。3回戦ではリカルド・クライチェクの妹、ミカエラ・クライチェクのリタイアもあった。 モレスモはこの全豪オープンまでは決勝にさえ進んだことがなかったのも不安要素である。彼女には申し訳ないが、厳しい言い方をすれば、グランドスラム初タイトルはラッキーだった。言いかえれば、これまでトップランキングの常連ながらなかなかグランドスラムのタイトルを獲ることができなかったモレスモへの「テニスの神様からの贈り物」というところだろうか。もちろん、運を味方につけられることも、強い者の証であるのだが。 いずれにしても、モレスモにとってこれからの戦いは前途多難である。特に、QFよりもイワノビッチの4回戦のほうが厳しい戦いになるのではないだろうか。 アナスタシア・ミスキナとはこれまでの対戦数も多く、手の内はよくわかっている。加えて、グランドスラムでは昨年のウィンブルドンを含め、モレスモの全勝である。また、ヤンコビッチにも先日の全仏オープンSFでストレート勝ちしたばかりだ。ただし、モレスモにとってQFは、ミスキナよりも、ウィリアムズを破って勝ち上がり、勢いのあるヤンコビッチのほうが嫌な相手になるだろう。 さらにSFでは、おそらくマリア・シャラポワかエレナ・ディメンティエワのどちらかと対戦することになるはずだ。シャラポワは比較的楽な組み合わせだったとはいえ、今大会はミスも少なく安定した戦いぶりで勝ち上がってきている。右手負傷が気になるディメンティエワも今のところ影響はないようだ。3回戦のエレナ・リホフツェワとのロシア対戦は拮抗したものとなったが、7-5/6-3とストレートで勝ちあがった。モレスモにとってはどちらも強敵であることには間違いない(特にディメンティエワには苦手意識が強いようだ)。 さて、皆さんはここから誰がファイナルに勝ち上がると予想されるだろうか? 個人的にあえて1人を挙げるなら、シャラポワだろうか。 ただし、イワノビッチやヤンコビッチが勝ち上がってくれば、シャラポワのファイナル進出は難しくなるのでは、と予想します。 次回に続く……
posted by takezoh |17:44 |
ウィンブルドン2006 |
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