2007年01月23日
【全豪】女子シングルス4回戦(1)
ルーシー・サファロワ vs アメリ・モレスモ 6-4/6-3 昨年の全豪オープンで最もセンセーショナルな選手は? そう聞かれれば、ほとんどの方が「マルコス・バグダティス!」と答えるのではないでしょうか。では、今年は誰かと言われれば、私はルーシー・サファロワを挙げたいと思います。それだけ、彼女がモレスモに圧勝した試合は相当ショッキングでした。 何がショッキングだったかと言うと…… モレスモは、前年度の全豪覇者であり、ウィンブルドン初タイトルをはじめ、いずれのGSでも好成績を残しています。シーズン最後はNo.1で終わりませんでしたが、No.1と言ってもいい選手なわけです。そのモレスモを相手に、一歩も退かないどころか、彼女のテニスをさせる余裕すら与えなかったサファロワの強気・勝気さ。
彼女のプレースタイルは、現在の若手選手に多い、スピードのあるパワーテニスなのですが、強打一辺倒での攻撃だと、立ち上がりは、格上の相手に強気の攻めでポイントを奪うことができても、次第にミスが増え(あるいは、ミスをさせられることが多くなり)、健闘したけれどあと一歩届かず、というパターンになったり、圧勝する場合でも、相手が勝手に崩れていく、という試合が多い傾向にあると思います。 しかし、サファロワは違いました。 もちろん、多少のミスはありましたが、この試合(というよりも、おそらく今大会を通して、でしょう)、ストロークが冴えわたり、モレスモは返球するのがやっと、ということが多かった。特にモレスモのバックハンドへ強烈なボールを打ち込んで、モレスモのラケットがはじき飛ばされんばかり、というのも非常に印象に残っています。 やや緊張を見せたのは、最後の最後、勝利まであと一歩というところでだけでした。もっと競った内容になっていれば、モレスモにも隙をつくチャンスはあったのでしょうが(最後に意地も見せてくれましたが)、それ以外は完全にモレスモは自分のテニスを封じ込められていましたから……。 モレスモは、そもそもそういった選手と対戦することのほうが多いわけですし、彼女ぐらいのレベルになると、パワーで押し切る相手を封じ込めるだけの技を持っています。ただ、試合の立ち上がりから飛ばすことのないモレスモにしてみれば、初っ端からこの攻撃は、相当メンタルにも影響したんじゃないでしょうか(記者会見でも「気持ちが入っていかなかった」と言っているそうです)。 こうやって新しい選手がまたトップランカーの仲間入りを果たす(言い換えれば、こういう選手が上がってくるということなのでしょう)、そういう瞬間を見たような気がします。まぁ、その真価が問われるのは大会後、ではあるのですが。 この上には、バイディソワ、セリーナと強敵が続きます。サファロワは本当に、今大会の台風の目となるのか? いずれにしても、要注目の選手であることには違いありません。 あ~、でもモレスモがあんな風に負けるなんて……
posted by takezoh |03:27 |
全豪オープン2007 |
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Re:【全豪】女子シングルス4回戦(1)
全豪デイリーナビでモーレスモのインタビューは見ました。「気持ちが入っていかなかった」というのは、試合に対してというよりも大会に対してというものだったような気がしたのですが、だとするとやっぱり今年はちょっとやばいかも……。テニス誌で、GS優勝までに相当の苦労をした選手は、優勝したときの達成感が強すぎてそこで燃え尽きてしまうことがある、と書かれていたことがあります(例としてフェレーロがあげられていました)。ひょっとしてモーレスモも?
posted by バラージ | 2007-01-23 19:34
>バラージさんへ
そうです、そうです、大会そのものに気持ちが入っていかなかった、ということなんだと思いますが、そこにさらにあんな攻撃をされると、あとは戦う気力が低下していく、というのをまざまざと観た試合だったと思います。
昨年はウィンブルドンも獲ってしまったし、やや、若手も台頭してきているし、そういう状態に入っているのかも? でも、地元の全仏はもうちょっと気持ち、入ってやってくれると期待したいのですが・・・
posted by takezoh | 2007-01-23 22:31
Re:【全豪】女子シングルス4回戦(1)
モレスモのフランスEUROSPORTのインタピューでは、「奇跡は起こらないわね。準備不足だったし、十分に練習できなかった。けがの後、予定していた練習プログラムもこなせなかったし、テニスをした時間もここ何ヶ月かはずいぶん少なくなってしまった。」というように答えていました。けがの後、準備不足からくる不安というのがいまいち自信を持って大会に臨めなかった理由かもしれませんね。
十代の若い次世代選手が台頭してきてますけど、モレスモはまだまだこれからも努力をかさねて現役でがんばってくれるんじゃないかと期待してます。
しかし、今回の全豪オープンは、フランスメディアでは「悪夢の・・・」という見出しで語られてます。けっこうエントリーしてたのにみーんな4回戦まででまけちゃいましたもんね。
posted by ダニエル | 2007-01-24 00:10
>ダニエルさんへ
そうですか、やはりそもそもの調子が悪かったのですね。そこに来て、あの畳み掛けるような強打を連発されては、さすがのモレスモも・・・という感じだったんのでしょう。とにかく、いくら調子が悪いからとはいえ、まさかあんな負け方をするとは思っていなかったので、それが一番ショックだったりします(きっと、フランスメディアも同じような気持ちだったのでは。あと、本当にロシア勢に負けず劣らず、多くのフランス人選手が出ていましたけど、ゴロヴァンも負けちゃいましたし。かなり期待しているのですが)。
サファロワは、バイディソワにストレート負けしましたが、改めていい選手だと思いました(というか、またエントリしたいと思いますが、力で押し切ったモレスモ戦では、いまいちわかりにくかった彼女の実力とか技術の素晴らしさがよくわかりました)。
フランスはやはり全仏でモレスモの活躍というのを一番期待しているんですよね。私が最初に若い頃のモレスモを見たのも、全仏でした。まだあの頃はテニスウェアのボトムはスコートじゃなくて、ショーツでしたよね(笑)。彼女のダイナミックかつ柔らかなネットプレーは、他の女子選手では見られないプレーですし、個人的には大好きなプレーなので、まだまだ頑張ってもらいたいと思います(もちろん、エナンも・・・)。
posted by takezoh | 2007-01-24 00:32


