2006年10月27日
2007年よりATPツアーで実験的にラウンドロビンを採用
ラウンドロビンといえば、ATPマスターズ・カップやWTAソニー・エリクソン・チャンピオンシップでお馴染みの試合方式(サッカーW杯でいう総当りのリーグ戦といえば、テニスに馴染みのない方でもわかりやすいでしょうか)。 25日(水)、ATPはこのラウンドロビン方式を2009年より本格的に導入する前に、2007年の1年間、ATPツアーのいくつかの大会で試験的に実施することを公式に発表しました。 導入するラウンドロビン方式の概要は、2008
- ラウンドロビンを試験的に採用するのは13大会。
- 13大会のうち、いくつかの大会では日曜日からの開催とする。
- ファンやメディアにとって有益なものにするために、3種類のラウンドロビン方式をモニターする。
というもの。 13大会は異なるサーフェス、開催国になるよう、ATPがチョイスするとのことで、この13大会のなかにはATPマスターズ・シリーズは含まれません。
3種類のラウンドロビンとは、エントリした選手の数によって異なるようです。
1)24選手によるラウンドロビン方式
3選手ずつ8グループに分かれ、各グループ2試合ずつの総当り戦を行なう(ラウンドロビン)。
各グループ1位の選手がノックアウト・ラウンド(QF)へ進むことができる。
QFからは従来通りのトーナメント方式で戦う。
2)32選手によるラウンドロビン方式
これがちょっとややこしい。
まず、32選手のうち半分の16選手がプレーオフを行い、勝者8選手が残りの16選手に加わって、3選手ずつ8グループに分かれてラウンドロビンを戦う、と。
そして、各グループの1位の選手がノックアウト・ラウンド(QF)に進み、従来通りのトーナメント方式で戦うそうで。
3)48選手によるラウンドロビン方式
3選手ずつ16グループに分かれてラウンドロビンを戦う。
各グループ1位の選手がノックアウト・ラウンド(R16)へ進むことができる。
R16からは従来のトーナメント方式で戦う。
なお、これまでATPツアーのいくつかの大会は、1大会月曜日~日曜日の7日間という開催期間でしたが、1日早い日曜日から始まって、翌日曜日までの8日間にかけて開催されることになるようです。さらに、大会ではシングルス、ダブルスの試合のみならず、プロアマ交流、チャリティイベントや家族向けのアクティビティなど、試合以外の娯楽要素も採り入れるとのこと。 この日曜日開催に関しては、ATPマスターズ・シリーズ2大会(モンテカルロ、モントリオール)にも導入されます。 まず、ラウンドロビンを最初に実施するのは、お正月早々に行われているアデレイドのインターナショナル・シリーズの大会(ネクスト・ジェネレーション・アデレイド・インターナショナル/NGAI)。で、このNGAIは例年よりも1日早く開催されるということなので、本来なら2007年1月1日(月)だったところ、2006年12月31日(日)からの開催……って、大晦日! まだ2007年になってへんし(っていう細かい突っ込みはなし? ま、そもそもお正月早々ですから)。 では、改めてラウンドロビン採用の大会を以下に記述しておきます。
- ネクスト・ジェネレーション・アデレイド・インターナショナル(オーストラリア、アデレイド)/ハードコート/32選手
- モビスター・オープン(チリ、ビニャ・デル・マール)/クレーコート/24選手
- コパ・テルマックス(アルゼンチン、ブエノスアイレス)/クレーコート/32選手
- テニス・チャンネル・オープン(アメリカ、ネバダ州ラスベガス)/ハードコート/32選手
- エストリル・オープン(ポルトガル、エストリル)/クレーコート/32選手
- ザ・ステラ・アルトワ・チャンピオンシップス(イギリス、ロンドン)/グラスコート/48
- カテラ・スウェーデン・オープン(スウェーデン、バスタード)/クレーコート/32
- キャンベル・ホール・オブ・フェイム・テニス・チャンピオンシップス(アメリカ、ロードアイランド州ニューポート)/グラスコート/24選手
- RCAチャンピオンシップス(アメリカ、インディアナ州インディアナポリス)/ハードコート/32選手
- ATPスチュデナ・クロアチア・オープン(クロアチア、ウマグ)/クレーコート/32選手
- レッグ・メイソン・テニス・クラシック(アメリカ、ワシントンDC)/ハードコート/48選手
- IFストックホルム・オープン(スウェーデン、ストックホルム)/インドア/ハードコート/32選手
ATPのディレクター、エティエンヌ・ド・ビリエール氏によると、ラウンドロビン方式はファンやメディアへの受けがいいとのこと。「我々はテニスという競技をアピールし、もっと多くのファンに楽しんでもらうよう努力しなければいけない」ということから、2007年のツアーで実験的に採り入れることにしたようで、「とにかくまずやって試してみて、修正していく。もちろん、この考えに反対している選手もいることは承知だ。この試験的導入の結果を元に改めて検討し、何がファンにとってベストなのかを考え、努力していくつもりだ」と語っております。 ラウンドロビンの導入について、ラファエル・ナダルは好意的。「いいアイディアだと思う。特にファンにとっては、自分の好きな選手の試合を何度も見られるしね。テニスというスポーツの発展につながるんじゃないかな」とのこと。 確かに、贔屓の選手がいる場合は、1回戦敗退でその選手の試合がもう見られない! となるよりは、ラウンドロビンで2試合は確実に見られるほうが面白いと思います。 ただ、選手にとっては、このラウンドロビン導入、一長一短のような気がしないでもないですね。 やや試合数も増えることになりますから、勝ち上がっていくにはこれまで以上にスタミナが必要になるでしょうし、日曜日開催となると、2週続けて大会にエントリするのも難しくなってくる、と(というか、日曜日開催で期間8日とするなら、将来的には1年間の開催大会数を減らす方向?)。 トップレベルの選手はだいたい年間平均20~25大会ぐらいに出場していますが、50位以下、100位以下になると30試合以上の大会に出場していることも少なくありません。ちなみに、ダビデンコなんてランキング5位なのに今週で33大会目。それってどうなのよ、って思うんですけども(笑)。 それはさておき、ランキング下位の選手は早いうちに敗戦することが多い、つまり加算対象となる上位成績もヘタすれば全部5ポイント、なんていうこともあり得ます。だから、なるべく多くの大会に出場して上位成績を残し、加算対象ポイントをアップさせたいわけです。 まぁ、しかし、ラウンドロビンを採り入れれば、いきなり自分よりかなり上位のランキングの選手とあたって1回戦敗退というのがなくなり、チャンスは拡大されるからいいのか。 な~んて書いていて今気づきましたけど、こうなると当然、世界ランキングやレースランキングのポイントシステムも変わりますよね? えぇ! また変わるのかぁ? それについてはATPのニュースには含まれていませんでしたけど、果たしてどういう風に変わるんでしょうか。
posted by takezoh |07:18 |
テニス |
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この記事に対するコメント一覧
Re:2007年よりATPツアーで実験的にラウンドロビンを採用
http://www.tennis.com/features/general/features.aspx?id=50684
ナダル君がいいって言うなら私はいいと思うわ!というのは冗談です。ツルちゃんの意見に賛成!彼はなかなか頭のいい奴とみた!日記全部読んでないけど、ロシア人のイメージを変えてくれました。周りのロシア人を見る目が変わってきましたよ。(でも実際はロシア語でしゃべっているのを聞いていると怖いです。)
posted by あびあ | 2006-10-30 06:42
>あびあさんへ
情報、ありがとうございます。
ご紹介いただいた各選手のコメント、あとで翻訳してエントリしようと思います。
賛成派、反対派の意見、どちらも理解できます。あとでエントリのなかで見解を書こうと思いますが……
ツルちゃん(笑)はブログを読んでいても頭の良さというか、回転の速さというか、キレる奴ですよね。ユーモア(やや毒舌)のセンスもなかなか。ダビデンコのブログも笑えましたけど(特に写真)、ツルスノフも最高です。
ロシア系の北米人なら知り合いにいましたけど、その人は典型的北米人(カナダ人でしたが、やっぱりアメリカ的)といった感じで、実際のロシアの人たちのイメージがあんまり湧きません。イギリスにはロシア系の人って多いんでしたっけ? ボルシチやピロシキは好きです(なんのこっちゃ)。
posted by takezoh | 2006-10-30 07:19


