2006年11月04日
ツルスノフのブログ〈その4〉
2006年5月3日(水) ホテルのレストランへ行くのが、僕の今日1日の始まり。マラト(・サフィン)のコーチ、ピョートルと11時にロビーで落ち合って練習コートへ行くと約束していたから、その前に朝食を摂ろうと思って、待ち合わせの時刻より1時間早く部屋を出た。レストランに着いたとき、ウェイターがバーを片付けているところだった。ウォールナッツやコーンフレークがレストランから運び出されるのはどうでもよかった。でも、クロワッサンだけは最後の頼みだったのに! レストランが10時30分に閉まるのは知ってたけど、まだ10時というのに、残っているのは、どうやって食べればいいのかわからんような奇妙なフルーツやなんて。皮を剥くん? 種も食べるんか? それとも飾り用? これははっきり言わせてもらわなアカン! 僕が文句を言わんとしてずかずかと近づいて行くと、ウェイターに「11時10分ですよ」と言われた。ええっ?! 「10時10分じゃ?」そう僕は尋ねた。「いいえ、11:10です」と彼は答える。ひえ~! そりゃ、マズい。マラトとウォームアップしてる時間やんか。なのに10分遅刻で、バッグもなければ、行く準備もしてない。僕はエレベータに猛ダッシュ、エレベータでマラトに追いついた。僕のせいで、ホテルを出発したのは11:30!
今日はロッカールームで他の選手からいろんな目で見られた。奴らの気持ちはわかる。ちょっとした期待があるんだろうな。相手はまだ15歳だったんだから、昨日の勝利は大したことないって言ってるんだけど、みんな僕が謙虚なのを知ってるからね。みんなから注目されてごらんよ、その場の雰囲気はピリピリして、まるで嵐の前の静けさって感じ。ジャロスラフ・“モニカ”・レビンスキー(takezoh注:Levinskyの綴りとモニカ・ルインスキーの綴りが「Lewinsky」なのをもじって挿入していると思われます。前回のクリントンネタにかけているのかな?)はパンツを後ろ前にはこうとしてるし-むっちゃ緊張してるやん! ギレス・ミュラーなんてどもりながら「き、き、きの、昨日の試合、よ、よ、良かったね!」やって。ギジェルモ・ガルシア・ロペスはベンチでスネをぶつけてるし、ダビド・ナルバンディアンはタオルをかぶって隅のほうに隠れてる。隣の部屋からは、ナダル王座失墜、町にすごい奴がやってきた、なんて話してるのが聞こえてくるし。でも、そんな話をするのはまだ早いと思うな。僕はとにかく次の試合に集中したいんだ。でも、こういう話は別に気にならない。勝てばよくある話さ。それにラファは(ギジェルモ・)ビラスの連勝記録まであと6試合を残しているだけだから、大丈夫だと思うよ。それがいまの事実。誰かの記録を止めて名前を残したいと思って試合に出ているわけじゃないし、もし僕とラファが戦うことになったら、僕は自分のベストを尽くすだけ! 見敵必殺!!! (takezoh注:「Seek and Destroy」はメタリカの楽曲にあるようですが、そこからの引用か?) それとも、ラップでバトルする! とか何とか…… ウォームアップはとても上手くいった。大会会場にちょっとした竜巻がやってきたせいでコートに水が撒かれる間に、僕のラケットにもピョートルが水をぶっかけたこと以外はね。僕なんてベースラインの後ろで砂の城を作っちゃったよ。塔の中に小さな兵士まで入れてみた。って、実は、今日は試合がなかったから、ブログ用のいいネタがないっちゅうことやねんけどね。自分のゲームとか、コートに慣れてきたこととかを書こうとは思うねんけど…… ほんとは、この3日間マラトを追いかけてるカテリナっていう名前の、ある女子選手について書こうと思ってた。マラトと鉢合わせしたり、彼が食事しているときにご飯食べてたり、マラトの試合直後にロッカールームのまん前の椅子でくつろいでたり、No.8コートで練習するはずがマラトの練習コートの横に変更になってたり、ちゅうのが“偶然に”あるんだよね。こういったことすべてを眺めてるのは、それはもう噴飯もの。でも、この2日間で何が本当に僕を悩ませていたかっていうと、僕らの療法士、マイケル(ミハイル?ミカエル?)・ノボトニーが僕の300ドルするヘッドフォンがジャンク品だって思ってること! よくそんなことが言えるよな?! 彼いわく、彼のノイズキャンセラ付きヘッドフォンは、フライト1回分もつバックパックサイズのバッテリがついていて、ノイズをもっと出すことで外の騒音が聞こえなくなるんだってさ。うわ~! そりゃ、すげえ! 君が赤毛で飛行機の中でリズムをとってたら、彼と間違われるで。地上からでも、離陸直前の飛行機の窓から彼の姿がわかるわ。 あと、彼はコールドプレイを聞きまくりのせいで、選手は誰も治療に現れへんようになった。混乱して気持ちが沈んでしまった選手もいるねんで。これで、彼のBOSEと僕のクロスオーバー(周波数分離回路)内臓ヘッドフォンとの違いを聞き取れない理由がわかってもらえると思う。 WTAが模倣犯だっていう問題があってね。奴らはATPの素晴らしいアイディアを盗んでるんだ! 筋トレにはじまって、文句を垂れること、ブログ、ノースリーブのウェア……。フェリシアーノ(takezoh注:スペインの選手、フェリシアーノ・ロペス君のことかと。美形ですから、やはり女子にモテるのか?)を盗まなかったってのは驚きやけど……。わかった、わかった! そこは余計やったな! でも聞いてくれ! ブログはATPのプロモーションをするための僕らのアイディアやったんやで。女子には必要ないやろ。女子はファンがじゅうぶんいるやないか。女子はすんごい注目されてて、プロモーションもばっちし。テニスしないファンもいるやろ! 選手の名前も知らん、ルールもわからん、誰が勝つかなんか気にしてない! 自分が好きな選手の応援に夢中になってて、ボールの行方のことなんて忘れてることがあるぐらいや! ブログは男子テニスのためのもの。もっとファンを獲得するためのね。ずるいブライアン・スチュワート(takezoh注:「read her blog」とありますが、リンク切れのため内容わからず)なんて、僕らの栄光まで盗もうとしてやがる。僕がドライバーをナンパしてるってどういうことや? そんなんどこにも書いてへんけどな。3行目のこと言ってるらしいけど、想像でモノを言うな! とにかく、もし君が争いを望んでいるならね、ブライアン君、やったろうじゃないの……。まぁ、それはちょっと性急かもしれない。一緒に選手たちのダーティな話を探って、それぞれのブログに書くってのもアリやで。ファンは、男子だけじゃなく、女子のロッカールームのゴシップを聞きたいと思ってるやろうしね。 僕はアーチェリーしに「KidZone」へも行った。くそぉ! ぜんぜんアカンかった! 10歳にもなってない3インチの分厚いメガネをかけた子供がいたんだけど、5回のうち2回も的の中心に当ててた。僕はまったく命中せ~へん。子供よりヘタクソとはこれいかに? マッサージとプレスカンファレンスのあとは、帰宅の準備。交通管理デスクへ行くと、僕のブログが壁に貼ってある。しかもドライバーのくだりが黄色いマーカーで塗られてる。おぉっと! 誰かが僕をハメようとしてるんやな……。デスクの人たちはみんな笑ってだけど、お望みのCクラスの車にしてあげるわよと言ってくれた。車に乗って道路に出たとき、音のバリアは破れないだろうと悟った。せいぜい風のバリアぐらいかな! 道路は渋滞していたし、ドライアーは男だったしね。ここじゃ、男性はノロノロ運転なんだよ! トワイライト・ゾーンみたいなね。たぶん、上司から安全運転について言われているんだろうし、ブライアン・スチュワートがどれだけ命にすがりついているか、どれだけ彼女がラジオでエンヤを聴きたがってきたかも知ってるらしい。それでドライバーはジャック・ジョンソンのCDとか、気分が盛り下がる類のCDをかけた。僕たちはホテルまでの帰り道、車のなかで涙したよ。礼を言うぜ、ブライアン君!!! PS:これまで僕がベラベラとしゃべり倒してうんざりさせてこなかったら、もう少し僕のこと知りたいと思ってもらえてたかも。つーことで、僕のウェブサイトをのぞいてみてね。
posted by takezoh |12:31 |
ツルスノフの筆技 |
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