2007年01月13日

MI クライシュテルスが優勝

キム・クライシュテルス[3] vs エレナ・ヤンコビッチ 4-6/7-6(1)/6-4

 モチベーション、上がってきてますかね、クライシュテルス。
 ヤンコビッチにマッチポイントを握られながらも、カムバックで逆転勝利だそうです。

 第1セット、ヤンコビッチが6-4で奪い、第2セットもヤンコビッチが4-2でリード。さらに5-4となり、マッチポイントを握られるものの、持ち前のパワーテニスで挽回し、タイブレークに持ち込んだとのこと。
 クライシュテルスは試合後、「ああいう状況になったら、やれることはひとつ。とにかく一生懸命戦うしかない。スコアがどうだという問題じゃないの。二人ともいいプレーをしていたと思うし、どちらに転んでもおかしくない試合だった。試合のほんの2、3ポイントが勝敗を分けることになったと思うわ。本当に些細な部分だけど、それが試合を大きく変える。今日の試合はいつまでも私の記憶に残るものだわ」とコメント。

 一方、ヤンコンビッチは、「信じられないぐらい素晴らしい試合だった。第2セットを失ったのはフラストレーションになった。どうしてまだコートに立っているの? 本当ならもうロッカールームで荷物を片付け、トロフィーをバッグに入れて、ホテルに向かってるはずだったのに、まだここで激しく戦っているなんて、ってね。でも、試合とはそういうものなのよね」と語っています。

 ちょっと笑えるというか、ヤンコビッチ、正直だなぁ、と思ったコメントは、「彼女(クライシュテルス)は引退するそうだから、激しい試合にはならないだろうと考えていたけれども、違った。彼女はファイターだったし、プレーする心をまだコートに残しているわ」というところ。引退するからって……(笑)。

 でも、このヤンコビッチのコメントから、やはりクライシュテルスの今シーズンにかける気持ちというか、本気度がうかがえます。全豪もかなり期待していいんじゃないでしょうか。

 クライシュテルスの「この試合は思い出に残るものになった」という発言や、「I wouldn’t wish for a better goodbye than this one(これ以上の素晴らしいさよならはない)」という発言(大会の最終日という意味でのさよならなのかもしれませんが)から、やはり今シーズンで引退するであろうことが読み取れる、というのは深読みしすぎ?

 まぁ、「今一番大切なことは、先のことを考えず、また100%の力でプレーするためにすべきことに集中すること」とのことなので、今シーズンのクライシュテルスは、見ごたえありそうな感じですよね。

 ジュスティーヌ・エナン・アーデンがいない全豪で、シャラポワが断然有利な状況ですが、クライシュテルスがガツガツ来てくれると、かなり女子は面白い展開になりそう。

 週末に、性懲りもなく、勝ち上がり予想します。

posted by takezoh |03:16 | テニス | コメント(9) | トラックバック(0)
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Re:MI クライシュテルスが優勝

 シドニー情報

 女子シングルス決勝、観戦してきました。今年で引退するクライシュテルス。彼女のプレーを目の前で見たことがない私にとって、そのプレーを見られる最後の機会です。

 第1セット。ヤンコビッチの6-4先取。ヤンコビッチの粘り勝ち。クライシュテルスのミスが目立ちます。テレビでは幾たびも見ていた彼女のプレー。そのイメージと異なり、ミスが多い。なにか集中しきれていないように見られる。特にフォアストロークのミス。低い球を上げきれずにネットにかけるミス。クライシュテルスのテニスって、こんなもの?と思ってしまいました。

 第2セット。一進一退の攻防。4-3、ヤンコビッチの1アップリードのヤンコビッチサーブ。それまでしっかりじっくりプレーしてきたヤンコビッチのプレーにややあせりが見られるような。早く勝負を決めたい、という思いが見られます。30-40のブレークポイントではあせってネットへ。パスを決められ4-4のタイになりました。

 クライシュテルスのサーブ。このゲームでついに出ました、キムお得意の開脚リターン。これでクライシュテルスに流れが行くか、と思ったら、クライシュテルスもあせっているよう。早くポイントを決めようと、ブレークポイントではこの試合初めてのドロップショット。ネットにかかりヤンコビッチ5-4のリードとなりました。

 ヤンコビッチ5-4で、マッチポイントがありながらまたもやブレーク。そしてタイブレークへ。ヤンコビッチ疲れています。クライシュテルス5-1リードのヤンコビッチサーブ。セカンドサーブはネットの最下部にあたるフォルトでダブルフォルト。タイブレークは7-1でクライシュテルス。ヤンコビッチ、コートに座り込み動けません(2セットで終わらせたかった、とヤンコビッチは試合後にコメント)。

 第3セット。クライシュテルスのストロークをヤンコビッチ、もう拾えません。クライシュテルス4-0のリード。ところが第5ゲームを長いデュースの末、ヤンコビッチが取るとクライシュテルスのミスが多くなる。ヤンコビッチがさらに2ゲームを取り、クライシュテルスの4-3。クライシュテルスも疲れているのです(地元誌掲載の彼女の試合後のコメント。「もう足が動かないので、数日ボールは打ちません。軽いジョギング程度で全豪オープンへ向けて調整します」)。その後互いにゲームを取り合い、クライシュテルス6-4でゲームセット。このセットの最初の4-0リードの貯金が生きました。

 2時間半にわたる熱戦は終了。互いに7ゲームずつブレーク。ストロークが強い両プレーヤーの特長を示す値です。

 表彰式。立っていられないヤンコビッチはラインパーソンが使っていた椅子を動かしてきてそれに座っています。少し腰をずらして、クライシュテルスにも、どうぞ座ったら、と勧めますが、クライシュテルスはそれを断り立ち続けました。

 司会進行役のコメンテーターがクライシュテルス引退に関して彼女にメッセージ。引退後は幸せな結婚生活をお送りください、とコメント。クライシュテルスは優勝スピーチで「来年は違った形でシドニーに帰ってきたいと思います」と発言。もはや引退は既成事実です。

 素晴らしい試合でした。ひとつ残念だったのは、一部(一部といってもかなりの人数です)セルビア人サポーターによる暴走がありました。ヤンコビッチ
を勝たせたいあまりにか(あるいは、テニスの応援マナーを知らない)、インプレー中の奇声、クライシュテルスがトスアップしたときに声を発する妨害行為(Come on レイトン、や Come on ヒューイット、といった心無い言葉が浴びせかけられていました)が試合中を通して行われる。エンドチェンジでコートに現れるクライシュテルスに対してブーイングの嵐。主審がいくら止めてもまったく通じない。ついにはセンターコート会場内に警官が入場。悪質なサポーター集団のそばに陣取ることで、やや悪質行為が和らぎました。

 表彰式でも続きます。オーストラリアテニス協会会長ジェフ・ポラードさんがクライシュテルスの優勝をたたえるコメントをするとまたもやブーイングの嵐。クライシュテルスは優勝スピーチで「まるでサッカースタジアムでプレーしているような」とコメント。スピーチを続けると、なぜかセルビア人サポーターたちが「エレナ、エレナ」の大合唱。「お願い、少しの間静かにして私の話を聞いて」とクライシュテルスがお願いする始末。試合後にまで起こったこれらの行為。まったく理解ができません。

 日本の観客のようにクラシックコンサートを鑑賞するがごとく静かにし続けている行為もいかがなものか、と思いますがマナーを度外視した過度な応援は非常に困ったものです。スウェーデンサポーターやバグダティス応援団はマナーに則った楽しい応援をしています。セルビアサポーターもしっかりとマナーを心得た楽しい応援をしてほしいものです。

 以上、シドニー情報でした。

posted by Gen | 2007-01-13 11:56

>Genさんへ

 またまた詳しいレポート、ありがとうございます!

 どちらも疲労困憊での試合だったのですね。両者とも足が動かなくなるとは、壮絶です。彼女たちのストローク合戦、凄まじかったのが想像できます。

 そして、やはりクライシュテルスの引退はもう決定的なのですね。だからああいうコメントになったということですか。クライシュテルスとエナンが全仏で躍進して、ベルギー対決をした2002年が懐かしいです。まだあれから約5年、もう5年ですか。。。

 しかし、二人とも全豪オープンは大丈夫でしょうか。ガスケも足が動かないというようなコメントがありますし……。あと数日ですが、体をやすめて、いい戦いを見せてもらいたいと思います。

 ところで、観戦中や表彰式での悪質な掛け声、ブーイング(警官が横に座るほどだっただなんて! っていうか、つまみ出してしまえ! と思ってしまいます)。本当に残念ですね。
 そんなことをすれば、クライシュテルスはもちろん、応援しているはずのヤンコビッチも嫌な気分になると思うのですが。ちゃんと応援している人も大迷惑ですよね。せっかくのいい試合が、後味の悪いものになってしまいます。
 彼らは、勝てばなんでもアリなんでしょうか。いい試合を見たいとは思わないのかな?? 最低限のマナーぐらいは守ってほしいものですよね。

posted by takezoh | 2007-01-13 14:08

Re:MI クライシュテルスが優勝

最近あまり女子は見ないのですが、たまたま見始めたらはまりました。クライシュテルス(クライスターズで慣れてしまったので変な感じ)が割りと好きだったのにもう引退するってゆうんで、最後のシーズンは見逃さないようにしなければ。女子の特に最近のほそっこい若い選手に興味がなかったのですが、ヤンコビッチいい選手ですね。応援団がそれじゃかわいそうだなぁ。これからもっと頑張って欲しいのに。

ところでテレビに2人の若い日本人とおぼしき若い男性が二人写っていたのですが(一人は髪型に特徴あり)あれってGenさんかなぁな~んて思いながら見ていました。

posted by あびあ | 2007-01-13 23:44

>あびあさんへ

 クライスターズでもクリスターズでも何でもいいですよ。慣れた呼び名で呼んでください(外国の人のカタカナ表記は難しいです)。
 私もヤンコビッチは、イワノビッチとともに(同じセルビアの若手)期待している選手です。昨年のウィンブルドン、3回戦だったか、ヴィーナス・ウィリアムズに打ち勝った(というか、気合のストロークでミスを誘って勝った)のにビックリして、そこから注目しています。
 その後、なぜかその強気が邪魔して、逆効果になることもありましたが……

 ちなみに、ヤンコビッチは、私の知り合いにそっくりです(もち、日本人)。

posted by takezoh | 2007-01-13 23:56

Re:MI クライシュテルスが優勝

 なんかおかしい……と思っていたら、クライシュテルスvsエナンの全仏最初のベルギー対決は2001年でした。誤情報、失礼しました。

posted by takezoh | 2007-01-14 01:36

Re:MI クライシュテルスが優勝

キム、やっぱり引退なんですね・・・
好きな選手だったのでとても残念です。彼女はとてもハートのある選手で、たとえば去年のウィンブルドンの準々決勝のリ・ナ戦では、リのファーストサービスがフォルトになったのを、キム自らが「あれはインだった」と主審に申し出てリのポイントに変わる、ということもありました。闘志むき出しの選手たちばかりの今の女子選手の中では珍しい、本当に心の素晴らしい選手です。
以前はその人の良さが邪魔をしてか、大事な場面で勝ちきれないようなところが多々ありましたが(特にエナンとの対戦で)、今年は最後のシーズンですし、悔いのない年にしてほしいです。個人的には、彼女の大好きなアメリカのハードコート、最後のGS全米オープンでぜひ優勝カップを掲げてほしいです。まずは全豪に期待!

posted by れも | 2007-01-14 07:13

>れもさんへ

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 彼女の引退はホントに残念です。いい選手なのに(しかもまだ若い)。でも、そうと決めたからは、最後のシーズンは彼女のいい試合をいっぱい見せてもらいたいなぁ、と思います。
 メディバンク・インターナショナルでの決勝の疲れが心配ですが、全豪も一番上まで行ってくれないかなぁ……

posted by takezoh | 2007-01-14 16:32

Re:MI クライシュテルスが優勝

 クライシュテルスは北京五輪への出場要請も断ったそうで、完全に引退モードですね。
 彼女やダベンポート・モーレスモ・デメンティエワなんかを見てると、女子テニスでは「優しい」とか「いい人」と言われる選手は、実力があっても勝ちきれないのかな?と思わされます。ヒンギスやウィリアムズ姉妹・エナン・シャラポワなんかはそんなこと言われたりしたことなかったですもんねぇ(笑)。
 しかし引退を決めた今シーズンは、なんかモチベーションが上がっているようなので、期待したいですね。正直言って逆にモチベーションが下がっている可能性もあると思ってたんですが、彼女のような性格にはこういう背水の陣みたいなのがあってるのかな、とも思ったりします。

posted by バラージ | 2007-01-14 19:42

>バラージさんへ

 テニスでは男子はナイスガイでも強いのに、なぜか女子は優しい(と言われる)人はここっていうところで勝ちきれない傾向にあるように思うのはどうしてでしょうか。
 他の個人競技でそんな傾向にあるものって、どんな競技でしょうか。今すぐに思いつきません。
 確かに、ヒンギスもウィリアムズ姉妹も、エナンもシャラポワも、いい人だとかいう形容詞はあまり使われない(笑)。みんないい人タちなんだと思いますが。
 クライシュテルスは、気持ちの整理がついて、逆に良かったのかもしれませんよね。後悔のないように1試合1試合、という感じになっているかもしれないので、今年は彼女の晴れ姿がたくさん見られるかもしれません。

posted by takezoh | 2007-01-14 19:57

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