2007年01月18日

全豪OP 大会2日目 (3)

 この日行なわれた男子シングルスすべての試合の結果と、見た試合の雑感を。

ダビド・ナルバンディアン vs ヤンコ・ティプサレビッチ 6-7(5)/6-4/7-6(2)/6-0/2-1Ret.
ニコラス・ラペンティ vs アラン・マッキン 6-4/6-4/6-2
オリビエ・ロクス vs クリス・グッチオーネ 4-6/7-5/7-5/7-6(4)/9-7
セバスチャン・グロージャン vs クリストファー・ロクス 6-2/4-1 Ret.
フロリアン・メイヤー vs ロビン・ソダーリン 3-6/6-4/3-6/6-4/6-0
アンドレアス・セッピ vs ボビー・レイノルズ 6-1/6(4)-7/6(5)-7/7-6(3)/6-3
イリア・ボゾルヤック vs マリン・シリッチ 6-2/6-4/6-1
トミー・ハース vs アルベルト・モンタニェス 7-5/6-1/7-6(3)

 ナルバンディアンは危なかった。2セットダウンの上、第3セットも2-0だか3-0だかで、ティプサレビッチにリードされていたそうです。ただ、ヒートポリシーが適用される中、すでに試合が始まっていて、続行していたそうで。これが影響したのか、ティプサレビッチがトーンダウン。結果的に、最後はリタイアとなってしまいました。

 もちろん、暑さはナルバンディアンにとっても同じ。2セットダウンなわけですから、どうやってもフルセット戦わなくてはいけない。ティプサレビッチは、おそらく立ち上がりからトップギアだったのでしょう。
 ナルバンディアン、ヒヤヒヤ勝利となりましたが、気候状況に関係なく、戦い切って勝利したところはさすがです。
 これで、ようやく目覚めて、一気に勝ち上がるのか?
 しかし、膝の具合はどうなんでしょうかね???


トマス・ベルディッチ vs ヒュンタク・リー 6-1/6-2/6-2
ロバート・スミーツ vs ルーカス・ラコ 6-2/3-6/6-1/6-4
マックス・ミルニー vs ルイス・オルナ 7-6(4)/3-6/2-6/6-4/6-4
ドミトリー・ツルスノフ vs アレクサンダー・ヴァスケ 5-7/6-4/6-3/6-4
アーノルド・クレモン vs グザビエ・マリス 6-3/3-6/7-5/6-4
ファブリス・サントロ vs イゴール・クニシン 7-6(5)/6-3/6-0
ギレス・ミュラー vs ガストン・ガウディオ 6-0/4-6/6-2/6-3
ニコライ・ダビデンコ vs セルヒオ・ロイトマン 6-2/7-5/6-2

 ライブスコアで、ツルスノフが第1セットを獲られたのを見たとき、ヒヤヒヤしましたよ。お願いします、ツルちゃん、しっかり勝ち上がってきてください。
 あと、ダビデンコ君は、疲労骨折じゃなかったようですね。痛みがなくなっていれば、このドローであれば、ベスト8までは大丈夫かな?


ジェイムズ・ブレイク vs カルロス・モヤ 7-6(8)/6-2/6-4
アレックス・クズネツォフ vs ピーター・ルクザック 6-4/5-7/6(5)-7/6-1/6-4
ミーシャ・ズベレフ vs ミハイル・ベレー 6-4/7-6(1)/3-6/6-4
ロビー・ジネプリ vs ニコラス・アルマグロ 4-6/6-2/4-6/7-5/6-3
レイトン・ヒューイット vs マイケル・ラッセル 3-6/2-6/6-3/6-3/6-3
フランク・ダンチェビッチ vs ビクトル・ハネスク 6-3/6-3/7-6(3)
フアン・マルティン・デル・ポトロ vs アレッシオ・ディ・マウロ 6-3/6-3/6-1
フェルナンド・ゴンサレス vs エフゲニー・コロレフ 6-7(4)/7-6(6)/6-3/6-2

 あの、ヒューイットが戻ってきた。
 これで完全復活か?
 そう思わせる試合でした。

 といっても、さすがに2セットダウン、第3セット第3ゲームをブレイクされ2-1とリードされたときは、「あぁ、ヒューイット、このままストレート負けもあるのか……」「そうなると、今年もやっぱり難しいかも」と思いましたが、ヒューイットの意地とプライドが、試合を180度ひっくり返した、そんな感じでした。
 第3セット第4ゲームでブレイクバックをするあたりから、ヒューイットは鬼の形相。第5、6ゲームはお互いサービスキープをしますが、すでにラッセルの表情、動きには疲労が明らかでした(試合途中、肩幅ぐらいの棒を使って、自分で両太ももをほぐしていましたし)。そして、流れは一気にヒューイットへ。

 そもそも、立ち上がりはそんなに悪い調子じゃなかったと思います。というか、第1セットも第2セットも、ヒューイットのほうが先にブレイクチャンスを握っていましたし、途中までは自分のサービスゲームで常にポイントも先行していました。
 それでもなかなかラッセルのサービスゲームをブレイクできなかったのは、ラッセルの1stサーブが良かったこと、それが高い確率で入っていたこと、そして、試合が進むごとに動きも良くなり、特にフォアハンドでの切り返しが冴えていったことが要因だったと思います。それに伴って、大事なところでのヒューイットのミスも増えてしまった(躍動感もなくなっていく)。
 つまり、第3セットの途中までは、ラッセルのファイト、プレーを褒めるべきだと思います。

 放映は第3セットをヒューイットが奪い返し、第4セット第4ゲームのところで終わってしまいましたが、試合展開から、流れは完全にヒューイット。これならばこのままヒューイットが勝利するだろうと思いました。そして、後でスコアをチェックしたら、その通りになっていました。

 ヒューイットが今大会どこまで勝ち進むかはわかりませんが(同じ山にジェイムズ・ブレイクがいますし)、この勝利は彼のメンタルな部分にとっても非常に意味のあるものになったような気がしています。このところ怪我が多く、そのあたりはまだ心配ですが、トップ10内への返り咲きが見えてきたかもしれません。

 一方、ラッセルは残念でした。
 ベンジャミン・ベッカーやヤンコ・ティプサレビッチ、シャラポワを追い込んだカミーユ・パンなどもそうですが、いずれも、上位ランキングの選手にリードしながらも、勝ち切れなかった。(パン以外の)彼らはみな、試合前半で体力を相当消耗しており、疲労が増大するとともに、メンタルもやや低下する傾向にあったと思います。
 とはいえ、サフィンやヒューイットも体力は同じように消耗しています。しかし、(すべてを精神論で片付けるつもりはありませんが)劣勢を跳ね除ける精神力を見せ、それが逆転勝利に繋がった部分はあるでしょう。

 トップランカーを倒すのは、相手の調子が悪いということがない限りは、至難の技。そこでリードしたときに、いかにそのリードを勝ちにまで結び付けられるのか。
 彼らは今回、それを実現することができませんでしたが、次にまた同じような状況になったとき、今回の結果を生かしてもらいたいですし(そうすることで、初めて今回の試合が「経験」として蓄積されることになると思います)、私はそれを楽しみにしたいと思います。


アンディ・マーレイ vs アルベルト・マルティン 6-0/6-0/6-1
フェルナンド・ベルダスコ vs ポール・アンリ・マチュー 7-6(5)/6-4/6(1)-6(3) Ret.
フアン・イグナシオ・チェラ vs ポティト・スタラーチェ 7-6(5)/6-4/6-4
ヤルコ・ニエミネン vs ポール・ゴールドスタイン 5-7/6-2/7-6(4)/6-4
スタニスラス・ワウリンカ vs ケヴィン・キム 6-1/2-6/6-4/6-2
ポール・キャプデビル vs ジュリアン・ベネトー 4-6/7-6(4)/6-2/6-1/6-2
フィリップ・コールシュライバー vs クリストフ・ブリーゲン 5-7/6-3/6-2/6-4
ラファエル・ナダル vs ロバート・ケンドリック 7-6(6)/6-3/6-2

 WOWOWで試合放映を見ていると、実況アナや解説者が「1回戦、序盤でナダルは苦戦しました」と言っていましたが、さにあらず。
 確かに、ケンドリックは威力のあるサーブでエースをナダルよりも多く奪いましたし、ストロークでもキレのあるウィナーを奪っていました。でも、ナダルのサービスゲームも、まったく危なげなかった。つまり、第1セットは、お互いに持ち味を出して、そしてお互いのサービスゲームをブレイクするチャンスがなかっただけのことです(正確のは、ナダルには2回ブレイクチャンスがやってきましたが)。


 ただ、ケンドリックはミスが多くなっていった。ナダルはもともとミスの少ない選手ですから、自分から先にミスをしては、いくらサービスエースやウィナーを奪っても、それが生きてきません。タイブレークでも、先にセットポイントを握りながら、獲ることができなかったのも、やはりミスでした。
 ちなみに、第1セットだけで、ケンドリックのミスは20(ウィナーは18)、ナダルはミスが6つで、ウィナーが13ですから、なるべくしてなった結果だと言えるでしょう。

 まぁ、ナダルの調子がむちゃくちゃいいという印象はありませんでしたが、1回戦、ビッグサーバーとの対決ならば、まぁ、こんな感じかなぁ、という試合だったと思います。
 って、結局、シャラポワのせいで(私もしつこい/笑)第2セット第5ゲームの途中で放映が終わってしまったので、詳しいことはわかりませんが。スコアを見ると、2-2からケンドリックは1ゲームしか獲れていないですから、私の印象は間違っていないような気がします。
 ナダルの試合をご覧になられた方は、どうでしたでしょうか?

posted by takezoh |03:57 | 全豪オープン2007 | コメント(8) | トラックバック(0)
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Re:全豪OP 大会2日目 (3)

ナダル初戦突破!良かった良かった♪サーブのフォームが変わりましたよ(専門家によると)深いところにぐさっといきますねぇ。サーブ打つのに時間がかかるので有名でしたが、短縮されたようです。靴下に触ったり、お尻の食い込みをひっぱたりが少ないと思います。(第1セット目はほとんど靴下に手が行ってなかったです)

ケンドリックも良かったですよ。解説者の方は「こんなにうまいのに、今までどこにいたんだ?」と言っておられました。私の感ですが、2セットの後半ぐらいからは、なんかナダルのうまさに感動さえしていたようですよ。すばらしいショットにはラケットで拍手していたし。途中でダブルスみたいに速い球がポンポンとネットをはさんで行きかって、最後にケンドリックのラケットがナダルのところに飛んできました。ナダルは笑ってましたが、ちょっとあぶないですねぇ。

途中でグッチオーネの試合の方の放送が入ってしまって、せっかく夜中に起きて見ているのに残念でたまりませんでした。巨人対小人の対戦で注目されていたからかな。マレーの試合はしっかり放送されてました。彼の顔がなんか急に大人になりましたね。声まで低くなっていてびっくり。マレー対ナダル実現するといいですね。

posted by あびあ | 2007-01-18 06:32

>あびあさんへ

 サーブはオフの間、ずいぶん練習していたとのことですが、どんどん進化して行ってますよね。スピードも速くなったし、プレイスメントもぐんぐん良くなっていると思います(特に1stがT字のところいっぱいに入るようになったと思います)。
 ケンドリックがラケット投げたシーンは観ました、観ました。ところどころで「ヒュー、すごいなぁ」っていう表情も出してましたよね。試合開始前、コートに入ってきたときもケンドリックは笑顔で、ナダルとの対戦を楽しみにしている雰囲気がよく出ていました。

 アンディ君の試合はいまのところ、日本じゃまったく放映がありません。観たいんですが……
 でも、調子良さそうで何よりです(なんでも、ルゼドスキーが、アンディはこれからもっと上へ行ける、みたいなことを言っているそうで)。

posted by takezoh | 2007-01-18 10:39

Re:全豪OP 大会2日目 (3)

 いや~、ナルバンディアンもやばかったですね~。一方、ダビデンコは疲労骨折ではなかったのでしょうか? あんた何者?(笑)
 ブレイクは快勝ですが、ヒューイットは危なかった! 今大会はあまり期待してないんですが、なんだかんだでブレイクと戦うところまでは勝ち進むのかなぁ(去年の全米でもそうだったし)。
 ナルバンディアンにしてもヒューイットにしても、やはり経験の差が最後に出たんじゃないでしょうかね。全米のアガシ対バグダティス戦、ヒューイット対ガスケ戦でも、足に不安のあるアガシ・ヒューイットよりも、若いガスケ・バグダティスの方が先に足の痙攣を起こしてましたし、ペース配分とか自分の限界を心得るとかそういう面もあるのかなぁなんて感じます。
 ナダルは足の不安はなさそうですね。よかった、よかった。ケンドリックがラケットを投げるところは僕も全豪デイリーナビで見ましたよ。ケンドリックが「もう匙を投げた!」って感じでラケット投げてるのが面白かった(笑)。ぼくももちろん「ナダルはすごい!」って思ってます。クレーコート連勝記録更新中ですし。ただハードや芝ではまだ2番手に上げづらい。マレー(トリプルべーグル惜しかったですね)には多分勝つと思うんですが、ブレイクはどうかなぁ……。というかナダルはなぜブレイクが苦手なんでしょうか? フェデラーに対してもハードで2勝2敗だというのに、なぜブレイクには勝てないんだろう?(で、ブレイクはフェデラーに勝てない。お前らジャンケンか!(笑))

posted by バラージ | 2007-01-18 18:31

>バラージさんへ

 そうなんですよね、若い選手は、ペース配分というか、最初から全力投球で相手にぶつかっていくところがあって、それはそれで観ていて「若いって素晴らしい」とか思ったりするんですが(笑)。
 足の痙攣は精神面(緊張とか)もかなり影響すると、誰だったか解説の方もおっしゃっていた(土屋さんかな?)のですが、ほとんどの場合、若い時代に足をつってますもんね。
 体の使い方なんかもたぶん完成されていないのでしょう。

 ナダルがブレイクになぜか勝てないのは何故でしょうか? ただ、いままで対戦がすべてハードコートっていうところにも理由はあるのかな、と。クレーだとどんな戦いになるのでしょうか。たぶん、クレーならナダルが圧勝しそう……やっぱりブレイクの戦いはハードコート仕様なので。
 フェデラーに弱いのは、メンタル的なところもかなり影響してそうですよね。試合中にプレーが悪くなったら、意気消沈してるの、ものすご~くわかりますから。アグレッシブさが失われれば、ブレイクのよさがあんまり出ないと思うので、プレーが悪くても、安定した精神力を保てれば、もっと善戦できるような気がします(善戦って……勝てないって言ってるみたいなもんですが/笑)。

posted by takezoh | 2007-01-18 19:32

Re:全豪OP 大会2日目 (3)

ヒューイットは3セット目の途中までは危なかった~。と言うより対戦相手のラッセルが素晴らしい出来でしたね。ヒューイットの表情が硬く、決まっても喜ばない!どうした?と思ってしまいました・・・ヒューイットの調子がだんだん上がってきたら放送終了!「またかい!」とテレビに向かって叫んでしまいましたよ。

ブレイクとモヤの試合見たかったんだけどな~息子に言ったら「見なくてもブレイクに決まりだよ」と言われてしまいました・・・そんな身もフタもない言い方しなくても。と思ったのは私だけでしょうか・・・

posted by rieechan | 2007-01-18 20:49

>rieechanさんへ

 ラッセルは本当に素晴らしいファイトを見せてくれましたし、プレーも良かったです。
 しかし、途中で中継を終わらせるのはなしですよねぇ……すごく消化不良です。

 息子さん、なかなか鋭い指摘を(笑)。でも、スコアだけを見ると、第1セットはかなり白熱した展開だっかようですよね。2試合連続ブレイクに負けたモヤ、次回の対戦ではリベンジを!

posted by takezoh | 2007-01-19 02:03

Re:全豪OP 大会2日目 (3)

>いままで対戦がすべてハードコートっていうところにも理由はあるのかな、と。

 あぁ、それはもちろんそうですね。クレーならナダルが勝つに決まってますね(笑)。米国勢はクレーが苦手らしいですし。ブレイクもクレーではナダルと当たるところまで勝ちあがれないのかな?

posted by バラージ | 2007-01-19 18:21

>バラージさんへ

 ブレイクはスピードのあるストロークが持ち味なので、やっぱりクレーはどうしても不利になっちゃいますよね。クレーでナダルとの戦いを見てみたいと思いますが、おっしゃる通り、そこまで勝ち上がってこられるかどうかは、大いに疑問です(笑)。

posted by takezoh | 2007-01-19 20:01

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