2006年07月01日

ウィンブルドン4日目終了〈その3〉

どうも、タケゾウです。

最後に男子シングルスの戦いを。

まずはやっぱりアンドレ・アガシ。
2回戦の対戦相手はイタリアのアンドレア・セッピで、スコアは6-4/7(7)-6(2)/6-4とストレート勝ちではあったものの、少し苦戦しました。

セッピは1m88cmのひょろっとした長身のプレイヤーですが、フォアもバックハンドもスウィングが非常にコンパクトで、コースが読みづらい。1回戦よりも明らかに調子が上がっているアガシでしたが、試合序盤、セッピのそんなストロークにとまどいを見せていたように思います。特に第1セットと第2セットの序盤は、セッピが比較的楽に自分のサービスゲームをキープしていたのとは対照的に、アガシは合計8回ものブレイクポイントをセッピに握られて、長いラリーも強いられました。

しかし、そこはやはりアガシ。ミニブレイクは許したものの、タイブレークを通して、リターン、ストロークともにセッピを圧倒したように思います。これで完全に流れはアガシとなり、第3セットは相手にブレイクチャンスを与えず、3回戦に駒を進めました。

3回戦では全仏オープン覇者のラファエル・ナダルと対戦することになりますが、そのナダルは2回戦、もっと苦戦しました……と、スコアも試合展開としても、そう言いたいところですが、ナダルにとって苦戦したのは第1セットだけだったような気がします。実況解説にもありましたが、芝のサーフェスとアンツーカーの球足やバウンドの違い。それでもナダルは、アンツーカーの覇者としての、自分のテニスに迷いはなかったように思います。第3セットでタイブレークに入っても、2セットダウンしているとは思えないほど落ち着きと自信がありました。その結果、6(4)-7(7)/3-6/7(7)-6(2)/7-5/6-4、3時間40分の長い試合をものにしました。

対戦相手はアメリカのロバート・ケンドリック。速いサービスと、そこからのネットダッシュ。特にデュースサイドでワイド(レフティのナダルのバックハンド)を狙い、ナダルをコートに追い出してしっかりとオープンコートにボレーを決める。この展開はラリーでもよく利いていました。予選で3試合、合計4試合を戦ってきたケンドリックだけに、芝での戦い方もわかってきたというのもあるかもしれません。

試合が進むにつれて、スタミナが切れるどころか、ナダルがパワーを増していくのとは反対に、ケンドリックはやや疲労が出てきていたようでした。試合前半はうまく決まっていたボレーやストロークにミスが少しずつ出てきます。

とはいえ、最後までケンドリックは攻め続けました。結果的には2セットアップからの逆転となってしまいましたが(そして、ケンドリックのこれまでの試合は見たことがないのですが)、ベストパフォーマンスだったのではないでしょうか。

間違いなく、この試合はここまでのベストマッチ。
そして、ケンドリックはベスト・オブ・グッドルーザーだと思います。

これまで、全仏オープンで圧倒的な力を見せていたプレイヤーは、なかなかウィンブルドンでは結果を残せませんでしたが、ナダルのこの試合は、いつか彼はウィンブルドンに新しい歴史を刻むのではないか、そんな期待をさせるものだったように感じます。

さて、この試合、ちょっとしたハプニングがありました。
第1セット第4ゲームの途中、ラインパーソンが倒れてしまったのです。
逆側のコートにいたナダルは、心配そうに近づいていきました。実況解説でも「ナダルの優しさを感じますね」と言っていましたが、本当にそう思います。ずっと心配そうに倒れたラインパーソンを気にするナダルでしたが、ちょっとおちゃめなシーンも。コートサイドの自分の椅子に座ろうとしたナダルですが、最初、ラケットバッグの上でそのまま腰をおろし……思い直して、もうひとつの椅子に座っていました。

余談ですが……
かつて、ビッグサーバー全盛の時代に期待の若手として注目を浴びたマーク・フィリポーシス。強烈なサービスが魅力のプレイヤーですが、なかなかタイトルに手が届きませんでした。そんな彼も今年でもう30歳。1回戦はフランスの若手、ポール=アンリ・マシューに5-7/7(7)-6(5)/6-3/7(14)-6(12)の粘り勝ちをしましたが、2回戦で、同じようなプレイスタイルのベテラン、マックス・ミルニーに6(6)-7(8)/4-6/7(7)-6(5)-3-6で敗戦。

フィリポーシスに勝ったミルニーの次なる対戦相手は、ジェイムズ・ブレイク。サーブ&ボレーを主体とするこのベテランと、ストロークから試合を組み立てる若手プレイヤーとの対決は、なかなか面白いものになりそうです。

【追記】
昨晩、試合途中で順延になったレイトン・ヒューイットvsイ・ヒョンテクの2回戦が放映されました。第1セットからではなく、セットカウント2-2になったところからのライブ中継だったため、はっきりしたことは言えませんが、ヒューイットは明らかに精彩を欠いていたように思いました。特に第1セットから1stサービスがなかなか入らず苦戦したようです。3回戦までにどこまで修正できるかで、その後の勝ち上がりが決まってくるような気がします。

posted by takezoh |07:04 | ウィンブルドン2006 | コメント(0) | トラックバック(0)
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