2007年01月07日

テニスシーズン開幕戦、「○○っち」が流行りです(ウソ)

 世間ではだいたい5日が仕事はじめ。なかには4日が仕事はじめという会社もあるようです。
 私もぼちぼち本格的に仕事をはじめなアカンところですが、正月ボケから抜けられません……が、仕事もスポーツも、正月ボケを待ってはくれません。

 ということで、元旦からあっという間に1週間、テニスシーズンの最初の大会も終了間近、翌週からのシドニーでの男女共催大会、メディバンク・インターナショナルの予選も佳境に入っております。

 そのなかで、男子はアデレイドとドーハでの大会で、優勝が決まりました。

 まず、ネクスト・ジェネレーション・アデレイド・インターナショナル。

 今シーズンから試行されるラウンドロビン方式最初の大会となったわけですが、蓋を開ければ、シード選手がラウンドロビンで続々ダウン。残ったのは第1シードのノヴァク・ジョコビッチと、第2シードのリシャール・ガスケのみ。
 しかし、ガスケもノックアウト方式に入るやいなや、ワイルドカード出場で、地元オーストラリア出身(正確にはアデレイド出身ではありませんが)のクリス・グッチオーネに1-6/6-3/7-6(4)で敗退。

 結局、決勝戦にはこのグッチオーネが勝ち上がり、ジョコビッチとグッチオーネが激突。なかなか競った戦いが繰り広げられたようですが、ジョコビッチが第1シードの面目躍如たるところを見せ、6-3/6(6)-7/6-4で、キャリア3度目のタイトルを獲得することになりました。

 試合は見ていないので、実際の内容はどうだったかわからないのですが、二人のコメントからも、競ったということがわかると思います。

ジョコビッチ
「決勝はあまり調子がいいとはいえなかった。自分の(サービス)ゲームに苦労した。グッチオーネのビックサーブは、自分のサービスゲームでも相当なプレッシャーになるからね。それが結局、試合を非常に厳しいものにしたと思う。
 僕はいいリターンをしようと集中に努めた。今日はちょっとだけ僕にツキがあったということだね。
 4度目の決勝進出、そして3度目の優勝で、僕にとっては特別なタイトルだ。今大会は全豪オープンに向けてよい調整になったし、自身を持ってメルボルンに向かうことができる。数日間休んだあと、全豪オープンへの準備をしたいと思う」

グッチオーネ
 「ノヴァクはとてもいいプレーをした。彼にはおめでとうと言いたい。ただ、僕にとってはやはり残念な結果。あとちょっとのところで勝てなかったからね。
 僕としてはあまり彼とラリーをしたくなかった。というのも、彼(のストローク)は非常に安定していた。だから僕は試合を通して、自分のショットに集中しようと努めた。
 トップ100内の選手を相手5試合勝ったというのは素晴らしいことだし、全豪オープンに向けて完璧な準備になった」

 ジョコビッチはこれまで、4度の決勝進出で、3度の優勝。キャリア4年目、19歳。この段階で決勝戦の勝率を云々するのは早いかもしれませんが(そして、いずれも格下相手との戦いとはいえ)、若いうちに決勝の舞台を多く経験し、そして優勝するというのは、トップ選手となるひとつのポイントだと思います。

 現在、ATP公式サイトのトップページでは、「ジョコビッチ、アンディ・マーレイ、ガスケのうち、最初にトップ10に食い込むのは誰だと思うか?」という投票も行なわれていますから、この優勝でぐぐっと票を集めたのではないでしょうか。
 実際は、マーレイ君が1番票を獲得していますが、ガスケよりも先になるような気は、私もしています。

 一方、グッチオーネ。2003年にプロ転向、昨年140位まで上がったものの、現在153位。昨年まではフューチャーズやチャレンジャーの大会が中心でしたが、デビュー年から少しずつインターナショナル・シリーズ本戦に出場。
 昨年のアデレイドでは本戦1回戦で敗退しているものの、メディバンク・インターナショナルシリーズでは、1回戦でフアン・カルロス・フェレーロを破っているほか(ま、フェレーロが本調子でなかったということもありますが)、全豪オープンでは1回戦でいきなりイワン・リュビチッチと対戦、ストレート負けは喫したものの、第1、3セットはタイブレーク(そして、落としたゲームも2ゲームだけ、逆に同じビッグサーバーのリュビチッチから1ゲーム奪っています)と、なかなか善戦しております。

 どうやら、ヒューイットが負傷で全豪オープン欠場という噂があるので、オーストラリアのテニスファンの期待・注目(特に今年の全豪オープンで)は、グッチオーネに集まっていくのかもしれません。

 さて、昨年の全豪オープン1回戦でグッチオーネをくだしたリュビチッチ。昨年はチェンナイの大会に出場して優勝しましたが、今年はドーハで行なわれているカタール・エクソンモビル・オープンに戻ってきました。
 一昨年、そして2004年と連続して決勝へ進んだものの、あと一歩でニコラス・エスクード、そしてロジャー・フェデラーにタイトルを阻まれましたが、今年こそ! ということで、ニコライ・ダビデンコを退けて決勝に上がってきたアンディ・マーレイ君を6-4/6-4で撃破。3度目の正直で優勝を勝ち取りました(コメントにもどうしても優勝したかった想いが表われています)。

リュビチッチ
 「この大会のトロフィー(金のハヤブサの形をしたトロフィー)は、テニス界でもっとも美しいトロフィーのひとつ。ノドから手が出るほど欲しかったんだ。
 アンディは好敵手。彼の戦いぶりは素晴らしかったし、あまりミスもなかった。だから私には我慢が必要だった。アグレッシブにならなければいけないとはわかっていたが、攻撃的になりすぎてはいけない。アンディのような選手と対戦するときは、そのバランスが大切なんだ。ネットに出てばかりだと、パッシングを決められてしまうし、ステイバックしてベースラインで戦ってばかりでもいけない。アンディには隙がないからね。だから、そのコンビネーションが今日の鍵になったんだ。
 (第1セット、最初のサービスゲームで6回のブレイクポイントを許したことについて)最初のゲームは試合の鍵になるゲームで、僕にはよくあることなんだ。最初のゲームで6回ものブレイクポイントを与えるというのは、相手にとっても精神的に難しい。相手はアドバンテージを獲ったと感じるだろうが、実際はそうじゃなかった。0-40とされたときでさえ、僕はひとつのポイントのことだけを考えるようにしていた。今日の試合はとてもメンタルかつフィジカルな試合だった。
 (全豪オープンに向けての気持ちについて)素晴らしい気分だよ。2年連続、タイトルを手にして全豪オープンにのぞめるんだからね。自信もある。とはいえ、全豪オープンでは条件が異なる。だから、いちからスタートすることを考えなくちゃいけないね」

マーレイ
 「自分のプレーは悪くはなかった。ただ、ストロークで自分の思ったようには打てなかった。第2セットの終盤になってようやくいいボールが打てるようになったけれど、手遅れだった。最初のゲームで6回もブレイクチャンスがあったのに、ミスすべきではないスマッシュでミスをおかしてしまった。ボールが照明に重なって、ミスヒットしてしまったんだ。
 リュビチッチと対戦するときは、チャンスはモノにしなくちゃならない。彼のサービスゲームをブレイクするのは簡単なことじゃないからね。チャンスをつかんだときは、流れを自分に引き寄せるのに重要。でも、僕はチャンスをいかせなかった。そして、勝利も遠ざかった。勝利するためのいいプレーができなかったということだよね。
 (ドーハは全豪オープンに向けていい調整になったか)今週はいい1週間だった。いい1年のスタートが切れたと思う。もちろん、決勝で勝てればもっと良かったんだけど。でも、決勝へ勝ち上がれたことは素晴らしいことだ。いい気分でオーストラリアに行けると思うよ」

 そうですか、6回のブレイクチャンスを生かせませんでしたか、アンディ君は。そりゃ、厳しい。でも、マーレイvsマックス・ミルニーの試合をちょっとだけ観ましたけれども、徐々に体が大きくなってきてますね。昨年のウィンブルドン以降は彼の試合をじっくり観られていなかったので、今年は楽しみです。
 リュビチッチは、昨年、チェンナイで優勝して、全豪オープンもキャリアで最も好成績を残すことになりましたから(QF進出)、今年も期待できるかも? ま、全豪オープンのハードコートはやや柔らかいので、ビッグサーバーにはさほど有利ではないとは思いますが、今年もいい成績を残すのではないかと思います。

 次に、そのリュビチッチが昨年優勝したチェンナイ・オープン。
 SFで第1シードのラファエル・ナダルが、第3シードのグザビエ・マリスに6-4/7-6(4)と、まさかのストレート負け(スコアだけを見ると、マリスがワンチャンスをモノにして勝った、という感じでしょうか)。
 そして、第5シードのカルロス・モヤも、SFでノーシードのステファン・クーベックに6-3/6-1と惨敗。
 結局、決勝は、マリスがクーベックに格の違いを見せたのか、6-1/6-3であっさり終了。

 マリスはこれが、ATPツアー2度目のタイトル。ちなみに、初タイトルは、2005年のインターナショナル・テニス・チャンピオンシップス(1月末にフロリダのデルレイ・ビーチで行なわれるインターナショナル・シリーズの大会)。

 面白いのは、ナダルがダブルスで決勝進出しているところ。しかも、決勝はマリスの組と対戦。ナダルはもともとネットプレーも上手いと言われていますが、ハード&芝対策で、ネットプレーに開眼したか? そんなこたぁ、ないと思いますが。
 しかし、ナダルが今回ペアを組んだ、現在ランキング361位(最高323位)のバルトロメ・サルバ=ビダルって誰ですか? もし、これで優勝すれば、ナダルにとってダブルス4度目の稀少なタイトルになるわけですが、このサルバ=ビダルという選手は初タイトルですよ。
 しかも、SFでは第4シードのアレクサンダー・ペヤ/ビョルン・パウ組に7-5/6-1で勝利。いやいや、なかなか興味深い展開ですね。

 タイトルに対するオチのない展開ですいません。
 そして、ダラダラと長くなったので、女子は追ってエントリします。

 さてさて、来週はメディバンク・インターナショナル。男子は第1シードがナダル(でも、いきなりグッチオーネと対戦かよ~)、第2シードがダビデンコです。フェデラー、ロディック、リュビチッチなどは出場しませんが、ジェイムズ・ブレイクやマルコス・バグダティスが出場するほか、ナダルが順調に勝ち上がれば、トマス・ベルディッチも第6シードで待っております。ナダル、厳しいなぁ。
 注目は第7シードのドミトリー・ツルスノフ君でしょうか(笑)。
 映像がないので、どんなことになるかわかりませんが、陰ながら(?)応援しまっせ。

 あ、シドニー在住のGenさんが、予選からいろいろと現地情報をコメントしてくださっています(「テニス選手にお正月なし」のところのコメントです)。予選から観戦に行かれているようで、ニュースではわからない情報がありますので、ぜひ、ご覧になってみてください。

posted by takezoh |22:50 | テニス | コメント(11) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:テニスシーズン開幕戦、「○○っち」が流行りです(ウソ)

>バルトロメ・サルバ=ビダルって誰ですか?
幼馴染だそうです。

以前はしょっちゅうどうでもいい話をだらだら書かせていただいていたのに、なんだかナダルがいきなり優勝を逃したせいか、すっかり意気消沈してしまい、コメントをタイプする指がよく動きません。

オーストラリアからの話もよんでますよ~。ナダルがいい試合をしたら是非伝えてください。あ~、もうお風呂入って寝よ。

posted by あびあ | 2007-01-08 06:23

>あびあさん

明けましておめでとうございます。

ナダル、ダブルスもマリスに負けてしまったようですね……。でも、ハードコートの大会で、シングルスでSF、ダブルスで決勝進出と、いいスタートを切れたんじゃないでしょうか。

2005年の終盤で怪我、2006年は全豪オープン欠場、2月からようやくツアー参戦となったことを考えると、悪いスタートじゃないと思います。

シドニーの大会は第1シードとはいえ、ベルディッチにブレイクと、難しい相手が同じ山に入っていますが、重要視しているのは全豪オープンでしょうし、気楽に、気楽に(笑)。

サルバ=ビダルって、幼なじみでしたか。情報ありがとうございます。今年は彼とペアを組んでダブルスの大会に出場していくのかな?? 調べてみると、2002年にフューチャーズで一緒にダブルス組んで何試合か出てますよね。男子のトップ選手のダブルスはあんまり注目していない(出てない人も多いですし)のですが、ちょっとおもしろそうなので、これからチェックしてみます。とか言うと、あんまり成績残さなかったりするのですが(笑)。

今年もよろしくお願いします。

posted by takezoh | 2007-01-08 09:19

Re:テニスシーズン開幕戦、「○○っち」が流行りです(ウソ)

 ナダルのダブルスといえば、先月号か先々月号のテニス誌で、全米オープン後の時期にナダルがフェデラーをダブルスパートナーに誘ったが断られた、という記事が載ってました。フェデラーが断った理由は、「昨年優勝を逃したツアー最終戦に集中したいし、もしダブルスを組むとしたらパートナーは○○○(名前を忘れましたがデ杯で組んだスイスの選手)しかいないよ」とのことです。

posted by バラージ | 2007-01-08 18:40

>バラージさんへ

 ナダルとフェデラーのダブルスって、面白そうですが、コンビネーションとしてはどうなんでしょうか(笑)。
 フェデラーからもっと学びたいと思ってのことだったのかはわかりませんが、その発言からも、ダブルスにも積極的に取り組んで行きたいという姿勢は伺えますよね。
 私はまだナダルのダブルスの試合を見たことないので、1回見てみたいです。

posted by takezoh | 2007-01-08 20:05

Re:テニスシーズン開幕戦、「○○っち」が流行りです(ウソ)

ドーハは結局リュビチッチ3連発で試合を見ましたが(QF、SF、Final)、決勝のマーレイ戦よりSFのソーダリング(?)戦のほうが苦戦していたようです。マッチポイントまでいってそれを凌いだのですから、優勝にかける執念はすごいものでした。
この辺の精神面の強さは、もう一人のアンディ君に見習って欲しいところです。

メディバンク・インターナショナルはヒンギスが負けてしまいましたね。杉山選手も残念でした。こうなると注目はやっぱりツルスノフかなあ・・・。

posted by 美咲 | 2007-01-09 01:31

あれ??

トーナメント表を確認してきたら、ツルスノフ君の名前が見当たらない・・・。出てますか?

posted by 美咲 | 2007-01-09 01:50

>美咲さんへ

 ロビン・ソダーリング(ソデルリングという表記も見かけます)は、昨年、グランドスラムやマスターズ・シリーズではあんまりいい成績は残していませんが、インターナショナル・シリーズでは結構、上位シードを破って、そこそこ成績を残している、という印象があります。
 マーレイよりもリュビチッチとしてはやりにくい相手なのでしょうか??
 それにしても、リュビチッチはさすが大人です。不利になってもメンタル・コントロールに優れているということですよね。

 もうひとりのアンディ君はきっと、全豪オープンで成長した姿を見せてくれるか、と(笑)。

 メディバンク・インターナショナル、こうなったら、やっぱりツルスノフ君! って言っていると、1回戦で負けたりして……

posted by takezoh | 2007-01-09 04:46

Re:テニスシーズン開幕戦、「○○っち」が流行りです(ウソ)

ツルちゃんって、ロシアを背負って戦ってると強いのに何ででしょうね。デビスカップとかホップマンとか・・・・負けるとシベリア送りなんでしょうか?!

posted by あびあ | 2007-01-09 05:43

>あびあさんへ

確かに。国を背負うと強いツルちゃん……
きっと、サフィンが側にいないとダメなんですよ(笑)。デビス杯の準決勝、ロディックとの死闘のとき、ロシアのベンチ後方にはサフィンの姿はなかったような気がしますが。

posted by takezoh | 2007-01-09 10:33

Re:テニスシーズン開幕戦、「○○っち」が流行りです(ウソ)

 ナダルがフェデラーをダブルスに誘ったのは、どちらかといえばファンサービス的な趣旨のものなんじゃないかと思うんですが……どうなんでしょうね? フェデラーも「面白そうな提案だし、興味もあったけど……」とも言ってたらしいです。

posted by バラージ | 2007-01-10 19:24

>>バラージさんへ

 なるほど、ファンサービスですか。ダブルスの観客動員も気にするところがすごい。フェデラーは、シングルスに専念したいでしょうけど、いつか、例えばエキシビションみたいな形で実現する日があるかあもしれませんよね。

posted by takezoh | 2007-01-10 19:43

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